法月将臣


  • 「人生は、上がるか下がるか。現状維持などない。なぜなら、自分が成長しなくても時間だけは過ぎていくからだ。良く覚えておけ・・・・・管理とは、成長させることだ。現状を維持することではない」

  • 「お前らはそうやって、すぐ、わかりやすい悪に飛びつく。いつでも誰かに責任を取ってもらおうとする。国が、資格が、こんな特許が、親が、信頼する友人がこういったから・・・すぐ、安心し、思考を停止する。そのくせ、裏切られたときには、豚のようにわめき散らす。お前には、まだまだ教育が必要だな。一度、自分を見つめなおしてみろ。最低な自分を、な」

  • 「よく、我々のように人の上に立つ人間は、下の者に向かって、お前の思考は手に取るように分かるというが、実際はそんなことはない。我々は、他人の思考を予測しているのではなく、思考を指定しているのだ。お前はただ、私の指定した檻に、誘われたに過ぎない」

  • 「女を殴るなど、人間のすることではないか?だが、そういった決まり文句こそ、貴様らの大嫌いな社会が決めた固定概念ではないのか?」「私がなぜ暴力を振るうのか、それは、人間が身体という器に支配されているからだ。どんな崇高な人間でも、殴られた瞬間には、脳を『痛み』だけに支配されるのだ」「だから、殴りつければすぐに黙る。七年も孤独に耐え切った人間が、殴られただけで黙る。これが、現実なのだ」

  • いわれたことしかできない人間を三流 いわれたことを上手にできる人間で、ようやく二流森田はいつになったら一流になるんだ?

  • 努力しろ。私は森田賢一を高く買っている。

  • 現状をよく踏まえた上で、その多面的な要素とやらから必要と思われる一面を考えろ。知識ではなく知恵を振り絞れ。試験は、もう始まっている。

  • 何かを得るには、何かを失わなければならない。森田よ。特別高等人とは、社会の権化だと知れ。一手先、二手先なら誰でも読める。だが、我々は常に社会を監視し、大局を推察しなければならない。病人がいなければ医者は失業する。戦争がなければ軍人は解散する。罪人がいなければ特別高等人も必要ない。

  • 謝るな。指導者は謝るな。誰かに責任を押し付けられない立場の人間の謝罪が許される社会は堕落の一途を辿る。

  • 痛いぞ……自分のせいで誰かが傷つくというのは

  • 人は、すぐに忘れる。自分の損得に関係のない話を覚えようとしない。ならば、話を忘れると損をするということを教えなければならない。そうして、社会に罰則というものができた。罰則は必ず明文化されている。忘れてましたとは言わせないために、だ。

  • 何も難しいことはない。言っても聞かない子供は、殴るしかないという乱暴な理屈を実践しているだけだ。お前たちはただ、今の気持ちを忘れないようにすればいい。痛み、恐怖、悔恨……顔から血の気が失せ、胃が痛くなるような感覚を決して忘れるな。

  • 個人ののろまな足並みにペースを合わせていたら、社会が成り立たん。娘の意思を尊重しただけだ。そして、その意思が、脆弱なものであるという、その過程を森田の後学のために見せておこうと思ったのだ。人に決断させられない人間は、人の上に立てんぞ。


  • なにも考えるな。人間は、えてして考えるから不幸になる。お前は、ただ黙って、殴られた痛みを覚えていればいいのだ。そうすれば、幸せが待っているぞ。

  • 同情しているのだろう?力のない人間が努力している姿に、その熱意や意志というものに、お前は巨額の金を払う気なのだ


  • だが、我々はいつも惑わされる。情けを乞う人の姿に。涙して誠意を示すその表情に。あるいは妹のために昼夜努力するその一枚の絵に、私たちは、判断を間違える


森田賢一

  • 試験の過程でおれが学んだのは、人間追い詰められれば、けっこうなんとかなるってこと。そして、自分が限界だと思ってる以上に、限界ってのは天井が高いってこと

  • 自分で考えない人間は考える人間に利用されて生きるだけだ

  • 前向きな態度ってのは、必ず作為的なんだ。覚えておいたほうがいい

  • 毎日遊んでいるようなヤツほど、実はプライドが高くて、そのくせ、将来でかいことしてやろうとか思ってるもんだよ

  • 過去と他人は変えられないが、未来と自分は変えられる

日向夏咲


  • 夏が来て、暑くなって、少しだけ雨が降って、田んぼは青々しくて、風が吹くと緑の匂いがして、ケンちゃんみたいな友達がいて……なんにも変わらないけれど、それだけでもいいんだよ

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最終更新:2010年07月30日 14:58