霊夢×ゆっくり系20 ドスまりさの真実

ドスまりさの真実
ドスまりさいるから気をつけて、な?

博麗霊夢はゆっくりれいむと一緒にお茶を楽しんでいた。
ゆびでくすぐってやると嬉しそうにれいむが体をゆする。
実はこの霊夢、頭が一巡してしまいゆっくりに対して寛大になった。
害を成すゆっくり意外は普通にめでるようになった。
「だがゆっくりまりさ、てめーはダメだ」
「どおじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!?」
霊夢は特にまりさを嫌っているわけではない。
当然本物の方もさして嫌いではない、うざいけど。
霊夢はまりさを人間の悪い部分の結晶のように見ていた。
悪い妖怪を倒すが如く、まりさも駆逐する。
北に『ここはまりさのおうちだよ! ゆっくりでていってね!』というまりさと一味がいれば行って成敗し。
東に『ゆゆ! ばかなゆっくりだね! まりさはそんなまぬけじゃないよ!』というまりさがいれば行って同じ目にあわせてやり。
南に『ちがうよ! れいむがさきにやろうっていったんだよ! だからまりさをゆるしてね!』というまりさがいれば行ってれいむだけを助けて拷問をかけてやり。
西に『まりさはあたまがよくてちからもあるよ! ちからのないざこなゆっくりはしんでね!』というまりさがいれば行って帽子を取って仲間の群れに放り込む。
霊夢はこれを繰り返した。
そしてある日、ある噂を耳にする。
ドスまりさ、というものがいるという。
巨大で、帽子の中にゆっくりたちを格納、髪の毛には無数のリボンがついており、口から光線を吐く。
だが、他のまりさ達と違い面倒見がいいと聞く。
たかいたかいなど遊んでやったりして、人間の子供の面倒まで見るというのだ。
さらに幻覚きのこで相手を惑わしたり、洞窟の壁を利用した攻撃までするらしい。
それを聞いた霊夢はそいつを潰そうと考えた。
だが、ある数人の村人から止められた。
「あのドスまりさは害はない、攻撃するのを止めないか」
だが、霊夢。
「幻覚作用のあるきのこを誤って吸ったらどうなると思っているのかしら?」
村人は反論する。
「でも、純粋な子供しか遭遇できないという」
「じゃあその純粋な子供が誤って吸ったらどうなの?」
村人は少し黙ってから言い返す。
「たしかに霧は危ないかもしれないがそんな危険なところまで子供を行かせない」
「大人がダメと言ったところに子供は行きたがるものよ」
じゃあ、と村人はあきらめない。
「巣から出ている者に遭遇したとしても危険がないから殺さないで欲しい」
「たかいたかいをすれば死者が出かねないんでしょ? 危険じゃない」
それに、と霊夢は続けた。
「あのドスまりさの帽子の中に住んでいるまりさが安全とは限らないわ、奴を叩けば被害は減ると思うけど? それとも里の作物を犠牲にして平和に暮らす?」
村人は黙ってしまった。
少し意地悪が過ぎたか、と霊夢は軽く謝る。
かくしてドスまりさ討伐が実行される事となった。
「んじゃ、まずこいつを放すわよ」
透明なケースに入れられたゆっくりまりさを一匹取り出す。
「ゆ! はやくはなしてね!」
いつものくせでそのまま殺しそうになるが気持ちを抑えて野に放す。
その後ろに、霊夢は通信機となるお札を貼った。
何事にも縛られない巫女なのでお札程度なんでもありである。
「ぶぁーか! にんげんのくせにちょうしにのるからだよ! こんどはみんなでくるからね!」
報復を宣言し、まりさは森の中に入っていった。
霊夢は鉄、麻、布と三重構造になっているマスクを付ける。
そしてまりさの後を追った。
人間が遭遇できなくとも、まりさなら遭遇できる。
面倒見のいいドスまりさだ、絶対に子供を見捨てない。
だから姿をあらわすはずなのだ。
「いた」
霊夢は一人で草むらにしゃがむ。
「ゆゆ! ドスまりさ! かえってきたよ!」
すると、ドスまりさがいきなりまりさの前に現れた。
無限バンダナでも付いているのだろうか。
なんにしてもでかい、大人以上はある。
人間の子供をたかいたかいできるわけだ。
「ゆっ! おそいよ! どこであそんで来たの!? しんぱいしたんだよ!?」
叱り付けるドスまりさに、まりさはただぺこぺこ謝っていた。
内心はうざったそうである。
「もうゆるしてあげたからはやくぼうしのなかにはいってね!」
リボンだらけの髪の毛をまりさが登って行く。
そして体をよじって帽子の中に入っていった。
霊夢は札を一枚取り出し耳に当てる。
