〈盗剣士〉


◆特性

戦場での役割:前衛攻撃or遊撃
HP:普通より少し多い
MP:普通より少し少ない
装備可能な鎧:鎖帷子、皮鎧、布鎧、小型盾
装備可能な白兵武器:ほとんど全ての片手武器、一部の両手武器
装備可能な射撃武器:投擲武器


◆解説

〈盗剣士〉は武器による物理ダメージを得意とする職である。単体に大ダメージを与える能力に特化した〈暗殺者〉とは異なり、複数への攻撃(範囲攻撃)と、手数によるダメージ出力に特化した能力を持ち、機動力を活かした遊撃手的なポジションでの戦いを得意とする。
装備可能武器は片手武器と一部の両手武器、そして投擲武器全般。多彩な装備バリエーションを持つ〈暗殺者〉と比較すると限定的ではあるが、二刀流の速度を活かした連続攻撃や敵集団を切り伏せる強力な範囲攻撃の特技を備え、敵が多ければ多いほどに高いダメージ効率をたたき出す。特に必殺技扱いとされる〈エンドオブアクト〉はその広い攻撃範囲と格下の敵に対する即死判定、なにより技エフェクトの華麗さから〈盗剣士〉特技の花形ともいえる。 また〈盗剣士〉の特徴として〈オープニングギャンビット〉や〈アーリースラスト〉にみられる「ダメージマーカー設置能力」があり、これを活用することで短時間に爆発的なダメージ出力を得ることも可能となる。〈付与術師〉の〈ソーンバインドホステージ〉などと連携することで潜在的な火力をさらに高めることも可能。
加えて高い回避力と同時にある程度のHPと防御力を備えており、乱戦でのタフさも武器攻撃職においては群を抜いている。このため少人数パーティなどでは小型の盾を装備して擬似的な盾役を務める〈盗剣士〉の姿も見られる。
余談ではあるが〈盗剣士〉の特技は製作サイドのこだわりがあるようで、〈オープニングギャンビット〉や〈スラストジョーカー〉のように派手な技エフェクトを発するものが多く、いわゆる「魅せ技」の要素が高い。熟練プレイヤーの華麗な戦いぶりに魅了される者も少なくない。


◆ビルド

■デュアルブレイド:二刀流剣士

レイピアに代表される軽量の片手武器を二刀流し、手数で敵を圧倒する〈盗剣士〉の定番ともいえるビルド。もっとも手軽に〈盗剣士〉の長所を引き出せる反面、その実力を十分に引き出すのは難易度が高いとされる。
〈レイザーエッジ〉や〈ライトニングステップ〉といった移動技で踏み込んだ後は、すばやい通常攻撃で敵の体力を削りつつ、〈ヴァイパーストラッシュ〉を重ねて動きを鈍らせ、合間合間に〈アーリースラスト〉をからめたダメージマーカー設置→起爆による連携でダメージを稼ぐのが基本的な行動パターン。〈オープニングギャンビット〉によるマーカーの大量設置から〈ブレイクトリガー〉による一斉起爆は見た目も派手な必殺技として定着している。敵の数が多い場合も〈ワールウインド〉による範囲攻撃でガリガリと削っていけるため、敵の種類や数を問わず、安定性の高い戦いを行える。
また、多少ダメージを出しすぎて前衛からターゲットを奪ってしまったとしても、回避が高くそれなりのHPを持つ〈盗剣士〉であればしばらく耐え凌ぐ程度はたやすい。前衛が不慣れだったり防御力に不安があるときは、〈盗剣士〉と交互に敵を引き受ける通称「タゲ回し」といったテクニックも使われる。
手数重視の戦闘スタイルのため、攻撃間隔が短く、追加効果のある武器が有効とされる。炎などの追加ダメージを与える「属性武器」や、命中ごとに一定確率で麻痺や毒などの状態異常を与えるタイプが特に人気がある。同じ効果の武器を2本装備して効果を高める者、別の効果を持つ武器で多重効果を狙うものなど、装備の選択も各人の好みが反映されバリエーション豊か。
本編登場のにゃん太は速度重視のレイピア二刀流、小竜は攻撃力重視の直剣二刀流である。また〈西風の旅団〉チカは片手斧トマホーク二刀流という珍しい戦闘スタイル。

