<?xml version="1.0" encoding="UTF-8" ?><rdf:RDF 
  xmlns="http://purl.org/rss/1.0/"
  xmlns:rdf="http://www.w3.org/1999/02/22-rdf-syntax-ns#" 
  xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
  xml:lang="ja">
  <channel rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/">
    <title>マルチジャンルバトルロワイアル＠wiki</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/</link>
    <description>マルチジャンルバトルロワイアル＠wiki</description>

    <dc:language>ja</dc:language>
    <dc:date>2011-07-01T23:20:55+09:00</dc:date>

    <items>
      <rdf:Seq>
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/427.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/394.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/375.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/1.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/2.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/401.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/422.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/449.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/377.html" />
                <rdf:li rdf:resource="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/413.html" />
              </rdf:Seq>
    </items>
	
		
    
  </channel>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/427.html">
    <title>タイプ：ワイルド（後編）</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/427.html</link>
    <description>
      *タイプ：ワイルド（後編）◆/VN9B5JKtM





その姿を確認したウルフウッドは一瞬我が目を疑った。
そして、それが幻ではないと分かると、どうしようもない怒りに全身を支配された。

（梨花！！　何でこんなとこに居んねん！　おどれが来ても殺されるだけやっちゅうんは分かり切っとるやろが！）

ここに居るはずのない少女。
ここに居てはならない少女。
自分が守ろうと思った少女。
このままでは守れない少女。

「悪いがそれは出来ない相談だ。元の世界で乗客達が俺の助けを待っているんでな。俺は一刻も早く帰らなければならない」
「だから、ここに居る全員を殺すって言うの？」
「そうだ」

その答えを聞いた梨花が、杖を握る手に力を込める。
杖の先端には六枚の羽を広げる天使の像が蹲っている。

「どうして……？　それだけの力があって、どうしてギラーミンと戦おうとしないの！？　どうして皆で帰る方法を探そうとしないの！？
　…………どうして、そんな簡単に人を殺せるの……？」
「その帰る方法とやらに当てはあるのか？　無いのなら、どれだけの時間があれば見つけられる？　一日か？　一週間か？　一ヶ月か？
　……悪いがそんなに待ってはいられない。言ったはずだ、俺は帰らなければならない。一刻も早く、だ。
　そのためにはここに居る64人を皆殺しにするのが手っ取り早い、それだけの話だ。……まあ犠牲になるお前らは気の毒だとは思うがな……」
「ッッ！！　ふざけないでっっ！」

梨花が蓮の杖を横の壁に叩きつける。
数秒の間を置いて、ガゴンと金属をハンマーで殴りつけたような音がクレアの手元で鳴り響く。
同時にパニッシャーの先端が何かで強打されたように真横に弾かれる。

「そんな、そんな自分勝手な理由で……これ以上、私の大切な人を奪わないでっっっ！！」

叫び声と共に、梨花が杖を地面に振り下ろす。
数秒のタイムラグの後、クレアの頭上から見えざる鉄槌が振り下ろされる。
梨花の攻撃が頭に激突する寸前、クレアは体を横に一歩ずらし、事も無げにこれを回避する。

「衝撃を移動させているのか？　面白い能力だが……タネの割れた手品は二度も通じるものじゃない」

クレアが梨花にパニッシャーを向ける。
ほんのちょっと引き金を引くだけで、解き放たれた鋼鉄の暴威が梨花をズタズタに引き裂くだろう。
死が、目前まで迫っている。それでも梨花は一歩も退かない。
自分とは比べ物にならない強大な怪物が、目の前で牙を剥いている。
その事をはっきりと理解しながらも、その両の目に確固たる意思を灯し、しっかりと敵を見据えている。
カタカタと小刻みに震えながらも、それでも戦う意思は捨てていない。

（ウルフウッド！　アホか、おどれは！　いつまで寝とんねん！　梨花を守るんやなかったんか！？）

ウルフウッドは自分自身に対してどうしようもない程に怒りを感じていた。
梨花は必死に恐怖に耐えてウルフウッドの助けになろうとしているのに、自分は何を諦めているのか。
今、パニッシャーはウルフウッドではなく梨花の方を向いている。
守るはずが、逆に守られている。

情けない。
こんなザマでよく守るなどと言えたものだ。

梨花が杖を振りかぶる。
クレアが引き金に力を込める。
ウルフウッドの指先が地を引っ掻く。

（マシンガンの弾幕を防ぎ切る人形？　最強にして最高の個人兵装？　時を止める能力？
　それが何やっちゅうねん！）

わざわざ銃弾を防ぐという事は、弾が当たれば殺せるという事だ。
パニッシャーの事なら誰よりも知り尽くしている。昨日今日初めて手にした奴が使いこなせる代物ではない。
時を止められるのもコンマ数秒が限界だろう。何秒でも止めていられるのなら、自分などとっくに殺されているはずだ。

ならば、勝てない道理など無い。

（その程度や！　たかがその程度や！
　おんどれが今まで一緒に旅してきたんは誰や！　その気になれば一瞬で大都市一つ消し星を滅ぼす正真正銘の化物やろが！
　その力を、その生き様を、隣でずっと見てきたおどれが！　たかがあの程度の怪物にビビってどないすんねん！！）

体の奥底から、力が湧き上がって来る。
いつしか、目の前の怪物に対する恐怖は消え去っていた。


「オオおおおォォオおおォォォおおオォォッッ！！！」


獣のような咆哮と共に、ウルフウッドが上半身を跳ね上げる。
梨花にパニッシャーを向けていたクレアの左手首がウルフウッドの剛腕にガッシリと掴み取られる。
渾身の力で締め上げられた骨がミシミシと軋み、握力が緩んだクレアの手からパニッシャーが零れ落ちる。
ズシンと十字架が地に落ちると共に、片膝立ちの足に力を込める。

「ガアアアァァァァァァッッッ！！！」
「オラアアァァァァァァッッッ！！！」

ウルフウッドが立ち上がり様、クレアの顔面に拳を振り上げる。
スタープラチナが拳を振り下ろし、これを迎え撃つ。
拳と拳、力と力がぶつかり合う。
一瞬の膠着の後、双方共に後ろへ大きく弾き飛ばされる。


ウルフウッドは受身を取りつつデイパックに手を突っ込み、中から十字架状の二重牙を取り出す。
ジャカッと音を立てて銃身を展開させた二重牙を左手に構えると、僅かに身を沈ませる。
クレアは空中で体勢を整えて着地すると、左拳を軽く開いては握り、感触を確かめる。
問題なく動かせる事を確認し、正面を見据えて後ろ足に力を込める。

両者、同時に地を蹴る。





左手の二重牙から鉛弾をばら撒きながら、ウルフウッドが地を駆ける。
唸りを上げて殺到する銃弾の嵐を左右に動いて避け、時にスタープラチナの拳で弾きながら、クレアも距離を詰めて行く。

これ以上長引かせるのは危険だ。
スタープラチナと拮抗するほどの力を見せた。
あの瞬間、クレアでさえも僅かにたじろぐような、鬼気迫るものを感じた。
今までは自分が圧倒していたが、明らかにさっきまでとは雰囲気が違う。
指一本すら動かせない、死にかけだった男と同一人物とは思えない。
自分は死なないという自信はあるが、それでも東方仗助と戦った時のように手痛い反撃を受けるかもしれない。
その前に全力で叩き潰す。

青筋が浮かぶほどにきつく左拳を握り締め、クレアが疾走する。
あと一歩で手が届く距離まで近づいたところで、ウルフウッドの右腕がブレた。
視線を向けると、その手に握られた無骨な拳銃の、暗い銃口が火を噴いた。
クレアの視力を以てしても捉え切れないスピードで懐のデザートイーグルを抜き放ち、一瞬で狙いを定めて引き金を引いたのだ。
目にも留まらぬ抜き撃ちが、クレアの眉間を貫く。



刹那――

「ザ・ワールドッ！　時よ止まれ！」

世界が、鼓動を止める。


静止した時の中、クレアは右足を一歩踏み出してウルフウッドの横に回り込む。
そのまま顔面にスタープラチナの拳を叩き込もうとして、

クレアの動きが止まる。
その原因はクレアの胸の前。
一発の銃弾が宙に浮いて、ピタリと静止している。
弾丸が放たれた元を辿れば、ウルフウッドが腕を交差させるようにしてクレアの胸部に銃口を向けていた。

時が止まっている間はウルフウッドはクレアの動きを知覚する事が出来ないし、指一本動かす事も出来ない。
つまり、ウルフウッドがこの弾丸を発射したのはクレアが時間を止める直前という事になる。

「時間停止のタイミングから俺の動きまでを全部読み切って、移動先を予測して銃弾を撃ち込んだのか？　人間に出来る事じゃないぞ。
　すごいな、お前。ひょっとしたら俺が今まで見てきた中で二番目ぐらいに強いんじゃないか？　無論、一番は俺なんだが。
　いや、マジですごいよ。最初からそれぐらい本気で殺しに来られてたら、俺も少しは追い詰められてたかも知れないな」

その言葉がウルフウッドの耳に届く事はないと知りつつも、惜しみない称賛を口にする。
口を動かしながらも自らの手を伸ばし、胸の前に浮いている銃弾を左手で払い退ける。
更にスタープラチナの左手を伸ばして、未だクレアを狙っている銃口を逸らす。
満足に動かせない己の右腕の代わりに、スタープラチナの拳をウルフウッドの後頭部に目掛けて全力で振り抜く。

――そして時は動き出す。


ウルフウッドが得たのは、ほんの僅かな時間。
一瞬後には容赦なくスタープラチナの拳が叩き込まれる。



だがウルフウッドにとっては、その一瞬で十分だった。

スタープラチナの拳が頭蓋を砕き脳漿を撒き散らす、寸前。
ウルフウッドが背を丸め、上半身を折り曲げた。
銃弾を目視で回避するこの男の反応速度を持ってすれば容易な事だ。
拳が空を切り、肩に担いだデイパックを掠める。
デイパックが拳圧で切り裂かれ、中身が四散する。
と同時に、スタープラチナの肩に二重牙の後ろ側の銃口が押し当てられた。
感覚を共有しているスタンドを通して、冷え切った銃身の感触がクレアにも伝わってくる。

「一本目」

銃声。
銃声。
また銃声。

二重牙から放たれた弾丸が、スタープラチナの肩を貫く。
クレアの右肩に激痛が走り、スタンドが撃たれた場所と同じ位置に穴が穿たれる。
コンクリートと混ざり合った肩にひび割れが広がり、腕がボロリと取れる。

ウルフウッドが勢い良く体を起こし、その反動を利用して上体をひねる。
振り向き様にクレアの額に二重牙の銃口を突き付け、引き金に力を込める。
クレアは咄嗟にスタープラチナの左手で銃身を掴む。
同時に左膝を曲げ、体ごと沈み込ませるようにして死線から逃れる。

直後、発砲。
左掌に熱を感じる。
至近距離で爆音が轟き、右耳の鼓膜を破る。
射出された銃弾が、コンクリートと肉の溶け合ったこめかみの皮膚をこそぎ取っていく。

「二本目や」

二重牙をスタープラチナで押し退けようとするが、まるで腕ごと彫像と化したかのように微動だにしない。
いや、それどころか逆にクレアの額に弾丸を撃ち込もうと、スタープラチナを超える力で押し返されている。
僅かでも力を緩めれば即座に均衡は崩れ、クレアの頭が撃ち砕かれる。

クレアはスタープラチナで二重牙を押さえながら左足を大きく踏み込み、最後に残った己の左拳を全力で振るう。
だがソレさえもウルフウッドは体躯をずらし回避する。

拳銃を持ったままの右腕をクレアの左腕に絡ませ、肘の裏を持ち上げるようにして脇に抱え込む。
腕を伸ばした格好のまま動けないクレアの左胸に、銃口が押し当てられる。

「三本目。これで終いや。」

ガチリと撃鉄を起こす音がやけに大きく聞こえる。
心臓狙いのゼロ距離射撃。
クレアといえども心臓を撃ち抜かれれば死は免れない。

（……はずがない）

『この世界は俺が見ている夢のようなものだ。
　だから世界は俺にとって都合がいいように出来ている』

そう信じているクレアにとって、自身の死はすなわち世界の終焉だ。
そしてクレアはまだ世界の終わりを望んではいない。


（……出来るはずがない）

故に、クレア・スタンフィールドは確信する。
絶対の自信を持って断言する。



（たった一発の銃弾で世界を滅ぼすなど、出来るはずがない！）

己が死ぬ事など有り得ないと。
この程度で己を殺せるはずがないと。

「スタープラチナッッ！！」

クレアの命を受け、スタープラチナが動く。
二重牙を掴んでいた左腕を離し、拳を引き戻す。

「オラアアアアァァァァァァァァッッッッ！！！！！」

スタープラチナが雄叫びを上げる。
裂帛の咆哮が大気を震わせる。
その隻腕に渾身の力を込め、



その拳が振るわれる事はなく。


くぐもった炸裂音が轟き、鋼鉄の牙がクレアの背を食い破った。

銃弾が胸部を突き抜け、クレアの体がビクリと大きく痙攣する。
自身と重ねるように出現させていたスタープラチナが掻き消え、ドサリと地に倒れ伏す。
仰向けに倒れるクレアの胸から血が溢れ出し、返り血で赤黒く変色した車掌服を鮮やかな紅色に染め上げていく。


こうして怪物クレア・スタンフィールドと魔人ニコラス・Ｄ・ウルフウッドの死闘は幕を下ろした。



　　　◇　　　◇　　　◇





――スマンなぁ、怪物。おどれにも帰らなアカン理由があったんやろうが、ワイにも負けられへん理由があるんや。
――ああ、そや。せっかくやからパニッシャーはワイが貰とくで。このままおんどれの墓標にしとくんは勿体ないからなぁ。

「梨花、終わったで。……梨花？」


――おい…………ちょお待てや。おかしいやろが。あの怪物は倒したやんか。心臓ブチ抜いたったやんか。

――なのに。

――何でや。
――何でや。

――なぁ。



「梨花ァァァアァァアアアァッッッッッ！！！！！」

――何で梨花が倒れとるんや。





「鹿ァァァァァァッッッッッ！！！！！　居ったら返事せえェェェッッッッ！！　鹿ァァァァァッッッッッ！！！！」

――クソッ！　あん時か！　パニッシャー落とした時に、あの人形が指弾飛ばしとったんか！
――迂闊やぞ、ウルフウッド！　アイツが指弾飛ばして攻撃するんは分かっとったやろが！
――パニッシャーに気ぃ取られて失念しとった！　とんでもない失態やで！

「……ぁ…………。ニコ……ラス……」

――梨花！　無理して喋るなや。口開けるだけでも苦しそうやないか。

「良かった……生き、てて」

――アホ！　ワイの事なんかより自分の心配せえや。お前の方がよっぽど重傷やないか。
――分かっとるんか？　腹ぁ撃たれとんねんで。血ぃ止まらへんねんで。

「守って……くれて……ありがとう……」

――何言うてんねん。ワイがヘタ打ったせいでおどれが撃たれたんやろが。
――クソッ！　クソッ！　クソッ！　何が守るや！　全然守れてへんやないか！

「……お願い…………沙都子、を……」

――アホな事抜かすなや。言ったやろが。これ以上ガキのお守りは真っ平やっちゅうねん。
――友達なんやろ？　心配なんやろ？　やったらワイに押し付けんと自分で何とかせえや。



「どこやァァァァァッッッ！！　居らへんのか！？　鹿ァァァッッッ！！！」
「ウルフウッド！　こっちだ！」

――居ったで！　鹿や！　ほれ、こんな傷パパッと治してもらいや。
――見ぃや。嬢ちゃんも大丈夫そうやで。さっきよりも随分と顔色良くなっとるやないか。



――なぁ梨花、何でや。

――何で返事せぇへんのや。
――何で目ぇ開けへんのや。





――何で……息、してへんのや。



&amp;color(red){【古手梨花＠ひぐらしのなく頃に　死亡】}
&amp;color(red){【残り19人】}



【Ｇ－３　遊園地内レストラン/１日目　夜】


【チーム名：○同盟チョッパー組】
１：主催者の打倒。
２：劇場を迂回して遊園地、廃坑、古城跡を訪れ２１時までにB-4民家へ向かう。禁止エリアの場合H-4、G-4へ。
３：グラハムとの合流（先発が会えなかった場合）
４：サカキ、ミュウツー、片目の男（カズマ）、赤髪の男（クレア）、リヴィオ、ラッド、電気の少女（美琴）を警戒。
　　クレアという女性、佐山、小鳥遊、アルルゥ、ヴァッシュを信用。アーチャーはやや信用。
　　ハクオロも一応信用。真紅、沙都子は情報不足で保留。


※別世界から呼ばれたということを信じました。
※会場のループを知りました。



【トニートニー・チョッパー＠ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ】
[状態]：腹部と顔にダメージ（中）、全身にダメージ（中）、右前足に銃創（止血済み）、疲労（小）、腕に○印、深い悲しみ、人獣形態
[装備]：包帯、ランブルボール×４＠ONE　PIECE
[道具]：支給品一式×４（２食分、水1/10消費）、タケコプター＠ドラえもん、タオル、救急箱、病院で調達した医療道具、ホテルで調達したコーラ
[思考・状況]
　０：リカ……？
　１：レナや皆を守り抜いてみせる。その為なら……
　２：仲間と会いたい
　３：グラハムの様子を見る。（別れている為現在実行不能）
　４：ギラーミンを倒し、脱出する。
　５：イスカンダルの臣下になるかはまだ決められない。
　６：川に落ちたゾロが心配。
【備考】
　※参戦時期はＣＰ９編以降。
　※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。



