霊夢×ゆっくり系17 霊夢のバイト

霊夢のバイト

「うっうー♪ れみりゃだどぅ~♪」
五月蝿い鳴き声とともに博麗霊夢の家にゆっくりれみりゃが入ってきた。
霊夢はうんざりした様子でそいつの頭を掴む。
「な゛に゛ずる゛どぉ~! ばな゛ざだい゛どざぐや゛に゛い゛い゛づげる゛どぉ~!」
「あらごめんなさい、あなたに甘いものを食べさせようと思って。」
冷たい目で霊夢がそう呟くと、途端にれみりゃの顔が笑顔に変わる。
「う~♪ はやぐあんだいずるどぉ~、たーべちゃーうぞー♪」
すぐさま地面に叩きつけたくなる衝動を押さえ霊夢は外に出た。
手を離して後からついてくるように言う。
よたよたとバランスの悪い体を動かして必死に霊夢についてきた。
だが、ものの10メートルほどで地面に座り込んでしまう。
「う゛ー! づがれだー!」
仕方なく霊夢はれみりゃを抱きかかえて運ぶ。
そのおかげでゆっぐりゃは上機嫌だった。
「う~♪ おぞらどんでるどぉ~♪」
そのまま行き着いた先は紅魔館であった。
相変わらず中国こと紅美鈴が寝ている。
シエスタなので邪魔してはならないといわれているが、問答無用で霊夢が蹴りを入れる。
が、一瞬で美鈴は目を覚ましそれを受け止めた。
「おはよ」
「何?」
寝起きなので少し不機嫌そうに霊夢を見る美鈴。
しかし霊夢は悪びれもせず要件を言う。
「これおまえのとこのだろ、返しにきたわ」
「なんで持ってくるかな、そいつがうざいことくらいあんただって分かってるでしょうが」
「お前等が買主なんだから責任くらい持てよ」
「こんな生物の誰が飼い主かっ!」
怒号が飛び交う中、ゆっくりゃは一人できゃっきゃと笑っている。
二人はそれが癪に障った。
「やめでぇー♪ れみりゃがぷりでーだからっであらぞわだいでー♪」
その言葉に霊夢は再びゆっくりゃを抱きかかえる。
「ちょっくら加工所」
「いってら」
軽く挨拶すると再び美鈴は眠りにつく。
しかし加工所と言う言葉を聞いたゆっくりゃは驚愕の表情だった。
以前から咲夜に教えられている、加工所と職員という言葉。
この単語が出てきたらまちがいなく自分の身が危ないという事だ。
いくら知能が低いゆっくりゃでも、これだけは何とか理解していた。
「ぶぁー! がごう゛じょいや゛ー! ざぐやー! ざぐやどごー!?」
泣き叫ぶれみりゃに霊夢は焦った。
(ここで泣かれると不味い……アレが……)
しかし、時すでに遅くアレが来てしまった。
アレは霊夢の目の前にいきなり現れて怒鳴った。
「ちょっと、うちのれみりゃ様に何してるのよ!」
「ああ、もう」
その声を聞いて霊夢はうんざりとした顔をする。
怒った声の主は十六夜咲夜、ここ紅魔館のメイド長を勤めている。
元々紅魔館の主であるレミリア・スカーレットに忠誠を誓っているのだが、れみりゃが現れてからというもの、本来の主より溺愛してるのではないかという噂が立っていた。
「でたなゆっくり保護団体会長」
「誰が会長よ、あんな醜いゆっくりとれみりゃ様を一緒にしないで欲しいわ」
一緒だろ、と霊夢は突っ込みたくなるが我慢する。
毎度思うのだがれみりゃもうざいのだがそれを擁護するこの咲夜も尋常じゃなくうざい。
よかったな、ここがゆっくり虐待スレで。
「わぁったわよ、んで私はこのれみりゃを返しに来たんだけど」
霊夢は鬱陶しいと思いながらも用件を言う。
咲夜はそれを聞いて睨みながられみりゃを奪った。
「うっうー♪ ざぐやはづよいんだどぉー♪ ぼまえだんでいぢごろだどぉー♪」
「うっせカス死ね、で、咲夜。ちょっとあんたんところの主に用があるんだけど」
そう言うと無表情で咲夜は答える。
「ああ、どうぞ」
こいつ本当に忠誠を誓っているのだろうか。
霊夢はちょっとレミリアが可哀想に思えた。
相変わらずゆっくみりゃは虎の意を借って霊夢を挑発し続けた。