さっきの通信機の役目をした札から声が漏れた。
「ゆっ! ただいまみんな! ばかなにんげんをたおしてきたよ!」
「ゆゆ!? おねーちゃんにんげんをたおしたの! すごーい」
「そうだよ! まりさがはやくはなしてねってすごんだらすぐかえしてくれたんだよ!」
等、声が聞こえた。
霊夢は嘲笑する。
何を阿呆な、ゆっくり出せと必死に喚いたのはどこのどいつだろうか。
再び消え去ろうとしているドスまりさの前に霊夢が飛びさす。
「こんにちわ、ドスゆっくりまりさ」
「ゆゆ? おねーさんこんにちわ!」
間近で見ると本当にでかい。
押しつぶされるのではないかと思うくらいだ。
「一つ聞きたいのだけれど、ここでゆっくりまりさを見なかったかしら?」
「ゆ? なんで? どうしたの?」
首、というか頭を捻るドスまりさ。
「その子ね、私達の里を襲って食べ物を奪おうとしたのよ。それがさっきここら辺に逃げ込んだと思ったんだけど……知らないかしら」
その言葉に、びくりとドスまりさが体を震わせる。
頭を揺さぶり、帽子から何匹かまりさを落とす。
落とす、といっても長い髪のせいで滑り台のようになっているわけだが。
「どういうことかせつめいしてね!」
怒った表情でドスまりさは先程のまりさに尋ねる。
「し、しらないぜ! まりさはただあそんでいたらまよっちゃっただけだぜ!」
慌てふためくまりさ。
霊夢は札を取り出して、ボタンを押すように札を押した。
『ゆっ! ただいまみんな! ばかなにんげんをたおしてきたよ! ……』
先程のやり取りを録音して置いたらしく、まりさの武勇伝が語られて行く。
ドスまりさはぷっくりと膨らんでまりさを睨んだ。
「どういうことなの!」
「う、うるさいぜ! もうドスまりさのしたでせいかつするのはうんざりなんだぜ! みんなもそうおもってるんだぜ!?」
若さゆえの親への反抗、という奴だろうか。
だが、やりすぎた反抗には、制裁を与えなければならない。
「ドスまりさ、ここは私に任せてくれないかしら」
「ゆゆ! おねーさんもひがいしゃだからがつんといってあげて!」
ドスまりさは一歩さがった。
きっと霊夢が説教でも垂れるのだと思ったのだろう。
だが、その予想を裏切るかのようにまりさの悲鳴が聞こえた。
「ゆぐう゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛う゛!!!」
霊夢がまりさを蹴飛ばしたのである。
威力はそんなないためか、傷一つなく地面に転がる。
「な、なにをするの!」
慌てるドスまりさに霊夢が平然と答える。
「教育よ? 悪い事をした子には痛い目にあわせなきゃ、口でいっても伝わらないものよ」
「ゆ、ぐぐ、わかったよ……でもあまりひどいことはしないでね!」
教育のため、それがまりさの為であるならとドスまりさはまた一歩引いた。
「おがあ゛あ゛あ゛あ゛ざあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛ん!! だじゅげでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」
「ゆっ! はんせいしてないみたいだね! ちゃんとはんせいしてね!」
そう言ってドスまりさは膨れた。
その中を霊夢が割ってはいる。
「じゃ、お仕置きといきましょうか」
御幣(お祓い棒という奴である)を取り出しまりさを叩く。
びしばしと言う音とまりさの悲鳴が森に響き渡る。
なにやらただ事ならぬ気配に帽子の中のまりさたちが顔を出した。
そしてその惨状を目の当たりにする。
「おかーしゃん! おねーちゃんがいじめられてるよ!」
「はやくたすけてあげてね!」
何も知らぬまりさたちはドスまりさに助けるよう求める。
だが、ドスまりさは動こうとしない。
「どうしてうごかないの!? おねーちゃんしんじゃうよ!?」
「だいじょうぶだよ! あれはおしおきだからしなないよ!」
安心させるようにドスまりさは言うが、本人も内心心配していた。
「ゆげっ! だずっげっで……!」
段々声が小さくなるまりさに、ドスまりさはついに制止をかけた。
「もうやめてね! ほんとにしんじゃうよ!」
「あら、もう遅いんじゃない?」
霊夢の言葉にドスまりさはきょとんとする。
彼女の後ろを覗き込むと、体をズタズタにされて餡子を撒き散らし死んでいるまりさがいた。
「どおじでえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!! まりざのごどもがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