【竜宮レナ＠ひぐらしのなく頃に】
[状態]：右肩に銃創（治療済み）、深い悲しみ、私服、右腕に○印
[装備]：包帯、デザートイーグル（残弾数6／6）、シェンホアのグルカナイフ＠BLACK LAGOON、常盤台中学の制服
[道具]：支給品一式×４（４食分、水1/10消費）、ドライヤー、双眼鏡、ゾロの地図
　　　　デザートイーグルの予備弾×12、不死の酒（空瓶）、絶縁グローブ＠ポケットモンスターSPECIAL、通り抜けフープ、手榴弾×3
　　　　ロベルタのメイド服＠BLACK LAGOON、ガムテープ、ビニール紐（少し消費）
[思考・状況]
　０：梨花ちゃん……？
　１：梨花、沙都子と一緒に必ず脱出する
　２：グラハムが心配
　３：何とかして首輪を外したい
　４：イスカンダルの勧誘は保留。
【備考】
　※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
　※梨花とウルフウッドの仲について察したようです。



【ニコラス・Ｄ・ウルフウッド＠トライガン・マキシマム】
[状態]：全身にダメージ（大）、深い悲しみ、無力感、腕に○印
[装備]：デザートイーグル50AE（4/8　予備弾17）、二重牙@トライガン・マキシマム（90％、95％）、包帯
[道具]：梨花のデイパック
[思考・状況]
　０：梨花……
【備考】
　※自身が梨花の事を名前で読んでる事に気づいていません。
　※ラッドの再生がミカエルの眼の改造技術に起因するものではないかと推測を立てています。
　※クレアを殺害したと思っています。
　※梨花のデイパックの中身は以下の通りです。
　　支給品一式×３（１食分消費）、ラズロのパ二ッシャー（弾丸数85% ロケットランチャーの弾丸数1/2）＠トライガン・マキシマム
　　インデックスの修道服＠とある魔術の禁書目録、ミッドバレイのサクソフォン（内蔵銃残弾１００％）＠トライガン・マキシマム
　　月天弓＠終わりのクロニクル、フシギダネ（モンスターボール）＠ポケットモンスターＳＰＥＣＩＡＬ
　　きせかえカメラ＠ドラえもん、きせかえカメラ用服装イラスト集



【ラズロのパ二ッシャー＠トライガン・マキシマム】
GUNG-HO-GUNSの一員、ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デスの使用するトライパニッシャーの内の一丁。
ウルフウッドのパニッシャーとはカラーリングが違う（白と黒の配色が逆になっている）が、性能は同等。
クレアがG-4にあるカジノコーナーでコイン9999枚と交換したもの。
機関銃の予備弾薬1回分、ロケットランチャーの予備弾頭3個がセットで付いている。



　　　◇　　　◇　　　◇



弾丸が胸骨を砕き、臓腑を突き破る。
衝撃が体内を突き抜け、頭が真っ白に染まる。
クレアが意識を手放しかけた、その瞬間。

『梨花ァァァアァァアアアァッッッッッ！！！！！』

ウルフウッドの絶叫が、深い闇の底へと沈みゆく意識を引き上げた。
霞がかったようにぼんやりとした思考を必死に働かせ、次に取るべき行動を模索する。

脳からの命令を受け、クレアの左手がピクリと動く。
良く見ればその手は親指、人差し指、中指の三指が歪にねじくれ、ひしゃげている。
クレアの左手が、這いずるようにデイパックへと伸びて行く。
その手がデイパックをゴソゴソと漁り、クレアはミカエルの眼の再生薬を取り出す。
ケースからアンプルを一本取り出すとスタープラチナの手を借りて蓋を外し、中身を喉の奥に流し込んだ。

直後、クレアの体中を内側から高熱で溶かされているような感覚が襲う。
全身の細胞が暴れ回る。
胸に開けられた風穴が白煙を上げ、見る見る塞がっていく。
コンクリートと一体化した顔の皮膚がベリベリと剥がれ落ち、肌色の表皮が顔を覗かせる。
肩が、足が、ボロリと零れ落ち、その下から新しい手足が生えてくる。
脇腹に引きつるような感覚を覚えたかと思うと、コンクリートと癒着した肌がポロポロと零れ落ちた。

「ッッ！　ハァッ、ハァッ……！　思った以上にキツい……次は命に係わるかもな……。これはもう使わない方が良いな」

クレアは激しく脈打つ心臓を右手で押さえる。そこで半身の不随が回復している事に気付き喜びの声を上げる。

「おおっ！　治ってるじゃないか！　これも再生薬の効果か？　ハハッ、やっぱり自分の肉体に勝る物は無いな。今なら何だって出来る。
　……っと、その前に靴が欲しいな。いつまでも裸足じゃ格好がつかないからな。着替えもあればいいんだが……まあそっちは後でもいいか」


ところで心臓を撃ち抜かれたはずのクレアがなぜ生きているのか。
もちろんクレアが心臓を撃たれても死ななかった訳でもなければ、ウルフウッドが狙いを外した訳でもない。
答えは簡単。「心臓に当たらなかったから」だ。

あの時クレアはスタープラチナの左手を引き戻したが、ウルフウッドが引き金を引くよりも早く拳をブチ込めるとは思っていなかった。
そこでクレアが選んだのは回避。
と言っても左腕をガッチリと捕らえられていたため身をかわす事は不可能。
スタープラチナとウルフウッドの腕力も超えていたため、左腕一本だけでは銃口を逸らす事も出来なかった。
この窮地からクレアが繰り出した起死回生の一手、それは「弾丸を逸らす」事。


かつてジョセフ・ジョースターは、スタンドとは『生命エネルギーが作り出すパワーある像（ヴィジョン）』だと説明した。
パワーある、つまり現実世界に干渉できるという事だ。
ヴィジョン、あくまで実体を持たない像だから物質をすり抜ける事も出来る。

ではスタンドが物体に触れようとした時、その物体に触れるかすり抜けるかはどのようにして決まるのか。
それは「本体の意思」である程度自由に決められる。
この性質を利用すれば、たとえば皮膚や骨をすり抜けてスタンドの手で直接心臓に触れる、といった事も可能だ。
そう、空条承太郎がDIOとの戦闘で、スタープラチナの手で自らの心臓を止め、動かしたように。

それならば。銃弾が心臓に到達する前に、体内でその軌道を曲げる事が出来たとしても不思議はないだろう。


ウルフウッドが引き金を引く瞬間、クレアはスタープラチナの左手を銃口の前に添えた。
そして銃弾が発射されると同時に、親指、人差し指、中指の三本で弾丸を摘んで勢いを殺しつつ、その弾道を横へと逸らした。
心臓を貫く中央よりの軌道から、肺を引き裂く外側の軌道へと。


ゼロ距離で撃ち込まれた弾丸が心臓に到達するまでの数ｃｍの間にその軌道を逸らせば助かる、などと考える時点で正気ではない。
普通の人間はそんな事を考え付かないし、考えても実行しようとは思わない。いや、実行できると思わない。

それしか方法が無かったとは言え、これは相当に分の悪い賭けだった。
まず、上手く銃弾を逸らせるかどうかが分からなかった。
それに、もし成功して即死を免れたとしても、クレアが普段から仕事で心がけているように念入りに止めを刺されていれば命は無かった。
そうでなくても、再生薬を服用する前にデイパックを奪われれば為すすべなく死んでいただろう。

とは言え、クレアは自分が賭けに負けるなどとは微塵も思っていなかった。
自分は必ず銃弾を逸らせるという確信があったし、その後も再生薬を服用して回復すると信じて疑わなかった。

結果、銃弾の威力が予想以上に高かったせいで意識が飛びかけ、危うくそのまま死にかけるというハプニングがあったものの、クレアは生き延びた。
それどころかミカエルの眼の再生薬を服用したおかげでコンクリートと一体化した右半身も元に戻った。

「まさか俺が遅れを取るとはな。心臓に銃を突きつけられた時にはヒヤヒヤしたが……それでも俺は生きているし、右半身の不随も治った。
　おまけに奴はあの少女の治療を優先したのか、銃器を回収せずに去って行った。
　――やはり、この世界は俺の都合がいいように出来ている。そういう事だな」

パニッシャーは持って行かれたが、その代わりと言わんばかりに大量の銃器が散らばっている。元はウルフウッドの持っていた武器だ。
クレアはそれらを拾い上げ、使えそうな物を回収していく。

「この散弾銃は……あの時俺のナイフを受け止めた銃か。これは使えそうにないな……。
　こっちの拳銃はまだ使えそうだな。弾丸は……これか。
　ん？　この弾丸は何だ？　対応する銃が無いようだが……指弾として使えばいいか。
　このコインは何だ？　見た事も無いマークだが……一応持って行くか。邪魔になる事もないだろうしな」

クレアは銃器を回収し、梨花が倒れていた場所に視線を向けた。
赤く広がる血溜まりの傍に銀色の杖が落ちている。
先程は大きく広がっていた六枚の羽が今は閉じ、先端の天使像を包み隠している。
拾い上げて軽く地面に叩きつけてみるが、カツンと硬質な音が響くだけで何も起こらない。

「駄目か。そう言えばあの少女は隠れている間に何かを呟いていたな。あれがキーワードか何かなんだろう。まあ鈍器ぐらいには使えるか」

蓮の杖を無造作にデイパックに放り込むと、クレアは今後の方針を考える。

「今から追えばさっきの奴らに追いつけるかも知れないが、一度死にかけたせいか体力の消耗が激しい……。追うか？
　それとも地下を探索するか。あるいは北上して市街地に向かうという手もあるな。さて、これからどうするか……」

ウルフウッド達を追うか。地下に降りるか。このまま中央の市街地に向かうか。
僅かに逡巡し、クレアは歩き出す。


怪物は、未だ滅びない。



【Ｇ－２　遊園地/１日目　夜】


【クレア・スタンフィールド＠BACCANO!】
[状態]：疲労（大）、拳に血の跡
[装備]：スタンドDISC『スター・プラチナ』＠ジョジョの奇妙な冒険、スプリングフィールドXDの弾丸×7、拳銃の予備弾×30
　　　　二重牙@トライガン・マキシマム（60％、100％）、AMTオートマグ（7/7 予備弾×21）
[道具]：支給品一式×５＜クレア、一方通行、レヴィ（一食消費、水1/5消費）、クリストファー、カルラ＞、未確認支給品（0～1）
　　　　クリストファーのマドレーヌ×8＠バッカーノ！シリーズ、ミカエルの眼の再生薬×3＠トライガン・マキシマム
　　　　噴風貝（ジェットダイアル）＠ONEPIECE、応急処置用の簡易道具＠現実、痛み止め
　　　　パ二ッシャーの予備弾丸1回分、ロケットランチャーの予備弾頭2個
　　　　○印のコイン、ロベルタのスーツケース＠BLACK LAGOON（ロケットランチャー残弾6、マシンガン残弾65％、徹甲弾残弾10）
　　　　AK47カラシニコフ（30/40、予備弾40×３）、蓮の杖@とある魔術の禁書目録
[思考・状況]
基本行動方針：優勝し、ギラーミンから元の世界へ戻る方法を聞き出す。
　０：靴が欲しい。出来れば服も。
　１：ウルフウッド達を追うか、地下を探索するか、このまま北上するかを決める。
　２：優勝のために他の参加者を殺す。迅速に、あらゆる可能性を考慮して。
　３：再生薬はもう使わない方が良い。
　４：ウルフウッド、梨花、沙都子、クリス、カズマ、チョッパー、レナと再び出会った時には彼らを殺す。
　５：フィーロを殺した相手が分かったら、必ず殺す。
　６：スター・プラチナに嫌悪感はあるがある程度割り切っている。
【備考】
　※参戦次期は1931~特急編~でフライング・プッシーフット号に乗車中の時期（具体的な時間は不明）
　※ほんの一瞬だけ時間停止が可能となりました。
　※梨花が瞬間移動の能力を持っていると思っています。
　※名前を聞いていなかった為、カズマとクリスの死を知りません。
　※コンクリートと一体化していた右半身の機能が元に戻りました。
　※もう一度ミカエルの眼の再生薬を服用すれば、命に係わるかも知れないと思っています。
　※○印のコインの意味は不明です。使い道があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。



　※・━━地に足が着いている。＠終わりのクロニクル（概念）
　　ＬＯＷ－ＧのＵＣＡＴにおいて使用されている概念。
　　この概念の影響下では、足が着いている方向が「地面」だと認識される。
　　壁や天井を歩く事も可能だし、その途中で物を落とせば当人にとっての「地面」に向かって落ちていく。
　　当然、地下に降りるのにロープなんかは必要ない。

　※カジノコーナーの概念空間内に、地下へと続く穴が空いています。湖に隠された鍵と関係があるかどうかは不明です。

　※カジノコーナーの景品には以下のものがあります。
　　【ウソップの輪ゴム＠ONEPIECE】
　　ただの輪ゴム。それ以上でも以下でもない。
　　【一枝の六法全書＠WORKING!!】
　　小鳥遊家長女、一枝（職業・弁護士）の六法全書。本来の用途の他、一枝はこれで弟を殴ったり、弟に投げつけたりする。
　　【トニオの包丁＠ジョジョの奇妙な冒険】
　　M県S市杜王町にあるレストラン・トラサルディーのオーナー、トニオさんが料理に使用する包丁。
　　【ロットンのファールカップ＠BLACK LAGOON】
　　ロットン・“ザ・ウィザード”が着用している（のと同タイプの）ファールカップ。これが無ければロベルタに潰されていた。
　　【デリホウライのトンファー＠うたわれるもの】
　　カルラの弟、デリホウライの使用するトンファー。ギリヤギナ族の怪力に耐えられる程度には頑丈だと思われる。
　　【ギラーミンの拳銃＠ドラえもん】
　　ギラーミンがオープニングで使っていた拳銃。没収されて景品にされたらしい。
　　【ジョンガリ・Ａのライフル＠ジョジョの奇妙な冒険】
　　盲目の狙撃手、ジョンガリ・Ａのライフル。当然だが、人工衛星は付いて来ない。筋肉は信用できないから骨で支えよう。
　　【キクロプスのナイフ＠ARMS】
　　超人部隊X-ARMYの一員、千里眼のキクロプスが使用したナイフ。超振動で良く切れる。
　　【ステファニーの軽機関散弾銃＠とある魔術の禁書目録】
　　暗殺者のくせに派手な近接戦闘を好む、ステファニー＝ゴージャスパレスの使用する散弾を連射する軽機関銃。
　　【ラズロのパ二ッシャー＠トライガン・マキシマム】
　　リヴィオのもう一つの人格、ラズロ・ザ・トライパニッシャー・オブ・デスの使用するトライパニッシャーの内の一丁。

　　【キースのトランプ＠BACCANO!】
　　ガンドール三兄弟の長兄、キースがダラスを沈める時にドラム缶に入れたトランプ。何故か52枚全てジョーカー。
　　【黒の騎士団員の仮面＠コードギアス　ナイトメアオブナナリー】
　　黒の騎士団がブリタニアに宣戦布告した際に団員が被っていた、ゼロを模した仮面。
　　【HOLYの制服＠スクライド】
　　HOLY隊員が着用している制服。
　　【エンジェルモートの制服＠ひぐらしのなく頃に】
　　興宮のファミレス、エンジェルモートのウェイトレスが着用している制服。
　　【ソーヤーの人工声帯＠BLACK LAGOON】
　　ロアナプラの“掃除屋”ソーヤーが会話に使用する人工声帯（マイク型）。
　　【ベナウィのウォプタル＠うたわれるもの】
　　ベナウィが騎乗する白いウォプタル（通称「ウマ」。外見は二足歩行のトカゲのような生物）。
　　【アーチャーの酒＠Fate/Zero】
　　アーチャーの宝物庫に収められた至高の酒。アインツベルン城で、セイバー、アーチャー、ライダーの三人が飲み交わしたもの。
　　【佐山の新庄君抱き枕＠終わりのクロニクル】
　　新庄君のコスプレをした抱き枕。抱き枕のコスプレをした新庄君、ではない。


　※G-2のどこかに以下のものが放置されています。
　　支給品一式×２（１食分消費、地図と名簿は３つずつ）、SPAS12（使用不能）、チーゴの実×３＠ポケットモンスターSPECIAL
　　ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚、洋酒、ヴァッシュの衣装、包丁＠あずまんが大王





**時系列順で読む
Back:[[タイプ：ワイルド（前編）]]　Next:[[裏表トリーズナーズ（前編）]]

**投下順で読む
Back:[[タイプ：ワイルド（前編）]]　Next:[[悪魔－The Devil-]]


|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[タイプ：ワイルド（前編）]]|クレア・スタンフィールド|[[かいぶつのなく頃に～讐たり散らし編～]]|
|[[タイプ：ワイルド（前編）]]|竜宮レナ|[[悪魔－The Devil-]]|
|[[タイプ：ワイルド（前編）]]|トニートニー・チョッパー|[[悪魔－The Devil-]]|
|[[タイプ：ワイルド（前編）]]|&amp;color(red){古手梨花}|&amp;color(red){死亡}|
|[[タイプ：ワイルド（前編）]]|ニコラス・Ｄ・ウルフウッド|[[悪魔－The Devil-]]|


-----    </description>
    <dc:date>2011-07-01T23:20:55+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/394.html">
    <title>Free Bird（前編）</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/394.html</link>
    <description>
      *Free Bird（前編） ◆YhwgnUsKHs


「ぐああああああああ」
「ご、ごめんなさいヴァッシュさん！！」


　――何なのよ、こいつら。


　ローゼンメイデンが１人水銀燈は目の前の光景にただ呆れるしかなかった。
　女子高生くらいの少女が黒髪の男を殴り悶絶させる。これ自体は別にいい。この殺し合いの場だ。男の方が襲い掛かったとかなら納得できる。
　ていうかよく見れば少し前に遭遇した男と女だ。もう１人いないが、そいつはどうでもいい。


