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 このページは、文教大学人間科学部の小学校教員を志望する学生による勉強会のためのものです。
 ここに参加するための心構えのようなものを整理しておきたいと思います。

1 現在の教員採用試験は、地域によってその難易度がかなり異なっています。大体は大都市圏はしっかり勉強すれば、合格することは困難ではありません。しかし、それ以外の地域は、教師不足時代とはいえ、かなり難しいのが実態です。
 しかし、採用試験合格が困難ではない大都市は、教師になってから非常に困難な現場環境が待っています。モンスターペアレント、学級崩壊、不登校等々は、大都市圏の方が深刻な状況といえるでしょう。従って、いずれにせよ、教師になるためには、学生のときに、しっかりと勉強し、試験や現場実践に対応できる実力をつけておく必要があるのです。

2 教師にはどのような能力が必要であり、それを身につけるためにどのような勉強が必要なのでしょうか。

ア 教師は勉強を教えるのが最も中心の仕事ですから、何よりも、教える教育内容についての基本的で確実な知識と、その内容に対する「興味」をもっていることです。学生時代に小学校で教える内容をすべて理解することはできませんから、実際に教師になって修得していく知識も多いでしょうが、その教科に対する「興味」を育てていなければ、知識を増やしたり、また子どもに積極的な学習姿勢を育てることはできません。試験のためだけではなく、その教科への興味関心をもてるような学習をしていく必要があります。

イ 子どもに教えるのですから、子どもとのコミュニケーションをとれる資質を育てていく必要があります。
 「誠実に聴くこと」「子どもの言うことを理解しようという姿勢をもつこと」「子どもに理解できるように説明する姿勢をもつこと」等は、基本的なことでしょう。

ウ 教師は学年を軸に協力して教育活動を行います。従って、同僚と協力できることは、不可欠な姿勢であり、また、能力です。最初に協力して計画を立てたり、必要な準備をすることから始まりますが、様々な問題が起きたとき、自分の受け持ちで問題がおきたら、正確に分析して、実情をわかるように説明し、どのような協力が必要であるかを明確にできること、また、他の学級で問題が起きたときには、その問題を的確に把握し、率直に、相手のプライドを傷つけることなく、助言できることです。こうした姿勢をもっていれば、問題が起きても大きくならずに済みますが、教師が孤立していれば、小さな問題が大きくなり、学級崩壊、そして教師自身の挫折という結果になってしまいます。
 協力する姿勢はいきなり形成されるものではありません。この勉強会でも様々な協力が必要となります。そうしたことをしっかり実行することが大切です。

エ 勉強は適切な勉強方法で行なうことが、効果的であることはいうまでもありません。もちろん、効果的な勉強法はひとつではありませんし、また、個人差があります。従って、いろいろな勉強法を知っておく必要がありますが、まず何よりも、「自分にとっての効果的な勉強法」を発見して実行することが大切です。それは指示されてやるものではなく、自分で開拓しなければなりません。

3 最後に「教師とは他人(主に子ども)に与える存在」です。
 自分の利益のために教育活動をするのではありません。しかし、それが結局は、自分を成長させることになります。
 「与えられる」ものをたくさんもつように、自分を鍛練してください。(わけい)
最終更新:2008年10月21日 20:16