紅魔館に入ってすぐにレミリアの部屋へ向かう。
扉を開けるとレミリアは優雅にお茶の時間を楽しんでいた。
「あら、霊夢が来るなんてめずらしいわね」
レミリアは久しぶりの客人にうれしそうに目を細める。
カリスマ(笑)とは言われているものの、少なくともゆっくりゃよりは『お嬢様』らしい。
「うー♪ れみりゃはこーまがんのおじょーざまだどぉー♪」
しかし、咲夜がゆっくりゃを連れて入ってきた途端、不快なものを見るかのように眉をひそめた。
どうやらレミリアも霊夢と考えている事は一緒のようである。
まぁ普通あれだけやられてむかつかない方がおかしい気もするが。
「咲夜、ちょっと霊夢と二人っきりで話がしたいから出て行って頂戴」
「かしこまりました」
凛とした声で咲夜は一瞬で姿を消す。
まるで忍者かなにかだ。
咲夜が消えたのを確認してからレミリアは鬼のような形相で霊夢に掴みかかった。
「なんであの糞肉まんを連れ戻したのよ!」
「うっさい! 処分するの面倒だからあんたの所に任せようかと思ったのよ!」
「加工所行けばいいじゃない!」
「里の向こう側だから面倒なの!」
ゆっくりは生意気にも人語を話す。
所詮中身が餡子なので簡単な言葉しか喋れないが、覚える言葉がどれも人を小ばかにするようなものばかりなのだ。
しかも、自分の方が人間より上だと思っているからたちが悪い。
「……ったく、しょうがないわね」
レミリアは指を三本突き出す。
「れみりゃを処刑するわ、あんたにも手伝って貰うからこの金でどう?」
指の意味はどうやら金をいくらだすかという事のようだ。
霊夢は少し考えて指を一本増やした。
「これならいいわよ」
「高いわよ、バイトのくせに生意気よ」
「……しょうがないわね、3.5でどう?」
結局、3.2で了承した。
レミリアに仕事の内容を聞き、霊夢は頷く。
こうして霊夢のバイトが始まったのだ。

