圧倒的遊戯 ムゲンソウルズZ
【あっとうてきゆうぎむげんそうるずぜっと】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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プレイステーション3 NintendoSwitch
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メディア
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BD-ROM 1枚
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発売・開発元
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コンパイルハート
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発売日
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【PS3】2013年4月25日 【Switch】2023年11月2日
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定価
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通常版:6,980円 限定版:8,980円(共に税別)
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レーティング
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CERO:D(17才以上対象)
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判定
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なし
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圧倒的遊戯 ムゲンソウルズシリーズ 無印 / Z
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公式サイト
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概要
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稲船★啓二なる人物がプロデュースした『圧倒的遊戯 ムゲンソウルズ』の続編。
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時間軸としては前作のトゥルーエンド終了後のお話となり、繋がっている。
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主人公はシュシュから、新キャラクターのシルマに変更となってはいるが、前作の主要キャラクターは全員続投している。
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世界の舞台は前作の七曜界から十二星座をモチーフとした十二皇界に変更。
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システムは細かい調整は見られるが、基本的には前作を踏襲している。
新要素
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フィールドで特殊なアクションをとれるフィールドアクションの追加。
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ジャンプ力を向上させたり、高所にある宝箱を入手したりと行動の幅が増える。
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ムゲンフィールドは10,30,60,100Fに休憩所が追加された。
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休憩所では能力の強化などが出来る他、強敵と任意で戦うことが出来たり、セーブ出来たりする。特に最後のセーブ出来るようになった点はありがたい要素。
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新要素ではないが、ロード時間の短縮などのプレイ環境そのものは大きく改善されている。
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パラメータなどの数値にカンマや「億、万」などの単位を入れられるようになり、大きい数値が分かりやすくなった。入れないことも可能。
評価点
更に増えた魅力的なキャラクター
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前作の主要キャラクターは全員続投でありながら、当然本作で新登場するキャラクターも多い。
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前作でも個性的なキャラクターであったが、本作のキャラクターもそれに負けず劣らない。また、キャラクターが多いのにも拘わらず前作のキャラクターとの性格の被りはほぼない。
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言ってしまえば、前作にいなかったタイプの個性を持ったキャラクターが登場している、といえる。
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前作のキャラクターと本作のキャラクターの絡みも多く、前作のキャラクターの影が薄くなっているということもない。
プレイ環境の改善
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ムゲンフィールドで途中でセーブが出来ない点や、ロード時間が長い点などの前作での不満点は概ね改善が見られる。
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特にやり込みで必須なムゲンフィールドのプレイ環境が改善されたため、プレイのしやすさはかなり向上している。
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前作では初期は不具合が多かったものの、本作では不具合は非常に少なくなった。もっとも、システム自体が前作とほぼ同じで(パッチ修正後のデータを)流用可能だった点はあるだろうが。
問題点
システムはほぼ前作と変わらず追加要素もほぼない
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前作のシステムはほとんどそのまま流用。用語しての変化(萌え殺し→虜魅など)はみられるが、やっていることは前作と変わらない。
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細かいシステムの改良などはみられるが、大きくシステムが変化したり、追加されたりといったこともない。ついでに多数のバグも健在。
ストーリー展開が前作と似ている
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目的などは違えど、ストーリーの展開は前作と似たものとなっている。
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詳しくは伏せるが、ストーリー終盤のキーとなるキャラクターの性格が、前作の同様のポジションのキャラクターと類似しているため、余計にそう見える。
総評
『圧倒的ムゲンソウルズ』の続編として作られた作品であり、システムは前作をベースとしつつ、細かい改善点などを入れた続編という印象の強い作品。
特に前作のキャラクターがそのまま続投であるため、キャラクターに愛着があった人にとっても嬉しいところである。
一方で続編であるが、システム面の新システムなどはほとんどなく、前作の使い回しが見られる。
前作と同じ環境で改善されたシステムを遊べると好意的に捉えるか、或いは新要素に乏しい手抜きと否定的に捉えるかはプレイヤー次第といえるかもしれない。
また、キャラクターが多い反面、前作をプレイしていない場合、前提となるキャラクター関係が分かりづらいことになってしまうのも残念。
本作をプレイしてから前作をプレイする、といったことも(システム的な不親切さから)厳しい。
前作と似通ったシステムで目新しさはあまりないが、「前作のシステムが好きだった」というプレイヤーであれば間違いなく楽しむことが出来る作品であろう。
逆に、「システムそのものが合わなかった」というプレイヤーにとっては本作もオススメは出来ない。
最終更新:2024年02月10日 15:38