　ただ、その空気はあまりに軽い。
　緊迫感も何もなく、男はへらへらと笑い女は戸惑いながらもどこか安心しきっている。
　あまりに緩い。


「あはは、大丈夫大丈夫」


　――何よ……この緊張感の無さは。


　少し前までの暗い顔やゼロにメスを投げられた時の恐怖はどこへ行ったのか、あまりにヘラヘラと笑っている２人に水銀燈は呆れ




　苛立った。




　――何よ……私が、私がこんな目に遭っているのに。


　それも無理は無かった。
　彼女は腕を失った。人形の彼女にとってそれは致命傷にはならない。


　だが、彼女の精神にとっては致命傷に近い。
　それは不完全な存在になってしまった事。
　片腕しかない無様で不恰好な壊れた人形になってしまったということ。
　そんな人形を人はきっとこう言う。


　『ジャンク』と。



　――っ！！


　それは彼女にとって何よりも耐え難い言葉。何よりも自分の心に突き刺さる刃。
　そんな最悪の事態に見舞われた自分に対して、目の前の奴らのなんて幸せな事か。
　自分が苦しんでいる間にこいつらは笑っていた。そう考えたらだんだんと暗い感情が滾ってくる。


　それは見苦しい嫉妬だった。そして八つ当たり。 


　目の前の幸せそうな２人が、なぜか凄く羨ましく、憎らしい。


　それはある少女と自分に似るのか、あるいは父親と自分の理想の光景に見えたのか。
　どちらにせよ――２人の姿は――水銀燈にとって、羨望と嫉妬と憎悪の対象になっていく。


「ともかく、大丈夫。僕たちは君に危害は――」


　ヴァッシュが起き上がって伊波の前へと立とうとする。
　水銀燈の錯乱がまだ収まっていないと思っての行動。だが――


　それはまずかった。



　水銀燈の目は近づいてくる伊波の首。
　ふと目をやったそれに水銀燈は何か引っ掛かりを覚えた。
　円形の首輪。



　そこで水銀燈は気が付いた。
　この城にある○の窪み。
　あれは首輪を嵌めるのではないかと。戦いの証とはつまり、殺した証なのではと。
　そして忌まわしいゼロが言っていた事を思い出す。


『何らかの『力』……武器か何かが出て来るのだろう』


　もし武器があるとしたら、それは他の支給品とは比べ物にならないはずだ。わざわざ隠すのだから。
　それさえあれば、たとえ隻腕の自分でも真紅を破壊するチャンスがある。
　真紅をアリスにさせないチャンスが。



　その結論が、彼女を後押しする。




　水銀燈は決めた。
　それはさっきの衝動的な拒絶とは心持が全く違う。
　それは――彼女の身勝手な嫉妬と八つ当たり。



　まずはこの２人の幸せを壊してやる。
　首輪とか優勝とか真紅のこととか全てはその後だ。





　水銀燈が即座に掴んだ自分のデイパックから何かを抜き出したと思った瞬間


「なぁっ！？」


　ヴァッシュの体は、突然吹き飛んだ。
　その身に突風を受けて、床から足が離れる。




　ガシャァァァァン！！！



　けたたましい音と共に、背中がガラスの窓を突き破ったことを理解しながらヴァッシュの体は城の外へと投げ出され、下へと落下していく。
　ヴァッシュがなんとか壁にしがみつこうと手を伸ばした瞬間――



　自分が突き破った窓から水銀燈とその手に捕まれた伊波と





　目の前に落ちてきた卵のようなものを認識した。





　＊＊＊＊＊



　ドオオオオオオオオン！！



「うわっ！？」
「うおっ！？」


　仮面の男を捜して主塔を駆け下りていた新庄とゾロの２人は突然の爆音と衝撃に姿勢を崩した。


「大砲でもぶっ放したのか？」
「そんなの僕たち知らないよ！」 


　新庄が近場にあった窓枠もないただ穴があるだけの廊下窓から下を見下ろした。
　さっきの音は明らかに外からのものだ。


「っ！？」


　目に飛び込んできたのは、黒煙。
　眼下に立ち込める煙。そして鼻につくその匂いに新庄は顔を顰めた。
　これは――火薬の匂いだ。爆発した火薬の匂い。
　そして爆発が起きたであろうあたりは２階あたり……そこにあるのは、病室。


（！？　伊波さんがいるはずの場所って確か！）


　そもそもこの城の中にいるのは、自分とゾロの他にはヴァッシュと伊波、そして仮面の男しかいないはずだ。
　爆発が何かトラブルで起こったものとすれば、それに巻き込まれたのは他に侵入者がいなければその３人ということになる。


（まさか仮面の男が２人を……）


　実際の主犯はヴァッシュが抱えてきた水銀燈なのだが、病室からではヴァッシュが抱えていたのが前に見た人形だとは新庄も判別が出来なかった。


「おい。おい！」


　背中を揺さぶられたのに気がついて新庄は後ろを向いた。
　そこにいたゾロがある方向を指差す。
　そこにあるのは、西に構える居館（パレス）。新庄も一度足を踏み入れた場所だ。


「あそこの２階。羽が生えたガキが入ってったぞ。腕にあのイナミって女ぶら下げてな」
「伊波さん！？」


　新庄も慌てて居館を見る。
　すると、その２階に派手に割れている窓が１つあった。
　おそらく『羽の生えたガキ』とやらはそこから入って行ったのだろう。


「それってさっきの仮面の男じゃないの？」
「体格が全然違うからそれはねえな。それに銀色の長い髪だった」
「銀色の長い髪に……羽？」 


　新庄が思考をめぐらせる。
　銀色の長髪に黒い羽。たしか少し前にそんな人物を見たような――



『――――ァァァァァァ！！』



「！？ね、ねえ……今の」
「聞き間違いじゃあねえか……」


　遠くから、か細く聞こえたその悲鳴。
　遠いから小さく聞こえるが、わずかに聞こえた声から伝わるもの。
　紛れもない、苦痛。


　そしてなにより、その声は――あまりに聞き覚えがありすぎた。


「伊波さん……！」


　新庄はいてもたってもいられずすぐに廊下から階段へ向かおうとした。
　階段を１段２段３段飛ばしてでも向かわなければ。
　そもそも爆弾を使うような相手と伊波が一緒に行ったという時点で危機感をもっと持つべきだった。
　あの居館の中で今何が行われているのか――想像もしたくない。


「待て」
「待てるわけないだろこんな時に！」


　ゾロの何を言っているかわからない言葉など聞かず新庄は走り出す。
　そんな新庄にゾロは――『刀を抜きながら』言った。


「わざわざ行く手間も――暇もないらしいぜ」
「え……？」



　そして新庄はすぐ傍の窓口から見た。
　居館から飛び出し、こちらに向かって飛んでくる黒翼の人影を。そしてそれはまっすぐに新庄たちのほうへと飛翔し、翼を広げた後




　新庄目がけ、いくつもの羽が飛来した。



　＊＊＊＊＊ 



　キン！キン！キン！キン！


「ったく――手間かけさすな」
「あ……」


　思わず目を瞑った新庄が連続した金属音に目を開けると――そこにはゾロの背中があった。
　刀を両手に構え、足元に散った羽から彼が防いでくれたんだと理解する。


「あらぁ？　まさか２人もいるとは思わなかったわぁ。これは好都合ねぇ」


　そのゾロが見つめる先、窓の外で滞空しているのは、やはり少し前に見かけた黒翼の少女だった。
　新庄はゾロの背中から顔を出してその姿をよく確認する。


（………！！）


　その瞬間、新庄の顔が凍りついた。まるで見てはいけないものを見てしまったかのような。


　だが、人形、水銀燈は何かを持っているわけではない。
　ただ羽を広げて無手で空に滞空しているだけ。
　前と違って左腕が無くなっているがそこに気が付いたのでもない。


　ただ


「……おい。こいつは少し無理みてえだから、俺が代わりに聞いてやる」
「あら、なあにぃ？」




「その血は何だ」



　最初は水銀燈自身のものかと思った。なにしろ相手は見るからに隻腕だ。だから血があるほうが自然だとも言える。
　だが血が付着しているのは欠損した左ではなく無事な右腕や右足。
　それに血の付きかたが不自然だし、何より水銀燈の顔色がとても腕を失った人間のものとは思えない。
　更に言えば、その血は未だに滞空する水銀燈の足から流れ落ちているほどに新鮮だ。


　水銀燈の血ではない。ならば…… 



「あら。避けたはずだったのに付いちゃったのねぇ。後で洗わなくちゃ。
　汚いもの、あんな女の血は」



（あんな……女……！！！）



　居館に連れ込まれた伊波。
　その後１人だけ出てきた水銀燈。
　そして彼女に付着した伊波の血。
　付いている分だけでも、鼻血やかすり傷程度の出血ではない。腕にいたっては肘あたりまでが血まみれだ。



　つまり、あの居館の中には――



「お前、伊波さんに何を――！！」
「教えるわけないでしょぉ？　お馬鹿さん！」



　彼女が黒翼を羽ばたかせ、そこからいくつもの羽根が放たれる。
　狙いは城にある窓と言う名の石壁にある穴。その先にいる、ゾロと新庄。



「チィッ！」


　ゾロが二本の刀を奮い、迫り来る羽根を迎撃する。
　彼もまたルフィ海賊団の猛者。羽根を見極め、素早く刀で落とし続けて別の羽根を落とす。
　新庄もこんな状況でなければ見惚れたいほどの剣技。
　彼ならいくら羽が来ても大丈夫じゃないだろうかと新庄は思った。



「グゥッ！！」
「ゾロさん！？」



　だが、その予想を裏切りゾロの肩を羽が浅く切り裂いた。
　血が飛び、新庄の顔に付着する。
　なぜ……と新庄は思い、周りを見て気づいた。


（ここは狭すぎる！）


　今いる廊下の横幅は新庄とゾロが並べばギュウギュウになるほど狭い。
　そこにゾロは新庄を背に窓側を向いて立っているのだ。
　横には動かせるが、前には動かしにくい。それで前から来る複数の羽根の迎撃はあまりに難しい。
　更に言えば、廊下に限ると天井も低く刀を上に伸ばしきることが出来ない。 


　今のこの場所は剣士のゾロにとって最悪の相性だ。



「おい。お前、先に行け」
「えっ！？」
「あのイナミって女がアイツに何かされたのはわかりきってる。そうだろ？」
「っ……」


　新庄は歯を軋ませる。
　あの爆発がヴァッシュを倒す為のものだったなら、彼の救援は望めない。正体不明の仮面の男は論外。
　伊波が水銀燈によって少なくないほどの出血が起こる何かをされたなら、新庄かゾロが助けに行かなければ命が危ない。
　となれば


「だが居場所もわかってる。なら、お前が早く行け。手遅れになる前にな」
「でもそしたらゾロ――」



「逃がすわけないでしょぉ？」


　妖艶な声に２人が振り向くと、そこには新庄にとって最悪の光景があった。


　いつの間にか進入していた水銀燈が、階段へと続く通路の真ん前に立っている。
　横幅の条件は水銀燈も同じ――ただし、水銀燈はゾロよりかなり小柄だ。その分、羽根が自由に動ける範囲が広い。
　だから廊下内に上手く羽根を広げることができる。つまり相手は一方的に攻撃が可能。しかも刀の射程距離外から。


　これで水銀燈をなんとかしなければ下に降りることも出来なくなった。
　あまりに歯がゆくなった新庄は我慢できなかった。


「なんで、なんでこんなこと！　あの時は見逃したくせに！」
「状況が変わったのよぉ。あいつは裏切って……で、私はあんた達の首輪が必要なの」


　あいつ、というのは伊波にメスを投げつけた仮面の男だろう。そいつが裏切った？
　ヴァッシュをなんだかんだで立ち直らせて、そして今自分たちの敵である水銀燈を裏切ったとなると、味方と考えたいが……どうも妙に思えた。


　更に気になるのは、『首輪が必要』と言う言葉。優勝狙いならば参加者が死ねばそれでいいはず。
　なのになぜ首輪を？ 


「なんで首輪なんて」
「ふふふ。さっき言ったばかりじゃない」


　そう言って水銀燈は翼を動かす。
　まずい、と新庄が思った瞬間――シャツの襟首が誰かに捕まれた。



「教えるわけないって。だって――死ぬ相手に教えても意味がないでしょぉ？」



　次の瞬間、新庄の視界にこちらへ放たれた羽が見えた。



　だがそれは新庄には当たらない。
　突然新庄の視界が空転し――



　青い空が見えた。



（へ……？）
　


　＊＊＊＊＊


「はぁ？」


　水銀燈は口をポカンと開けた。
　思わずそうしてしまうほど目の前の光景に呆れたというか何とも言えなかったからだ。





　簡単に説明するとこうなる。
　マリモ頭と長髪男が窓から飛び降りた。




　羽を放った直後、マリモ頭が長髪男の服を掴み窓枠に飛び乗った。
　そしてそのまま枠を蹴り下へと落ちて行った。
　以上。 


　水銀燈はしばらく何も言えなかったが、あることに気づき我に返る。


（ちょっと待って……アイツは刀を持っていた。
　もし自棄になって落ちたんじゃなかったとしたら！）


　その予想に辿り着いた直後、外から『ガキッ！』という音が聞こえてきた。
　それは――壁に刀が突き刺さったような音。いや、おそらく『ような』ではない。


（あはははは！所詮浅知恵ねぇ！
　刀を刺してぶら下がってたらいい的じゃない。しかも相手は男２人分の体重がかかってる。
　そんなんじゃ落ちるのも時間の問題。結局は後先考えてないお馬鹿さんだったってことねぇ）


　この城にベランダは無い。
　つまりこの城壁の外は真っ平。窓枠も穴が開いているだけなので、飛び出している部分はない。
　ここで止まるには刀を突き刺し宙ぶらりになるしか手は無い。


　水銀燈は２人を嘲りながら自分も窓から外に飛び出す。
　ただし自分には翼がある。当然落ちるわけがない。
　出たらすぐに羽根を放つ。下階の窓に入る隙は与えない。無様にぶら下がっているであろう２人は蜂の巣。そんな光景が水銀燈の脳裏に浮かんでいた。


（じゃあねぇ、お馬鹿さんたち！）


　そして飛び出した水銀燈は、眼下を見下ろし愚かな２人の顔を見てやろうとする。 





　その瞬間、彼女の顔が凍りついた。



（は……ぁ？）




　確かに刀は壁に突き刺さっていた。黒光りした刀が１本。



　だが――――そこには誰もぶら下がってはいなかった。



「悪いな」



　だが――――マリモ頭の剣士はそこにいた。



　・・・・・・
「足蹴にされるのは癪だろうが…………許せ」



　刀二つを上段に構え、こちらを下から見上げている。
　その眼光は鋭い。
　その、城の外に滞空している水銀燈を『真下』から見上げる眼光が。
　足場などない『はず』の場所から見上げる眼光が。



（なによ…………なによあれぇ！！） 



　おかしい。
　常軌を逸している。
　それが水銀燈の困惑。
　なぜなら――



　・・・・・・・・・・・
（突き刺した刀の上に立つ、ですってぇ！？）



　＊＊＊＊＊



　狭い場所で刀を振るえないなら、広い場所に出ればいい。
　それがゾロの単純な答え。


　広い場所が外にしかないなら、外に出ればいい。
　それがゾロの単純な発想。


　外に足場がないなら――作ればいい。
　それがゾロの単純な方法。


　もっとも普通ならこうはいかない。
　日本刀とは西洋剣と比べれば繊細なものであり、強度は弱い。これは西洋剣が自身の重さで『叩き切る』性質なのに対し、日本刀が『切り裂く』性質なことに起因する。
　よって、刀の先を片方に固定して乗ったりすればたちまち折れてしまうだろう。


　普通の刀ならば。


　黒刀・秋水。
　象が乗っても折れないと言われるその強度。それがこのとんでもない策を実現させた。やや幅広な刀身も役に立っている。


　とはいえ流石に全体重はかけていない。刀は下の階、３階の窓枠のすぐ下に突き刺した。
　それにより、足を大きく開き片足だけは窓枠に乗せている。
　それでも体と足の８０％は刀の上。しかも綱ほどではないが細いそこで少しバランスを崩せば真っ逆さまだ。



　ちなみにこんなシュールな絵面に激しく突っ込みたかった新庄は、３階の窓に乱暴に投げ込まれた後、ツッコミを抑えて伊波の下へ向かうべく階下へと向かっていた。 



「俺はてめえのことなんざしらねえが……ダマってやられるつもりもねえし、何より――アイツの邪魔はさせねえ」



　なんか男が言っているのを聞いて水銀燈は再度我に返る。


（そうよぉ。少し戸惑ったけど、結局はお馬鹿な浅知恵じゃない。
　だって私は遠くから攻撃できるけど、あっちは刀。攻撃の相性の問題でしょぉ？
　刀を投げつけようがこっちは上にいるんだからそんな勢いたかが知れてるしねぇ）


「てめえの羽根は厄介だが――１個１個の威力は大したことねえ。
　海兵たちの鉄砲１発分より少し速いってところか？それが一気に撃たれた程度って考えりゃ――てめえは俺に勝てねえ」


