だるめしスポーツ店
【だるめしすぽーつてん】
ジャンル
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野球ミニゲーム集
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対応機種
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ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
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メディア
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ダウンロード専売ソフト
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発売元
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任天堂
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発売日
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2013年8月8日
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定価
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基本プレイ無料(F2P方式) ミニゲームは1本400円(税込) ※ただしソフト内で値切れる
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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任天堂初のF2Pゲーム 本当に値切る事が出来る課金方法が話題に
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概要
任天堂初となる基本プレイ無料となるフリー・トゥ・プレイ(F2P)ゲーム。
野球を題材とした数多くのミニゲームを収録している。
特徴
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ミニゲームは全て野球モチーフ。最初の状態(無料体験版)ではバッターゲーム「打つ快感!トス」の6ステージまで遊べる。
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主人公はMiiとなる他、すれちがい通信にも対応している。
前衛的な課金方法
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最大の特徴としてこのゲームは、交渉次第でミニゲームの購入料金を値切ることができる。この「値切り」をゲーム性として組み込んでいる。
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ゲーム内マネーなどではなく、本当に現金で購入する額を値切れる。
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公式サイト内でも下記の店主が「ウソのお金(ゲーム内マネー)ではなく本当のお金(ニンテンドーeショップにチャージした現金)でお願いします」という旨の煽りをしている。
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具体的に言うと、ミニゲームのステージをクリアしていく事で手に入る「ゆでたまご」や「クーポン券」などを店主である「樽飯(だるめし)イヌジ」に差し出し、上手く値切り交渉をしていく……というものである。
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一度値切ってしまえば、後から買うときも値切り後の価格で買うことができる。うっかりお金をチャージし忘れていても安心である。
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また、値切りには限界値が存在するので、それ以下の価格で購入することはできない。
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逆に値切らずに購入しようとすると、まだ値切れるのに購入していいのか確認してくれるので親切な作りになっている。
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またゲーム中に自分のMiiが表示されるがそのMiiに着させるユニホームを変えることもできる。
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基本的にはスコアアタックで高得点を取ることで手に入れることが出来る。
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購入できるゲームは以下10本。
ちなみにゲーム機は「ホンテンドー4DS」という架空のゲーム機で、カセット式かつ各ゲームのカセットは何故かファミコンそっくり。
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打つ快感! トス
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バッターゲーム。様々な状況下でピッチャーが投げるボールを打ち返していく。
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打つ快感!II ウルトラマシン
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バッティングセンターをモチーフにしたゲーム。
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かなりの種類の変化球を使ってきたりHRに当てると+10点などトスとは一味も二味も違う内容となっている。
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守る快感! ライナー
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飛んでくるボールをスティックを動かしてキャッチするゲーム。
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ギリギリでキャッチするほど得点が上がっていくシステム。
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守る快感!II フライとゴロ
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フライではスティックで左右の移動をしつつジャイロ機能を使って3DSを上下に動かして取る。
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ゴロではスティックで動かしたりジャンプやスライディングを使い分けてプレイする。
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ねらう快感! まとあて
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ゲーム内容は大きくわけて二つある。
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ひとつはジャイロセンサーで照準を合わせて、ボールを目標に向かって投げる一言でいうとアーチェリーのボール版。
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ひとつは投げてきたボールを左右に打ち分けて(野球用語でいう流し打ちと引っ張りを使い分ける)的に当てていくゲーム。
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審判の快感! ジャッジ
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1.球審になりストライクとボールを判定する(レベルによってはファールと死球そして現時点のS・Bカウントも求められる)。
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2.球審と同じ位置に立ち何の変化球だったかを判定する(実際には審判はこんなことはやらない)。
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3.球審と同じ位置に立ち、(1人もしくは複数の)相手が投げてきたボールに書いてあった数字を読み取る(勿論こんなこと実際の審判はやらない)。
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打つ快感!外伝 ダルマ
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ダルマ落としのように下の部分を落としていくゲーム。
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書かれているボタンを押すことによってどんどん落としていける。
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打つ快感!外伝II ラリー
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十字ボタンとAボタンを使い分けて2人を操作してラリーしていくゲーム(
リアルで2人がバットを持って野球ボールをトスし合うなんてまず再現不可能である)。
