いつか降る雪

【いつかふるゆき】

ジャンル 刹那系ADV &
対応機種 Windows 98~XP
メディア CD-ROM 2枚組
発売・開発元 でこポン!
発売日 初回版:2004年2月27日
再販版:2004年3月26日
定価 8,800円(税別)
セーブデータ 10箇所
ディスクレス起動 不可能
配信 2006年12月8日/2,880円(税込)
レーティング ソフ倫: 18歳未満禁止
判定 ゲームバランスが不安定
ポイント やっぱり神様なんていなかったね
酷すぎるシステム

WARNING!!!!!!!
18歳以上のみ対象のアダルトゲームです。



概要

  • 「ジャム・クリエーション」の抱えるブランド「でこポン!」の処女作。
  • 当時の知名度は低かったが、カオスエンドの1シーン「やっぱり神様なんていなかったね」が有名になり、それだけを知っている人は多い。

特徴

  • 主人公は医者。ヒロインは全員が余命わずか。
    • 診察と会話でヒロインと関わるアドベンチャーゲーム。
  • アルバム(CG閲覧モード)とは別に『おまけ』という項目がある。
    • 『おまけ』はエロシーンを含む全てのイベントを回想できる。

ストーリー

人里離れた辺境の地に建つ、白亜の大理石で彩られた古びたサナトリウム「白亜館」。そこで働くこととなった主人公は、それぞれに重い病気をもつ5人の少女たちと出逢うのだった。一見するとそんな病とは無縁にみえる彼女たちだが、その小さな身体には、治る見込みの少ない病状を抱えこんでいた。彼女たちと接し、少しでも力になろうと尽す主人公。しかし限られた時間は一刻一刻と過ぎていくのだった…。
あなたは彼女たちに安らかな死を送るのか…それとも、運命に抗い生きることに執着させるのか…。

登場人物

+  クリックで開閉

システム

  • 4日目~28日目のほぼ毎日、マップからヒロインのいる場所を選択し、ヒロインと診察or会話を行う。
    • ヒロインは同じ日に2箇所にいることが多い。例:4日目の未来は3F階段と屋上にいる。
      • 上記の場合、階段で会うと診察、屋上で会うと会話イベントになる。
+  マップ画像
  • 基本的に1日に全ヒロインとイベントを起こすことで、1日が終わる。
    • 各キャラごとに診察、会話イベントがあり、診察を3回行った場合は1日が終了する。
    • 診察は名ばかりで、実際はエロシーンである。
  • ノベルゲームのように会話中に選択肢が出ることもある。
  • 最終日にフラグ判定があり、ピュアエンド・カオスエンド、どちらでもないエンドの3つに分かれる。

問題点

面倒なシステム

  • マップのどこにヒロインがいるのか表示されないので、1周目はしらみ潰しをせざるを得ない。
    • 23箇所+階段の中から、4人のヒロインを探さなければならない。
    • ほぼ毎日この作業を繰り返すため、滅入ってくる。
    • マップ移動中のBGMは1曲しかないため、だんだん不快になってくる。
    • 1周目でメモを取っておけば、2周目である程度のパターンを把握できるがとても面倒。
  • 選択肢と合わせて1周あたり100を超える選択をする必要があるため、とてもテンポが悪い。
    • エロシーンではお触りをするシーンもあるが、周回時にはスキップできないので苦痛。
    • 後述する難易度の高さもあり、コンプするために周回する必要がある。頻繁に選択肢が出るため、ながらプレイなどやれたものではない。

劣悪なコンフィグ

  • 不便なセーブ
    • 日付が変わるタイミングでしかセーブできない。
      • 選択肢でセーブすることは不可。20分程度に1回しかセーブできない。
    • セーブデータは10箇所しかない。
    • オートセーブをオンにすると、必ず一番上のファイルに上書きセーブするため、役に立たない。ない方がマシである。
  • あって当然の機能が揃っていない。
    • バックログはない。
    • オートモードはあるが、画面クリックで止まらない。
      • 小さいオートモードのボタンを押すことで停止する。
    • 既読スキップはない。Ctrlで強制スキップはできる。
    • Enterキーの文字送りはできない。
    • オプションは『ウインドウ/フルスクリーン』『サウンド調整』『文字速度』しかない。
      • セーブの上書き確認や、ボイスの個別設定はできない。