「いったでしょうよ、お仕置きだって」
その言葉に怒ったまりさは帽子の中に隠してあったきのこを齧る。
きのこから胞子が舞って霧のように辺りに漂い始めた。
だが、霊夢はおかしくならない。
通常なら、へらへら笑い出したりするなどの症状に見舞われるはずだ。
「防護マスクをつけておいてよかったわ」
「な、なんで……」
まりさは驚き戸惑っている。
霊夢はふっと笑ってドスまりさに近づいた。
「それいじょううごかないでね!」
まりさは違う色のきのこを齧る。
口から熱のようなものが溢れ、それが放出された。
横っ飛びで難なく霊夢はかわす。
「ねぇドスまりさ? あなた、子供の為なら殺すの?」
「ちがうよ! さいきふのーにさせるだけだよ! まりさたちはいちどもころしたことなんてないもん!」
ドスまりさはぷっくりと膨れる。
再起不能という辺りからしてまだ霊夢に対して良心があるのだろうか。
甘い奴である。
「殺した事がない? そんなにリボンをつけているのに?」
「ゆっ!? これはみんながまりさにくれたたからものだよ!」
何をいってるんだ、とまりさは怒る。
霊夢は落ち着いた表情でまりさの背後へ回る。
体が大きいため、すぐには振り返れない。
「ちょっとリボンを借りるわよ!」
「だめだよ! まりさのたからものなにのにいいいい!!」
ひらひらと霊夢はそれをまりさに見せた。
赤く、霊夢と似たリボン。
だが、大きさは小さくて手のひらサイズ。
「これ、ゆっくりれいむのものだと思うのだけれど?」
「ち、ちがうよ! そんなわけないよ! そうでしょ!? みんな!」
ドスまりさの頭の上で見ていた子供やら成体やらが一斉に黙り込む。
そう、ドスまりさのリボンの正体は殺したゆっくりれいむのリボンだったのだ。
ドスまりさの元にいるなら安全だと考えたまりさたちは、仲間としての印であるリボンを献上するため、れいむを殺していたのだ。
「ひどいはなしよねぇ、自分が生き残るために他人を殺すなんて。それともゆっくりではこれが普通なのかしら?」
霊夢はため息交じりに言う。
ドスまりさは信頼の印とされていたリボンの正体を知って口をぱくぱくさせていた。
あんなに皆優しかったのに。
みんな自分を慕ってくれていたと思ったのに。
だから多少無理な願い事もかなえてあげたのに。
みんなの笑顔が見たくて苦労もしたのに。
「みんなおぢろお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!」
頭を揺さぶり始めたドスまりさ。
帽子の隙間からまりさ達が飛びだす。
そして木にぶつかり、枝に突き刺さる。
「ゆっ! せっかくまりさたちでドスまりさのことをしたってあげたのに!」
「そうだよ! みんなでかりをしなければなにもできないくせに!」
それは間違いである。
ドスまりさがここまで大きくなっているのは立派に成長した証拠だ。
しかしまりさ達はそれを知らない。
「ゆ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!」
ドスまりさが一瞬消えたかと思うと、空から降ってきた。
どこぞのゴム人間のゾンビのように高速である。
風圧で吹き飛ばされたり潰されたしてゆくゆっくりまりさたち。
「どおじでごんなごどずるのお゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!?!」
「どうじでじゃないよ! みんなしんじでだのに! わるいごとしないってやぐぞくしたのに!」
なぜドスまりさから攻撃されるのか理解していないまりさ達。
だが、その答えを導き出す前に潰されて行く。
そして3分程度でドスまりさの帽子の中にいたまりさ達は全滅した。
「ゆふー……ゆふー……うああああああああああ!!」
荒い息を吐きながら自分のしたことに対しての罪悪感と裏切られた絶望にに悲鳴を上げるドスまりさ。
霊夢はドスまりさに近づいて言った。
「どうだったかしら、貴女の周りに居るまりさは全部あなたを利用する事しか考えてないわ。それでもあなたはまりさ達を庇うのかしら」
「……ゆぐぐぐぐ」
ぷるぷる震え出すドスまりさ。
攻撃してくるのかと霊夢は身構えたが、予想は外れた。
「もうまりさはつかれたよ……」
そう一言呟き、木々をなぎ倒して森へ帰っていった。
霊夢は、後を追おうとせずそのまま里へ帰った。

