Angelic Vale Progress ~ウェスペールの迷宮~

【えんじぇりっく う゛ぇーる ぷろぐれす うぇすぺーるのめいきゅう】

ジャンル シミュレーションRPG

対応機種 Windows 98/Me/2000(Professional、Server)/XP(Professional、Home)
発売元 エレクトロニック・アーツ
開発元 クロムシックス
発売日 2003年11月21日
定価 6,800円(税別)
判定 なし
ポイント 前作から半年後の発売
システム面は改善
ストーリーは少し劣化
Angelic Valeシリーズ
Angelic Vale / Progress / 新伝


概要

  • 前作同様のウェイトターンシステムのSRPG。
  • 前作の発売からわずか半年後に発売された。実は、前作は一年近く延期になってからの発売だったため、誰もこんなに早く続編が出ると思っておらず、ファンを驚かせた。

改善点

  • アイテム関連の変更。
    • アイテムの売却ができるようになった。
      • なお、アイテム価格はすさまじいインフレを起こしている。なにしろ一番安い装備品が、前作、購入できた最強アイテムよりも高い。その点について主人公が最初にツッコミをいれている。
    • 前作で「高級士官しかもてない」とか「幻」とかといわれた装備品よりも今回の初期装備の方が性能・価格ともに遥かに上。今回、敵がさらに強くなっているので当然の配慮ではあるのだが。
  • ユニットの増加。
    • 味方となるキャラが前作の6人から10人になる。そのため、戦闘前には出撃ユニットを変更できるようになった。
      • ただ、追加ユニットは必殺技が1個しかないという問題がある。前作からのキャラは今回さらに追加されて3つになったため、少し不利。
    • 敵ユニットも種類が増えたため、戦闘も面白くなっている。
  • 攻撃予測が見やすく、わかりやすくなった。
  • ステータス上限の大幅アップ。
    • 前作はHPの最大が200、各ステータスは40が上限だったため、後半のステータスはすぐに上限に達したが、今回はHP以外の最大は999、HPにいたっては9999となり、事実上天井知らずになった。このため、各キャラの育成でも個性をだすことが可能になった。
  • クリア後は、ステータス・アイテムともに引継ぎがあり、敵も強化されるが、ストーリーはほとんど無くなり、純粋に戦闘を楽しむ「n周目」とアイテムのみ引き継ぎ、ステータスやストーリーは初期状態に戻るものの二つを選べる。
  • セーブデータが前作の10個から50個に急増。
    • ただ、これは後述するイベント回想が無くなったことへの対処とも考えられる。

問題点

  • 前作から劣化した点がちらほら存在する。
    • イベントの回想が消えた。
    • 前作はすべてのイベントでキャラが動き回っていたが、今回、それはメインイベントのみとなってしまい、キャラごとのサブイベントは音声と顔グラのみとなってしまった。
      • これらによって、回想は無くてもいいといえば無くてもいいのだがさびしくなったのも事実。
  • ストーリーの面の問題。
    • 大まかな流れは前作の続きだが、全体的にコメディタッチとなっている。これ自体はあまり批判されなかったのだが、敵キャラの中の中二病チックな連中が、評価を下げている。
    • 「前作で攻略したヒロインがいる場合は、嬉しい追加イベントの存在も」とパッケージ裏に書かれているが、実際にはヒロインキャラのユニーク武器を手に入れるイベントが追加されるだけ。「詐欺」とまではいかないが、過大広告に近いものがある。この点、前作と変わっていない。
  • 地上とダンジョンの区別。
    • ストーリー上、地上を拠点にして舞台となる「ウェスペールの迷宮」を探索するというコンセプトなのだが、それが上手く生かしきれていない。結局、イベントやアイテムの売買のために、いちいち地上に戻るというただ面倒くさい仕様でしかなくなってしまっている。
  • 一斉攻撃や中断などの問題は残されたまま。

総評

前作と比べて改善した点も多いが、劣化した部分も少なからずあるため、前作と比してもプラスマイナスゼロ(あるいはわずかにプラス)といったところだろう。

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最終更新:2022年08月10日 17:49