　自信満々に何か言っているが、実際相手がやってるのは上段に構えているだけ。あそこから斬っても水銀燈に届きはしない。


「ふふふふ！　本当お馬鹿さん」


　水銀等は翼を広げ羽を放とうとする。
　嘲り笑いながら、哀れな愚者を蜂の巣にせんと。


「馬鹿はてめえだ――――大砲に鉄砲じゃ勝てねえよ」
「大砲ぉ？　出せるなら出してみなさいよぉ！！」


　ハッタリの絵空事。
　両手に刀を持っていてはデイパックから大砲とやらを取り出すことも出来ない。
　水銀燈はそう判断し――


「二刀流」


　羽を



「”七十二、」


　放った――と同時に 



「煩悩凰！！”」



　大砲が――放たれた。




「っ！？」


　激突は一瞬だった。
　自らの羽根の嵐と、剣士が振りかぶって放った『何か』。
　それが正面から激突し




　呆気なく、自身の羽が舞い散った。勢いが殺された。つまり、押し負けた。
　羽が無様にも撒き散らされる。


（何よ、何なのよぉ！！）


　水銀等は混乱する。
　一体何が起こったのか。
　刀以外には何も持っていなかった。
　刀は空を斬った。
　なのに、何かが飛んでくる。



　――飛ぶ斬撃――



（っ！！！）


　混乱しながらも水銀燈は『何か』を避けようとする。
　だが――あまりに全ては遅すぎた。 




　反射的に前にかざした翼が―――『切り裂かれた』。
　そして斬撃は、水銀燈本人を切り裂く。


「―――――っ！！！」





　声にならない断末魔と共に――――黒羽根が、激しく舞い散った。





「悪いが…………そう簡単にやれる首じゃあねえんだ」



　＊＊＊＊＊



**時系列順で読む
Back:[[赤目と黒面(後編)]]　Next:[[Free Bird（後編）]]

**投下順で読む
Back:[[赤目と黒面(後編)]]　Next:[[Free Bird（後編）]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[Working×Walking×Warning]]|ハクオロ|[[Free Bird（後編）]]|
|[[偶然と必然のあいだ]]|小鳥遊宗太|[[Free Bird（後編）]]|
|[[偶然と必然のあいだ]]|佐山・御言|[[Free Bird（後編）]]|
|[[Working×Walking×Warning]]|伊波まひる|[[Free Bird（後編）]]|
|[[Working×Walking×Warning]]|ヴァッシュ・ザ・スタンピード|[[Free Bird（後編）]]|
|[[Working×Walking×Warning]]|水銀燈|[[Free Bird（後編）]]|
|[[Working×Walking×Warning]]|ロロノア・ゾロ|[[Free Bird（後編）]]|
|[[Working×Walking×Warning]]|新庄・運切|[[Free Bird（後編）]]|


-----    </description>
    <dc:date>2011-06-28T21:25:39+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/375.html">
    <title>within spitting distance</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/375.html</link>
    <description>
      *within spitting distance ◆b8v2QbKrCM 


「判断を誤りましたね」

無残にも崩落した橋を前に、ロベルタは呟いた。
B-4エリア南端、５つのエリアを横切る川の北岸。
詩音をその手にかけたロベルタは、更なる標的との遭遇を求めて市街中心部を目指していた。
山頂付近から移動を始め、西端から東端へ通り抜け、キャンプ場を経由して湖へと至ったのだ。
そこからの移動で西進を選ぶのは当然であり、川に沿って橋を目指すのは必定だ。
誤算だったのは、今から４～５時間前ほどに橋が破壊されていたということである。

「無理にでも鉄橋を渡っていればよかった」

このフィールドでは全部で六箇所に橋が架けられている。
B-4、E-8、F-2、F-6エリアの人間用の橋。
F-1からF-2にかけてと、C-5エリアに設営された鉄道用の橋。
ここにくる直前、ロベルタはC-5エリアの鉄橋の前を通り過ぎていた。
そのときは列車の運行と重なることを懸念し、迂闊にも素通りしてしまった。
もし最初からここの橋が落ちていると知っていれば――
ロベルタは縁に立ち、橋の破壊状況を観察した。
橋は、何かしらの物理的な衝撃によって崩壊させられたらしい。
間違っても自然に壊れたわけではない。
周辺には血痕が残されており、ここで戦闘が行われていたことを物語っている。
死体が見当たらないのは、死者を出さずに終わったのか、或いは死体を片付けたのか。
橋の破壊と血痕が無関係である可能性もあるが、どちらだろうとロベルタには関係のないことだ。

「爆破……でしょうか。あるいは砲撃を……」

ここに至るまで、ロベルタが出会ってきた人間は、ある意味で尋常の範疇にいる者ばかりであった。
ハナハナの実。
月霊髄液。
不死者。
名前も知らない異能の数々。
このように、超常的な能力と交戦したこと自体は少なくない。
しかしそれらの持つ破壊力は、一個人が成しえる限度を越えるものでは決してないのだ。
故にロベルタは誤認する。
この破壊は何かしらの兵器によってもたらされたものであると。
兵器にも匹敵する威力を叩き出す『個人』がいるなど、夢にも思わずに。

「渡ろうと思えば不可能ではないのでしょうが……」

橋は崩落させられた。
だが、橋を構成していた建材が消えてなくなったわけではない。
多くは巨大な残骸として川に落ち、水面から氷山のように突き出ている。
小さな残骸は流されるなり水面下に沈むなりしているだろうから、こうして見えているのは安定した巨塊だけのはず。
うまく足場を選べば向こう岸まで渡れるだろう。
しかしロベルタは瓦礫に飛び移ろうとしなかった。
仮に落水してもずぶ濡れになるだけ――けれどそれが致命的。
濡れた服は身体に貼り付き、行動を著しく阻害してしまう。
それは一瞬を争う戦場では大きな痛手となるミスだ。
なるべくリスクの少ない手段を選びたい現状、それは避けたい。
強引な渡河は最終手段だ。

「……」

ロベルタは周囲を見渡した。
辺りの風景と、頭に叩き込んだ地図の内容を比較していく。
地図が正しければ、このまま西に行けば最初の場所へ戻るはずだ。
北へ行けば、かなりの遠回りになるが、市街地の中心へいくことは出来るだろう。
来た道を戻って、危険を承知で鉄橋を渡るのも選択肢の一つではある。

「……あれは」

ふと、ロベルタの目に奇妙なものが映る。
対岸の河原――ちょうど橋の真下にあたる位置。
そこにちょっとしたトンネルのような穴が開けられていた。
水の流れを見るに、川へ排水しているのではなく、川からの水がトンネルに流れ込んでいるようだ。
いわば地下水路への取水口。
ロベルタはしばし口を閉ざし、やがて地面を蹴って宙に身を躍らせた。
メイド服が風を孕み、横帆のように膨れ上がる。
落下距離はおおよそ２，３メートル。
なだらかな放物線を描き、ロベルタは川面から突き出したコンクリート塊に着地する。
十トンは下らない質量は落下のエネルギーを受けきり、期待通りの足場となってくれた。
しかし次なる残骸は難物だ。
元は路面であったらしい、アスファルトの壁。
――そう、壁だ。
今の足場は垂直に突き刺さっているため、上面に着地するのは容易であった。
だが、目の前の残骸は大きく傾いてしまっている。
それでもロベルタは止まらない。
圧し折れた断面から更に跳躍。
人間の限界に近い幅を跳び切って、黒い壁面に足を突く。
ず、と滑り落ちる感覚。
６０度に達しようかという急傾斜は、さしものロベルタといえど容易に踏み止まれるものではない。
しかしロベルタは平静を失うことなく、黒鍵を抜刀。
アスファルトの路面に生じた亀裂に切っ先を突き立て、滑落を強制的に停止させる。
傷が鋭く痛んだが、無視できないほどではない。
黒鍵の柄を握る両手を基軸に身を引き上げ、拵えを踏み台にして最上端へと駆け上った。
足を止めることなく、水面から僅かに覗くコンクリートへ跳び移る。
ここまでくれば難所はない。
ロベルタは軽やかな身のこなしで対岸へ辿り着き、橋の直下に立った。

「やはり――ただの水路にしては大きすぎる」

こうして近付いてみると、その大きさに改めて驚かされる。
まるで川の支流が丸ごと地下に流れ込んでいるかのような規模だ。
トンネルは高さ３メートルを優に越え、水路の両脇には広めの通路が用意されている。
しかし規模に反して、かなり見つけにくい造りになっているようだ。
川岸の一部が凹型にへこみ、奥まった場所にトンネルの入り口がある構造のため、
正面から見据えでもしない限り、穴を目視することができない。
加えて橋や土手の影が常にへこみを覆い隠し、可視性を更に低下させている。
ロベルタが水路を発見できたのも殆ど偶然である。
橋が架かっていた頃は発見不可能に近かっただろう。

「ＫＥＥＰＯＵＴ……ですか」

トンネルの入り口は、腰の高さほどの柵で塞がれている。
柵の片隅には、申し訳程度に立ち入り禁止の看板が提げられていた。
簡単に乗り越えられる柵しか用意せず、立ち入り禁止とはよく言ったものだ。
ロベルタはデイパックから照明を取り出し、水路の奥を照らそうとした。
深い――
光は最奥まで到達せず、無機質な水路を照らすだけ。
これでは先の様子は見当もつかない。
だが、この奥に『何か』があると、ロベルタの直感は告げていた。
問題は、その『何か』が何であるのかということだが。

「さて……」

ここは考えどころだ。


対岸へ渡ったのだから、当初の目的通り市外の中心を目指すべきか。
――彼女は知らない。
目と鼻の先に殺すべき者達がいることを。

それとも、川を遡って北西の山間部へ戻ってみるべきか。
――彼女は知らない。
サカキがそこで息絶えていることを。

或いは、目の前の未知なる空間へ進んでみるべきか。
――彼女は知らない。
地下空間の可能性に関する全てを。


ロベルタはゆっくりと目を瞑り、そして己の行くべき道をまっすぐに見据えた。








【B-4　川 南岸/一日目　午後】
【ロベルタ＠BLACK LAGOON】
[状態]:メイド服を着用　薬物依存、疲労（中）　右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、腹部にダメージ小、眼鏡なし 、
[装備]:パ二ッシャー＠トライガン・マキシマム（弾丸数60% ロケットランチャーの弾丸数2/2）　コルト・ローマン(6/6)＠トライガン・マキシマム
　　　 投擲剣・黒鍵×4＠Fate/zero
[道具]:支給品一式×3（水1/4消費）、コルト・ローマンの予備弾35　グロック26(弾､0/10発)＠現実世界
　　　 謎の錠剤入りの瓶＠BLACK LAGOON（残量 55％） レッドのMTB＠ポケットモンスターSPECIAL
　　　　パ二ッシャーの予備弾丸 ２回分、ロケットランチャーの予備弾頭1個、キュプリオトの剣＠Fate/Zero 、首輪（詩音）
[思考・状況]
１：サカキとのゲームに乗り、殺し合いに優勝する。
２：必ず生きて帰り、復讐を果たす。
【備考】
※原作6巻終了後より参加
※康一、ヴァッシュの名前はまだ知りません。（よって康一が死んだことも未把握）
※詩音を『園崎魅音』として認識しています。





**時系列順で読む
Back:[[力-Strength-（後編）]]　Next:[[EPISODE163 疾走]]

**投下順で読む
Back:[[力-Strength-（後編）]]　Next:[[EPISODE163 疾走]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[煌めく涙はあの日に 溢れる想いはあの人へ]]|ロベルタ|[[Alliance for MASTER]]|

-----    </description>
    <dc:date>2011-06-26T11:41:59+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/1.html">
    <title>トップページ</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/1.html</link>
    <description>
      様々な作品のキャラを使った上での、小説及び映画で有名なバトルロワイアルの企画を行おうというスレです。
小説・漫画・アニメのキャラが入り乱れていることから、マルチロワという名前になりました。
略して○ロワ。別に見るのに●はいりません。
この企画はリレーSS企画であり、ルールさえ守っていただければ、どなたでも参加可能です。
ルールの項に目を通していただき、分からないことがあれば気軽に本スレで聞いてみてください。

&amp;color(red){キャラ同士による殺し合いという内容のため、苦手な方は気分を害する恐れがあります。&amp;br()読み進める際にご注意を、また自己責任でお願いします。}

メニューは[[こちら&gt;メニュー]]

&amp;bold(){現行スレ}
http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282220879/










.    </description>
    <dc:date>2011-06-19T18:13:35+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/2.html">
    <title>メニュー</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/2.html</link>
    <description>
      |合計:&amp;counter()|今日:&amp;counter(today)|昨日:&amp;counter(yesterday)|
**メニュー
-[[トップページ]]
-[[プラグイン紹介&gt;プラグイン]]
-[[メニュー]]

[[編集練習用ページ]]
----

**○ロワ本編
[[本編SS目次・投下順]] 
ルートＡ-1
[[本編SS目次・時系列順]] 
ルートＡ-2
[[本編SS目次・時系列順Ａ-2]] 
ルートＢ-1
[[本編SS目次・時系列順Ｂ-1]]
ルートＢ-2
[[本編SS目次・時系列順Ｂ-2]]
[[追跡表]]
[[キャラ別SS表]] 

[[参加者情報]] 
[[死亡者情報]] 
[[死亡者名鑑]]
[[支給品情報]]
[[マップ]]
----
**その他
[[ルール]]
[[書き手紹介]]
[[制限一覧]]
[[各種資料]]
[[SSタイトル元ネタ]]
[[本編用語集]]
[[過去ログ]]
[[テンプレート]]
[[wiki編集用テンプレ]]
[[支援絵の保管庫]]
----
**リンク
[[現行スレ&gt;http://yuzuru.2ch.net/test/read.cgi/mitemite/1282220879/]]
[[避難所&gt;http://jbbs.livedoor.jp/otaku/11860/]]
[[2chパロロワ辞典＠wiki&gt;http://www11.atwiki.jp/row/]]

----
**更新履歴
※ネタバレの危険あり
#openclose(){
#recent(20)
}
----


&amp;link_editmenu(text=ここを編集)    </description>
    <dc:date>2011-04-15T17:05:12+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/401.html">
    <title>殺意と鉄血が呼ぶは死の熱風‐Santana‐</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/401.html</link>
    <description>
      *殺意と鉄血が呼ぶは死の熱風‐Santana‐ ◆SqzC8ZECfY



三回目の放送が終わった。
つい先刻行われた戦闘で巻き起こった銃弾の嵐、そしてそれ以前に度重なる戦闘で傷つき荒れ果てた駅の構内で、四つの影が佇んでいる。
日が沈み、薄暗闇となった空間は沈黙に支配されていた。
四つの影は静寂を保っている。
その時、壁に開いた破壊の傷跡からひゅるりと風が入り込み、影たちを撫でた。
ひとつの隙間風を合図とするようにそれらはようやく動き、そして音を発する。

「まずは情報を整理しましょう」

黒い外套を纏う灰色がかったブロンドヘアーの少女、ナインの提案。
他の３人は待合室の長椅子に腰掛けて、または壁に寄りかかりながら彼女に視線を集める。
この四人はそれぞれの理由のために手を組むことを決めた。
その理由は生き延び、勝ち残るための利害の一致。
それがなければ彼らは即座に互いを喰らい合う。
信頼の感情など誰も抱いていないし、それゆえに戦力として見切られれば即刻切り捨てとなる。
情報も力のうちであると考えれば迂闊に手の内をさらけ出すわけもない。
だがそれでは当面の敵である団結した集団相手に不利をこうむる事にもなりかねないので、そのあたりは妥協する必要がある。
残りの三人が寡黙であるがゆえに自然と議事進行役に収まったナインは、まずは自分からカードを切った。

「まず生存者は24人……私たちを除けば20人。そのうち私の知り合いが二人いてどちらも生き延びているわ」
「名は？」

ザンバラの金髪に鍛え上げられた巨躯を持つ青年、リヴィオが問う。
声は穏やかだが言いようのない威圧感をまとった男だった。
心の底でかつての仲間を売るも同然の行為に罪悪の念を感じたが、ナインはそれを振り切って答えた。

「佐山・御言、新庄・運切。二人はお互いをパートナーとして信頼し合っている。そして両名ともに腕は立つし、それなりの修羅場を潜り抜けているわ。
　とくに佐山は抜け目なく隙を突く戦い方を得意としているから注意すべきよ」

そして二人の外見を簡単に説明した。
新庄の「男であり女である」という特徴を説明するのに多少の骨は折れたが、そういう人種なのだと無理矢理に近い形で押し切った。
佐山に関してはリヴィオがしばらく前に遭遇したという。
確かに抜け目のない男だったということだ。大分前だったので今は何処にいるか判断できないとも。
相変わらずあの悪役は人をくったような戦い方が好きらしい。だが敵として相対するなら相当に厄介なことは間違いないだろう。

「リヴィオ。貴方の知り合いや、ここに来てから遭遇した人間の情報を教えて」
「……こいつらも平等に情報を吐き出してもらう。それが条件だ」

そういって残りの二人、メイド服の女と異形――ロベルタやミュウツーを顎で指す。
ナインは小さく息をつき、

「当然よ。そうでなきゃ何のために組んだのかわかりゃしないわ。
　あんたらも提案を呑んだからにはそのへんを納得してると考えていいわよね？」

ミュウツー、無言で頷く。
ロベルタ、「はい」と短い返事。
ナインはまた溜息をついてリヴィオに情報の開示を促す。

「……ヴァッシュ・ザ・スタンピード。ニコラス・Ｄ・ウルフウッド。後者はそのパニッシャーの本来の使い手だと言えば腕のほどが分かるか？
　そしてヴァッシュという男は都市を一つ灰燼と化し、月に穴を開けた化け物だ」


パニッシャー。
それは人ひとりを殺すには有り余る凶悪な威力を持つ破壊兵器。
ロベルタの手元に収まった巨大な十字架を指しながらリヴィオは説明した。
だがナインは別のところで彼の言葉に眉をひそめる。

「……月に穴？」
「そうだ。五番目の月に大穴を開けた伝説。知らぬものなど惑星中で誰もいない」
「……戯言を。ここで蜂の巣になるのがお望みならそうして差し上げますが？」

ロベルタの重く冷たい声がリヴィオを刺した。
地球に五番目の月など存在しない。まして穴を開けたなど。
偽りの情報を語るなら組む価値はないということだ。
確かにそれを戯言と言い切るのは無理もないが、ナインにはそれとは別の心当たりがあった。

