BULLY

【ぶりー】

ジャンル アクションアドベンチャー

ASINが有効ではありません。
対応機種 プレイステーション2
Xbox 360
Windows XP/Vista
発売元 【PS2/360】Bethesda Softworks
【Win】サイバーフロント
【Steam】Rockstar Games
開発元 【PS2】Rockstar Vancouver
【360/Win】Rockstar New England
発売日 【PS2/360】2008年7月24日
【Win】2008年12月4日
定価 【PS2】5,040円
【360】7,140円
【Win】6,300円(各税5%込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
廉価版 【PS2】Best of Bethesda
2009年9月17日/2,940円
配信 【PS2】ゲームアーカイブス
 2014年3月19日/1,024円
【Steam】
 2010年12月24日/1,480円
判定 良作
ポイント 忠実再現されたアメリカの学園生活
チビでブサイクだが好漢の主人公


概要

ニューイングランドにある全寮制の学園ブルワースアカデミーを舞台にしたアクションアドベンチャー。『Grand Theft Auto』シリーズの学生版といった内容。
犯罪を「いたずら」とする事で『GTA』をプレイ出来ない年齢層にもプレイできるようにしたゲームである(レーティングはCERO:D(17歳以上対象)ではあるが)。

プレイヤーはいたずら好きの転校生ジェームス・ホプキンス(愛称・ジミー)となり、スクールカースト*1の頂点に立つことを目指す。
ゲーム内では授業を受けたり、ガールフレンドと遊んだり、不良グループに喧嘩を売ったり、報酬と引き換えにいじめられっ子を助けたりと、現実さながらの学園生活を送ることが出来る。
ちなみに、タイトルである「BULLY」とは「いじめっ子」「ガキ大将」といった意味である。

360/Win版は授業などが追加された完全版『スカラーシップ(奨学金)・エディション』となっている。


特徴

  • 基本は『GTA』そのままのオープンワールドゲーム。ミッションを受けたり、ミニゲームで遊んだり自由に探索していたずらしたり…と自由度の高い内容となっている。
    • ただし、あくまで「いたずら」のため殺人などの重犯罪は行えない。女子更衣室に忍び込んだりする事は出来る。
    • ミッションやミニゲームをクリアすることで報酬が手に入る。基本的にお金だが、女子生徒のミッションをクリアするとキスしてもらえたりする。
    • 舞台となるのは学園とその周辺の町で、遊園地なども存在する。移動は徒歩の他、スケボーや自転車、スクーターなどが使える。自転車は様々な種類が登場する。
    • 生徒や大人からサブミッションを受けることもある。失敗しても再挑戦可能。
    • 基本的な拠点は寮だが、ストーリーが進むと町にある建物をアジトとして利用可能になる。
  • 戦闘は本作独自の格闘システムといたずらアイテムを使って行う。
    • 格闘ではパンチやキックの他、相手を掴んで投げ飛ばしたりする事が出来る。授業や特定のミッションでコマンド入力による必殺技を修得することも出来る。
    • いたずらアイテムは主に遠距離武器。自分で作成したり、各地で拾うことで使用出来る。
    • ライフはヘルスメーター制。ライフ回復アイテムのソーダは、自販機で購入できる他、敵がドロップしたりする(ソーダのストックは出来ない)。
      • また、ガールフレンドとのキスでもライフを回復出来る。「美術」の授業をクリアするとキスもより情熱的になり、ライフを最大値以上に回復が可能になる。ただし、派閥に属している女子はストーリーを進めて親密にならないとキスしてくれない。
    • キスは下級生以外の女生徒となら条件さえ満たせばたとえブスでも誰とでも出来るし、効果も同じ。
    • 相手に謝って許しを請うことも出来る。単に謝っただけでは許してもらえないこともあるが、さらにお金を払うことで戦闘を回避出来る。
      • 後述の風紀委員や教師にも謝って許してもらうことが出来る。
  • 学園が舞台のため、一応生活スケジュールも存在する。
    • 特定の時間までに教室に入って授業を受けなければならない。授業はミニゲームとなっており、体育では必殺技、化学ではいたずらアイテムの作り方を学ぶことも出来る。
      • もちろん、サボタージュする事も可能。しかし、サボろうとしたり、いたずらの現場を風紀委員や教師に見つかれば追いかけられることになる。彼らが本作における警察の役割を担う。
      • いたずらをするごとにトラブルメーターが上昇していき、風紀委員や教師に追いかけられやすくなる。ゴミ箱やロッカーに隠れると、メーターが下がっていく。
      • 風紀委員を倒す事も出来るが、組付かれるとそのまま補導(『GTA』における逮捕)される。
      • 何度も補導されると学長から罰として草刈りのミニゲームを命じられる事も。反抗して芝刈り機で先生を撥ねてしまうとやり直しになる。
      • 授業は最高難易度の5回目までクリアすると、以降は欠席してもサボり扱いにはならない。
    • 寮なので門限が設けられており、11時を過ぎると門限破りになってしまう。また、午前2時を過ぎるとジミーが気絶して強制的に寮に戻される。

