コナミアーケードコレクション

【こなみあーけーどこれくしょん】

ジャンル バラエティ

対応機種 ニンテンドーDS
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 M2
発売日 2007年3月15日
定価 3,980円(税別)
プレイ人数 1~2人
レーティング CERO:A(全年齢対象)
廉価版 コナミ殿堂セレクション:2009年10月29日/2,000円
判定 なし
ポイント 一部の人気タイトルのアーケード版初の任天堂ハード
一部のBGMの変更
懐かしのバブルシステム
DS&DSLite限定の海外仕様への変更
ファン必見のインストラクションカードと基板
リプレイの欠陥


概要

  • 過去のコナミのアーケード作品を一つにまとめたソフト。
  • 単なるベタ移植ではなくDSに合わせた完全調整した移植となってる。

収録ゲーム

  • 本作のタイトルは任天堂ハードで初めて遊べる様になったソフトの他、『ツタンカーム』と『スーパーバスケットボール』が初移植となっている。

特徴

  • このゲームはアーケードを収録したソフトであり、かつての資料を収録した完全版である。
  • アーケードの移植作では定番の画面の位置を変更できる。
  • 本作での新機能は基板を使った詳細設定とリプレイが追加された。
  • オプションが充実している。
    • キーコンフィングでボタン設定ができる。
    • 詳細設定では画面を逆にしたり待機音を鳴らす事が出来る。
    • リプレイでは自分プレイ映像を録画する事が出来る。
      • 録画したデータをワイヤレスで渡す事が出来る。

評価点

  • モーニングミュージックを使ったレトロゲーマー泣かせのオープニング。
  • 一部のマイナータイトルと人気タイトルのアーケード版が初めて任天堂ハードで遊べる様になった。
  • BGMやSEのサウンドテストが充実。
  • 懐かしのインストラクションカードとポスターが収録された。
    • 収録タイトルによっては日本語と英語が存在する。
  • DSとDSLite限定で英語に切り替えると本作と収録タイトルその物が英語になる。
    • 『グラディウス』と『ショーリンズロード』と『グリーンベレー』と『魂斗羅』*1の英語版を現地で遊べる様になる。
    • なお、『グラディウス』のみタイトルだけではなくゲーム内容まで北米版仕様になる*2という仕様が存在する。リプレイも別集計。
  • 過去の移植版との差異
    • 『グラディウス』は直近の移植作の『グラディウスポータブル』版はPS/SS発売の『グラディウス デラックスパック』版の再移植だったが、本作で初めてAC版の忠実移植が実現。
    • 『ツインビー』は『ツインビーPORTABLE』版では不可能だったシリーズのウリの2人協力プレイがワイヤレス通信を用いる事で出来る様になった。
    • 『魂斗羅』も、プレイステーション2で発売された『俺たちゲーセン族』版よりも更に高い移植度を実現。

問題点

  • リプレイの欠点。
    • 巻き戻しがあるが、必ず先頭からの再生になり部分的な巻き戻しが行えない。
    • リプレイを送ったDSはただひたすら見るだけ。他は終了すると電源OFFにされる。
    • プレイの途中で録画できず、セーブ容量の関係で録画時間も制限がある。
  • BGMの改変。例として『Track and Field』『グリーンベレー』のネームエントリー、『サーカスチャーリー』のトランポリンステージの曲がアレンジされてる。
    • 同年に発売されたコナミのオムニバスと同様著作権の問題があった。本作のパッケージにJASRACのアイコンを貼らないためにアレンジされたと思われる。
    • 低価格で販売する関係で版権曲をそのまま収録ができないためである。
  • DSの解像度の限界の為、潰れた画面になってる。
    • 画面を縦画面モードにしてもかつてのドット絵の表現が出来なくなっている。
      • また、画面を縦にしたと同時にボタンの位置も縦側になる。
      • ただ、DSを2台使用することにより、縦画面モード時に1台をモニター専用として、もう1台をWi-Fi通信によるコントローラーとして使用できるモードを実装。これにより縦画面モード時でも普通の横持ちポジションで操作が行える。
    • 『魂斗羅』に関しては、縦・横画面問わず残機表示が画面下部に変更された。
    • 『グラディウス』のみ横1X1の設定があり、ドット絵の滲みが無くなるが上下の天井と床、敵が見えにくくなる。
  • 移植度の問題
    • 『スクランブル』のSEが変。
      • 待機音の音量が少し大きかったり、メニューを閉じると後ろのSEが流れる。
    • 『グラディウス』のSEのバランスがおかしく、かなり大きく聞こえる。
    • 『魂斗羅』の3Dステージで敵が右端ばかりに弾を撃つといった不可思議な現象もみられる。

総評

コナミアーケードの集大成であり、かつ任天堂ハード向けの作品は2度目になった事でライトユーザーでも十分楽しめるのは間違いない。
『グラディウス』や『ツインビー』のアーケード版や、長年移植の無かった『スーパーバスケットボール』等が任天堂ハードに初めて遊べるようになった事は評価出来る。
が、リプレイやBGMの改変、解像度の限界、一部の移植ミスを無視できないのが問題視されている。
本作の欠点を修正した続編が望まれているが、結局現在に至るまでコナミのアーケードアーカイブ作品は出ていない。



余談

  • 『Track And Field』は『ハイパーオリンピック』の海外版での名称。「オリンピック」という名称を使用するには国際オリンピック委員会(IOC)並びに日本オリンピック委員会(JOC)の許諾が必要となるため、その対策と考えられる。
  • 『グラディウス』のタイトル画面でコナミコマンドを入力すると効果音が鳴り、その後プレイ中にスタートボタンを押すとフル装備になる。使えるのは1回のみで、スコアがランキングに反映されなくなるペナルティがある。
    • ボタンと十字ボタンを鏡にすると画面が左右反転になる。この裏技を認識しているのだろうか?
  • 本作以降、コナミのアーケード移植はかなり長期にわたって行われなかった。
    • Wiiにて『バーチャルコンソールアーケード』がサービス開始となったが、結局コナミ作品は一つも配信されずに終わってしまった。
    • PS4にて展開する『アーケードアーカイブス』にて、ようやくコナミ作品の配信がスタート。かなり忠実な移植を実現するに至った。
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  • タグ:
  • コナミデジタルエンタテインメント
  • 2007年
  • DS

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最終更新:2024年03月22日 16:57

*1 『魂斗羅』のみディップスイッチでも英語版の切り替えが可能。

*2 特に大きな違いとしては、復活時にカプセルを持った敵が多く出現するなど。