■フェンサー:正統派剣士

多種多様な片手武器を装備して、片手を空けたビルドで戦う〈盗剣士〉がフェンサーである。手数そのものは二刀流に劣るが、その分一撃の重さは〈フェンサー・スタイル〉により1.5倍から2倍に達する。両手武器の攻撃力と二刀流の軽快さを兼ね備えた優秀なビルド。特技の使用傾向は二刀流ビルドに似ているが、小細工をせずに〈レイザーエッジ〉〈ワールウインド〉のコンボや〈アーリースラスト〉をからめた〈ヴァイパーストラッシュ〉などで着実に敵を追い詰めることが多い。
フェンサービルドの最大の特徴は、片手剣に攻撃を集約したことである。〈フェンサー・スタイル〉により強化を行うため、元となる片手剣が幻想級などの高級品であれば、その結果は中途半端な二刀流をはるかに上回る。さらに武器の入手や維持費も負担が少ない。その一方で、装備スロットをひとつ開けるという選択はHP+やMP+といったキャラクター強化のチャンスをロスするわけであり、ただ攻撃力以外の部分では二刀流に比べて伸び悩む部分も多い。
二刀流ビルドとフェンサービルドの優越論争は〈エルダー・テイル〉サービス開始当時から途絶えることのない掲示板のネタとなっている。

■グラディエイター:バックラー装備の代用盾

片手武器に小型の盾を装備し、防御よりの能力を重視したビルド。もともと高い〈盗剣士〉の回避率に小型盾による受け流し、そして鎖帷子の防御力が加わり武器職としては特筆すべき生存率を持つ。
基本的な動きは二刀流ビルドと変わらないが、同時に小型盾を用いた特技で積極的に敵の攻撃を誘い、ひきつけるのが特徴。〈ターキーターゲット〉〈ディスカード〉といった敵愾心操作特技を用いて敵の目を自分にひきつけ、かわし切れない攻撃は〈スウェルバックラー〉で強化した盾で受け止める。同時に〈プラッディピアッシング〉などの追加効果を持つ攻撃技で弱らせる。
もちろん二刀流や一刀流ビルドに比べて火力は落ちるうえ、実際の耐久力も専門の前衛である戦士職キャラクターに遠く及ばないため、高難度クエストの戦闘でこういった〈盗剣士〉による前衛はほとんど見られない。装備を突き詰め、特技強化も十分に行った状態であれば通用させられないこともないが、かなりの茨道であることは覚悟が必要。
しかしその一方で、同レベルの盾職と比べれば攻撃力があるために、パーティ人数が少なく前衛が見つからなかったときや、低レベル者の育成で引率を行うときなど、前衛の代用として参加する際などは、かえって快適に冒険が出来ることもある。
小竜は中小ギルドの戦闘班長という立場もあるため、仲間の引率を行う時はグラディエイタースタイルで行動することも多い。

■ジャグラー:投擲武器職人

すばやく投擲武器を準備する〈フラッシングドロウ〉からの各種投擲特技を用いて戦う変則ビルド。〈ピンポイント〉〈シャープブレイド〉といった特技で攻撃力を底上げした後、〈ストリートベット〉で範囲内の敵に短剣を投げまくる。この際、使用武器に麻痺や毒など追加効果があれば、〈マルチプルデッツ〉による効果時間延長も狙うことができる。武器の性質上、戦闘では敵から距離をおいての攻撃が基本的な立ち位置になるため、敵の攻撃にさらされる機会が少なく、さらに〈盗剣士〉の防御的な性能の高さも加わり厳しい戦闘でも生存率が高い。パーティが全滅するような戦闘でも一人生き残ってしまうことが多く、ゆえに「仕事しない卑怯ビルド」だの「汚い〈盗剣士〉」などと心無い罵倒を受けることがある。
ダメージ出力が武器の性能に依存する割合が高く、また攻撃のたびにナイフなどの矢弾を消費するため低レベルではやりにくいスタイルでもある。レベル50を越えるあたりから「弾数無限(一定時間ごとに回復)」や「投げても戻ってくる」といった能力の付いた秘宝級マジックアイテムなどが出回り始めるため、そういった装備が充実して始めてこのビルドは機能するようになるといえる。
また〈盗剣士〉には〈トマホークブーメラン〉という武器種限定ながらも「投げた武器が戻ってくる」投擲特技があり、前述のマジックアイテムではなく、こちらを代用にする投擲ビルドも存在する。〈トマホークブーメラン〉自体は特殊な効果を持たないシンプルな攻撃技のため、やはり武器自体にそれなり以上の威力を確保する必要がある。
投擲武器にしろ斧にしろ、他ビルドのような活躍のためにはやはり大規模戦闘で手に入るようなアイテムが不可欠。だがそういったクエストに参加するには投擲ビルドは敷居が高い面があり、日々プレイヤーの頭を悩ませている。