評価点

  • アメリカ学園生活の雰囲気
    • 学園が舞台なこともあって青春時代らしい雰囲気のイベントが盛りだくさん。
      • 自由気ままにいたずらを楽しんだり、アルバイトで稼いだり、ミニゲームでドッジボールや自転車レースを楽しんだり、アーケードゲームでハイスコアを目指したりと学生ならではの遊びが沢山用意されている。アメリカの学生生活が送れるゲームというのは何気に貴重である。
    • 授業の内容も様々なミニゲームになっているため退屈しない。
      • 音ゲー的に薬品を調合する「化学」や、言葉探しゲームの「英語」に加え、『QIX』な「美術」などジャンルも多彩。なお『スカラーシップ・エディション』ではさらに「地理」や「生物」なども追加されている。
    • ビー玉ばらまきやパチンコ、覗き、スカートめくり、ロッカー破り、他人をおちょくる、といった、現実世界でもありそうな、いたずらが豊富に用意されている。
      • ロッカー破りは成功させるとお金やアイテムが手に入るが、錠前の解除中に教師や風紀委員に見つかると即、追いかけられる為、スリリング。
    • 他にもコンピューターゲーム*2、ボクシング、アルバイトなどの授業以外のミニゲームも存在する。遊園地で遊ぶことも可能。
      • アルバイトはデリバリーやペーパーボーイ(新聞配達)といった学生らしい物が登場。稼いだバイト代で自転車を新調する事も出来る。もっともその辺においてある自転車をパクry
    • 本作の舞台となるブルワースアカデミーの生徒、教師には一人一人個別のグラフィックが割り当てられている。同じキャラは同時に存在しないため非常にリアル。
      • もっとも、風紀委員などは同じキャラをよく見かけるため、この要素に気づきにくいが。
      • 特定の派閥に所属するメンバーは特徴的な服装をしており、生意気な転入生をシメようとジミーを襲ってくることもある。
      • メインキャラクターはもちろん、そこら辺をうろついている学生や住民、店の店員といったNPC一人ひとりにも名前やキャラクター設定が細かく用意されている。独り言を聞いたり、会話をしてみたりとすると、意外と癖のあるキャラクターが多いことに気づける。
    • 他の生徒達にもトラブルメーターが設定されており、いたずらをして風紀委員に叩きのめされたり、校長室でお説教を食らっていたりする様子も拝める。この点は男女や学年の差別が無い。
      • 丁度門限を迎える頃になると、その時に歩いているNPCは容赦なく門限破り扱いになる。時には優等生の女の子が門限破りと見做されて風紀委員にボコられる、などというシュールな光景が見られる事も。
      • ライフが無くなったキャラはその場に倒れはするが死ぬ事は無く、しばらくすると復活して別の場所に現れる。
  • アクションが豊富で動かすのが楽しい
    • 格ゲーライクなコマンド技が用意されているため、『GTA』以上に戦闘が楽しい。
      • 基本的に遠距離攻撃は「いたずら」程度のため、敵と戦う際は必然的に格闘戦になり心行くまでバトルを楽しめる。
      • ジミー自体の能力が高い為、喧嘩を売られても簡単に返り討ちにする事が出来、爽快感は高い。
      • 殺人などがない代わりに相手に屈辱を与えるトドメアクション*3が用意されているなど、アクション面の作り込みは非常に良い。
    • いたずらアイテムもダッシュしながら後方に投げることが出来たりする。アイテム自体もそこそこ豊富。
      • 銃が存在しない代わりに序盤で弾数無限のパチンコを入手出来る。定番の落書き用スプレーをはじめ、ビー玉で転ばせたり、クラッカーで驚かせたりなど悪ガキ気分を満喫できる。
      • 他にも、体が猛烈に痒くなる「カイカイパウダー」や思わず嘔吐するほどの異臭を放つ「スティンクボム」といった少々えげつない武器や、花火を放つ「ボトルランチャー」にジャガイモを発射する「ポテトガン*4」などの過激な武器も。でもいたずら用なので安全です!
    • NPCのアクションも面白いものが多い。謝るとジミーをかかえてぐりぐりと撫で回してきたり、悩みを解決した女生徒から熱いキスをもらったり…。
      • キスした女生徒はしばらくジミーについてくるが、その最中に他の女生徒にキスしてしまうと…。
    • 「写真」の授業をクリアすればカメラが手に入り、好きな時に写真撮影ができるようになる。
      • 自分で撮った写真でアルバムを作る事ができる他、生徒を撮影する事で名前と顔写真がイヤーブックに登録される。コンプリートを目指そう。
    • 車には乗れないが、スケボーを携帯する事が出来、任意のタイミングで乗る事が出来る。その為、移動は比較的スムーズに行える。
  • ジミーは衣装を入手することで着替えることが可能になり、様々なコーディネートが楽しめる。
    • ただし、授業を受ける時は学生服でなければならないといった制限も存在し、服装によってはガールフレンドからキスしてもらえなくなったりもする。
      • 逆におかしなファッションをする事で喧嘩を売ってくる生徒を笑わせて戦闘を回避することもできる。
    • 服は基本的に購買で購入する事が出来るが、一部のアイテムは特定のミッションをクリアするなどで入手出来る。
    • 床屋に行けば髪型も変更可能。
  • 風紀委員や町における警察等が『GTA』と違い、遠距離攻撃をしてこない為、逃げやすい*5
    • その為、逃げきれずにやられるといった事は少ない。トラブルメーターの減少も早く、隠れ場所も多い為、思う存分いたずらを楽しむ事が出来る。
    • また、悪事を働いた時のペナルティも『GTA』よりも緩いので、寮の中でいきなり寮友を殴り倒すぐらいでは大した問題にはならない。
      • トラブルメーターこそ上昇するが、取り締まる風紀委員がいないので、すぐに下がって問題がなくなる
  • メインストーリー
    • 章立てとなっており、章によって対立、協力する派閥が変わる。
    • 章によっては季節が変わり、街に出られるようになったり、ハロウィンやクリスマスといった限定イベントが発生し変化に富む。
    • ジミーを操って、どこか闇のある他のマトモ(?)な生徒や派閥を屈服させて勢力を築きあげる様は一種のカタルシスがある。
      • 頂点からの転落と再起、友情、そして因縁の対決と、終盤の展開もなかなか熱いものがある。
    • ミッション内ではお化け屋敷の壁を壊す、体育会系の控室に忍び込んで飲料水のポットを増量するといった、大掛かりないたずらもあり、いたずらをされる方の反応も含めて非常に楽しい。
  • キャラクター
    • 主人公であるジミーはチビでブサイクで坊主頭という、いかにも「悪ガキ」の醜悪な容姿をしているのだが、実際は懐が広く弱きを助け強きを挫く好漢である*6
    • また、女子にモテモテで成績は優秀、スポーツ万能で喧嘩も強いという設定もストーリーが楽しくなる要素である。
      • ジミーと共に行動する「ゲイリー」「ピート」や、頭は悪いが友情に熱い「ラッセル」に加え、小太りで何時も何故かズボンのチャックが開いている「アルジャーノン」と言ったサブキャラも強烈な個性を放つものが多い。彼らと協力、敵対しながら様々なミッションをこなす。
    • 登場する学園内の派閥も「ブリーズ(不良グループ)」「ナーズ(オタクグループ)」「ジョックス(体育会系グループ)」等、現実世界にもあるような設定。
    • 学園内は敵対者のいじめっ子のブリーズを始め、ナーズのリーダーもアーネストは女子の盗撮写真を街にばらまいたりと悪ガキ・問題児だらけである。
    • さらに教師・教員陣も、女生徒にセクハラしたり下着を盗むよう依頼する体育教師バートン・学校で飲酒するギャロウェイ・シチューに平気でつばやタンを入れて食べ物の賞味期限を守らない女性調理師など問題教師だらけである。なんなんだこの学園は…。