超高難易度・意味不明な分岐

  • エンディング数は各キャラのピュアエンド・カオスエンド+共通の強制バッドエンドで合計9。
    • 個別エンドは8つあるが、あゆみ・まゆみピュアエンド以外を見るのは異常に難しい。
    • システムを把握した上で、念入りにスケジュールを組む必要がある。
    • まずは2周して、全キャラのマップ出現位置と、診察・会話イベントを表にまとめないと話にならない。
+  熱心なユーザーが作成した表
  • 選択肢によって個別エンドの判定がされ、診察・会話の回数でピュア・カオスの判定がされる。
    • この仕様、選択肢による好感度の上昇量などは雑誌『BugBug2004年5月号』で解説されている。
    • この雑誌を知らない人は、意味不明な仕様を理解する前に投げ出してしまった。基本的な仕様については説明書に書くべきである。
    • なお、解説を見てもこの分岐方法には疑問符しか浮かばない。診察(エッチ)と会話によりエンドが分岐するが、エッチして死期が遠のいたりするのは意味不明。

鬱要素

+  エンディングのネタバレ

賛否両論

  • まゆみの性別が男。いわゆる女装ショタ。
    • プロフィールに1人だけ「少女」ということが明記されていないほか、体験版等で把握することは一応可能であった。
    • 人を選ぶ要素ではあるものの、受け入れた人もそれなりに多い。

評価点

  • エロい
    • どの少女も肉感があり、三次元と二次元のいいとこ取りと言えるCG。
    • 医者×患者という背徳感のあるシチュエーションも良い。
  • 退廃的な雰囲気
    • 全体的に暗い雰囲気が出ており、雰囲気ゲーとしては妥協点。
    • 「やっぱり神様なんていなかったね」に代表される、悲愴的なイベントを評価する声もある。
  • おまけ
    • 洗練の余地はあるが、エロ以外の好きなイベントも見返せるのは便利。

総評

大多数のプレイヤーが途中放棄するほど、システムが酷い。
システムが原因で「シナリオ」「エロ」のどちらを求める層からも大きく評価を落とした。

現在では「やっぱり神様なんていなかったね」が有名になり鬱ゲーとしてのイメージが強い。
実際は鬱エンドにたどり着く前に、システム面で心が折れたプレイヤーが多い。

余談

  • 特典は下敷きとストラップ1つ。
    • ストラップはヒロインをデフォルメした物で5種類からランダム封入。
    • 下敷きの影響で、箱がやや大きめのサイズになっている。
  • 原画家の『桜桃ひな』は『ぽよよんろっく』の別名義だと2013年に本人がツイートした。
    • 発売当時は「ぽよよんろっくのパクリなのに上位互換」などと評されていた。
  • 没データにモザイク漏れのCGがあったため初回版は自主回収が行われた。
    • 問題のCGは通常プレイでは閲覧不可である。
    • 発売から1か月近く経っているので、それなりに出回っている。
    • ちなみに同じ原画家の『グリザイアの迷宮』体験版もモザイク漏れのCG混入により配信停止になった。
  • BugBug2004年5月号
    • 前述したようにこのゲームの重要な仕様や、攻略法が解説されている。
    • しかし全員のピュアエンドの攻略チャートと、一部の選択肢により上がる好感度しか記述されていない。
    • この雑誌以外に攻略情報を掲載した書籍などはない。
  • 「やっぱり神様なんていなかったね」のフレーズは現在でも語り継がれており、その影響か中古の相場は高め。
    • DL版は約3,000円なので、メディアを気にしないのならこちらをお勧め。ただしAmazonでのDL販売は終了している。

でこポン! に関して

  • 約1年後の2005年1月28日に『昼は別の顔』を発売。
    • それを最後に公式ホームページが消滅している。
    • IAでの閲覧は可能。