太鼓の達人 ムラサキVer.

【たいこのたつじん むらさきばーじょん】

ジャンル 和太鼓リズムゲーム
対応機種 アーケード
発売・開発元 バンダイナムコゲームス
(2015年4月1日~)バンダイナムコエンターテインメント
稼動開始日 2015年3月11日
プレイ人数 1~2人
判定 良作
ポイント アイドルマスター、東方Projectのコラボイベント
第2回天下一音ゲー祭参加
アイマスの譜面には賛否がある
太鼓の達人シリーズリンク


概要

新筐体シリーズ6作目。収録曲は最終的に490曲近い曲数。

追加点及び評価点

  • 段位道場
    • 十段と達人の間に玄人、名人、超人が追加。
      • 十段を合格する事で順番に出現する。
  • 楽曲関連
    • J-POPではドラゲナイの名称で有名となった「Dragon Night」、太鼓では初登場となるアーティスト和楽器バンドの「華振舞」等が登場し、AC13以来となる「愛唄」が復活。
    • アニメでは「青春サツバツ論」、「Daydream café」、子供向けでは「雪だるまつくろう」、「ウルトラマンX」等が登場。
      • ウルトラマンXには裏譜面があり、アニメで新基準初の★10で更に1,000コンボも超え、アニメ最難関の位置に立ち話題に。
    • バラエティではクマムシの「あったかいんだからぁ♪」や8.6秒バズーカの「ラッスンゴレライ」といったお笑い芸人のネタ曲や、探偵ナイトスクープのテーマソング「ハートスランプ二人ぼっち」といった古い曲が登場。
      • 東方関連では「幻想のサテライト」と「色は匂へど 散りぬるを」の他、ナムコのサウンドディレクターによるコラボアレンジ4曲が収録。
    • クラシックはAC12以来となるAC初出の新曲「千鼓千鼓 」*1と『Vバージョン』で一足先に登場しかなりの難易度だった「チャーリーダッシュ!」が登場し、「サーフサイド・サティ」が復活。
    • ゲームミュージックはチェインクロニクルの通常バトルと最終決戦のメドレーBGM、クマ・トモのテーマ曲「おしえてくまとも」、鉄拳レボリューションの「Abyss of hell」等が登場し「バーニングフォースメドレー」と「メタルホーク BGM1」が復活した。
    • 天下一音ゲー祭は今回は各会社のスケジュールにより他社ゲーム機との相互収録は無しとなったが、同社の2機種目の参加作品「シンクロニカ」とは相互収録された。
      • 太鼓側からは「蒼の旋律」の続編曲「朱の旋律」、シンクロニカから「夜明けまであと3秒」が相互収録された。前回と同じくAOU加盟店舗のみの先行収録である。
    • ナムコオリジナルでは「零の夜想曲」の続編「零の狂詩曲」、乱シリーズ三弾の「紫煌ノ乱」、『Vバージョン』から「希望へのメロディー」、「クロス・ブルー」、「女帝 ~インバラトゥーラ~」、隠し曲として「ノるどん2000」が登場。
      • 「ノるどん2000」は期間中のチケット交換かVバージョンからの移植曲の鬼フルコンボにより解禁可能だったが、次のバージョンではデフォルトになった。
    • その他本作ムラサキのボス曲としてt+pazoliteの「!!!カオスタイム!!!」が登場し「はたラク2000」、「蛻変」、「トータル・エクリプス 2035」、「ねがいごと★ぱずる」が復活した。
      • また期間限定で「X-DAY2000」が復活し、一時的ではあるが「黄ダルマ2000」を除く全ての2000シリーズが集結した。
  • 大きなコラボイベント
    • アイドルマスター10周年、太鼓の達人15周年のコラボイベントとして7週連続で1曲ずつアイマスの楽曲が収録されていった。
      • 収録されたのは復活曲の「THE IDOLM@STER」、「魔法をかけて!」、「shiny smile」、初収録の「Thank You!」、「待ち受けプリンス」、「GOIN’!!!」、そして完全新曲となる「マジで…!?」が収録された。が……(後述)。
    • 楽曲の他にアイドル達の衣装やぷちキャラの着せ替え、称号パーツが登場しこれらは高評価。
    • 東方Projectでは前述のコラボアレンジ4曲と東方キャラのぷちキャラ、称号パーツが登場。
    • これら着せ替えや称号パーツは期間限定中に特定の曲をプレイする事で手に入るチケットで獲得が可能。
  • その他成績発表時の表示やお気に入り曲の増加など細かい点を改善。