◆代表的な特技

〈盗剣士〉の特技には、動きが大きく派手であったり、あるいは優雅であったりといった特徴あるモーションのものが多い。また、アクション映画のような動作を行う特技も多く、〈大災害〉後においてはそのような副次的効果を活用する〈冒険者〉も現れだした。ビルドによっては短時間であれば戦士職の代わりを務めることも可能であり、全体的にユーティリティに強いメイン職業である。しかしそれは、武器攻撃職の本懐であるアタッカーとしての能力の不足を意味しない。その無駄とも思える華麗な動作から無数に放たれる攻撃は、決して他の攻撃職に引けを取るものではないのである。

■〈アーリースラスト〉

攻撃補助技:武器による先制攻撃を行なう補助攻撃特技。出の早い特技であり、対象の身体に「追加ダメージマーカー」(通称マーカー)を設置する。このマーカーは、相手の弱点を表示するという設定のもので、〈大災害〉以前はただのバッドステータスの一種だったが、〈大災害〉後は実際対象の身体に表示されるカードにも似たアイコンとなった。続く攻撃でマーカーを狙うことで発動し、マーカーそのものは消滅するが、追加ダメージを発生する。
この「追加ダメージマーカー」は〈盗剣士〉の特徴とも言えるギミックであり、〈暗殺者〉と比べてダメージ出力が低いとされる〈盗剣士〉だが、熟練者は〈アーリースラスト〉だけではなくさまざまな特技からマーカーをくりだすことによって、最終的なダメージ量を大きく増加させる。一方でマーカーを余らせたまま戦闘終結を迎えることもあり、〈盗剣士〉の腕の良さをあらわすバロメーターともなっている。

■〈ヴァイパーストラッシュ〉

攻撃技・状態異常攻撃:腕の腱を傷つける攻撃で出血させ、数十秒の間出血による継続的なダメージと攻撃命中率のダウンを与える。蛇の牙が突き刺さるようなヒットエフェクトと共に出血状態を表すアイコンが敵に表示される。〈大災害〉後ではかなりの出血が実際確認できるが、失血死などの結果は起きないようである。

■〈エンドオブアクト〉

攻撃技・必殺技:スタイリッシュな動きで敵の中に切り込み、目にも止まらぬ動きで切りまくる〈盗剣士〉の必殺技。攻撃範囲が広く、ダメージに即死判定が付与され、レベル差によって即死確率が上昇するため、ミニオン級モンスターの集団などはこれ一発で壊滅させることすら可能。広範囲掃討を得意とする〈盗剣士〉の代名詞ともいえる特技。発動時に〈盗剣士〉を中心としたブラー効果が一瞬表示され、敵に切り込んだ先では武器を振り終わったあとのモーション(残心)のみがコマ落とし状に表示される。
全モーションが終了し、〈盗剣士〉がスタート位置に戻ったところで一斉にダメージエフェクトが発生するという非常に凝った演出がなされる。
再使用規制時間は320秒であり、熟練段階で短縮される者の一回の戦闘で複数回遣う事は難しい。

■〈オープニングギャンビット〉

攻撃補助技・必殺技:手にした武器で敵を突くポーズをとると、対象にマーカーが付与される。続く攻撃(自分で攻撃しなくともよい)ではダメージボーナスが加算されるというコンビネーション用の設置技。素手状態もしくは片手を空けた状態でこの技を使用すると、攻撃モーションではなく光るカードを投げつける専用のモーションが用意されている。レベル上昇に従いMP消費が増えるが、それに見合うマーカーの設置数、効果対象数の増加となる。あまりにも気障なそのモーションに魅せられ、この特技を使う際にわざわざ装備変更するプレイヤーが発生するほど。