■■■

咲夜には内緒で庭を歩いているれみりゃを捕まえる。
そしてそれを自宅へ連れて帰り地下室へ放りこんだ。
「うー? ここどごぉー?」
見慣れない場所にゆっくりゃはキョロキョロと辺りを見渡す。
そして霊夢はある道具を取り出した。
シンプル虐待アイテム、いわゆる透明な箱(×2)だ。
しかし今回はそれは使わない。
ただ事前に捕獲しておいたゆっくりれいむとゆっくりまりさを捕まえるだけだ。
それを見てゆっくりゃは食欲が湧いたのか、よたよたと近づいて箱を叩き始めた。
ゆっくり二匹は怯えて叫び声を上げるが、防音なのでなにも聞こえない。
「おがじー♪ あ゛まーい゛おがじだどぉー♪」
ゆっくりゃには二匹を甘いお菓子だと思っているようだ。
しかし、ここで二匹を食べさせる訳にはいかないので、小さな箱を取り出す。
「ゆっくりちていってね!」
箱の中からお手玉サイズのゆっくりれいむが出てきた。
透明な箱に入ってるゆっくり達の子供だ。
親たちは早く離してねとでも言うように箱の中で暴れている。
無視してそれをつまんでゆっくりゃに渡す。
「う~♪ おがじ~♪ たーべちゃーうぞー♪」
「ゆっ! あなたはだーれ? ゆっくちできるの?」
ゆっくりゃの恐怖を知らない子れいむは興味心身だ。
しかし、ゆっくりゃが力を込めると顔が少し割れて苦痛の表情を浮かべる。
「い゛だい゛よ゛ーーー! だずげでー!!!」
悲鳴を上げる子れいむだが、問答無用でゆっくりゃの口の中に入れられる。
「ゆぎゅっ、ぎゅぇっ!」
何度か悲鳴をあげたあと、動かなくなる。
ゆっくりゃは何度か咀嚼したあと、ぷっと吐き出す。
「ぺっぺ! ごれまぢゅい! ぽいっ、するのぽいっ!」
べちゃり、と恐怖の表情を浮かべて顔面半分が破けている子れいむが地面に叩きつけられた。
「―――!! ――!!」
親ゆっくり達は鳴きながら箱の中で叫んでいる。
だからわからんっちゅーに。
「どう? まずいでしょ。だからこの箱の中にいる奴も食べちゃダメよ」
「う~ おじょうざまのれみりゃはそんなまじゅいのだべだいど!」
少々不機嫌そうにゆっくりゃが言う。
自然のゆっくりゃなら喜んでたべていただろうがな。
それはさておき、さっきの親ゆっくりたちを解放する。
「おねーさんなんてことするの! あやまってもゆるさないよ!」
「ゆっくりしんでね! ゆっくりごろしのおねーさんはしんでね!」
その言葉に霊夢は青筋を立てる。
霊夢は平等だ。
何事にもひいきしない。
だからこそ、ゆっくりたちに制裁を与えている。
人間には人間の、ゆっくりにはゆっくり制裁を与える。
霊夢は、大体悪さをする人間や妖怪に対しては鉄拳制裁だ。
大体それで事は収まる。
最悪、さらに状況が悪化すれば殺してしまうが、そこまで人間や妖怪は馬鹿ではない。
だが、ゆっくりの場合はどうだろうか。
鉄建制裁を加えてやっても反省する気なし。
勝手に民家に押し入り、食べ物を奪う。
さらに、馬鹿みたいに増え続ける。
だから、大抵は拷問して殺してしまうのだ。
ちゃんと霊夢なりに考えているようだ。
「あんたたち、なんでつかまったか覚えてる?」
「ゆ? しらないよ! はやくあやまってね!」
親れいむは跳ねて怒り出す。
霊夢はそれを捕まえて、いけばなに使う剣山の上に置いた。
「い゛だっ、い゛だい゛っ! ゆ゛っぐりでぎない゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!」
逃げ出そうとぴょんぴょん跳ねるが、霊夢に突き飛ばされて元の位置に戻る。
刺さる、飛ぶ、戻る。
繰り返す。
「ごべっだざい! れ゛い゛ぶだじが! がっでに゛! ごばん、だべばじだ!」
ようやく白状したので霊夢を解放する。
足の辺りは刺さった後が残り、気持ちの悪い跡ができていた。
「霊夢は自白したけど、まりさは?」
まりさは今のれいむの光景を見て恐れをなしていた。
あとは分かるだろうがお約束である。
「しらないよ! れいむについていったらかってにたべてたんだよ!」
ゆっくりまりさ定番の嘘である。
まりさの元になっていると言われている霧雨魔理沙(本業泥棒、副業魔法使い)は、人のものをたまに盗み取っていくが、話せば分かる人間である。
度が過ぎて霊夢が鉄建制裁を加えてやれば、渋々と盗んだものを返すところもある。
だが、ゆっくりまりさは違う。
自分がやったことを他人になすりつけ、自分だけは助かろうとする。
そして、自分に利益のあることしかしない。
たとえ愛をはぐくみ、子供を産もうがすぐにゆっくりありすと浮気をしたりする。