「待って。惑星といったわね。その惑星の名前を言って頂戴」
「……どういうことだ」
「いいから！　そういえばギラーミンが最初に言ってたわ……異なる世界から私たちを集めたって。
　まさか……さらなる異世界があったなんて……あんたの言ってることが嘘でなければその証明になるってことよ」
「……ノーマンズランド」

聞いたことがない。
ナインの知る11の世界（ギア）のどこにもそんな世界はなかった。
名前からしてアメリカだが、それにあてはまる４th-Gにそのような惑星があったなどとも。

「なるほどね……道理で予想外のことばかりなはずよ。私たちの知らないギア……今までの常識は完全に通じないってことだわ」
「……異なる世界というものがどういうものかはよく分かりません。しかし世界が違えど銃弾と刃で殺せるのであれば、それで充分としましょう」
「…………ええ、そうね。その割に馬鹿みたいな再生力を持ったトカゲのしっぽの親戚みたいな奴がいるけど」
「「……」」

女性陣二人が冷ややかな視線でリヴィオ、ミュウツーを見据えたが、二人は無視。
ちなみにミュウツー、ロベルタの知り合いは今回の放送で全員死亡が確認されたという。

「ともかく……ヴァッシュという男は化け物ということですが、ならばどうやって倒すおつもりですか」
「出来る限りぶつかるのは避けたほうがいいだろうな。やるとなれば大詰めに差し掛かってからだろう」

聞くところによるとそのヴァッシュとやらは、あまりに強大な自分の力を怖れているのか、他人を傷つけることは自衛以外ではほとんどないらしい。
その気になれば辺り一帯にたちまち死の嵐を振りまく怪物――リヴィオの説明にナインは内心で息を呑む。
それでも勝たなければならない。そのために自分たちはこうして手を組んでいる。
それからさらにここで遭遇した敵について言及する。

「最初のホールで女を殺されて狂ったのか……イカれた嗤い方をする金髪に白スーツの男だ。放って置けば他の奴らを殺して回ってくれるだろうが……」
「……ラッド・ルッソ」
「こっちに銃を向けるなら別に……殺さなくてもいい理由はないわ。見境なしに暴れまわってるみたいだしね……」

ラッドについては放置。
だがどうやら個人的な恨みを持つ者が複数いるようで、砲火を交えることになれば容赦は必要ないという結論になった。
続いて真紅、御坂美琴の情報。橘あすかは放送で死亡が確認された。

「電撃使い、バラの花びらのような攻撃を放つ人形……」
「遭遇位置はD-5。二時間以上は経過しているから現在どこにいるかは不明。そして劇場から西へ向かったのが一人」
『単独で行動するからには腕に自信があるのだろう。実際に戦ったが要注意といえる』
「髯をたくわえた巨漢ね。名前はわからない……」

ミュウツーからの情報。
鉄の二輪車――おそらくはバイクに乗って西に向かった男。
近づけばおのずと排気音で目立つことになるが、それで見つかっても一向に構わないという自信の表れといえる。



　　　◇　　　◇　　　◇


四人が円を作り、その前にそれぞれのデイパックが置いてある。
四つのそれを一つずつ横にずらすと、各自の荷物が別の人間の手元へと渡った。

「――さて、生存者の情報に関しては以上。次は武器、その他の装備品についてよ」

全員の荷物を平等に確認するための処置だった。
それぞれの主力武器――ロベルタのパニッシャー、リヴィオのソードカトラス、ミュウツーの機殻剣ははじめから除いてある。
ナインはARMSのブレードがあるため、荷物の全てを隣のリヴィオに確認させていた。
さて、まずリヴィオの交渉条件はロベルタの持つパニッシャーだ。
だが現在の所持者である彼女にしてみれば、わざわざ自分の最大戦力といえる武器を手放すメリットがない。
リヴィオの方は一見、何の変哲もない拳銃しか持っていないので、トレードなど成立するはずもなかった。
その拳銃に込められた弾丸の真価をロベルタが知れば話は違っていたのだろうが、リヴィオはそれを話さない。
取って置きのカードは伏せておく。いつ、どこで、誰が裏切るか判断のつかぬ現状では当然といえる判断だった。

「この武器に匹敵する威力の戦利品をどこかで手に入れたらリヴィオに譲る。これが妥協点よ。
　どうせこのまま共に行動するんだから、誰かを仕留めることになればその時はロベルタに優先的に武装を回すわ」
「よろしいでしょう。こちらとしても無駄に大きいよりもっと手軽な方が扱いやすい」
「お前が使いこなせていないだけだ……パニッシャーは最強にして最高の個人兵装だ」
「……ならばこの本来の使い手であるウルフウッドこそが最強で、貴方はそれに劣るということでしょうか？」

空気が重く軋んだ。
すぐさま殺気のぶつかり合いにまでエスカレートしかねない険悪な空気に、すかさずナインが割って入る。

「やめなさい。強さなんてどうでもいいわ。勝って生き残った者が結果として強いということよ。たとえ弱いものが騙し討ちで強者に勝ったとしてもね」
『待て、このまま共に行動するということは二手に分かれたりはしないということか？』
「ええ、そう。戦力の分散なんて愚の骨頂。最大戦力で微塵の躊躇もなく敵を叩き潰すのが効率的かつ生存率の高い選択よ」
「……確かにこのまま禁止エリアが増加していけば、こちらとしても探索の手間は省けます。利にかなっているかと」

ミュウツーは飛行能力を持っている。
遊撃隊として利用する手もあるが、ナインはそれをしない。
なぜならば――、

「裏切らぬように互いを監視できるほうが安心でしょう？　二人きりになれば片方がもう片方を裏切っても対等だけど、四人なら裏切り者を三人で返り討ちにできるもの。
　普通、そんなリスクを犯す真似はしないわよね。私としてはあんたにしてほしいけどね……ナナリーを殺した片割れであるあんたに」

それはまぎれもない憎悪だった。
ナナリー・ランペルージが死んだ要因となった者は三人。
園崎詩音はロベルタが仕留めたと聞いている。
だからその憎悪が向く矛先はラッドともう一人、ミュウツーだ。
睨むナインのその瞳に黒い感情が渦巻いていた。

「……で、どう動く。病院の東は封じられているから南下してそこから西か」

興味はないといわんばかりにそっけなくリヴィオが行動を促す。
あと五時間後には北も封鎖されるので、南から一周してそこから学校か古城へ向かえば会場の約半分を潰していくことができる。
さらにミュウツーが遭遇した単独で西へ向かったバイク。

集団の一人だったが、なぜかそこから分かれての行動。
決裂した可能性もあるが、それより考えられるのは陽動――その逆方向には病院、そこが本当の目的だとすれば。

「手負いの集団が治療のためにそこで休息をとっている可能性がございます。おそらく支給品も多く所持しているでしょう。当面の目的と合致します」

リヴィオに続いてロベルタが自らの荷物をまとめ、立ち上がった。
逃がす暇を与えるなという無言の意思表示だ。
放送前までで休息は充分。食事もとった。あとは獲物を狩りに赴くのみ。
猟犬は感情のない刃の眼でナインの決断を待つ。
やがて今までで一番長い溜息をつき、彼女はミュウツーから視線を外してからこう言った。

「……そうね。いきましょうか」
「ええ」

人の気配が感じられぬ空虚なビル街に荒れ果てた駅がある。
ひゅるり、ひゅるりと時折吹くビル風がやたらと大きく耳に響く。
瓦礫が散乱、廃屋も同然となった駅の構内から、やがて四つの人影は飛び出した。
黄昏時の日に染まった赤黒いアスファルトを高速で駆け抜けるその姿は、死を撒き散らす不吉な影。
死神たちが今、夕闇を往く。


　　　◇　　　◇　　　◇


――リヴィオ・ザ・ダブルファングは考える。
自分は確かにあの人には勝てる気がしない。
だがラズロなら、己のうちに潜むもうひとりの鬼ならば勝てるはずだ。
今から向かう先に劇場で出会った連中がいる可能性が高い。
つまり、再戦の機会は意外と早く訪れるかもしれない。
もしロベルタから譲られる前にその時が来たのなら――、


（……そうなれば殺して奪うだけだ。俺の役目は決着の舞台を作り上げること）


――ロベルタは考える。
この四人の中で一番不利なのは自分だ。
リヴィオとミュウツーの再生能力はもちろんのこと、このナインも左腕で弾丸すら弾く防御が可能。
そして致命傷を受けぬまでも戦闘不能のダメージを受ければ足手まといとして切り捨てられるのは想像に難くない。
戦力は上がった。だが今まで以上に慎重に構えなければならない。
ざわりと体中におぞましい悪寒が走り始める。
また禁断症状だ。このままこの三人に隙を見せるわけにはいかない。
錠剤を取り出し、走りながら口に含んだ。
がりりと音を立て、歯で砕いて喉に流し込む。
頭脳が凍るように冷え切っていく。
殺人のための機械へと変わっていく。
全ての不義に鉄槌を叩き込むための撃鉄へと変わっていく。
あとは殺意という弾丸を込めて発射するだけ。


（サンタマリアの名の下に……我が前に立つ全ての者に、暴なる銃弾と血の刃を、そして……死の嵐を）



――ナインは考える。
ここまではどうにか思惑通り。
だがこの先、南西へ向かった先の病院に美琴はいるだろうか。
可能性はある。最後に会った時、すでに負傷していたからだ。
それにあれから橘あすかが死んだということは、敵に襲われたというケースがもっとも考えられやすい。
どうにか生きてはいるのだろうが、それならば怪我の具合がひどくなって治療のために病院へ、ということも充分ありえる。
……手心を加えるつもりなど毛頭ない。
真紅も生きているとすればこの戦力でも油断はできない。


（恨むなとは言わないわ。私が貴女に願うのはただ一つ――――死になさい御坂美琴）


――ミュウツーは考える。
レッドとサカキが死んだ。
彼らが死んだことは正直いってショックだった。
特にレッドのことは自分を唯一ボールに収めたポケモンマスターとして密かに認めていた。
喋ることができないこの身があの瞬間はありがたかった。
こいつらに下手に感づかれてもいいことはありそうにないからだ。
だが……このままギラーミンのいいなりでいいのだろうか。
イエロー、レッド、サカキ。
カツラほどではないが自分に関わりのあったポケモントレーナーだ。
彼らの命は失われ、そして本当かどうかも分からないカツラを盾にした脅迫に屈したままで、果たして正解なのかどうか。
こちらが要求したカツラ生存の証、声を聞かせるという話も第一放送から音沙汰ないままだ。
ノルマは果たした。自らが仕留めた数はそう多くはないが。
だが何の連絡もなしというのはどう考えてもおかしいのではないだろうか。
ミュウツーの心中にいやが応にも疑念が渦巻く。




『――D-6へ向かえ』




声が聞こえた。
思わずミュウツーは足を止めて周囲を見渡す。
誰もいない。
ミュウツーが突然止まったことをいぶかしむ三人の他には、誰も。

（誰だ……！？）

『……とりあえずノルマを果たした褒美をくれてやる。D-6の湖を探してみるがいい』

（待て！　なぜマスターの声を聞かせなかった！？　答えろ！！）

『“３つの湖に隠された力を解き放て”……』

（答えろ！　マスターは……生きているのか！？　声を聞かせてくれ！！）

『優勝のリミットはあと30時間だ……勝ち残れ……己の戦闘生命としての存在意義を証明してみせろ……』

（待ってくれ――――！！）

声の最後の部分が遠く、聞こえなくなっていく。
必死の思いで懇願の思念を飛ばしたその時だった。

「突然立ち止まってどうしたというのですか」
（――！！）

ロベルタだ。
どこかで見たことのあるMTBから足を下ろし、引いてこちらに近づいてきた。
後ろのリヴィオとナインも訝しげにこちらを見ている。

（……今の声は？）
「声？　誰も何も聞いてはおりませんが」
（……気のせいか。すまない、行こう）
「……？　ならば結構でございます」




（…………………………D-6、か）




ミュウツーは誰にも悟られぬように、自分の心の中だけでそっと呟いた。


&amp;ref(Mカルテット.png)

【D-4/一日目　路上を高速で南下中】
【ブレンヒルト・シルト＠終わりのクロニクル】
［状態］：疲労（小）、左腕欠損（ＡＲＭＳで代替）、ＡＲＭＳ復旧
［装備］：汗で湿った尊秋多学院制服（左袖欠損）、ＡＲＭＳ『騎士（ナイト）』@ARMS（左腕に擬態）、全て遠き理想郷(アヴァロン)＠Fate/Zero
　　　　　アリス・ザ・コードギアスの衣装＠ナイトメア・オブ・ナナリー
［道具］：支給品一式×２（食料一食、水1/5消費）、アンフェタミン@Fate/Zero
［思考・状況]
　基本行動方針：優勝狙い
１：殺し合いに優勝し、優勝者の褒美でナナリーを含む全ての参加者を『蘇らせる』
２：望みが同じ参加者とは協力する
３：リヴィオ、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。
　　全員蘇生についても話す予定。
４：佐山と新庄には注意（特に佐山）
５：1st-G概念を行使できるアイテムを手に入れる
６：ミュウツー、ラッド、詩音を許すつもりはない
７：御坂美琴、真紅、橘あすかは見つけ次第殺す
８：ＡＲＭＳが完全に回復するまでどこかで休憩する。
※ＡＲＭＳコアの位置は左胸です。
※アリスの衣装はネモが変化した姿です。ネモの意識、特別な力はありません
※髪を切りました
※ＡＲＭＳは電撃を学びました、以後電撃を浴びても操作不能にはなりません。



【リヴィオ・ザ・ダブルファング＠トライガン・マキシマム】
［状態］全身治癒中、左腕再生中・かなり復元、背中のロボットアーム故障
［装備］M94FAカスタム・ソードカトラス×2＠BLACK LAGOON、.45口径弾×14、.45口径エンジェルアーム弾頭弾×4＠トライガン・マキシマム
［道具］支給品一式×6、
　　　　スチェッキン・フル・オートマチック・ピストル（残弾20発）＠BLACK LAGOON、
　　　　ココ・ジャンボ＠ジョジョの奇妙な冒険、.45口径弾24発装填済みマガジン×3、45口径弾×24（未装填）
　　　　天候棒（クリマ・タクト）＠ワンピース、ミリィのスタンガン（残弾7発）＠トライガン・マキシマム、三代目鬼徹＠ワンピース
［思考・状況］
　０：ラズロが戻るまで必ず生き抜く。
　１：参加者の排除。ウルフウッドとヴァッシュに出会ったら決着を付ける？
　２：ウルフウッドを強く意識。
　３：身体が万全になるまで戦闘は避ける。
　４：ロベルタからパニッシャーを手に入れる。いざとなれば殺して奪う。
　４：ナイン、ロベルタ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。
【備考】
　※原作10巻第3話「急転」終了後からの参戦です。
　※ラズロとの会話が出来ません。いつ戻ってくるか、もしくはこのまま消えたままかは不明です。




【ロベルタ＠BLACK LAGOON】
[状態]:メイド服を着用　薬物依存、疲労（小）　右腕に切り傷(応急処置済み) 、肋骨にヒビ、眼鏡なし 、MTBで移動中。
[装備]:パ二ッシャー＠トライガン・マキシマム（弾丸数20% ロケットランチャーの弾丸数2/2）　コルト・ローマン(6/6)＠トライガン・マキシマム
　　　 投擲剣・黒鍵×4＠Fate/zero、レッドのMTB＠ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式×3（食料一食、水1/2消費）、コルト・ローマンの予備弾35　グロック26(弾､0/10発)＠現実世界
　　　 謎の錠剤入りの瓶＠BLACK LAGOON（残量 50％）
　　　　パ二ッシャーの予備弾丸 ２回分、ロケットランチャーの予備弾頭1個、キュプリオトの剣＠Fate/Zero 、首輪（詩音）
[思考・状況]
１：殺し合いに優勝する。
２：必ず生きて帰り、復讐を果たす。
３：ナイン、リヴィオ、ミュウツーと手を組む。具体的な方策を話し合う。心を許す気はない。
４：パニッシャーに変わる武器を手に入れたらリヴィオに譲ってもよい。
【備考】
※原作6巻終了後より参加
※康一の名前はまだ知りません。（よって康一が死んだことも未把握）

【ミュウツー＠ポケットモンスターSPECIAL】
【状態】：疲労(小)、
【装備】：機殻剣『Ｖ－Ｓｗ（ヴィズィ）』@終わりのクロニクル
【所持品】：基本支給品一式、どこでもドア＠ドラえもん
【思考・行動】
　１：生き残り、サカキを救う。
　２：隙を見て参加者に攻撃を加える
　３：ナイン、リヴィオ、ロベルタと手を組む。具体的な方策を話し合う。
　４：イエローを殺した相手を見つけたらたとえ後回しにしたほうが都合がよさそうでも容赦しない。
　５：機会があればD-6を調べる。
　６：もしギラーミンの言葉に嘘があったら……？
　※３章で細胞の呪縛から解放され、カツラの元を離れた後です。
　　念の会話能力を持ちますが、信用した相手やかなり敵意が深い相手にしか使いません。
　※念による探知能力や、バリアボールを周りに張り浮遊する能力は使えません。
　※ギラーミンに課せられたノルマは以下のとおり
　　『２４時間経過するまでに、参加者が３２人以下でない場合、カツラを殺す。
　　　４８時間経過するまでに、ミュウツーが優勝できなかった場合も同様。』
　※カツラが本当にギラーミンに拉致されているかは分かりません。偽者の可能性もあります。
　※Ｖ－Ｓｗは本来出雲覚にしか扱えない仕様ですが、なんらかの処置により誰にでも使用可能になっています。
　　使用できる形態は、第１形態と第２形態のみ。第２形態に変形した場合、変形できている時間には制限があり(具体的な時間は不明)、制限時間を過ぎると第１形態に戻り、
　　理由に関わらず第１形態へ戻った場合、その後４時間の間変形させる事はできません。
　第３形態、第４形態への変形は制限によりできません。
　※ギラーミンから連絡のないことへの疑問、もしカツラが捕まっていないという確証を得られたら？
　※なぜギラーミンの約束したカツラからの言葉が無くなっていたのかは不明です。