■〈クイックアサルト〉

攻撃技・移動技:素早い突進攻撃を行う。威力は低いが発動が早く、硬直時間が極めて短いのが特徴。この特技に続いて別の攻撃特技を使用すると、格闘ゲームのコンボやキャンセルのように準備時間を省略して発動し、続けて素早く攻撃できる。〈クイックアサルト〉で間合いを詰めつつ先制攻撃を入れて、怯んだところにすかさず本命の一撃を叩き込む、という一連の流れが基本的な運用法。

■〈シャープブレイド〉

攻撃補助技・トグル式・上級特技:有効にすると、命中率とクリティカル率を上昇させるトグル式の特技。発動中は周囲の敵からヘイトを余計に稼いでしまうデメリットが生じるため、火力を確保しておかないと最初の目標を倒しきれないうちに囲まれてしまう危険もある。発動中は武器を構える姿勢がやや力の抜けた軽やかなものに変化し、武器が青白い軌跡を描くエフェクトが生じる。

■〈スウェルバックラー〉

ヘイト操作技・防御技・盾専用技:盾専用技。盾を掲げて挑発を行い自身のヘイトを高めると同時に、一定時間、盾の防御力を上昇させる。持続時間中は盾が光沢を帯びる。こうした特技を利用することで、盾を装備した防御型の盗剣士は、戦士職に近い役割をこなすことが可能となる。

■〈スラストジョーカー〉

攻撃技・両手武器専用技:両手武器を装備している時のみ使用可能な強打攻撃。命中率がかなり低いのだが、クリティカルヒット時に防御力を無視してダメージを与えるという強烈な特徴があり、再使用時間の短さと発生ヘイトの低さから積極的に振り回していける(もちろん使用するごとにMPは消耗するので限度はあるが)。
ヒットすると通常よりも派手なヒットエフェクトが発生し、クリティカルした際には対象と重なるようにトランプのカードが表示され、裏返ってジョーカーが見える、という演出がある。通常、クリティカル率は高レベルであっても5%前後であるため、戦術に組み込むには心許ない。〈スラストジョーカー〉を中心に据えたビルド構築をする場合、クリティカル率上昇のアクセサリをかき集めることになる。

■〈ターキーターゲット〉

ヘイト操作技:敵を挑発し、一時的に使用者に注意を向けさせる特技。本来、敵を引き付けるのは戦士職の役割であるが、防御力と耐久力に劣る後衛からとっさに敵を引きはがしたい場面などで用いられる。挑発によるヘイト上昇効果は十分だが、一定時間が経過すると上昇したヘイトは失われてしまうため、敵の注意が使用者に向いている間に手早く片付ける必要がある。

■〈ダンスマカブル〉

攻撃技・必殺技:攻撃直前に使うことで、その後のダメージを1度だけ飛躍的にアップさせる。〈暗殺者〉のそれと比較すると2割ほどダメージ出力は落ちるが、〈盗剣士〉版〈アサシネイト〉といえる必殺技。
武器の種別は問わず、使用時には〈アサシネイト〉と同様のエフェクト(色違い)が表示される。再使用時間は600秒と非常に長く、戦闘中に2度使えるチャンスはまずない。

■〈ディスカード〉

ヘイト操作技:素早く敵の視界に割って入り、フェイント的なアクションで敵の気を仲間からそらす援護特技。仲間のヘイトを減らす効果を持っている。とっさの動きなので基本的に近くの仲間に対してしか使えない。

■〈デュアルベット〉

攻撃技・二刀専用技:二刀流専用技。〈盗剣士〉特有の二刀流による2回連続攻撃を行なう攻撃特技。畳み掛ける連撃が相手の防御を崩すため、命中補正が高くなっている。手数の多さから設置された追加ダメージマーカーのヒットも狙いやすい。これもまたスタンダードな〈盗剣士〉の特技である。

■〈トマホークブーメラン〉

重武器専用技:手にした斧や鎚を回転させて投げつける。武器は弧を描いて使用者の手元に戻る。〈エルダー・テイル〉において、投擲武器は投げナイフやダーツ、手裏剣などの一部の特殊アイテム扱いであったが、この特技は斧や槍などの本来投擲不可能な装備品を投げるものである。
攻撃判定の存在する時間が比較的長く、固まった位置に立つ複数の敵にダメージを与えることも可能であるが、追加効果などはなく、いたってシンプルな特技。
近距離ビルドの〈盗剣士〉が足止めを受けたときのため、お守り代わりにショートカットリストに入れていることも多い。

