妄想ぷろとこる! -姫×巫女×ロボ-

【もうそうぷろとこる ひめかけみこかけろぼ】

ジャンル ADV

対応機種 Windows XP/Vista/7
発売元 Triangle
発売日 2011年1月28日
定価 8,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
配信 2015年7月10日/3,780円
判定 なし
ポイント Hシーンの怒涛の連打
日常描写? 何それおいしいの?
つなぎで出した感が強い


概要

  • 『魔法戦士』シリーズを手がけるTriangleから発売されたゲーム。
  • アニメの内容を具現化する能力を手に入れた主人公と、それによって実体化したアニメのヒロインたちとのストーリー。
  • 戦闘モードなどはなく、選択肢を選んでいくシンプルなADVである。

登場キャラクター

  • 矢凪晋平
    • 主人公。ある日突然何の説明もなく妄想現実化能力を手にする。但し現実化できるのはアニメ作品限定。
    • 性欲はそれなりに旺盛で、上記能力でまずやった事が「作中世界でのヒロインへの性的悪戯」であった。
  • メイアップル・スノーウインド
    • 作中のファンタジーアニメ「マジカルスノーウインド」のヒロイン。
    • 一国の姫であり、凄腕の魔導士でもある。作中では国を狙う悪党と戦っている。
    • 姫ということもあってプライドが高く、主人公のことをしばしば「愚民」呼ばわりする。
  • 天宮院 愛耶
    • 作中の和風退魔アニメ「夜狐奇譚」のヒロイン。
    • 巫女装束を身にまとって、様々な妖怪と劇中で戦っている。
    • 性格は絵に描いたように純粋で優しく、天然っぷりも併せ持っている。
  • 月夜狐
    • 愛耶の胎内に封印されている妖狐。若い男性の精気を好む。
    • 封印されてはいるものの、愛耶が弱っているなど隙がある時には体を乗っ取ることができる。
  • セラ
    • 作中のロボットアニメ「戦略殺戮天使ルシフェル」のヒロイン。見た目は少女だが生体コンピュータである。
    • 主人公の能力でアニメの展開が変わった事により鬱展開が回避され、結果として自分が助けられたと思っている。
    • その為か、3人のメインヒロインの中では1番主人公に対して好意的で無防備である。

問題点

  • Hシーンと日常シーンのバランスが悪い
    • イベントCGのあるシーンはHシーンがほとんどであり、日常シーンでの一枚絵は食事シーンぐらい。
    • そもそも日常シーンそのものがHシーンの分量に比べてかなり少ない。
    • パッケージ裏の「ヒロインたちと日常を過ごしながらも」というフレーズとまったく逆である。
  • あからさまに処女厨に配慮したストーリー
    • Hシーンは共通部分にも個別ルートにも多いのだが、膣への挿入は個別ルートに入ってから。
    • 主人公はエロ妄想をたびたびしていて、自身の能力でHなシチュエーションを具現化させている人物なのに、個別ルートに入るまで本番行為の妄想をしていないというのはかなり不自然である。
  • イベントCGのクオリティ
    • 特にキャラの顔のバランスが安定していない。目の大きさなどは顕著である。
  • 月夜狐の出番が少ない
    • いかにも重要そうにパッケージ裏に描かれているが出番は少なく、Hシーンも2つのみである。
  • 選択肢を決定する場面でセーブができない
    • 選択肢の出現する直前のテキストでセーブしなければならないため、選択肢のところでセーブして分岐を楽しむのに手間がかかる。
  • エンディングのバリエーションがない
+ ネタバレ注意
  • どのキャラクターも2パターンあるが内容は下記のもので代わり映えしない。
    • 和姦になる選択肢を選んでいると「なぜかヒロインが現実世界に最初からいたものとして具現化する」。
    • 陵辱妄想を続けると「アニメのセカンドシーズン放映が決まった為、ひとまず一緒にいられることになった」。

評価点

  • Hシーンが多い。
    • イベントCGのほとんどはHシーンのものである
    • シチュエーションも和姦・自慰・陵辱など種類が豊富である。
  • 声優の演技には特に問題はない。
  • 問題点に上げられているイベントCGだが、出来の良いものもそれなりにはある。

総評

発売元であるTriangleの『エグゼクタースクリプト』発売から、約半年しか経っていない時点で発売された本作。
ほぼ1年毎に新作を出す同社としてはスパンの短い方であり「次回作までのつなぎ作品」として発売されたのではないか、という疑いはどうしても否めない。
全体的に雑な部分が目立つ点も、この疑惑を後押ししてしまっている。

一応シナリオを無視した抜きゲーとしてならば、それなりのクオリティは有している。
多少の雑さは気にしない、とりあえずヒロインがエロくて実用性があるならオールオッケー…という人であれば、話の種に買ってみてもいいだろう。

余談

  • 本作中の背景画像には、同社発売のゲームのパッケージ画像が多数登場している。
    • 一番分かりやすいのは作中のゲームショップ内で使われる背景画像。よくよく見てみると、発売元からは黒歴史に等しい扱いを受けている『AXIA』のパッケージ絵も存在している。
    • さらに主人公の部屋の壁にも、ヒロインの作中CGを利用したポスターの中に混ざって同社のファンディスク『さんかく祭 vol.2』のパッケージが…。そのアクの強い絵柄から、ヒロインの立ち絵よりもそっちが気になってしまうユーザーも見られるとか。
  • 2015年8月28日に販売された『Triangleコンプリートディスク4』に本作が収録されている。

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最終更新:2020年06月10日 08:41