『中南米の音楽―歌・踊り・祝宴を生きる人々』

『中南米の音楽』は、2010年3月末に東京堂出版より刊行された中南米各国の音楽を解説した編著

 編者は、石橋純で、執筆者は、岡本郁生、宮田信、倉田量介、鈴木慎一郎、石橋純、水口良樹、木下尊惇、細川周平、比嘉マルセーロの9人。

 本書の起因となったのは、2008年1~3月に、国際交流基金企画が開催した「異文化理解講座」で、同講座を担当した講師たちがそれぞれのテーマ、講義内容を自由に発展させて各章にした。同講座でも、石橋純がコーディネーターを務めていた。


== 目次 ==
第1章●概説・中南米の音楽――その歴史と特徴[石橋 純]
第2章●サルサと北米ラティーノの音楽[岡本郁生]
第3章●米墨,ボーダーラ ンドで鳴り響く音楽[宮田 信]
第4章●キューバの音楽をめぐる継続性と断絶性[倉田量介]
第5章●ダブ――南国ジャマイカ発の人工的音 響[鈴木慎一郎]
第6章●ベネズエラ――更新されつづける伝統[石橋 純]
第7章●ペルー大衆音楽の発展略史[水口良樹]
第8章●ボリビア音楽――その歴史と地域性[木下尊惇]
第9章●ムジカ・セルタネージャ――ブラジルの田舎(風)音楽[細川周平]
第10章●鉛 色時代の音楽――独裁政権下のアルゼンチン・ロック[比嘉マルセーロ]

==内容==
(帯コピーより)
音にあふれる【祝祭の大陸】を読む

サンバ,タンゴ,「コンドルは飛んでいく」,「コーヒールンバ」だけじゃない。陽気なダンス音楽の歌詞に鋭い批評がこめられる。生活の喜びと悲しみをリズムとともに表現し,音楽を通じて社会変革を夢見る。多民族・複数文化が共存・共鳴しあう音楽大陸=中南米。その歴史をひもとき,現場の鼓動を伝える。達人9名による鮮烈な案内書。

中南米の人々が音楽を「生きる」姿を,現地における調査・研究・演奏・制作に精通した専門家が,幅広く,奥深く紹介。

== 書評等 ==
朝日新聞be(2010年4月18日)
世界の音楽情報誌「月刊ラティーナ」(2010年5月号)濱田滋郎氏
「bmr」誌(2010年6月号)
「ステレオ」誌(2010年6月号)

== webでの紹介 ==
日本ラテンアメリカ学会HP[2010/03/25]
プエルトリコ音楽研究家・伊藤嘉章氏のブログ Viento desde Borinquen[2010/03/25]
宮田信のブログ BARRIO GOLD RECORDS[2010/03/30]
サルサジャパン[2010/4月]
La Casa de Bon ボンの家[2010/04/01]
Ayako Futada *-dias cotidianos-*[2010/04/01]
音楽評論家の関口義人氏の日記(mixi内)[2010/04/03]
クレージーケンバンドラジオショウ[2010/04/05]
ロック中年リハビリ日記・別館[2010/04/07]
出版社・洛北出版のブログ +Message from...[2010/04/12]
Internet Magazine Beats21[2010/04/12]
ラティーナ・サイト[2010/04/16]
朝日新聞be[2010/04/17]
ライター太田 宏人氏のブログ 日系ペルー関連 ブックレビュー[2010/04/17]
キューバ研究室 Sala de Estudio sobre Cuba[2010/04/19]
おもしろWORLD MUSIC[2010/04/21]
北中正和さんのブログ wabisabiland pop diary[2010/04/23 *『中南米の音楽』を語る@タワーレコード]
Ayako Futada *-dias cotidianos-*[2010/04/24 *『中南米の音楽』を語る@タワーレコード]

== 推薦コメント ==
●「生きのいい、堅実な、最新中南米音楽案内」三井徹[金沢大学名誉教授、日本ポピュラー音楽学会初代会長]
●「60年代から中南米を歌い歩いてきた私には、背筋がゾクゾクする記述が随所にあった」YOSHIRO広石[歌手]
●「これはLATIN愛に満ち満ちた本であると同時に、そこに絶妙にクロスオーバーするR&B、HIPHOP、REGGAE、そしてすべての音楽への愛とrespectがビリビリ感じられる素晴らしい本です。」横山剣[クレイジーケンバンド]
●「中南米の音楽に関心を持つ人びとにとって、けっして見過すことのできない1冊。音楽のみを趣味的 に、浮草のようにとらえるのではなく、音楽をそれが根ざす人間社会と不可分に結びついた、人びとの生活から生まれた生きた花々と見る態度が すべての章に行きわたっている。」濱田滋郎[スペイン・中南米音楽評論家]

== 発売記念イベント ==

2010年6月27日(日)に東京大学駒場キャンパスで、好評を頂いた「『中南米の音楽』を語る」の拡大版出版記念“大”イベントが開催されます。

◆公開シンポジウム 中南米の音楽-歌・踊り・祝宴を生きる人々◆

日時:2010年6月27日(日)13:00〜(終了予定17:00)
場所:東京大学 駒場Iキャンパス 18号館ホール
入場無料、座席要予約(先着200名)、立見自由

音楽の現場に精通した研究者・プロデューサー・音楽家が一同に会し、ラテンアメリカ〜カリブの文化と社会をさまざまな角度から語ります。音源・映像プレイ バック、トークとディスカッションはもちろん、ゲストを交えたデスカルガもあり。

◆第1部カリブ〜北米ラティーノ・チカーノ音楽を語る 岡本郁生「サルサと北米ラティーノ音楽」 宮田信「米墨ボーダーダンドで鳴り響くチカーノ音楽」 倉田量介「キューバの音楽をめぐる連続性と断絶性」

◆第2部 南米音楽を語る 石橋 純「ベネズエラ音楽-更新されつづける伝統」 水口良樹「ペルー大衆音楽の発展略史」 木下尊惇「ボリビア音楽-その歴史と地域性」

◆第3部 ライブコンサート 石橋純(歌、クアトロ)、岡本郁生(ベース)、木下尊惇(ギター、チャランゴ、歌)、倉田量介(ボンゴ、カンパナ)、水口良樹(ギター)、阿部岳(パー カッション、歌)
 ゲスト● モリス・レイナ(ギター、クアトロ、歌)、アンサンブル・セレステ(ベネズエラ音楽)、ペーニャ・ハラナ(ペルー音楽)

公開シンポジウム2010/6/27 座席予約方法
◎ 住所・氏名・所属・返信用メールアドレスを明記のうえ、1通につき1名様づつ、以下メールアドレスにお申し込みください。
◎ fiestakomaba627[あっとまーく]gmail.com
[あっとまーく]は@に変えて送信下さい。

※シンポジウム終了後懇親会を予定しております。どなたでもご参加いただけるラテン流の打上げです。ご参加希望者は、メールアドレス fiestakomaba627[あっとまーく]gmail.comにお申し込み下さい。

<終了>
2010年4月23日(金)「『中南米の音楽』を語る」タワーレコード イベント案内
●日時
4/23(金)19時より
●場所
タワーレコード渋谷店7階 TOWER BOOKS
●出演者
石橋 純、岡本郁生、宮田 信、倉田量介、水口良樹


== 外部リンク ==
東京堂出版
国際交流基金
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最終更新:2010年06月21日 17:17