■■■

「結局殺さなかったわ」
そう聞いて殺す事を辞めろと言った村人は安堵した。
だが、霊夢はこうも言った。
「だけど、裏切られて疑心暗鬼に陥ったドスまりさが近づいてくるものすべてを受け入れると思うかしら?」


慧音の解説みたいなもの
Q.なんでドスまりさの髪の毛に付いているリボンが霊夢のだって分かるの?
慧音「絵で書かれている通りドスまりさは非常に大きい、だがリボンもゆっくり一匹分くらいの大きさを持っていた。つまり盗んできた物かゆっくりれいむのリボンという選択肢しかなくなるのだ」

Q.自分の帽子に付いているリボンって考えは?
慧音「一理あるがそれだととても小さいものになって絵にすら書かれなくなるだろ? 一応『確認されているドスまりさの生態』なのだからな」

Q.ドスまりさは結局どうなったの?
慧音「信じていた仲間が実は自分をダシにしていた事に気づいたまりさは怒りのあまり仲間を殺してしまっただろう? 殺してしまった罪悪感と裏切られた絶望感であのドスまりさの心は暗いものになっているだろうな。 おそらく近づいてくるゆっくりが全部裏切り者に見えたりするんだろう」

Q.慧音先生のおっぱいって何カップ?
慧音「頭突きが必要かな?」

あとがき
いろいろすごい設定だったドスまりさ。
だからこそその設定を利用して潰すのがマイジャスティス。
絵に書かれていた事と設定を書かれていたことを読み返してみるとこいつが一番危険分子なんじゃないかと思う。
身の危険を感じて光線を吐こうものならその対象を外れた場合どこへゆくとか。
あと書いたとおり幻覚きのことか。
相変わらず規制で書き込めないのよね

このアフォが書いた作品。
霊夢の怒らせ方
ゆっくりデッドライジング1~3
霊夢のバイト
慧音先生とゆっくり
ゆっくりCUBE1~2
ゆっくりと男
虐待おねーさん
紫饅頭にクイズ出せば自滅してくれる
昔の遊び
ゆっくり戦争

書いたドスバイト:神社バイト

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最終更新:2008年09月14日 10:27
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