ワイヴァーンウィングス

【わいう゛ぁーんうぃんぐす】

ジャンル シューティング
対応機種 アーケード
発売元 Semicom
稼動開始日 2004年7月
判定 クソゲー
特徴 全体的にお粗末な完成度
発売当時にしては貧相なグラフィック
脱力感&虚無感全開のBGM
ステージリザルト画面などの演出すらカット


概要

  • 元は2001年に発売された韓国製シューティングを日本に輸出したという特殊な経歴を持つアーケードゲーム。
    • 当時のシューティングと比べるのも可哀想な程お粗末なゲーム性で、最早生まれる時代を10年以上は間違えたとしか言いようが無い、全てが手抜きで完成された低クオリティ作品。

メインショットと操作方法

ショットの性能特性は各機体ごとに異なっている。

  • ノーマルショット(Aボタン)。バルカンによる通常攻撃。
  • バリアー(Bボタン)。前方広範囲に衝撃波の盾を張り敵弾を弾く。アイテムを拾うことでストックを1発補充。
  • スペシャルボム(Cボタン)。高威力の爆撃攻撃。アイテムを拾うことでストックを1発補充。
  • ファイナルインパクト(B+Cボタン)。最強威力を誇る特殊攻撃。また発動中はダメージを受けない為、ボス戦に於ける緊急回避の手段としても有効な攻防一体の最終兵器である。バリアーとスペシャルボム両方のストックを消費する。
  • デストロイ(武装)アイテム。地上物を破壊すると出現。
  • ステージは全7面×2周構成。但し2周目では6・7面を除いてステージの内容及び登場ボスの順番が変化する。
  • レバーで移動、ショットとバリアーとボンバーの3ボタン制を採用している。

登場機体

  • XY-01 スティングレイ
    • バランス重視の標準性能機体。
    • ノーマルショットのバルカンは前方拡散型でサブウェポンとしてホーミングミサイルも発射される。
    • 自機を一定時間無敵状態にするバリアーや、比較的高威力かつ前方広範囲を爆撃するスペシャルボムなど特殊攻撃に癖が無く扱いやすい。
    • 扱いやすさを重視したオーソドックスな機体で、初心者向け。
  • XRA-2B ヘルハウンド
    • スティングレイ同様のバランスタイプ。
    • ノーマルショットの炸裂弾が強力で、中型機を含む雑魚敵を一掃することが可能。
    • バリアーとスペシャルボムはスティングレイとほぼ共通しているが、機動性能に関してはスティングレイを若干上回っている。
    • 言わばスティングレイの上位互換的性能かつ目立った弱点も見当たらない機体で、初~中級者向け。
  • XYF-01B サンダーフォックス
    • 機動性重視の高速型機体。
    • 後述の隠し機体と共に全機体中最速の機動性を誇る上、ノーマルショットは拡散型かつ直進型の高威力ミサイルもサブウェポンとして発射されるため雑魚の掃討に向いている。
    • 自機の周りに衝撃波を纏い敵に触れるとダメージを与えられるバリアーや、極太レーザーを発射するスペシャルボムも威力が高く、固い敵も配置を覚えて待ち伏せすれば手早く撃破できる。
    • 常に先手必勝の戦略が要求される機体で、上級者向け。
  • XB6-XB ベアハンマー
    • 火力重視の重量級機体。
    • 機動性能は全機体中最低で、ノーマルショットもスペシャルボムも前方一直線型で攻撃範囲が狭く使いどころが難しい。
    • バリアーは無敵時間が一瞬だけなのだが、敵弾を弾く効果がある爆風が前方に進んでいくという特殊な攻撃となっている。
    • その代わり単発の攻撃力は絶大で、特にスペシャルボムは超高威力の巨大貫通弾を2発発射し、その余波が前方を直線状に薙ぎ払うという攻撃で、全弾命中すれば瞬く間にボスを秒殺することが可能。
    • 数多くの欠点とそれに見合った破壊的な攻撃力を併せ持った機体で、上級者向け。
  • XX-010 レッドワイヴァーン
    • 隠し機体。
    • あらゆる面で高性能の本作中最強機体であり、ノーマルショットのホーミングレーザー、超高威力の前方集中爆撃型スペシャルボムに加え、ドラゴンを象った敵弾を弾きつつ触れた敵にダメージを与える攻防一体のバリアーと高性能かつ使い勝手の良い特殊攻撃が揃っており、サンダーフォックスと同等かそれ以上の高機動性を併せ持った、初心者から上級者問わず誰でも扱いやすい究極の機体である。
    • 機体選択時に、「?」マークにカーソルを合わせてスタートボタンを押すことで使用可能。

問題点

  • 2001年製なのだが、どう見ても90年代製としか思えない全面的な完成度のショボさ。グラフィックは同期のシューティングに比べて汚く、アニメーションパターンも非常に少ない。
  • 近年のシューティングゲームには大体あるステージクリア時のリザルト画面等の演出も存在せず、ボスを倒すと1秒程のジングルが鳴るだけですぐ次のステージに突入してしまう。
    • 一応、ステージ開始時は黒地に白文字で「DAY ○○」等といったステージ名らしき単語が書かれているだけの寂しい画面は出る。
  • チープ音かつ統一感の欠片もない脱力感全開のBGM・SE。音質・音量バランスも共にお粗末な出来で、しかも後半ステージのBGMに至ってはパートが途中で途切れたりする。アイテムを取った時の音もピロピロ甲高くうるさいだけで、ほぼベースとドラムの2音しか聞こえないBGMとも合っていない。
    • 1周目クリア時にスタッフロール画面を拝めるものの、BGM・ムービー共に虚無感全開で、BGMの曲の尺も短い上にループすらしないという有様。
    • 2周目に至っては(真の)エンディングムービーそのものすら無く、クリアしたところでただ虚無感のみに包まれるだけである(2周目のラスボス撃墜後唐突にネームエントリー画面に移行)。
  • ゲームバランスも当然大味。同期のシューティングに比べ、敵の動きから攻撃パターンまで、とても2000年代の商業ゲームとは思えない位香ばしい出来。原語版の発売当時に出ていた『斑鳩』や『式神の城』とは雲泥の差。
    • ボスキャラの演出も、画面を埋め尽くす程の巨大戦車→残骸の中から機動力に優れた中型機が出て来て空中戦に移行、等『ストライカーズ1945』『同II』等の彩京シューあたりを模倣したものが毎面。
  • ネームエントリーの制限時間が約数秒程度しか無い。

評価点

  • 上述の通り初心者救済用の隠し最強機体が用意されていること。
    • とは言えゲーム内容自体が虚無感全開のあんまりな出来なので結局は一緒なのだが……。

総評

貧相なグラフィックに聞くだけで虚無感に包まれそうな出来のBGM等、全てが手抜きだらけの安定のコリアンクオリティとも呼べる粗悪な完成度。出回りそのものもすこぶる悪く、まさにアーケード界の誰得ゲーと言えよう。

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最終更新:2018年10月26日 22:06