Dr.MARIO & 細菌撲滅

【どくたーまりお あんど さいきんぼくめつ】

ジャンル アクションパズル
対応機種 Wii(Wiiウェア)
発売元 任天堂
開発元 アリカ
発売日 2008年3月25日
定価 1000Wiiポイント
プレイ人数 『Dr.MARIO』1~2人
『細菌撲滅』1~4人
レーティング CERO:A(全年齢)
判定 なし
備考 2019年1月31日にWiiウェアの購入期間は終了済み
ポイント 2つの落ちものパズルのカップリング
『Dr.MARIO』はWi-Fi対応(現在は利用不可)
マリオシリーズ

概要

落ち物パズル『Dr.MARIO』と、同ゲームのアレンジ版である『細菌撲滅』のリメイクをカップリングしたソフト。
前者はGBA『ドクターマリオ&パネルでポン』収録版、後者はDS『もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング』におまけとして収録されていたものである。


Dr.MARIO

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システム

  • 赤・青・黄の内1色が左右に1つずつで対になったカプセル薬が、フィールドの上部から降って来る。カプセルを移動したり回転させたりして、同じ色のウイルスかカプセルを縦横いずれかに4個並べると消える。ウイルスを全滅させたら勝ち。
    • 画面上のウイルスの全滅が勝利条件の「オリジナル」と、光っているウイルス以外は消しても勝敗に影響しない「フラッシュ」の2種類のモードがある。
    • ステージをクリアしていく1人用モードの他、コンピュータや人間と2P対戦が可能。

オリジナル版からの変更点

  • 同社の『テトリスDS』や同開発の『テトリス ザ・グランドマスター』シリーズのように、上ボタンで即落下し接着させる操作、通称「ハードドロップ」が追加された。
    • この操作の追加によりゲームスピードが大幅に速まった。これは続編の『ちょっとDr.MARIO』や『Dr.LUIGI & 細菌撲滅』などでも継承されている。
  • Wi-Fiを使ったオンライン対戦に対応している。
    • Wiiはあるがソフトを持っていない人ともフレンド対戦ができるようになる「フレンドタイセン限定版 Dr.MARIO」プレゼント機能付き。
      • しかしプレゼント機能は2013年6月28日に、Wi-Fi機能は2014年5月20日に終了してしまったため、現在この2つの機能は利用できない。

評価点

  • プレイ時間が短くルールも操作もシンプルなゲームなので、オンラインで適当に対戦相手を探しながら気楽にプレイできる点は好評。
    • ただし、ユーザー層がライト寄りなのか、時間帯によってはマッチングしにくい。
  • 音楽が良い。
    • おなじみ「FEVER」「CHILL」に加えて、『NINTENDO パズルコレクション』の「CUBE」「QUEQUE」も登場*1
    • 『細菌撲滅』では「FEVER」と「CHILL」のアレンジを選択できる。
    • また、Lv20のHIをクリアすることで流れるスタッフロールは必聴。
      • 前述の4曲の静かな雰囲気のメドレーアレンジとなっており、隠れた名曲と言えよう。

問題点

  • 演出面が少し弱い。
    • 何連鎖組んでもSEが「猫ふんじゃった」のみで少し寂しい。
    • 近年のマリオシリーズ(64以降)の作品にしては珍しく、マリオにCVが当てられていない。
      • 『NINTENDO パズルコレクション』にはあったので劣化である。
    • コーヒーブレイクムービー(特定のレベルを特定の落下速度でクリアすると流れるムービー)の内容がいまいち。
      • エンディングとLv10のHIを除くと、3つ並んだカプセルから何かが飛び出したりフタが締まったりの繰り返しのみ。
  • Miiの押し付けが酷い。
    • マリオシリーズでありながら、主人公であるはずのマリオは『Dr.MARIO』の一人用にしか登場しない。
      • 同モードの対戦、フラッシュ、Wi-Fi、『細菌撲滅』には全く登場せず、実質Miiが主役のようなもので、マリオよりもウィルスの方が出番が多いという有様。
    • 前述のように本作のスタッフロールはまさに隠れた名曲なのだが、画面をハエのように飛び回るMiiたちのせいで台無しという声も。

細菌撲滅

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システム

  • 上記の『Dr.MARIO』と基本的なルールは同じだが、Wiiリモコンのポインタを使って操作する。
  • 難易度が上がるにつれて同時に2~3個のカプセルが降ってくるようになる。また、片側が消えるなどして落下したカプセルは、落ちきる前ならさらに動かせる。
  • 対戦モードは対CPU・対人どちらも存在しない。また、「フラッシュ」モードやオンライン機能は無い。

オリジナル版からの変更点

  • (当たり前だが)タッチペンオンリー操作だったのがリモコンオンリー操作に転換。
  • 全体的な難易度が上がり、スコア計算が『Dr.MARIO』と同じ方式になった。オリジナル版と比べて「息抜き」という名目がなくなったためと思われる。
  • プレイタイムが表示される。特に意味はないが、タイムアタック用に使える。
  • 4人まで同時に協力プレイが可能。

評価点(細菌)

  • Wiiリモコン操作ならではの高い自由度と協力プレイの面白さは、今までありそうでなかったタイプのもの。大ざっぱなリモコン操作と簡単なルールの相性も良い。

問題点(細菌)

  • リモコンゆえの誤操作や誤認識による凡ミスが起きやすい。
    • 自身の判断ミスや操作ミスでない分、この点は気になるところ。
    • 1人プレイで黙々とやるより、パーティゲームとしてわいわいと遊ぶ方が気にならずに済むだろう。

総評

過去作のおまけ作品の再録であるが、コストパフォーマンスは良い。ディスクの入れ換えが必要なわけでもなく、メニューに置いておく分には邪魔になるものでもない。単なるカップリング再販に留まらず、ちょっとした目新しさもある。
GC版にあった4人対戦や2VS2に対応していないのは残念だが、求道的になりがちなパズルゲームの中でも比較的肩の力を抜いてプレイできる本作は、お手軽対戦ツールとしてなかなかお買い得な部類に入ると言えるだろう。

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最終更新:2023年04月18日 17:51

*1 今作では「CUBE」と「QUEQUE」はそれぞれ「COUGH」と「SNEEZE」に名称変更されている。