3Dシューティングツクール
【すりーでぃーしゅーてぃんぐつくーる】
ジャンル
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シューティングゲーム作成ソフト
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対応機種
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プレイステーション
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発売元
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アスキー
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開発元
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サクセス
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発売日
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1996年12月20日
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定価
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5,800円(税別)
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判定
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なし
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ポイント
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プリセットのモデルは豊富 作れるボリュームや仕掛けは少ない
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ツクールシリーズ
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概要
アスキーから発売されたツクールシリーズの1つ。スターフォックスのような奥行きスクロール3Dシューティングを作ることができる作品となっている。
主なシステム
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オリジナルモデル作成機能
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あらかじめ用意されているパーツを組み合わせることでオリジナルモデルを用意できる。
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ステージ設計
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ステージごとに遠景や地表の模様、スクロール速度などを設定可能。
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オリジナルモデルやプリセットのモデルをマス目で区切られたステージの座標に配置していく。
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個別に耐久力や動き、攻撃方法を指定可能。
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動きについてはシステムのプリセットの動き命令から選択する仕組み。複雑な計算は必要なし。
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フラグ機能があるため、特定の敵を倒さないとループし続けるということやステージ分岐も可能。
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武器
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バルカン・マシンガン・ミサイル・ボム・レーザー・ビームの6種類がシステムで用意されている。オリジナル武器は作れない。
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威力や誘導性能の有無はユーザーが設定可能。
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敵が使った場合も同じ威力なので下手に設定すると難易度が跳ね上がる。
評価点
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プリセットのモデルが豊富
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全部で340種類あり、第二次大戦の戦闘機や現代の戦闘機などはメジャーどころをしっかり用意している。
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SF的な戦闘機や建物・地形も豊富でモデルに困ることはほぼない。
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BGMが良い
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収録曲数は少ないが、中には今ではすっかり有名になった畑亜貴氏が手がけている曲もある。
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サンプルゲームが良質
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参考にできそうな演出がとても多い。RPGのように複雑な中身ではないため少しシステムを理解すれば自分の作品に応用可能。
問題点
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オリジナルモデル作成時の制約
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ポリゴン数の上限が厳しく、思ったようなモデルが作れないことがある。
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パーツとパーツはポリゴンのどこかの頂点で連結している必要があるため、子機や遠隔操作ユニットを表現できない。
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作れる容量が少ない
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作成できるのは全部で4ステージのみ。
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ステージ外の演出は作れないため、1ステージの中でループを作るなどしないとあっという間に終わってしまう。
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メモリーカードのブロックを大量に消費する
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8ブロック使用するため、上記の作れる容量を考えると燃費が悪いことは否めない。
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ボスキャラの動きがいまいち
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ボスキャラの動きは画面から出て行かないようにループする動きなのだが、X字クロス・クローバー・縦円・横円の4パターンしかなく単調。
総評
作り易さや過度に複雑でないシステム、モデルの豊富さなど評価できる点もあるが、作れるボリュームの制約は大きなマイナスである。
しかし、3Dゲームの製作環境が素人には手の届かなかった発売当時に限れば少なからず価値のあったソフトではある。
最終更新:2021年11月28日 20:14