らぶデス ~Realtime Lovers~
【らぶです りあるたいむ らばーず】
ジャンル
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フルリアルタイムポリゴン3DアダルトADV
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対応機種
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Windows 98SE~XP
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メディア
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DVD-ROM
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発売・開発元
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TEATIME
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発売日
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2005年4月27日
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定価
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8,800円(税別)
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レーティング
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アダルトゲーム
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備考
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『らぶデスFINAL!』に同梱
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判定
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バカゲー
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ポイント
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当時は厳しかった要求スペック
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概要
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3Dアダルトゲームを発売してきたTEATIMEの9作目。
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キャラデザはMA@YAが担当。
ストーリー
海と山に囲まれた、どこか懐かしい雰囲気を残す自然豊かな町、杜邑町。
訳あって父親から託された元旅館である「ひめゆり荘」で
主人公の柳瀬祐樹は、彼の幼馴染である若宮真帆と一つ屋根の下で暮らしていた。
のんびりとした代わり映えのない毎日も悪くないと思えた日々。
しかしそんな日常はある日突然終わりを告げる
以前、ひめゆり荘に同居していたいとこの芹川綾乃・ちさ姉妹の帰郷。
そして十年前、わずかな時間であるが祐樹、
真帆とともに遊んだことのあるという不思議な少女、奈々美との再開。
ゆっくりと流れていた時間が、動き始める。
程よく都会で程よく田舎、そしてちょっと不思議な町、
杜邑町で心温まる物語が、今、流れ始める……。
(公式HPより抜粋)
特徴
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選択肢でエンディングが分岐する一般的なアドベンチャー。
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キャラは3DCGで作られており、常にアニメーションしている。
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背景もポリゴンで製作されており、主人公が振り向く動作なども暗転で途切れることなく表現される。
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上記のようなシステムのため「CG閲覧モード」はなく、「イベント閲覧モード」がある。
評価点
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臨場感がある。
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3D故にキャラクターに親近感を感じやすい。
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主人公がパンチされるシーンや指を刺されるシーンは、プレイヤーが本当にされているように感じる。
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3Dならではの表現と言える。
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自由度の高いHシーン
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1つのHシーンに複数の体位が用意されており、様々なプレイを楽しめる。
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服の脱衣も任意で選べる。下着だけの半裸状態や着衣したままのHも可能。
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カメラの位置も自分で決められるので、至近距離で主人公目線で楽しんだり、離れた位置から見ることも可能。
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もちろんアニメーションするため、実用性もある。
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OP曲「Live」
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OPも3Dで作られており、なめらかにアニメーションする。
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曲自体も内容を上手く表現できている。
バカな点(評価点?)
Hシーンの一部の要素が変
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前述したように複数の体位を選べるが、おかしな体位がある。
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例えば真帆は屋上のフェンスの外側で69という奇妙なシチュがある。
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どう見ても危険であり、いつ落ちてもおかしくないほどギリギリの位置である。
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なおこの体位になる理由は「スリルがあるからやろうぜ!」という主人公の独断である。
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その他にも体位を変える際にバク宙を決めたり、明らかに人間には無理な体勢だったりと突っ込みどころのある体位がある。
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「特別射精」がある。
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Hシーンのフィニッシュ時にスイカやぬいぐるみにぶっかけることができる。
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急に女の子の持っているスイカを奪い、「スイカがうぉれを読んでいりゅぅぅぅ!」などと言いながら射精する様はシュール。
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特別射精をするとどのヒロインも怒る。が、すぐに許してくれる。
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ちなみに射精時の音を音声ファイルから設定することが可能。
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「気安く触るにゃ!この貧乳。」などといった本作で使われるボイスにすることも可能。
誰が得するんだこの仕様。
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動作を軽くするために肌の色の設定を変えるとゾンビっぽい色合いになる。
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恐らく公式の意図したものではないが、これはこれで楽しめなくもない。
問題点
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動作が重かった
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3Dで表現されているので要求スペックは高め。
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発売当時のパソコンでは快適に動かせない場合もあった。
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また環境に依存するバグが多数あった。ただしこちらはパッチで解決した。
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シナリオの評価はいま一つ
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良くも悪くもありがちな学園モノ+αといったもの。
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どのルートも終盤になってから急に話が進み、説明不足。
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一部のポリゴン表現が雑
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ビールが固体に見える、服の一部がおかしいなど。
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反面、ロールケーキなどは質感があり、よくできている。
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場面切り替えが多い。
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場面切り替えの際「…」のみのテキストが複数のページに分けて表示されるのでテンポが悪い。
総評
美少女アドベンチャーの新たな方向性を開拓した一作。
しかし当時のパソコンは本作の要求スペックに追いついていない物も多く、本作を快適に遊べる人は限られていた。
現在のパソコンなら快適に遊べるので、時代を先取りしすぎたと言えるだろう。
その後の展開
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シリーズ化され、『らぶデス2』~『らぶデス555!』までのナンバリングタイトルが発売。
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3Dなのは共通だが、アクション要素が加わったりとさらに癖の強い作品になった。
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いずれも高スペックが求められる点は変わらない。
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本作は『初代らぶデス』と呼ばれるようになった。
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2013年にブランドの遺作として『らぶデスFINAL!』を発売。
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おまけとして本作が同梱されている。なお、この時期に発売されたパソコンなら余裕で動く。
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後にブランドは解散。以後公式HPの管理やサポートは姉妹ブランドの「ILLUSION」が行っていたが、そちらの管理も終了している。
最終更新:2023年08月19日 00:26