　・共通情報
　※佐山、新庄、ヴァッシュ、ウルフウッド、ラッド、真紅、御坂美琴、ライダー（名前は不明）の情報を共有。簡単な外見も。
　※ロベルタはヴァッシュが黒髪だったため、会ったことに気付いていません。
　※参加者が異世界から集められたことをほぼ確信。
　※四人の支給品を確認。AA弾はリヴィオのみが知っている。地下鉄と用水路の情報はまだリヴィオとロベルタが秘匿中。
　※まずは病院へ、そこから西？



**時系列順で読む
Back:[[第三回放送]]　Next:[[世界-The World-]]

**投下順で読む
Back:[[第三回放送]]　Next:[[世界-The World-]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[Alliance for MASTER]]|ブレンヒルト・シルト|[[砂鉄の楼閣（前編）]]|
|[[Alliance for MASTER]]|リヴィオ・ザ・ダブルファング|[[砂鉄の楼閣（前編）]]|
|[[Alliance for MASTER]]|ロベルタ|[[砂鉄の楼閣（前編）]]|
|[[Alliance for MASTER]]|ミュウツー|[[砂鉄の楼閣（前編）]]|


-----    </description>
    <dc:date>2010-09-22T11:43:33+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/422.html">
    <title>首輪物語（後編）</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/422.html</link>
    <description>
      *首輪物語（後編）◆/VN9B5JKtM


銀色の軌跡を描き、鉈が振り下ろされる。
先端の突起が首輪に食い込んだ瞬間、火薬が爆ぜ、金属の破片が飛び散る。
鉈を通じてゼロの腕に爆発の衝撃が伝わって来る。
やはり機能を停止させれば首輪を解除できる、などと都合の良い展開にはならないようだ。

ゼロは首輪の残骸を拾い集めると、その中でも大きめの破片を手に取り、目の前に並べた首輪と見比べる。
手にした金属片は内側に向かって緩やかなカーブを描いている。恐らくは首輪の外周部分だろう。
首輪に近づけて比べれば、形状もピタリと一致する。

（これは……。表面の色……いや、材質が違うのか？）

ただし首輪の表面は光を反射する銀色の金属で覆われているのに対し、爆発した首輪の破片は仄黒い鉛色の金属が剥き出しになっている。
首輪が爆発する直前までは、その表面は傷一つ無い銀色の金属で覆われていた。それは確かだ。
つまり、爆発と同時に首輪を覆う銀色のメッキが剥がれたという事か。

（なるほど……この首輪には表面を何らかの力で覆う機能がある、そしてそれが首輪の爆発に巻き込まれて壊れた。そういう事か）

首輪へと伸ばされたゼロの右手に光が灯る。
ルルーシュ・ランペルージのワイアードギアス。森羅万象を無に還し、不死の魔女C.C.すら滅ぼす事の出来る神の力、ザ・ゼロ。
しかしギアスにも制限が加えられているのか、神にも匹敵するその力を以てしても首輪表面の金属を消し去る事すら出来ない。
正確に言えば光が当たった部分の金属は消滅するのだが、その力が首輪の内部に及ぶ前に新たに銀色の金属が生まれてギアスを阻むのだ。

（やはり駄目か。大方、首輪の表面を覆う金属は私のギアスで首輪を解除出来ないようにするための防壁といったところだろうな）

つまり逆に言えば、他の方法で首輪を覆う保護膜を破る事が出来れば、ザ・ゼロで首輪を解除できるかも知れないという事だ。
それが分かっただけでも首輪一つを消費した事は無駄ではなかった。

ゼロは首輪の残骸をビニール袋に纏めてデイパックに仕舞うと、代わりに一枚の紙切れを取り出した。
先程の休憩の際、荷物を整理していた時に見つけたメモだ。
そこには何者かがこの会場のループについて考察した内容が書かれている。

『ループの『装置』がもしかしたらここにあるかもしれませんからね』
『いいですか？まずこの会場の端と端がループしていること。これは理解していますね？』
『僕は機械でも僕や美琴さんのような能力でも、何かこのループを維持させている『装置』がここにあると思っています。
　これほどのもの、遠隔からでなんとかなると思いますか？もしその維持しているものを見つけられれば』
『小さな擬似的地球。そう考えると自然なループに関しては説明がつきます』
『そこまで地球に当てはめる必要はありませんよ。あくまで擬似的に考えるんです』
『衛宮の論。４隅か中心にループ基点がある。４隅の概念は存在しない。中心も存在しない。
　ただしそれは平面で考えた場合です。もしこの論をこれに当てはめたならば』
『この中心に、ループの『装置』はあるのかもしれない』

このメモを残した者は、盗聴されている可能性を考えて筆談で会話していたのだろう。
話し相手のメモが無いため所々意味が通じない部分もあるが、それでも大まかな内容は理解できる。
会場を地球に見立てるなど少々発想が飛躍している感はあるが、確かに『装置』が地下に隠されているという考えは理に適っている。

（余裕があれば地下を調べるのも悪くないか。あるいは地下に、制限を生み出している『装置』があるかも知れんからな）

ゼロは首輪か会場、どちらかに参加者の能力を制限する何かがあるのではないかと予想している。
もし首輪が制限を生み出しているのなら、首輪を外せば身体に掛けられた制限も解除できるだろう。
そうではなく何らかの『装置』で会場全体に制限を及ぼしているのなら、それはループの『装置』と同じ場所に隠されているのではないか。
ただし、その場合は制限を生み出す『装置』を破壊すれば他の参加者の制限も解除されてしまう可能性が高い。
そのためゼロにとっては地下の探索は優先度は低い。

まずは強力な武器が隠されていると思われる古城跡の『○』を調査する事が先決だ。
あるいはヴァッシュを始めとした他の参加者と戦闘になるかも知れないが。

（その時は魔王らしく、蹂躙するのみだ）




【Ｅ－４　劇場・中央劇場ホール/一日目　夜中】
※圭一の墓が掘り起こされました。圭一の死体は首を切断され、傍に放置されています。


【ゼロ＠コードギアス　ナイトメアオブナナリー】
[状態]：左前腕に幅広の刺傷（止血、応急処置済み）、疲労（中）、悲壮≪ルルーシュ≫
[装備]：なし
[道具]：基本支給品一式×6（食料一食、水1/5消費）、MH5×3＠ワンピース、治療器具一式、防刃ベスト＠現実、電伝虫＠ONE PIECE×２
　　　　忍術免許皆伝の巻物仮免＠ドラえもん、和道一文字＠ONE PIECE、シゥネ・ケニャ（袋詰め）＠うたわれるもの
　　　　謎の鍵、レナの鉈＠ひぐらしのなく頃に、首輪×4（サカキ、土御門、真紅、カズマ）、首輪の残骸（圭一）
　　　　ナナリーの遺体（首輪あり）、ビニール袋に入った大量の氷
　　　　螺湮城教本＠Fate/Zero、トーチの火炎放射器＠BLACK LAGOON（燃料70％）、聖剣グラム＠終わりのクロニクル
　　　　モンスターボール（ピカ）＠ポケットモンスターSPECIAL、あすかのメモ、不明支給品０～１個（確認済み）
[思考・状況]
　１：殺し合いに優勝し、ナナリーを生き返らせる。
　２：異形（ミュウツー）は見つけ次第、八つ裂きにする。
　３：『○』に関しては……
　４：ギラーミンを殺して、彼の持つ技術を手に入れる。
　５：自分の身体に掛けられた制限を解く手段を見つける。
　６：『○』対する検証を行うためにも、首輪のサンプルを手に入れる。
　７：C.C.の状態で他者に近づき、戦闘になればゼロへ戻る。
　８：首輪を集めて古城跡へ戻る。
　９：余裕があれば地下を調べる。
【備考】
　※ギラーミンにはタイムマシンのような技術（異なる世界や時代に介入出来るようなもの）があると思っています。
　※水銀燈から真紅、ジュン、翠星石、蒼星石、彼女の世界の事についてある程度聞きました。
　※会場がループしていると確認。半ば確信しています
　※古城内にあった『○』型のくぼみには首輪が当てはまると予想しています。
　※魅音（詩音）、ロベルタの情報をサカキから、鼻の長い男の（ウソップ）の情報を土御門から聞きました。
　※C.C.との交代は問題なく行えます。
　※起動している首輪を嵌めている者はデイパックには入れないという推測を立てています。
　※北条沙都子達と情報交換しました。
　※ナイン、ラッド、ミュウツーの三人がナナリーの死に関わっていると確信しました。
　※ガウェインの制限はマークネモとほぼ同様です。
　　ただしハドロン砲を使用した場合は、再召喚までの時間が、一発につき二時間ずつ増加します。
　※首輪の機能について、以下のように考えています。
　　確実に搭載されているだろう機能：「爆弾」「位置情報の発信機」「爆破信号の受信機」「脈拍の測定器」
　　搭載されている可能性がある機能：「監視装置」「制限の発生装置」「首輪表面の保護機能」
　※首輪表面を覆う金属は、ザ・ゼロのような能力で首輪を解除できないようにするための保護機能だと考えています。
　※地下空間の存在を知りました。地下に制限を発生させている装置があるかも知れないと考えています。


【あすかのメモ】
橘あすかが病院で真紅達と筆談した際に使用したメモ。
会場のループしている事と、あすか達の考察（会場を小さな擬似的地球と見て、中心にループの『装置』があるのではないか？）が書かれている。




　　　◇　　　◇　　　◇



美琴は地に落ちたコインを覗き込む。



…………裏だった。
何度見直しても裏だった。
どこからどう見ても裏だった。


そんなに日頃の行いが悪かったのだろうか。
……思い当たる節がない事も無い。自販機に蹴り入れたり、電磁波をぶっ放して警備ロボを破壊したり、雷を落として一帯を停電させた事もあった。
いや、そうだとしても、いくらなんでもこの殺人狂より悪いという事はないだろう。


裏切られたような気持ちで顔を上げると、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべるラッドと目が合った。
何がそんなに面白いのか、実に嬉しそうな表情で自分の首輪をトントンと叩いている。

本当なら「自分の首輪でやれ」と突き返したいところだが、一度交わした約束を反故にする訳にもいかない。
それにここで断るのは逃げるようで何だかシャクだ。
流石に槍が触れた瞬間に爆発するなんて事は無いと信じたい。
禁止エリアに侵入した時にも警告はあるのなら、今回のコレも爆発する前に少しぐらいは猶予があるだろう。
アラームが鳴ったら急いで槍を離せばきっと大丈夫だ。

覚悟を決め、首が見やすいように軽く顎を上げる。
そんな美琴を焦らすように、ラッドはゆっくりと槍を持った腕を伸ばす。
思わず目を閉じるが、電磁波のレーダーが首元に迫り来る槍を感知してしまう。
コツリと、槍が首輪にぶつかる音がやけに大きく響いた気がする。
一秒、二秒、三秒…………何も起こらない。
槍が離れると同時に大きく息をつく。
恐る恐る瞼を持ち上げる。ラッドを見上げると、メモに何か走り書きをして手渡された。

『成功だ。槍が触れている間はちゃんと首輪の中身が見えたぜ』
『って事は、そのグラハムって人みたいに首輪を解体できそうな人を見つければ……』
『ああ。首輪に関しちゃ何とかなるかも知れねぇな』

機能停止した首輪でも、起動中の首輪でも、槍が触れている間は表面を覆う金属が消えて内部の構造が露になる。
どういう仕組みなのかは分からないが、そういう事らしい。
にわかには信じられない話だが、美琴には似たような能力に心当たり（と言える程のものでもないが）があった。
10億ボルトの雷撃を打ち消し、砂鉄の剣をただの砂鉄に戻し、超電磁砲さえも防いで見せた、上条当麻の持つ力。
直接聞いた訳ではないから確信はないが、恐らくは『能力を無効化する』力。
もしあの能力がこの首輪にも通用するのなら。彼がこの首輪を覆う力を無効化しようとすれば、同じような結果になるのではないだろうか。

首輪は何らかの力で覆われていて、この槍には触れている間だけその力を打ち消す効果がある、それが美琴の予想だ。
真相は分からないが、この槍に何らかの力がある事は確かだ。
この情報は大きい。
確実に首輪解体に一歩近づいた。

美琴一人ではここまで出来なかった。
これは真紅が、あすかが、今まで出会った人々が力を貸してくれた、その結果だ。

二つのローザミスティカを取り出して掌の上で転がす。
これは真紅達の魂の欠片だと、そう思うと力が溢れてくる。
その瞬間、ほんの少しだけ輝きが強まった、そんな気がした。


&amp;ref(とリーズナーズ.png)


【Ｅ－５　病院跡/一日目　夜中】
※病院は完全に崩壊しました。
※美琴の電撃とガウェインのハドロン砲の影響が広範囲に伝わっています。


【御坂美琴＠とある魔術の禁書目録】
[状態]：疲労（中）、全身に打撲と擦傷（小）、脇腹に打撲（小）、胴体に貫通傷×３（小）、全て再生中
　　　　多大な喪失感、強い決意、≪体内：全て遠き理想郷（アヴァロン）＠Fate/Zero≫
[装備]：薔薇の指輪＠ローゼンメイデン、ナース服
[道具]：基本支給品一式（食料一食、水1/5消費）、不明支給品0～2個（未確認）、病院で調達した包帯や薬品類
　　　　コイン入りの袋（装備中の物と合わせて残り89枚）、タイム虫めがね＠ドラえもん、首輪（ジョルノ）
　　　　真紅のローザミスティカ＠ローゼンメイデン、蒼星石のローザミスティカ＠ローゼンメイデン
　　　　ＡＲＭＳ『騎士（ナイト）』@ARMS、真紅の左腕（損傷大）、不思議の国のアリス＠現実他、いくつかの本、ナースキャップ
[思考・状況]
　１：首輪を解体できそうな人物（第一候補はグラハム）を探す。
　２：一人でも多くの人を助ける、アイツの遣り残した事をやり遂げる。
　３：人は絶対に殺したくない。
　４：自分と関わり、死んでしまった者達への自責の念。
　５：上条当麻に対する感情への困惑。
　６：ラッドについては、警戒しながらとりあえず一緒にやっていく。
【備考】
　※参加者が別世界の人間、及び参加時期が違う事を聞きました。
　※会場がループしていると知りました。
　※切嗣の暗示、催眠等の魔術はもう効きません。
　※真紅と情報交換し、ローゼンメイデンの事などについて大雑把に聞きました。
　※あすかと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。
　※地下空間の存在を知りました。地下にループ装置があるのではと推察しています。
　※会場は『○』の形に成っているという仮説を立てています。
　※全て遠き理想郷（アヴァロン）が体内にあることを知りません。
　※ラッドの事を『原石』（天然の能力者）かも知れないと考えています。
　※参加者についての情報は以下の通りです。
　　協力できそうな人物：レナ、沙都子、梨花、ゾロ、チョッパー、アルルゥ、佐山、小鳥遊、グラハム、ウルフウッド
　　直接出会った危険人物：ゼロ、ラズロ（リヴィオ）、メイド（ロベルタ）、宇宙人（ミュウツー）
　　要注意人物：ライダー、白仮面の男（ハクオロ）、ヴァッシュ、水銀燈（殺し合いに乗っているようであれば彼女を止める）
　※首輪の機能について、以下のように考えています。
　　確実に搭載されているだろう機能：「爆弾」「位置情報の発信機」「爆破信号の受信機」「脈拍の測定器」
　　搭載されている可能性がある機能：「盗聴器」「翻訳機」
　※首輪は何らかの力によって覆われていて、破魔の紅薔薇にはその力を打ち消す効果があると考えています。


【ラッド・ルッソ＠BACCANO!】
[状態]：不死者化、白衣＠現実
[装備]：破魔の紅薔薇（ゲイ・シャルグ）＠Fate/Zero
[道具]：基本支給品一式（食料一食、水3/4消費）、コイン
[思考・状況]
　１：とりあえず、美琴と一緒にグラハムを探す。
　２：あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
　３：脱出に使えそうな奴は出来るだけ殺さない。
　４：邪魔する奴は殺す。足手まといも機を見て殺す。
　５：ゼロは絶対に殺す。
【備考】
　※麦わらの男（ルフィ）、獣耳の少女（エルルゥ）、火傷顔の女（バラライカ）を殺したと思っています。
　※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。
　※リヴィオとラズロの違いに気付いていません。また、ラズロ（リヴィオ）のことを不死者だと考えています。
　※ゼロのことを不死者だと思っています。
　※ルーアとデューンは最初から見せしめとして連れて来られたと考えています。。
　※参加者や首輪についての情報は美琴とほぼ同様。




**時系列順で読む
Back:[[首輪物語（前編）]]　Next:[[悪魔－The Devil-]]

**投下順で読む
Back:[[首輪物語（前編）]]　Next:[[罪と罰（前編）]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[首輪物語（前編）]]|御坂美琴|[[キミガタメ(I save you from anything)]]|
|[[首輪物語（前編）]]|ラッド・ルッソ|[[キミガタメ(I save you from anything)]]|
|[[首輪物語（前編）]]|ゼロ|[[]]|    </description>
    <dc:date>2010-09-22T11:12:34+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/449.html">
    <title>支援絵の保管庫</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/449.html</link>
    <description>
      *イラストを描いてくださった皆様の作品を保管しておくところです
**本編の挿絵としても使わせて頂きました。
&amp;color(red){・今まで書いていただいたイラストの保管漏れがあります！}
&amp;color(red){　もし収録されていない絵の作者さま、もしくは保管してあるという方はどうかお申し出下さい。}