そして、自分の子供を『汚い子供』、『いらない子』などと言って、自ら殺す。
正義感のある人間では反吐が出る話だ。
まさに吐き気を催す邪悪である。
親が何も知らぬ子をてめーの都合だけで。(ジョジョ○奇妙な冒険5部参照)
「ゆっ! まりさのうそつき! さいしょにいったのはまりさだよ!」
「ちがうよ! うそをいうれいむはもうきらいだよ! ゆっくりしね!」
二匹はついに体当たり合戦を始める。
大抵、力の強いゆっくりまりさが勝つのだが、今回はちょっとだけ手を加えてやることにした。
「おい、ゆっくりゃ」
霊夢がその光景を不思議そうに見ていたゆっくりゃに声をかける。
「う?」
「こっちの勝手に人のものを食べちゃうゆっくりと、こっちのだまされたゆっくり、悪いのはどっち?」
霊夢の質問にゆっくりゃは無い脳みそというか肉まんを回転させて考える。
これも処刑のために使う知識だ。
「ごっぢ!」
れみりゃが指差したのはゆっくりまりさの方だった。
「そう、正解。じゃあご褒美にまりさを美味しくしてたべさせてあげるね」
「うー☆ ぼんど? わぐわぐー☆」
霊夢は喧嘩中の魔理沙を捕まえて連れて行く。
そして、プリンのカラメルが入った壷の中にぶち込んだ。
「ゆっぶぇ!? がぼぼぼぼぼぼぼぼっ! おぼぼぼっ!」
溺れて何をいっているのか分からない。
一分程度待ってから、霊夢は引き上げる。
まりさは一分近く息を吸えず、ぐったりとしていた。
「ほら、あまーくしたゆっくりまりさよ」
「うー☆ ぷっでぃんのあじがずるー♪ あまあま☆」
ゆっくりゃがまりさに齧りつくと正気を取り戻したらしく、泣き叫ぶ。
「い゛だい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!! ゆっぐりでぎだいい゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!!」
そのまま餡子を吸い尽くされ、さらに普段食べられることの無い皮まで残さず食べた。
れいむはざまをみろとでもいうように冷ややかな目でゆっくりゃを見ていた。
「けぷっ、おいじがっだど~♪」
嬉しそうにダンスを踊るゆっくりゃ。
霊夢はそれを無視してゆっくりれいむに話し掛ける。
「どう? まりさは」
「れいむがまちがってたよ! まりさはしんでとうぜんだね!」
「そうだね、でも一緒に食ったあなたも同罪よ」
ゆっくりれいむを抱きかかえカラメルの壷にぶち込む。
「どぼっじでぇ!? がおぼぼぼぼっ! ゆぼぼぼぼぼぼぼおぼっぼ!」
また一分近くたってから引き上げて、ゆっくりゃに与える。
反応が一緒なのでここは省略。
「んで、あなたはゆっくりをどうおもった?」
「うー♪ あいづらばがだどぉ~♪ やっばりれみりゃのぼうがづよいどぉ~☆」
「そうね、馬鹿って事を認識してるのは正解。だけど――」
次の瞬間ゆっくりゃは顔を変形させて宙を舞う。
「う゛っぐぇあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
地下室をごろごろ転がっていくゆっくりゃ。
立ち上がったときは、地下室の苔や、蜘蛛の巣が顔にまとわり付いていた。
「う゛~ ぐちゃい! ぎだない! ざぐやにいいづげでやる゛! ざぐやー! ざぐやどごー!?」
いつも助けてくれる咲夜がいない。
助けを求めてゆっくりゃは右往左往する。
「助けを求めたってきやしないわ」
今度はゆっくりゃの腕を掴み、雑巾を絞るように捻る。
すると、一瞬ゆっくりゃの腕が膨らんだかと思うと、肉汁と肉をばら撒いて破裂した。(バキ○伝スカーフェイス参照)
「う゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!! れ゛み゛りゃのおででがあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!」
自分の千切れた腕を見て悲鳴をあげるゆっくりゃ。
痛みのためか地面をごろごろと転がっている。
「わかったかしら、ゆっくりは皆クズなのよ? 食べられるかいたぶられるしか生きてる価値もないの」
そう霊夢は言う。
こうやって自分の存在はクズだと思い込ませるのだ。
「ぢがうぼん、れみりゃはごーまがんのおじょうざまだもん」
れみりゃは泣きながら文句を言うが霊夢は無視だ。
そしてそのまま地下室を出る。
ゆっくりゃを置いて。
「う゛あ゛ー! だじでー! お゛う゛ぢがえるー!」
叫んでも聞こえないフリ。
蓋を閉めて朝まで待つことにした。