■〈ピンポイント〉

攻撃補助技:敵の急所を的確に狙うことで、効果時間中は武器攻撃の威力が上昇する。特に、手数の多い〈盗剣士〉と相性が良いが、効果がわかりやすく武器攻撃職なら使って損はないため、多くのキャラクターに愛用されている。発動時、頭上に「敵を鋭く睨みつける目」のエフェクトが発生する。

■〈フェンサー・スタイル〉

自己強化・スタイル:片手に装備がない場合、装備をした方の手の武器の攻撃力を+160%~+220%(位階による)強化をする自己強化特技。さらに熟練段階によっては、攻撃速度上昇、クリティカル向上なども。使用の必要はなく、その状態になれば発動する。十分に鍛えたこの特技があれば二刀流や両手武器によらずとも攻撃力を確保でき、場合によっては二刀流や両手剣を越えることも可能。同様の特技は、〈暗殺者〉〈吟遊詩人〉〈武士〉などにも搭載されている。
メリットとして両手剣や武器ふたつに比べ、ひとつの片手武器の入手や維持は経済的負担が小さいことがあげられる。ただし、片手スロットを遊ばせると言うことは、本来その手で稼げたはずの能力値ブーストや魔法的効果を利用しないことになるため、一概にどちらが得かは言い切ることが出来ない。

■〈フラッシングドロウ〉

攻撃技・投擲専用技:投擲武器専用技。目にも止まらぬ閃光の如き速さで懐に忍ばせた投擲武器を取り出し攻撃する特技。発動時にはフラッシュエフェクトが出る。手に白兵武器や盾を持っている状態からでも瞬時に投擲攻撃に切り替えられるため、普段は白兵戦をメインにしつつサブ武器として投擲武器も使う、遠近両用タイプの〈盗剣士〉のビルドの中核をなす特技である。なお、素手の状態で使用すると、普通に武器を取り出すよりも高速で投擲武器を構えることができるようになるため、〈大災害〉後は特に、不意打ち対策に重宝がられている。

■〈ブラッディピアッシング〉

攻撃技・行動阻害:足を中心とした下半身に切りつけ、相手の回避性能を奪う特技。ヒット時には牙やアイスピックが突き刺さったようなエフェクトが発生する。〈ヴァイパーストラッシュ〉と似たような技であり、出血効果がない分ダメージ的に不利と思われがちだが、こちらは相手の回避力を奪うことで自分のみならずパーティメンバー全員からの攻撃があたりやすくなり、総合的なダメージが上昇する。場面によって適切な使い分けが出来ることも熟練者の条件である。通称「ブラピ」。

■〈ブレイクトリガー〉

攻撃技・必殺技:相手に設置されているマーカーを、一度にすべて起爆させるフィニッシュ技。この技で一つでもマーカーの起爆に成功すると、そこから他のマーカーに次々と連鎖爆発を起こし、大ダメージを与える。再使用時間が長く連発は不可能だが、何より大量のマーカーを設置するチャンスはそうそう回ってこない。使うタイミングを逃がさない立ち回りが必要な大技。レイドボスなどの巨大HP、長時間戦闘などでは、当然のように設置チャンスも起爆チャンスも増えるために、それらのハイエンドプレイヤー御用達でもある。設置された大量のダメージマーカーが一斉に起爆する様は「爆弾」や「花火」と呼ばれることもあり、〈盗剣士〉にはその瞬間に魅了されたものが少なくない。

■〈マルチプルデッツ〉

攻撃技・状態異常攻撃・投擲専用技:投擲武器専用技。弱点や怪我を集中して狙い(という設定で)、出血や回避低下などのバッドステータスの効果時間を長引かせる攻撃技。実際には肉体的なバッドステータス以外でも、攻撃側から見て自分のレベル以下のバッドステータスであれば何でも持続時間を延長することが出来る。
対人戦(とくにPKなど)で多用される特技でもあり、そういった被害を受けたことのある一般プレイヤーたちからはいいイメージをもたれていない。対人戦において「デッツハメ」「デッツ地獄」という言葉を生み出し、一時は対人戦を行う〈盗剣士〉は「デッツさん」などといわれたことも。

■〈ユニコーンジャンプ〉

移動技:大きく跳躍して移動する特技。ゲーム時代は敵を飛び越える、障害物を超えて移動する程度の用途しかなかったが、〈大災害〉を経た現在では幅広い用途に活用(そして悪用)されている。

