グレゴリーホラーショー ソウルコレクター

【ぐれごりーほらーしょー そうるこれくたー】

ジャンル カートゥーンホラー
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2003年8月7日
定価 6,800円(税別)
判定 良作


概要

テレビ朝日系列で深夜頃に放送された、イワタナオミ原作・ミルキーカートゥーン製作のちょっぴりキュートなホラーアニメ『グレゴリーホラーショー』のアクションアドベンチャー。
第1シーズンと第2シーズンはグレゴリーハウス、第3シーズンは列車、そして第4シーズンではキャサリン先生の病院をそれぞれ舞台にしており、お茶の間の視聴者達に極上の笑いと恐怖をお届けした。
そんなアニメ作品が、カプコンの手でゲーム化された…。

内容

プレイヤーは、ひょんな事からグレゴリーハウスに迷い混んだ人間*1となり、そこに棲む住人達から魂を捕獲していく。
なお、住人達には特定のアイテム*2で足止めする事が可能。

グレゴリーハウスに棲む住人達

  • グレゴリー
    • 館の支配人である老ネズミ。
  • ジェームス
    • グレゴリーの孫。
  • 死神
    • 手にした鎌で、この世への未練を断ち切ってくれる。
  • ロストドール
    • 人形と一体化した少女。
  • ルーレット小僧
    • 頭にルーレットを乗せた少年で、プレイヤーを双六に誘う。
  • キャサリン先生
    • 巨大な注射器を持った、ピンク色のトカゲのナース。採血癖がある。
  • 地獄のシェフ
    • 頭が蝋燭になっている、グレゴリーハウスの料理長。
  • カクタス兄妹
    • サボテンをモチーフにした兄妹。
    • ガンマンが兄で、ガールが妹。
  • 審判小僧
    • 「ジャ~ッジメント!」の掛け声と共に現れる、天秤の魔物。
  • ミイラ親子
    • 頭に刃物が刺さっている、犬のミイラの親子。
    • 青竜刀が刺さっているのが父ちゃん、斧が刺さっているのが息子。
  • ネコゾンビ
    • 全身に縫い目がある、猫のゾンビ。
  • TVフィッシュ
    • テレビと魚を合成させた生き物。
  • カエル占い師
    • 水晶玉で相手を占う蛙の老婆。彼女の部屋がセーブポイントになっている。

システム

  • メンタルゲージ
    • 主人公の精神力(他ゲームで言うところの体力)であり、なくなるとゲームオーバー。
      • メンタルゲージはホテルにいる限り少しずつ減り続け、ホラーショーになると大きく減り、なくなるとゲームオーバーになる。
    • 回復手段として、自室で睡眠をとる。ハーブ系の回復アイテムを使う。読書をする(本は拾ったり交換ショップで手に入れたりする)がある。
      • 読書は回復するだけでなくメンタルゲージを増強する事もできる。
    • 魂を持っている間はメンタルゲージを一時的に強化する事ができる。
      • ただし、持ち歩いている間は住人にとられたりもするので、タイミングを計って死神に魂を返すことが重要になってくる。
  • ジェームズについて
    • グレゴリーの孫であるジェームズは主人公を見つけると一定時間主人公を付回してくる。所謂お邪魔機能。
      • 目的の住人について調べている時や見つかりたくない住人がいる時にジェームズがいると見つかりやすくなる。
  • 「第○夜」
    • 本作は、「第一夜」「第二夜」といった具合に時間が進行していく。
    • それに伴い、登場する住人達も代わっていく。
  • ホラーショー
    • グレゴリーハウスの住人が織り成す攻撃手段の様な物で、受けるとダメージに加え、ステータス異常などに陥ってしまう。
    • 例えば、相手がネコゾンビだった場合は、幾つかアイテムを奪われる、ミイラ父ちゃんだった場合は、頭痛のステータスが付加されてしまう等。
  • 地獄のルーレット
    • ルーレット小僧が主催する双六ゲーム。
    • マスの中にはプラスになる物もあるのだが、マイナスになる物もある等、確実に運の要素が絡む。
  • 逆転的要素
    • 魂を集めるべく、住人を追いかける主人公。しかし、魂を捕獲したら、今度は主人公が住人に追いかけられる羽目になる。
    • 追う立場から追われる立場へ、追われる立場から追う立場へと逆転していくため、プレイしていて緊張感が走る。
  • 覗きや盗み聞き
    • 攻略に必須な要素。
    • 成功すれば、住人達の弱点が解る為、とても重要。

評価点

  • 原作を上手に再現
    • 例えば、ルーレット小僧の地獄のルーレットやキャサリン先生が巨大な注射器を持って追いかけてくる等、原作を見た事があるなら、本作の面白さは格段に上がる筈。
    • また、原作のおどろおどろしい雰囲気もよく滲み出ている。
  • コミカルな住人達
    • 原作でもお馴染みである一癖も二癖もある住人達には、初見のプレイヤーでも馴染み易い。
  • 本作ならではのアイテム
    • 例えば、一見するとどんな味がするのか食べてみたくなる「ミイラ風ドリア」「金歯入りスープ」や、現実にもありえる「期限切れチーズ」など。
    • これらの変わり種アイテムも、本作ならでは。

問題点

  • セーブポイント
    • データをセーブ出来るのは、カエル占い師がいる部屋。しかし、住人に追いかけられてる間は「巻き添えはごめんだケロー」と言われ、入室不可能となる。ただし、ジェームスだけは付きまとわれていても大丈夫。
  • 一部、未登場のキャラがいる。
    • 黒子、ハニワサラリーマン、干からびた死体、ボンサイカブキ、探検家、Dr.フリッツ、ウンババ、ムシャドクロ等といったキャラ達。
  • 図鑑のような機能がない
    • その為、折角アイテムを集めても、気長にゆっくりと鑑賞する事ができない。
    • この手のゲームには是非とも入れて貰いたかった所。

総評

原作のコミカルでおどろおどろしい雰囲気や珍妙なデザインの住人達の特徴等が上手に再現されているため、グレホラファンなら是非一度は触れておきたい作品。
惜しむらくは、中古価格がとても高価な所とPS3のゲームアーカイブスにて未だに配信はされていない所と言える。

余談

  • 中古価格がとても高い
    • 生産量が少なかったためか、中古でも一万円近くする為、迂闊に手が出せない。
  • 回復アイテムに「緑ハーブ」があるなど、『バイオハザード』シリーズのオマージュらしき要素が見られる。
  • 裏エンディング? 通常のエンディングを迎え、セーブしたデータをロードし引き継ぎ再度クリアすると 最後のグレゴリーの台詞が変化する。 (ノーマルで検証済)

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最終更新:2023年11月25日 14:00

*1 ゲーム開始時、男性か女性かを選べる。

*2 例えばグレゴリーなら愛読書など。