【びーとまにあ つーでぃーえっくす えいてぃーん りぞーとあんせむ】
ジャンル | DJシミュレーション | |
対応機種 | アーケード | |
販売・開発元 | コナミデジタルエンタテインメント | |
稼動開始日 | 2010年9月15日 | |
判定 | シリーズファンから不評 | |
ポイント |
新曲は良曲揃い 但しそれ以外はかなり不評 シリーズ初の電子マネー対応 収録楽曲のジャンルの偏り ザルな管理体制、大量のバグ |
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beatmania IIDXシリーズ |
『beatmania IIDX』シリーズ19作目。
今作からe-PASS電子マネー「PASELI」に対応。
海外DJの楽曲を多数収録。
5鍵初期に楽曲提供を行っていたHIROSHI WATANABE、『DistorteD』以後退社しフリーとなったTatshが久々の楽曲提供を行った。なおTatsh氏は譜面の制作も行っている。
本作の主な問題点は、解禁要素に関するものである。
というモードなのだが…。
シリーズ初のe-PASS電子マネー「PASELI」対応作品であったが、電子マネー贔屓の仕様や、要素解禁に関するバランス配慮の欠如および管理体制のいい加減さが浮き彫りとなってしまった。
中でも「perditus†paradisus」の解禁ミス騒動の件はその最たる一例と言えよう。過去のBEMANIシリーズはもちろん、音ゲーの歴史の中でもここまで粗末な解禁は類を見ないレベルである。
また無条件解禁を無くしたり、貢ぎ要素の強い連動イベントを追加した結果、やりすぎとも言えるほどの金銭的負担をユーザーに強いることになってしまった。
総じて、解禁の苦痛さ、大量のバグ、管理のずさんさなどが相まって、「曲しか褒められる所が見つからない」と言われてしまうほどの出来になってしまった。
ただしデフォ曲+旧曲に関しては安定して遊べたため、隠し曲やイベントにこだわらなければ音ゲーとしては普通に遊べるレベルである。
加えて楽曲自体も偏りこそ目立つものの、「曲がいい」どころか『IIDXを代表するような傑作』が揃っている。
今作の反省点は次回以降に活かされることになり、メインイベントで異常なまでの貢ぎが要求されることはほぼ無くなり、重要な楽曲がネタバレされることも無くなった。
上述の楽曲の評価点を含め、今作は良くも悪くも後に大きく貢献することになった作品も言える。
*1 曲クリアごとに獲得、フルコンボの場合は20pt:ステージクリア失敗の場合は0pt。なお、稼動開始直後は曲クリア10pt、フルコンボ15ptだったが1ヶ月もしないうちに5ptずつ増えた
*2 Lincle以降の作品も全解禁を行わなくなった
*3 内容は特定バージョンのフォルダのNORMAL譜面を全てクリアするというものだが、その中にNORMAL譜面最難関の楽曲が存在する。
*4 STANDARDモードにおける各ステージの難易度制限を緩和するために、一定期間たたないとコース自体出現しないSP九段以上のプレーヤーも、稼働初期のうちにとりあえずクリアしていく、ということが多かった。
*5 そのSIRIUSのコースも前々作EMPRESSのコースをコピペしている級位もある。
*6 とにかく音のインパクトが重要なジャンルであるため合わない人にはただうるさいだけと思われても仕方がないのである。
*7 IIDXの家庭用シリーズのサウンドディレクターはL.E.D.だった。
*8 この頃のL.E.D.氏は「こういう曲が受けてほしい」という願望を込めたディレクションをしていたようだ。
*9 ちなみにTAGのギタドラデビュー曲「El dorado」もpop'nで「シューティングフュージョン」なるジャンル名を与えられている。そちらのムービーはどちらかというとRPG風なのだが……。
*10 前々作にタイアップされたHOUSE NATIONは今作で削除、DistorteDにタイアップした洋楽リミックスは次回作削除の上1つは家庭用にも収録されていない。
*11 全ての筐体で発生するわけでないのが厄介