■〈ライトニングステップ〉

攻撃補助技・移動技:雷光の如き鋭い踏み込みで直後の攻撃のダメージを上昇させる〈盗剣士〉特有の移動歩方。アイコンで選択してから約1~3秒間は前方へ強制ダッシュがおこなわれる。マウスでの選択により左右にカーブすることが出来るが、上級者はさらにキーボードの操作で左右へのステップが可能。華麗な動きがプレイ動画などで配信されたこともあった。かなり早いダッシュモーションと衝撃破のようなエフェクトが特徴。

■〈ラウンドウィンドミル〉

攻撃技:その場で跳躍し、空中で回転して攻撃を繰り出す。使用後の硬直時間が長いものの、ヒットすると敵を硬直させる効果があり、味方との連携の起点として扱いやすい攻撃技。敵よりも味方の方が多い戦闘で使い勝手が良い。逆に、ソロで敵に囲まれているとき何も考えずに使用すると為すすべもなく集中攻撃を受けるはめになる。
跳躍モーションに一瞬無敵時間が存在し、熟達したプレイヤーはこれを緊急回避に利用することもあるが、回線ラグの影響も大きいために過信は禁物。使用すると武器の軌跡が輝き、回る風車の羽のように円を描く。
この特技で意味もなく宙を舞っている〈盗剣士〉というのはモンスターの少ないエリアでは時折り見かける光景であり、触発された別の〈盗剣士〉が同じことをはじめ、また別の〈盗剣士〉が……ということもあるようだ。

■ 〈レイザーエッジ〉

攻撃技・状態異常攻撃・移動技:短距離ダッシュから相手の頭部(喉元)を狙う特殊な武器攻撃。ダメージはほとんど無いのだが、そのかわりに相手の防御力を低下させ、詠唱妨害を行なう追加効果が発動する。距離をつめながらスムーズに攻撃が行なえるため愛用者多数。また〈大災害〉後はその「喉元を狙う」という行為のエグさから必要以上に恐れられている。

■〈ワールウィンド〉

攻撃技:構えた武器で自分を中心に周囲をなぎ払う範囲攻撃技。コストとダメージのバランスもよく、〈盗剣士〉の特徴である範囲攻撃の基本として末永く使っていける良特技。

■〈ワイアードアクション〉

移動技・鞭技:鞭専用技。装備した鞭を敵に巻き付け、そのそばに高速で移動する特技。この技自体にダメージはないが技後の硬直が短く、そのまま攻撃態勢に入れるので便利。しかし鞭装備という限定条件から使用人口はそれほど多くはない。〈大災害〉以降は敵以外にも使えることが判明し、便利な移動手段として認識されている。

◆資料集未記載の特技

■〈クイックステップ〉

移動技。

■〈シールドストライカー・スタイル〉

武器と盾の技巧をうまく組み合わせ、攻撃に応用する戦闘スタイル。

■〈ジャグラー・スタイル〉

曲芸師のように華麗な手さばきで投擲武器を操る戦闘スタイル。

■〈スタントアクション〉

優雅かつ大胆なアクションで、見るものを感嘆させる妙技を披露する特技。

■〈ストリートベット〉

無数の投擲武器を連続して投げつけ、並んだ敵を一網打尽にする特技。

■〈青嵐〉

攻撃範囲を拡大化させる。攻撃力は通常と変わらない。

■〈チープトリック〉

武器や盾、空いている手などでちょっとしたフェイントをかけ、直後の攻撃に対する反応を鈍らせる特技。

■〈テイクオーバー〉

盾を構えて攻撃に割り込み仲間を庇う特技。

■〈トゥールビリオン〉

攻撃技。衝撃波を纏った攻撃を放つ。

■〈トリッキーエッジ〉

攻撃技。不規則な軌道を描く斬撃。

■〈フィンガリング〉

意識を集中し、手先の繊細さが要求される困難な作業を可能にする特技。

■〈ブレードオペラ〉

朗々と口上を上げる、華麗な構えをとるなどして、剣劇の主役のごとく縦横無尽に斬り立てる特技。

■〈ヘリックススライサー〉

攻撃技。Helix Slicer(直訳:螺旋の斬撃)。

■〈マリガン〉

鋭い洞察力と手捌きの速さで、咄嗟に失敗を挽回する特技。


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最終更新:2015年05月21日 21:44
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