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こんこんキュッキュ
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3DSを上下左右に動かしてボールのバットリフティング(こんこん)するゲームとタッチペンを動かしまくってグローブ磨き(キュッキュ)するミニゲーム。
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どちらかというとバカゲーに近い。
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伝説のバット職人
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丸太を削り自分だけのバットを作り出すゲーム。
「それってゲームなのか?」と気にしてはいけない。
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このゲームで作ったバットは他のゲームでも使えるが、バッドスイングの速さ以外は無関係。速さについても、デフォルトが一番使いやすいので、他のゲームのためにこのゲームを買う理由は一切ない。
評価点
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各ミニゲームの出来そのものはさすが任天堂製なだけあって、安定したクオリティ。
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内容は単純ながら演出が心地よく、文字通り快感が味わえる。
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茶目っ気もあり、例えば「打つ快感! トス」では、難易度が上がると、トス担当が背中越しや股下から投げてくるなど華麗なフェイントをかけてくる。
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スコアアタックがかなりやり込める内容となっておりちょっとずつ慣れていきどんどん高得点を出せる快感も楽しめる。
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Sを取れるようになったら始まりと言っても過言ではない。
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進んでいくたびに音楽もどんどん豪華になっていくしどんどん上がっていく難易度も絶対にここまで到達する人居ないだろというところまである。
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例えば審判のスコアタBならlv15ぐらいで最高のメダルのSを取ることが出来るがlv40を遥かに超えるレベルまで設定されている。
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3DSの立体視との相性が良く、こちらに飛んでくるボールは初見では思わずちょっと身構えてしまうほど。
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打った時などの気持ちのいい効果音も売りとしておりBGMも任天堂品質である。
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まず到達できるレベルではないがライナーのスコアアタックAのLV8あたりやバッティングマシンのlv15、審判のスコアアタックBのLV40あたりのBGMは是非聞いて欲しい。
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また一つのゲームでも色々な種類がある。
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打つ快感IIではフォアボールを選ぶ、煙で見づらい中打つ、三方向から投げてくる、緩急様々な多種多様な変化球を投げてくる、超豪速球を投げてくるなど。
賛否両論点
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イヌジ及び子供たちのデザインが中年おっさん犬と鼻タレ小僧という「キモかわいい」路線なので若干人を選ぶ。
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ただゲーム全編を通してややノスタルジックな趣きがあるので、世界観に適したデザインとは言える。「プレイしているうちに気に入った」という人も。
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ゲームの値段を割引したりその道中のストーリーを楽しめるゲームとなっているが「ゲームを割引することが作業と感じてしまう」ことも否めない。
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割引をするためのアイテムを手に入れるのにも時間がかかってしまう。
問題点
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性質上仕方ないが単調であることは否めず飽きられがちである。
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暇な時間にサクッとやる感じのゲームなので仕方ない面もある。
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一部のAボタンを押しまくるゲームでは非常にAボタンを痛めてしまうのでAボタンの故障の原因になりやすい。
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かなりの連打が求められるステージも多くあり、やり込むならば深刻な問題である。
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スティックの動作は十字ボタン、フライの左右の移動はLRで代用できるがAボタンをBボタンで代用することは出来ないので致命傷である。
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しかし全ステージを金メダルクリアするなどのやり込みをしないならそうそう壊れることはありえない。
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すれちがい通信ですれちがった相手の半分以上は体験版しかしてないユーザーの為スコアアタックの最高スコアを受け取ることが出来ずただただ無意味である(しかも1回十人までであっという間にすれ違いきってることもしばしば)。
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すれちがった相手側の体験版しかやってない(全てのゲームはまだ買ってない)ユーザーからすれば各種の利点はある。
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細かい点ではあるが、すれちがったMiiを『すれちがいMii広場』のように個別に消せない。
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気に入らないMiiとすれちがった場合も記録が残ってしまう。すれちがい履歴そのものは値引き用チケットさえ貰ってしまえばもう見るものでは無いのだが、ランキングに記録が残ってしまった場合が厄介。
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データを丸ごと消せばランキングから消せるが、それだけのために全消しするのも……。
総評
ゲームの購入自体にストーリー性やゲーム性を持たせた斬新さがある。
ミニゲームはいずれも爽快感に非常に特化したそれなりに遊んだりやり込めるゲームが揃っているので、値切りして買った後ももちろん楽しめる。
無料でも『打つ快感! トス』と独特な雰囲気と値切りを体験できるので、とりあえずダウンロードして試してみるのも良いだろう。
余談
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北米では『Rusty's Real Deal Baseball』(公式サイトのアーカイブ)のタイトルで配信・発売されているが、細かなネタが海外の人には分かりにくいと判断されたのか、ゲーム性に関係ない部分で変更点が多い。
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店主のイヌジは「Rusty Slugger(ラスティ・スラッガー)」という名前で見た目は別人(犬?)になっており、好物もゆでたまごからドーナツといかにもアメリカンな改変がなされている。
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ゲーム内のミニゲームのタイトルやパッケージに描かれている人物もアメリカナイズされている。
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『すれちがいMii広場』で配信されたパネルは、北米の本体では『Rusty Slugger』になり、日本のパネルと互換性がない。
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本作を機に任天堂から、ダウンロードは無料だが課金要素があるゲームが配信されるようになった。
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似たような課金システムのソフトはあまり出ておらず、本作のような体験版相当で購入で遊びが広がるパターンは『引ク出ス ヒッパランド』『スティールダイバー サブウォーズ』くらいしか出ていない。
最終更新:2022年02月22日 04:15