スーパーマリオボール

【すーぱーまりおぼーる】

ジャンル ボールアドベンチャー
対応機種 ゲームボーイアドバンス
発売元 任天堂
開発元 Fuse Games
発売日 2004年8月26日
定価 4,571円(税別)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1個(EEPROM)
レーティング CERO:全年齢(全年齢対象)
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2014年9月17日/702円(税8%込)
判定 なし
ポイント マリオを題材にしたピンボール
台揺らしが無いためボールの動きを制御しにくい
隠し要素・やりこみ要素が皆無
グラフィックは評価できる
マリオシリーズ関連作品リンク


概要

マリオシリーズのキャラクターや世界観を使ったピンボールゲーム。


基本ルール等

  • ボールになったマリオをフリッパーで弾き返して、画面内の敵を倒したり、仕掛けを作動させながら進んでいく。
  • 画面内の敵を全滅させたり、ミニゲームをクリアしたり、謎を解くとパワースターを獲得でき、行ける場所が増える。
  • 一番下の台でマリオを落とさない限りはミスにならない。
    • それ以外の台でマリオを落としても一つ下の台に戻るだけ。
  • アイテムも存在し、取得するとBボタンでいつでも使える。
    • キノピオの店で購入したりハテナブロックにボールをぶつけると入手可能。
  • 遊園地、雪原、草原、砂漠、灼熱の全5つのステージがあり、それぞれにボスがいる。
    • ボスはボステレサ、巨大プクプク、ボスパックン、ファラオノコノコ、クッパの全5体。
      • このうち、ボステレサはしばらくゲームを進めないと戦えない。また、クッパがいる灼熱ステージはクッパ以外のボスを全て倒すと進入できるようになる。
  • クッパを倒すと一応のエンディングとなる。
    • エンディング後、まだ取っていないパワースターを全て集める2周目をプレイできる。
    • 遊園地ステージ以外では、パワースター以外にジャックポットタワーというものも存在する。
      • ヨッシーの卵の絵が地面に描かれたエリアで、マリオと同様に弾くことができるヨッシーの卵を出現させる「ヨッシーボール」というアイテムを使用すると出現する。マリオとヨッシーの卵を落とさずにタワーを全て崩すと、黄金のヨッシーの卵が手に入り、莫大なボーナス点とコインがもらえる。全てのジャックポットタワーを出現させるためには全てのパワースターが必要となる。
    • 全ての黄金のヨッシーの卵を手に入れ、なおかつクッパも倒していると完全クリアとなる。
      • ちなみにクッパを倒さずに全てのパワースターと黄金のヨッシーの卵を手に入れることもできる。この場合はクッパを倒してエンディングが流れ終わったあとに完全クリアの画面が出現する。
  • セーブはクリア後のボーナスゲームやタイムアタックモード等の一部の例外を除き、ポーズメニューからいつでも可能。また、ゲームオーバー時にも可能。
    • ただし、「つづきから」を選択すると消えてしまう中断セーブ扱いのものしかできない。この仕様は説明書にしっかりと記載されている。

評価点

  • グラフィックは3DのプリレンダでGBAにしてはなかなか頑張っている。
    • 滑らかに回転しながら奥へ手前へと飛び回るマリオには驚くだろう。
  • BGMが良い。ボス戦曲に使い回しが無く、しかも良い曲揃い。

問題点

  • 不親切な仕様
    • 台揺らしがないため細かくボールの動きを制御することができない。
    • クッパ戦でマリオを落としてしまうと一気に一番下の台まで落とされる。繰り返すが台揺らしはないため、運が悪いとそのまま落ちて死亡する。
    • 一部のパワースターは「チビキノコ」というマリオが小さくなるアイテムを使い、マリオを特定の小さい穴に打ち込まないと手に入らない。ピンボールに慣れていないとかなり苦戦する。
  • セーブの仕様が微妙に不親切。
    • 前述通り一部の例外を除きセーブ自体はいつでもできるのだが、あくまで中断セーブ扱いのものしかできない。
      • また、オートセーブ機能ではないために、うっかりセーブをし忘れて電源を切ってしまい、文字通りゲームが振り出しに戻ってしまうといった事態も発生する。ボスを倒しても別のセーブ領域に記録されるといった便利な仕様はない。
  • 本編以外の隠し要素がほとんど無いに等しい。
    • ゲームモードは本編の「アドベンチャー」と隠しの「タイムアタック」の2つのみ。しかもタイムアタックの存在は公式ページや説明書でバラされている上、ボスを1体倒すだけで出現するため隠しモードと呼べるかどうかは微妙。
    • 本編の2周目をクリアしても何も隠し要素はない。さらに、1周目で完全クリアしても何もない。
  • やりこみ要素はスコアとタイムぐらいしかない上、敵は無限に復活するためスコアもあまり意味がない。
    • 隠し要素が少ない点は『ヨッシーストーリー』と似ている。隠し要素の数もやりこみ要素の数も『ヨッシーストーリー』に軍配が上がるが、いつでも中断セーブできるという点はこちらが勝っている。

総評

すでにニンテンドーDSが発表されているような時期にも拘らず、あまりにも薄い内容で評価は低い。
ただし、遊べないというほどゲームバランスが破綻している訳でもなく、台揺らしができないこと以外はピンボールゲームとしても悪くはない。
3Dで表現されたグラフィックも、GBAという事を考えるとなかなか優秀なものである。

定価で買うにはオススメ出来ないが、中古やバーチャルコンソールなら安価で購入できるので、この期に疑似3Dで表現されたマリオの世界を体験するのもいいだろう。


余談

  • コロコロコミックで連載されている漫画『スーパーマリオくん』で「マリオがピンボールのボールになる」という話が本作の遙か以前に掲載されたことがある。
    • 正月の番外編的な内容で、マリオシリーズ本編との関わりは一切ない。本作の元ネタかどうかは不明。
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  • タグ:
  • ピンボール
  • マリオ
  • 2004年

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最終更新:2024年02月04日 18:23