&amp;ref(this speed never end.jpg)

&amp;ref(友達二人、できてんで.png)

&amp;ref(私を、信じて.png)

&amp;ref(赤目と黒面.jpg)

&amp;ref(一人では解けない真実のパズルを抱いて.jpg)

&amp;ref(Mカルテット.png)

&amp;ref(とリーズナーズ.png)

&amp;ref(みさかみさか.png)    </description>
    <dc:date>2010-09-22T11:06:09+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/377.html">
    <title>想いと涙と</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/377.html</link>
    <description>
      *想いと涙と ◆UcWYlNNFZY


「思いのほか……広いわね」

何処かひんやりした空気が流れる病院のロビーで、ポツンと少女の声が響いた。
既に幾人の参加者も訪れ、本来の目的通りに身体を癒したこの場所に新しく訪れた者達。
その一人である『百年の魔女』古手梨花は興味深そうに辺りを見渡している。
目的地である病院には何も問題無く辿り着く事が出来、梨花はほっとしていた。
最も安心できる仲間達が居たのだから、何かあってもきっと大丈夫だっただろうとも思いながら。
そんな事を考えながら梨花は仲間達の声が聞こえる方向に振り返った。

「おー！　これだけ大きければ、沢山道具が手に入るぞ！」
「やったね、チョッパーくん」
「……これだけでかいなら煙草ぐらいあるやろ。流石にワイも疲れた。少し休んでもええか？」
「うん、チョッパーくんが道具を集めている間少し休もうかな、かな？　でも人が潜んでいるかもしれないし……」
「大丈夫だぞ、レナ。おれも戦えるし。だからゆっくり休んでればいいぞ。疲れてるだろ？」
「……そう、じゃあその言葉に甘えちゃうね。護りはウルフウッドさんがしてくれるだろうし……あ、禁煙だよ？」
「……堪忍しーや。それぐらいええやろ……」

そこには梨花にとって微笑ましい光景が広がっている。
医者であり新たな仲間、トニー・トニー・チョッパー。
旧来の大切な仲間である青い炎、竜宮レナ。
そして梨花をずっと護り続けていてくれたガンマン、ニコラス・D・ウルフウッド。
その三名が今梨花と行動を共にしている者達だった。

結局梨花はウルフウッドとレナの両方を選んでしまった。
理論付けて理由を説明しようとしたものの上手くいかず、梨花の意を汲んだライダーが自ら単独行動を申し出たのだ。
梨花は素直になれず反発するも、結局ウルフウッドに丸め込まれて頬を赤く染めながらウルフウッドに八つ当たりしていた。
しかし結果的には梨花が望むものになり、その時梨花は確かに笑っていた。
その彼女の微笑ましい表情を皆も見て笑っていた。
そして現在に至っている。
梨花は笑いながら彼らの元に向かっていく。

「そうよ。ニコラス。女の子も居るのだから我慢しなさい、レディに失礼でしょう？」
「……何処にそないなもんがおるんや……」
「ここに居るわよ？」
「……なんや、ただのガキやないか」
「ちょっとっ！？　何よそれ！」
「ガキにガキと言って何が悪いんや」
「何をそれ！　失礼というものを知らないの！？」
「あーもうやかまし……だからガキなんやて」
「……ふん」
「静かにしておりゃあ可愛いものの……ったくやかまし」
「……っ」
「……なんや？」
「……何でもないっ！」
「ほんま……わからん」

梨花はウルフウッドの言葉にコロコロと表情を変えていく。
でも、それは何処か楽しそうで。
それを見守るレナとチョッパーまで笑顔が溢れてくる。


「……何か楽しそうだな」
「そうだね……梨花ちゃん凄い笑ってる」
「珍しいのか？」
「……うーん……でもこんな梨花ちゃん始めてかも？」
「レナも見た事ないのか？」
「かな、かな？………………でもよかったね梨花ちゃん。いい人が傍に居てくれて」
「ん、なんだ？　レナ」
「何でもないよチョッパーくん」

そう言ったレナの表情は何処か柔らかく。
楽しく笑っている梨花を何処までも優しく見つめていた。
そして、優しそうな表情を向けていたレナを安心するようにチョッパーは見つめている。

そんな何処か優しいものに満ちた微笑ましい光景だった。






◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇






暗い病院の中で規則正しい足音が響いている。
足音は何処かゆっくりで。
奏でる持ち主の心を何処か表しているようだった、

「よーし、これで必要な道具は集まったぞー。これなら治療も充分できるぞ」

空元気で声を張り上げるのはチョッパー。
治療に使う医療道具を片っ端から集めた結果、チョッパーが望むものは殆ど集まったのだ。
それを持って今はレナ達の下に向かっているのだが何処か気分は晴れない。
満足なはずなのに、これで人を救えると言うのに。
それなのにチョッパーの心は曇ったままだ。

理由はチョッパー自身にも解っている。
自身を変えた人物の死。
そう麦わら海賊団船長であるルフィの死であった。
正直死んだなんてチョッパーは信じたくはない。
いつだって彼は困難を希望に変えてきたのだから。
そんな彼がこんな所で力尽きるなんて……思いたくなかった。

それでも、立ち止まる事なんて出来やしない。
それはルフィが、彼が絶対望みやしないんだから。
だから諦めなかった。
ゆっくりでも一歩ずつ。
チョッパーはしっかりと歩いていた。

大切な、大切な船長の分まで。

しっかりと、ゆっくりと。


彼の分まで仲間を護れるように誓えるように。

だから歩みを止める事は絶対にしなかった。

最後まで船長の遺志を継いだ医師は歩み続けるのだから。







◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇






「……うまい。よーやっと人心地つけたきーするわ」

病院のある休憩室。
ウルフウッドはひとりで酒を呷っていた。
酒は病院から拝借した。何故あったかは知らないが。
レナ達は支給品の分別をするって事で離れている。
そんなこんなでウルフウッドは一人で久しぶりの休憩を取っていた。
アルコールの味が何処か久し振りに感じる。

そして大きくウルフウッドは息を吐く。
本当色々あったと感じて。
何か自分らしくないなと思いながら酒を飲んでいる。
原因は解っている。
古手梨花、小さい彼女のせいだ。
一回助けてしまったせいでずるずるとここまで護っている。
彼女は自分の心にどんどんと入り込んでいって。
どんどん心を抉っていく。
いつの間にか傍に居るのが何か当たり前の様に感じてきて。
ウルフウッドはそう感じた自分自身に驚いて。
大きく頭を振って、気の迷いとそう思って酒をまた呷った。
色々なものを誤魔化し続けながら。

「ニコラス」

そんな時、色々な原因である少女が含み笑いをしながら近づいている。
手にカメラみたいなものを持ちながら。


「私の事、レディじゃないといったでしょ？」
「……いったかいな？」
「言った！」
「さよか」
「どうでもいい風に言わないで！」
「……じゃあどなせいばいいんや」

何故か強く主張する梨花に少々呆れつつもウルフウッドは梨花の言葉を聞き続けていた。
そして梨花は妖しく笑ってカメラをウルフウッドに渡す。

「ふふっ……変わった私見ればその意見は変わるはず」
「……？」
「このカメラのシャッターを押してみて」

梨花は未だに笑いつつウルフウッドを急かす。
これからおきる事を心待ちにしながら。

「……はぁ……まぁええか。押すで」

ウルフウッドはため息をつきながら押そうとする。
その時だった。

「梨花ちゃん待ってー！　まだ元になるのが入ってな―――」

レナが慌てて駆け寄ってきたのは。
しかしレナの静止の言葉は叶わず、ウルフウッドはボタンを押す。


その結果。


「……………………はっ？」
「…………………………え？」


何故か、服が消え全裸になった梨花が誕生した。
そのある意味異常な光景にウルフウッドは絶句する。

生まれたばかりの梨花の体。
まな板と表現するべき胸。
ありていに言えば未成熟。
体のあちこちから解る幼さ。
真っ赤に染まり羞恥に震える顔。

そんな梨花の裸にウルフウッドは一言。


「…………………………その……何や……………………まだまだガキやな」


梨花は更に真っ赤になって。
余りの理不尽と余りの羞恥心に目に涙を溜めて。
そしてウルフウッドに全力の怒りをこめて。



「この――――――――ばかぁああああああああ！　変態！！！」


叫びと梨花の掌が激怒に燃えたのだった。

◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇






「……どうしたんだその頬。赤い手形がついてるぞ」
「……………………しらん…………なんでワイがこんな羽目に」

チョッパーがレナ達の下に帰ってきてまず見たのはウルフウッドの赤く腫れた頬だった。
綺麗な紅葉がウルフウッドの頬に咲いている。
原因は梨花のびんたなのだが。
梨花はビンタした後、体を隠しながらレナと一緒に去って行った。
どうやら、きせかえカメラに衣装の元が入っていなかったらしい。
その結果、梨花が裸にひん剥かれたのである。
ウルフウッドは梨花の体に欲情するほど落ちぶれてはいなく、ただの災難でしかない。
酒を呷って大きくため息をつくのであった。
そんなウルフウッドを察してチョッパーが一言。

「…………大変だったんだな」
「同情せんでええ……空しくなるだけや」

そして、もう一度ウルフウッドはため息をつく。
そのまま、二人はたわいもない話をしていてレナ達を待っていた。
大体１０分ぐらいたった後だろうか。
レナ達はやっとウルフウッド達の元に戻ってきたのだ。
梨花は何故か身を隠していたが。
だけど、彼女達が変わっていたものが一つ。

「おおっ！　レナ、凄いぞっ！」
「ふふっ、ありがとう、チョッパーくん」

チョッパーが歓喜の声を上げレナを褒める。
彼女が変わったものは服だった。
着せ替えカメラで汚れた服を変えていたのである。
レナが選んだのは常盤台中学の制服。
その制服はレナにぴったり似合っていてレナ自身も気に入ってとても上機嫌であた。
となると梨花も変わっているのだが……


「梨花ちゃん？　出てきなよ」
「……恥ずかしい」
「もー……早く出てきなよー恥ずかしくないよー」
「あ、ちょ、ちょっと梨花……」

梨花は何故か恥ずかしがって出て来ない。
レナが梨花を引っ張って無理やり連れて来る。
そして、そのままウルフウッドの方に向けて梨花を突き出した。

「……ぶっ！？」

その梨花の衣装にウルフウッドは驚き口に含んだ酒を噴出しそうになる。
咽ながら、ただ驚いている。
梨花は恥ずかしがって何も喋りはしない。
選んだのは良かったのだが着てみたら余りにも恥ずかしく感じてしまったのだ。

「な、なんや……その服は……」

その服は真っ赤な色をした服。
ひらひらが付いた所謂ゴシックロリータの部類に属する服。
梨花はそんな服を纏っていたのだった。
その姿はまるで人形のようで。
とても幻想的な雰囲気であった。

「……どう？」

梨花は回りながらウルフウッドに衣装を見せ付ける。
恥ずかしさに顔を真っ赤に染めながら。
ウルフウッドは絶句したまま、何もいえない。

「……何かいったらどう？」

何も言わないウルフウッドに少し苛立ちを感じた梨花。
やっぱり着なきゃよかったと思い始めた頃。

「………………………………いいやんないか？」

短くそっけなくぶっきらぼうに彼は答えた。
そして、顔を背ける。
梨花はその返事に少し失望しかけた時だった。
ウルフウッドの顔が少しだけ赤くなったのを見つけて。

「……ふふっ」

そんな彼に少し驚き。
梨花は何故か嬉しくなっていって。
そして笑ったのだった。




&amp;ref(梨花真紅.jpg)



◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇






そんな、ささやかな衣装交換会が終わった後。
梨花はレナをつれて様があるとまた離れていった。
残されたのはまた男二人。
二人は酒を飲みながらもたわいのない会話を繰り返す。
しかしやがて、チョッパーが意を決した様にウルフウッドに聞く。

「なぁ……ルフィはどうだったんだ？」
「……麦わら？」
「あぁ……ルフィは何をやってんだろうナーと思っただけだ」

ウルフウッドはその言葉に思案しつつ考える。
余り行動自体は共にしてない。
その中で彼がやった事。
それを思い出して言葉を紡ぐ。

「せやな………………仲間を思って、そして仲間を護ろうとしていたで」

少なくともルフィは自分達を仲間と思っていたのだから。
最期まで仲間を思ってそして死んだ。
それがチョッパーに対していい返答になるかは解らなかったが。
でも、それが最善の答えだとウルフウッドはそう思ったのだ。

「そうか……ルフィはルフィだったんだな」

チョッパーはそう言って。
酒の入ったコップだけを見つめている。
ウルフウッドは何も言わず、チョッパーの言葉を待った。
そして、幾らかの時間が過ぎた後。

「……………………なら、頑張らないとな」
「……何にや」
「仲間を護ろうとな。ルフィのように。俺は頑張るぞ」
「…………せやな」

そう言葉を交わし。

お互い同時に酒を一気に呷った。








◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇　◇







「梨花ちゃん……どうしたのかな？　かな？」

一方、女の子二人。
梨花はレナを別室につれていた。
レナは戸惑いつつも梨花に真意を問う。

「レナ……もう我慢しなくていいのよ」
「……何をかな？」

そう言う梨花の目は真剣で。
レナは心を見透かされてるような気分になる。
そして、梨花が何を言うかがなんとなく解ってしまう。

「皆の前じゃ素直になれないものね」
「……」

梨花は優しく微笑んで。
レナは表情を歪ます。
次に出てくる名前がわかっているから。
そう

「圭一の事……レナ。もう我慢しなくていいのよ。ここには私しか居ないわ」

前原圭一の事を。
先程仲間を護る為に散った圭一の事を。
梨花は口にする。

「次はレナの番……思う存分……気持ちを言いなさい」
「そ、そんな事ないよ梨花ちゃん……大丈夫、大丈夫だよ」

それでも、レナは我慢する。
梨花の前でも気持ちを伝えようとしない。
隠す事を貫き通そうとする。

「嘘」

それでも梨花は短くそういった。
何故なら。

「もう、泣いているわよ？」
「………………えっ」

レナはもう泣いているのだから。
涙がぼろぼろ流れて、流れて。
とまらない。

「だから………………レナ………………思う存分泣きなさい」


そして、その言葉を契機に


「うわぁ…………あぁ……あぁあぁああぁああああぁああああああああああああ」


子供のように泣き出した。
梨花は優しく抱きしめてその小さな少女をあやす。

「圭一くんっ！……圭一くんっ！…………あぁ……あぁあああああぁああああ」


梨花は知っている。
沢山のループの中でレナが圭一の為にした事。
そして、レナが願った事。

レナの圭一への―――想いを。


「本当は……本当はっ」



レナの願いは本当に……

当たり前のように存在しているような……


「普通に遊んで、普通に笑い合って、……普通に恋をしたかった……！」


日常でしかないのだから。


「もっともっと……沢山っ……沢山！」


それでも、もう前原圭一は存在しない。
ささやかな願いすらもう叶わない。

「なのに叶わないんだよね……もう無理なんだよね…………」

だから、涙があふれて。

あふれて、あふれて。


「約束したかった……けい……いちくんとそんな約束を……ずっと絶対に互いを疑わないって……互いを絶対に信じ合う……そんな約束」

梨花は知っている。
その約束は果たされている事を。
何回も繰り返されたループの先にそれは叶っていた事を。

それでも、それを口にしない。

今は……レナの想いだけで、レナの涙だけでいいのだから。


「でも……それも……もう無理なんだ……圭一……くん……しん……じゃった」


ただ、前原圭一に告げる想いが。


「……あぁ……けい……いち……くん……あぁ…………わ……たし……圭一くんの事が――――」


そして、前原圭一に捧げる涙が。


「あぁ………………うわぁ……ああああああぁぁああああああぁぁぁぁあああああああああああああぁあああ！！！！！！！！！！」



彼に届きますように。





【E-5　病院/１日目　夕方】

【チーム名：○同盟チョッパー組】
１：主催者の打倒。
２：病院で薬や器具を調達。その後遊園地、廃坑、古城跡を訪れ２１時までにB-4民家へ向かう。禁止エリアの場合H-4、G-4へ。
２：グラハムとの合流（先発が会えなかった場合）
３：サカキ、ミュウツー、片目の男（カズマ）、赤髪の男（クレア）、リヴィオ、ラッド、電気の少女（美琴）を警戒。
　　クレアという女性、佐山、小鳥遊、アルルゥ、ヴァッシュを信用。アーチャーはやや信用。
　　ハクオロも一応信用。 真紅、沙都子は情報不足で保留。

※別世界から呼ばれたということを信じました。
※会場のループを知りました。


【トニートニー・チョッパー＠ＯＮＥ　ＰＩＥＣＥ】
[状態]:腹部と顔にダメージ（中）、全身にダメージ（中）　腕に○印　深い悲しみ、獣形態
[装備]:なし 包帯、ランブルボール×４＠ONE　PIECE
[道具]:支給品一式×４（一食分、水1/10消費）　タケコプター＠ドラえもん、 タオル、救急箱、病院で調達した医療道具
[思考・状況]
１：レナや皆を守り抜いてみせる。その為なら……
２：仲間と会いたい
３：グラハムの様子を見る。（別れている為現在実行不能）
４：ギラーミンを倒し、脱出する。
５：イスカンダルの臣下になるかはまだ決められない。
６：川に落ちたゾロが心配。
※レナからはあまり情報を受けていません。圭一たちについての情報は知りません。
※参戦時期はＣＰ９編以降。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。