■■■

次の日、地下室にいってみる。
ゆっくりゃは立ち上がって霊夢を見ていた。
「どう? 調子は」
「おだがへっだー……ごごがらだじで……」
体は再生しているので、それに体力を費やしてしまって腹が減っているのだろう。
霊夢は問い掛けた。
「ゆっくりれみりあ、あなたはなに?」
「う~……ごーまかんど……おじょーざまだど……」
弱々しくもそう答えるゆっくりゃ。
霊夢は立ち上がって地下室を出た。
「だじ……でぇ」
何か聞こえたが無視。
さらに次の日。
「ゆっくりれみりあ、あなたはなに?」
「……ばがな、ゆっぐりでず……だべだでるだげど……いぎぼどでず……」
そう答えたので霊夢は満足そうにれみりゃを抱きかかえた。
そして三日ぶりに地下室を出る。
「う……まぶちぃ……」
ずっと暗闇の中にいたからか、まぶしすぎて目をこする。
霊夢は紅魔館を目指す。
着いたとき、門番の美鈴がうれしそうに立っていた。
今日という日を待ち焦がれていたのだ。
「よ」
「よっす!」
霊夢の挨拶にさわやかに答える美鈴。
「今から処刑が始まるわ、あなたもくる?」
「もっちろん!」
こうして、紅魔館の広場に巨大な機械と霊夢とゆっくりゃが用意された。
みんな、嬉々としてそれを見守っている。
パチュリーも。
子悪魔も。
レミリアも。
フランも。
美鈴も。
部下の妖精メイド達も。
咲夜と他のゆっくりれみりゃ達は、何が起きているのかわからず戸惑っている。
そして、レミリアが高々と宣言した。
「今より! ゆっくりれみりあの公開処刑を執り行う!」
周りはシンと静まり返った。
実際のところ喜びたいのだが、咲夜が怖いのだ。
「お、おじょ――」
「執行人は博麗の巫女、博麗霊夢!」
霊夢は弱ったゆっくりゃを抱きかかえて機械へ繋がる階段を上る。
「どういうことですかこれは! れみりゃ様はなにも悪い事など!」
「してるわよ、十分」
霊夢が叫ぶ。
「聞いたわ、このゆっくりれみりあは人の本にラクガキするし勝手に物を食べるしせっかく作った料理を台無しにするし紅魔館の主人の料理をぐちゃぐちゃにして、それを怒った妖精メイドをしかりつけるあんたの後ろ舌を出す、最低の生物だってね」
「ちがう! だいたい、大人ならそのくらい我慢できるでしょう!」
その言葉に、聞いている何人かはイラっとしただろう。
だが、言わない。
「我慢の限界ってものがあるのよ、毎日やらかしたとしても言えば聞く子供だったら私達だってなんとかやってくわ。だけどね、こいつは人を侮辱する行為を続け、さらには人の苦労を無駄にする聞き分けの無いただのクズなのよ!」
そう言うと、咲夜は頭に血が上ったのかナイフを取り出した。
「貴様!」
「そうよねぇ? ゆっくりれみりあ?」
再び、辺りは静まり返る。
霊夢はゆっくりゃを地面に立たせて
弱ったゆっくりゃは、よたよたと立ち上がり、答えた。
「れみりゃは……くずで……たべだでづだげど……いじべだでづだげど……ゆっぐりでず」
そう、涙ながらに答えた。
咲夜は絶望する。
しかし無常にも機械は作動した。
機械の正体は、巨大なシュレッター。
たくさんの刃がかみ合い、獲物を飲み込まんとする。
「ほら、行きなさいゆっくりゃ」
「う~……」
一歩一歩、自ら死の道を進むゆっくりゃ。
咲夜は泣き叫んでいくなと言うが、パチュリーの魔法で取り押さえられてしまう。
そして機械の中にゆっくりゃが落ちた。
「い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛ぎえ゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!!!!!!!!!! い゛だい゛よ゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛お゛!!!!!!」
ゆっくりゃが死の淵に叫ぶ断末魔。
刃はゆっくりゃの足を引き裂き、胴まで飲み込む。
「ぎあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!! ざぐやあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!」
最後にはいつも助けてくれたメイドの名前を。
だが、もうメイドは助けてくれない。
刃は、胴から顎へ。
「ぎぇいあg;あ:いえy:iey:gいg:hikhぎprsghp]ithgw]いghspdないh」ighnぱい5wty@0とhtがおふiefg:いいpthうぃwkgjをphakl;snげいあぎぇあyがhkげh[wutow!!!!!!!!」
顎を引きちぎられ、何をいってるのかさえわからない。
あとは、ぐちゃぐちゃと肉を引き裂く音が何度かしただけ。
咲夜と、他のゆっくりれみりあ達は泣き叫んでいた。
「いいかしら! 今この瞬間ゆっくりれみりあは自分のことをくずで最低なゆっくりと同類だということを認めた! すなわち! 他のゆっくりれみりあもゆっくり同等の処置をすると言うことをここに宣言するわ!」
霊夢がそう叫ぶと、まるでリハーサルを行っていたかのように妖精メイド達が敬礼した。
パチュリーはほっとしたように屋敷に戻っていく。
レミリアとフラン、その他全員もとても楽しそうに喜んでいた。
霊夢は賃金を受け取り、帰っていった。
ただ一人、咲夜はその場に泣き崩れていた。