問題点

  • アイドルマスター曲の譜面について
  • アーケードでは数年ぶりの収録となる「THE IDOLM@STER」や「魔法をかけて!」等の復活が発表された時は大いに喜びの声が上がったが、すぐ後に譜面を変更する事が告知された。
    • その時点で「裏を作るのか?」「そのままで遊びたい」等、不安の声が多少上がっていた。
  • そして続々楽曲が登場するも譜面はコールに合わせた配置、掛け声に合わせた高速大音符、特にPPPHに合わせた「連打~カッ」の要素を持った、通称コール譜面がほとんどの曲で取り入れられていた。
    • 当初こそその目新しさから不満の声は大きくなかったものの、追加されるに従い、どの曲でも代わり映えのしないコール譜面に対し段々不満の声が大きくなっていった。
    • これらにより完全コール合わせで、裏譜面までコール要素全開で裏に分けた意味が無いといわれる「GOIN’!!!」、旧譜面が完全に削除されてしまった「THE IDOLM@STER」、「魔法をかけて!」の新譜面等は従来の譜面より不評である。
      • ちなみに、この件によって当時の太鼓チームに対するリプライの内容の多くは譜面変更を非難する声で溢れており、軽微ではあるが実質的に炎上状態となってしまった。
    • 鬼に目が行きがちだが難しい以下もコールに合わせた影響で似たような難易度ばかりになっている。特に普通コースは簡単に少し音符を足した程度に留まっている。
      • ただし「待ち受けプリンス」、旧譜面をベースに強化された「shiny smile」等PPPHをしない曲は比較的まともな譜面。但し追い越しや速度変化があり、また後者は譜面変更されたこともあるため評価が高いとは言い難い状況である。また追い越しの無い「Thank You!」は他と比べればまだ評価が高い方。
    • このような譜面は前バージョンでも存在し、その頃は面白いと好評だったが乱発してしまったことが不満を増大させてしまった。
    • 不満の声が大きくなった事を受け制作側から譜面変更の理由と今後についての説明が行われ、
      譜面を変更した理由は「旧譜面の制作から時が経ち、譜面についても変化してきたこと」
      「それを受け、アイドルマスターとのコラボをきっかけに新しくプレイする人に向けて単純明快なコール譜面で爽快感を味わってもらいたく譜面を変更した。」
      そして「既存プレイヤーへは曲が復活することで楽しんでもらおうとしたが、旧譜面が収録されなかったのは完全に配慮不足だった」とし
      おに譜面のみ旧譜面を裏譜面として追加復活させることが発表され評価は回復傾向にある。
    • 「新規プレイヤーに向けた調整」を行うこと自体は評価できることであるが、それを行った結果既存、特に昔からのプレイヤーへのフォローがないがしろになってしまった点は問題である。
      初めから両方の譜面が収録されていれば批判が起きなかったことは明らかであり、もったいない判断ミスだっと言えよう。
    • その後登場したアニメシンデレラガールズの「Shine!!」は表譜面と裏譜面ともにPPPH配置やコール合わせの配置が全く存在せず、従来のアイマス譜面に戻ったため評判は良好である。
    • 同時にSideMの「DRIVE A LIVE」も配信されたが、速度が遅いためアイマス譜面とは言い難いが、ノーツは全て曲に忠実な配置となっており、PPPHやソフランなども一切使用されていない正統派な譜面のためこちらも評価は良好である。
  • 一部のジャンルの曲増加。
    • ナムコオリジナル曲は170曲を超えており一気に移動する機能も無いので、フォルダの真ん中辺りの曲まで辿り着くのに時間が掛かってしまう。
    • アイマス、東方Projectも曲数が増えて来ており、そろそろ新しいジャンルで分けた方が良いという声が上がってきている。
    • 一応アイマス、東方Projectは特集フォルダとしてまとめられたフォルダがあり、お気に入りフォルダである程度解消はされた。
  • 段位道場のクリア条件。
    • 今回は内容が今までと変わり、九段までは殆ど叩けた数、コンボ数が条件に入っており、精度が求められるのは十段から。
    • つまりコンボを繋ぐだけでクリア出来るので、簡単になったというドンだーも居れば、コンボが繋げられず合格できないドンだーも居たりと非常に個人差の出る内容になった。
    • 上の段位になってくると殆どフルコンボが前提で、どこかで一箇所ミスをすると合格が一気に厳しくなる。
    • 実際、八段と九段は2曲目で1ミスをするとその場で不合格が確定する。*2九段は更にかなりの連打速度も求められ、特殊な連打法でないと達成は厳しいので最も個人差の出る段位だと思われる。
      • 必要な速度は秒速24以上であり、当時は非公式だったマイバチをの使用を前提としたかのような連打数の設定である。正規のプレイ方法であるハウスバチでの合格はかなり難しい。
      • フルコンボするのも上級者になる為の実力の一つと言えるがコンボ数や叩けた数に特化しすぎてバランスが悪い。そのせいで、可600金合格になったり、超人合格者連打数が足りずに不合格になるなどめちゃくちゃになっている。
      • しかも、全良なのに連打数が足りずに不合格になる者が現れるという珍事まで起きた。
    • 玄人以上に挑戦するには十段合格が必至だかこの十段もくせ者。
      • 16分と24分が混じって精度の取りにくいカラ鞠の花、そして全良難易度が高く精度の取りにくいてんぢく2000が非常に癖が強い。総合的な力を問われる玄人の方が簡単という声も多く上がっている。
    • 十段以上は少しずつ条件が厳しくなっていくようになり、段位が増えたということで従来の十段と達人の大きな差は縮まったのが救いとも言える。

総評

アイドルマスターの譜面変更には大きな批判があったが、最終的には旧譜面も復活し評価を回復。
これらを補う新曲と復活曲により総合で見れば今まで通り楽しめる作品だろう。

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  • リズムゲーム

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最終更新:2023年12月07日 21:05

*1 ゼキーニャ・ジ・アブレウのチコチコのアレンジ曲

*2 激密には八段に関しては1曲目で十分なコンボ数で終えた場合フルコンボ必須では無いが、ミスが許されるのはウイニングランとも言える最終盤