【竜宮レナ＠ひぐらしのなく頃に】
[状態]:健康　深い悲しみ　私服　右腕に○印　
[装備]: 包帯、デザートイーグル(残弾数6／6)、シェンホアのグルカナイフ＠BLACK LAGOON、常盤台中学の制服、絶縁グローブ（軽く焦げ）＠ポケットモンスターSPECIAL
[道具]:支給品一式×４（３食分、水1/10消費）、ドライヤー 、双眼鏡、ゾロの地図
　　　、デザートイーグルの予備弾×12　不死の酒（空瓶）、絶縁グローブ＠ポケットモンスターSPECIAL、通り抜けフープ、 手榴弾×3、
　　　ロベルタのメイド服＠BLACK LAGOON、ガムテープ、ビニール紐(少し消費)、
[思考・状況]
1:今はただ泣きたい
2:必ず脱出する
3:グラハムが心配
4:何とかして首輪を外したい
5:イスカンダルの勧誘は保留。
※『○』同盟の仲間の情報を聞きました。
※圭一と会話できたかは不明です。
※梨花とウルフウッドの仲について察したようです。


【古手梨花＠ひぐらしのなく頃に】
[状態]：健康 腕に○印
[装備]：なし、包帯、真紅の衣装
[道具]：支給品一式×３、インデックスの修道服＠とある魔術の禁書目録、ミッドバレイのサクソフォン（内蔵銃残弾１００％）＠トライガン・マキシマム、
　　　　蓮の杖@とある魔術の禁書目録、月天弓＠終わりのクロニクル 、フシギダネ（モンスターボール）＠ポケットモンスターＳＰＥＣＩＡＬ
　　　　きせかえカメラ＠ドラえもん　きせかえカメラ用服装イラスト集
[思考・状況]
　１：レナが泣き止むまで傍に居る。
　２：必ず生き残る。
　※ウルフウッドを信頼、けどちょっとむかつく。
　※電車に誰か（橘あすか）が乗っているのに気づきました真紅に気づいたかどうかは不明です。
　※サクソフォンの内蔵銃に気付いていません。

【ニコラス・Ｄ・ウルフウッド＠トライガン・マキシマム】
[状態]：全身の数箇所に浅い傷、腕に○印
[装備]：デザートイーグル50AE（4/8　予備弾29）、包帯
[道具]：基本支給品（地図と名簿は二つずつ、一式×２）、SPAS12（使用不能）チーゴの実×３＠ポケットモンスターSPECIAL
　　　　○印のコイン、AMTオートマグ（0/7）、ヴァッシュ・ザ・スタンピードの手配書×二枚、洋酒
　　　　ロベルタのスーツケース＠BLACK LAGOON（ロケットランチャー残弾7、マシンガン残弾80％、徹甲弾残弾10）、ヴァッシュの衣装
　 　　 AK47カラシニコフ（30/40、予備弾40×３)、 二重牙@トライガン・マキシマム、二重牙@トライガン・マキシマム
　　　　拳銃の予備弾30発
[思考・状況]
　1：梨花たちについて行く
　2：古手梨花を守る。（別れたなら同行者に託す）
　3：ヴァッシュとの合流。リヴィオについては保留。
　4：ジュンを殺害した者を突き止め、状況次第で殺す。
　5：武器を手に入れる、出来ればパ二ッシャー
　※自身が梨花の事を名前で読んでる事に気づいていません。
　※○印のコインの意味は不明です。使い道があるのかもしれませんし、ないのかもしれません。
　※ラッドの再生がミカエルの眼の改造技術に起因するものではないかと推測を立てています。





**時系列順で読む
Back:[[銃弾と力だけが真実さ]]　Next:[[的外れジャストミート SideA]]

**投下順で読む
Back:[[EPISODE163 疾走]]　Next:[[誰かの願いが叶うころ]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[力-Strength-（後編）]]|竜宮レナ|[[的外れジャストミート SideA]]|
|[[力-Strength-（後編）]]|トニートニー・チョッパー|[[的外れジャストミート SideA]]|
|[[力-Strength-（後編）]]|古手梨花|[[的外れジャストミート SideA]]|
|[[力-Strength-（後編）]]|ニコラス・Ｄ・ウルフウッド|[[的外れジャストミート SideA]]|


-----    </description>
    <dc:date>2010-09-19T04:01:51+09:00</dc:date>
  </item>
    <item rdf:about="http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/413.html">
    <title>裏表トリーズナーズ（後編）</title>
    <link>http://www26.atwiki.jp/marurowa/pages/413.html</link>
    <description>
      *裏表トリーズナーズ（後編）◆GOn9rNo1ts







シーン３



表(裏)：問答終了(Change　The　World)



夢からの帰還。
現実への生還。
目の前の男は目を覚ました。
かかった時間は大体、十分くらいか。

｢……なんだ、テメエか……｣
｢私で悪かったわね｣

こちらを見て一瞬驚いたような顔をしていた後、何故かガッカリした様子で空を仰ぎ見る。
流れ星なんてロマンチックなものは流れちゃいなかったけど。
それでも明かりが少ないこの辺りでは輝く星々がはっきり見えて、綺麗、と表現しても良い。
そんな星空の下、意識を取り戻したラッド・ルッソは目を閉じ、何かの余韻に浸っているようだった。
その姿はここではない何処かを覗き込んでいるように虚ろで。
ちょっとだけ、口元がにやついているけれども。


何かを失ったような、悲しい横顔だった。


きっと、気のせいだろうけど。


｢……どっちだった？｣


こちらを見ようともせずに小さな声で呟くそいつは、悟りきった表情をしている。
何か夢でも見たのだろうか。深く詮索はしないことにする。
私は答える。ただ一言。それだけで済むのだから。
世界の選択を。神様の悪戯の結果を。
彼の人生の分岐点を。私の問答の終着点を。





｢私の、勝ちよ｣




｢そうか｣




向こうの返事も、それだけだった。
この男と以心伝心なんて、気持ち悪いことは言わないけれども。
それでも何となく、これで良いのかな、なんて思ったり。

ラッドは気持ちを切り替え終わったのか、瞳を開け、大きく深呼吸。
伸び伸びと空気を吸い込んでいる様は、とてもこちらを殺そうとした殺人者には見えない。

｢おお、あったあった｣

手探りでそこらに落ちていた例のコインを拾い上げ、だけど表か裏か確認する素振りさえなく。
そのことに少しだけ嬉しくなる自分がいるのは、どうしようもないことだ。
空高くコイントス。今度は大きな掌でつかみ取り、ゆっくりと手を開く。


覗き込むと、今度は裏だった。


運命なんて、こんなものだ。


ラッドはフン、と鼻を鳴らしながらコインを手でもてあそんでいる。
返してくれる気はないらしい、借りパクは感心できないが一々言うのも面倒くさいので放置。
そいつは憎たらしいニヤニヤ笑いでようやくこちらを見て、嗤う。


｢よろしく頼むぜ、ミサカ・ミコト｣
｢ええ、短いつきあいだろうけどよろしく、ラッド・ルッソ｣


今更過ぎる自己紹介。でも、今だからこそやっておくべきなんだと思う。
これから何処に行くのか、誰に会うのか、まだ分からないことは多いけれど。
それでも、私達は二人で、大きな一歩を踏み出した。



裏(表)：反逆開始(Traitor)




◇　◇　◇



シーンＥＸ



表(裏)：いわゆる一つの萌え要素(White　Angel)



｢ああ、ところでよお｣


これで裏表の話はおしまい。
殺人狂が方向転換し、超電磁砲が覚悟を新たにする、なんてことはない物語の欠片。
だから、今から始まるのは小さな欠片の小さな蛇足。
読んでも読まなくても同じ、付け足しの付け足し。
短くて意味のない、ショートストーリー。


｢それ、似合ってるぜ｣


目に飛び込むのは、乙女の唇を思わせる桃色の薄い生地。
戦闘にはそぐわぬ柔らかな質感が矮小な身体の曲線を顕わにしている。
些か、この少女には大きすぎる部分があったが、それもまたご愛敬。
そのぶかぶか具合は、彼女のこれからの成長を予期する指針でもある。

長すぎる袖とスカートは、砂鉄の剣でばっさりカット。
思わずぷにぷにしたくなる健康的な二の腕が。
その先から五筋に分化している、小枝のような細い指が。
闇夜にも映える、きめ細かな太ももの白さが。
見えそうで見えない、短すぎるスカートの絶対領域が。

女性の魅力を表す部位のそれぞれが己を輝かせるように自己主張し。
それでいて互いを損なうことなく、むしろ高めあうように調和がなされ。
完成された造形を完璧な衣服が彩り、それは一つの桃源郷。
御坂美琴はこの地に由縁のある新たなコスチュームをまとっていた。

いわゆる、ミニスカナースさんだった。

キャップを被っていれば完璧だったが、流石にそれは高望みが過ぎるってものだろう。
一応デイパックにはしまってあるけれど、多分使われる機会はない。



(な、なんでこうなるのよ……)

そんな格好の美琴に混乱の嵐が吹き荒れる。
口をパクパクしながら何か言葉を探しながら、熟したトマトのように赤く染まっていく小顔。
ただでさえ恥ずかしい見た目なのに、まさかこの男から『似合ってる』などと天変地異な言葉を貰うとは夢にも思わなかった。
ここにいたのが真紅だったらまだ素直に喜べたのに……そう思わずにはいられない。
ラッドも彼女の混乱を理解しながらも、爆笑をこらえながら言葉を綴る。

｢いやあ、マジ可愛いぜ？白衣の天使、って感じだな｣
｢え、ええっと……｣

ありがとう、じゃなくて。
どういたしまして、でもなくて。
馬鹿にすんな、もっと駄目だ。

こんな時、どう言えば良いんだろう…･

仲間を殺した相手にベタ褒められた時、どう反応すればいいのか。
分からない。そんな経験なんて、有るはずがないのだから。
素直に馬鹿にしてくれればこちらも憎まれ口を叩けるのに、褒め殺しにしてくるのだから質が悪い。
てっきり、ストレートに馬鹿にされるかと思っていたから色々と言い訳を。
……もとい理由を考えていたというのに。

血塗れなままだと明らかに警戒される、ということを見越して、とか。
時間が余ってたから暇つぶしに探していたら偶然見つかった、とか。
あんたには関係ないでしょ馬鹿野郎、とか。

最後はただの罵倒に近かったけれど、それでも頑張って考えていたのに。
今そんなことを言っては、こちらが馬鹿みたいじゃないか。
ともかく、喉の奥に用意してあった台詞が全部、胸の中にしまい込まれていく。
一生発することはないお蔵入り確定の言葉達。
もう忘れよう、と固く、頑なに決意した。

｢は、はい！あんたの分もあるから！｣

照れ隠しと共に、桃色を伴ったその腕が下から上へと振り上げられる。
ばさり、と何かが闇夜を舞い、ふわりふわりと彼女の同行者の許へと。
ラッドを狙うそれは、電撃の槍でもレールガンでもなく。

｢これから色んな人と協力しなきゃいけないんだから。せめて見た目くらい、まともにしときなさいよね｣
｢おお、すまねえなあ、エンジェル様ぁ｣

暗い世界で一層映える、真白の衣。
それを目の前にかざして満足そうに笑みを浮かべる殺人鬼。
気に入ってくれたようで何より。
なにしろ、彼の格好と来たら酷いものだったから。
服は大穴やら裂傷やらが目立ち、その機能を果たしていないし、ズボンだって似たようなものだ。
美琴も人のことを言えないボロボロっぷりだったので指摘はしなかったが、気にはなっていた。

思わず安堵の息を吐く天使の御前。
彼は、身に纏うボロ切れを素早く脱ぎ去った。

｢へっ｣

上半身を隠すことなく外界の大気に晒し、目の前に広がる筋骨隆々。
激戦をくぐり抜けてきたはずの上半身には傷一つ見えない。
大海原を思わせる雄大な胸は分厚く、叩けばいい音が響きそうだ。
その下に広がる腹筋は程良く引き締まり、彼が口だけの男ではないことを窺わせる。
いかなる気の迷いだろうか、釘付けになったその光景。
女性とは全く異なる魅力を醸し出した大人の肉体が。
普段は滅多に見ることがない異性の肌色が目の前にある。


……そこでようやく、意識が戻る。


｢なななななななにしてんのよ？！｣
｢おいおい、こんくらいで悲鳴上げやがって……ガキが｣
｢へ、変態！露出狂！最っっっっっっ低！！！｣

彼女の混乱を表すように不規則に飛び交う微弱な電撃。
それを軽いステップで避けつつ、鍛えられた筋肉が白衣に隠されていく。
病院の医師、つまりエリート中のエリート用であるそれは、何故か彼に似合って見えた。

｢やっぱり白だよなあ｣

彼を良く知る者には理解と恐れを同時に抱かせる、独り言。
首をかしげる美琴がそれを知る時が来るのか、来ないのか。
｢表｣である彼女が彼の｢裏｣に気付くことが出来るのか。


(とりあえず、使える奴は我慢するとして……邪魔する奴らはぶっ殺しても文句は言わねえよな？
ああ、あと足手まといになりそうな奴も、ばれねえようにちゃちゃっと殺っとくか。
手段は選ばねえさ、他の奴が死のうがどうなろうが知ったことか。
俺はあのギラーミンって屑をぶっ殺せばそれでいいんだからな！)


他人と手を組もうが、殺人狂はあくまでも殺人狂。
彼が取る手段は、最終的に殺人という行為に収斂される。
不殺の輩が仲間にするにはどうしようもなく不適合者。言うまでもなく最低最悪。
またしても白く染まった男が抱きし真っ黒な願いはただ一つ。


ルーアを殺した奴を、ぶっ殺す。


表と裏は決して交わらない。
互いのココロを一度も見ることなく、運命の針は進んでいく。
御坂美琴は気付かない。己が拾った内部指向性の爆弾に。
ラッド・ルッソは気付かない。殺意の対象(ギラーミン)は道化(フェイク)だと言うことに。

祝いの福音を奏でるように。
愚か者達を嘲笑うかのように。
ただ、殺人狂のポケットに入った一枚のコインだけがチャリンと小気味良く音を立てた。



裏(表)：白鬼夜行(Kill　And　Live!)




&amp;ref(ナース御坂.jpg)


【Ｅ－５/病院跡/一日目　夜中】
※病院は完全に崩壊しました。
※美琴の電撃とガウェインのハドロン砲の影響が広範囲に伝わっています。



【御坂美琴＠とある魔術の禁書目録】
【状態】：疲労（中）、 全身に打撲と擦傷（小）、脇腹に打撲（小）、胴体に貫通傷×３（小）、全て再生中
　　　　多大な喪失感、強い決意、≪体内：全て遠き理想郷(アヴァロン)＠Fate/Zero≫
【装備】：薔薇の指輪＠ローゼンメイデン、ナース服
【道具】：基本支給品一式（水1/2消費）、基本支給品一式、不明支給品0～2個（未確認）、病院で調達した包帯や薬品類、
　　　　　コイン入りの袋（装備中の物と合わせて残り89枚）、タイム虫めがね＠ドラえもん、
　　　　　真紅のローザミスティカ＠ローゼンメイデン、蒼星石のローザミスティカ＠ローゼンメイデン、
　　　　　ＡＲＭＳ『騎士（ナイト）』@ARMS、真紅の左腕（損傷大）、不思議の国のアリス＠現実他、いくつかの本、ナースキャップ
【思考・状況】
　１：一人でも多くの人を助ける、アイツの遣り残した事をやり遂げる。
　２：人は絶対に殺したくない。
　３：自分と関わり、死んでしまった者達への自責の念。
　４：上条当麻に対する感情への困惑。
　５：ラッドについては、警戒しながらとりあえず一緒にやっていく。
【備考】
　※参加者が別世界の人間、及び参加時期が違う事を聞きました。
　※会場がループしていると知りました。
　※切嗣の暗示、催眠等の魔術はもう効きません。
　※真紅と情報交換し、ローゼンメイデンの事などについて大雑把に聞きました。
　※あすかと情報交換し、スクライドの世界観について大雑把に聞きました。
　※危険人物などについての情報は真紅と同様。
　※地下空間の存在を知りました。地下にループ装置があるのではと推察しています。
　※会場は『○』の形に成っているという仮説を立てています。
　※全て遠き理想郷(アヴァロン)が体内にあることを知りません。




【ラッド・ルッソ＠BACCANO!】
【状態】：不死者化、白衣＠現実
【装備】：破魔の紅薔薇（ゲイ・シャルグ）＠Fate/Zero
【道具】：コイン
【思考・状況】
　０：とりあえず、美琴に付いていく。
　１：あのギラーミンとかいう糞野郎をぶっ殺す。
　２：脱出に使えそうな奴は出来るだけ殺さない。
３：邪魔する奴は殺す。足手まといも機を見て殺す。
　４：ゼロは絶対に殺す。
【備考】
　※麦わらの男（ルフィ）、獣耳の少女（エルルゥ）、火傷顔の女（バラライカ）を殺したと思っています。
　※自分の身体の異変に気づきましたが、不死者化していることには気付いてません。
　※リヴィオとラズロの違いに気付いていません。また、ラズロ（リヴィオ）のことを不死者だと考えています。
　※ゼロのことを不死者だと思っています。







**時系列順で読む
Back:[[裏表トリーズナーズ（前編）]]　Next:[[三つの湖　Side-A]]

**投下順で読む
Back:[[裏表トリーズナーズ（前編）]]　Next:[[あなたへの手紙]]

|CENTER:Back||CENTER:Next|
|[[裏表トリーズナーズ（前編）]]|御坂美琴|[[首輪物語（前編）]]|
|[[裏表トリーズナーズ（前編）]]|ラッド・ルッソ|[[首輪物語（前編）]]|    </description>
    <dc:date>2010-09-17T14:16:23+09:00</dc:date>
  </item>
  </rdf:RDF>