■■■

あれから、ゆっくりれみりあが見つかるたびに加工所へ行くかその場で処刑されることになった。
今までは、れみりあのバックに咲夜と言う強敵がいたが、今度は人間や妖怪達のバックにレミリアが付いた。
これのおかげで咲夜は手出しできず、ただれみりあが殺されていくのを眺めているのだった。
今日もまた、ゆっくりれみりあの悲鳴がどこからか聞こえる。



すげーくだらないおまけ
ジョジョ読んでたら思いついた。
ちょっとはしょってる、コロネ台詞なげーよ。

コロネ「いらぬ心配だが……たしか、ゆっくりまりさと名乗っていたっけか……ヤツは、ひょっとすると……おまえ……死んだふりをしているな!」
5「ジョルノ!?」
コロネ「そしておまえは……考えている、僕がそこまでに登るまで早く……あと数センチ体を動かす事ができれば……そのまま堀の下へ落下して逃れる事ができると……『おにーさんからにげられる!! ゆっくりできるよ!!』と……(中略)そのままじっとしていれば、お菓子はやれないが、なにもしないと約束しよう、ひとつの選択だ、さあどうする? 登っていくぞ、いまからそこへ」
ゴゴゴゴゴ
ガシィッ!
まりさ「おにーさん! ゆっくりおかしちょうだいね!」
5「あッ! ああッ!!」
ドパアァアン
まりさ「ゆぐあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!?!?!?!」
コロネ「喋ったのは時間が欲しかったからだ、さっきお前にくれてやったお菓子が成長してお前の体に帰るのを待つ時間がな、お菓子にはクワガタになって戻った。さっき与えたときに与えといたんだ『ゴールド・E』の『生命』をな……おまえが死んでいようが生きていようがおまえの止めを確実に刺すためにな」
ドドドドドドドド
まりさ「ざっぎ……じっどじでれば……なにもじだいっで……」
コロネ「自分を知れ……そんなオイシイ話があると思うのか? お前の様なゆっくりに……」
まりさ「なんてひどいひry」
コロネ「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄WRYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYYY無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄ッ!!!!
まりさ「ゆ゛っぐり゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛い゛!!」
コロネ「無駄ァァァァ!!!」
クルッ
(燃えるゴミは月・水・金)
ドグシャァァッ



あとがき
こんにちわ、デッドラの人です。
これからも書き続けていってシリーズ物とかの場合検索するの面倒そうなので名前つけようかと思ってます。
神社バイトです今後ともよろしく。
見たことある名前でも気にしないで

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最終更新:2008年09月14日 10:26
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