賛否両論点

  • 一部ショッキングな内容が存在する。
    • 遊園地にある見世物小屋で「結合双生児の少女」「小人症の男性のボクシング」などのショッキングな描写が存在する。
    • 『スカラーシップ・エディション』のみ、「生物」の授業にカエルやネズミなどを解剖するミニゲームがあるが、これもその手の描写が苦手なプレイヤーにとってはキツイ。

問題点

  • グラフィック、一部BGMの仕様
    • HD機である360で発売されているものの、グラフィックレベルはそれほど高くない。正直PS2に毛が生えたレベル。
      • というのも、元々本作はアメリカ本国で2006年にPS2用ソフトとして発売された作品であり、それから2年の時を経て完全版である360/Wii版が出た経緯を持つソフトである(Wii版は日本未発売)。
      • 日本ではその後、通常版のPS2版と完全版の360版が同時発売された訳である。本来が「2年前のPS2用ソフト」なのだから、2008年の360用ソフトとして見ると見劣りするのも当然である。
      • PS2版の方はそれなりに評価されている。
    • 本作では車に乗れないこともあり、カーラジオで好きな曲を流したり出来ないわりに流れるBGMも少ない。
      • 自転車やスクーターに乗ることもできるが、流れるBGMは固定。しかも、固定されているBGMは歩行中、自転車走行中共に暗い音階のホラーゲームのようなBGMで作風の雰囲気と合わない。
      • カスタムサウンドトラックを使える360版はまだしも、他の機種ではとにかく問題になりやすい点である。
      • ただし、本作は当時の『GTA』と違ってミッション中や戦闘中にBGMが流れる仕様になっている為、アクションシーンが無音や暗い曲で興醒めするという事は無い。
      • また、BGMは全体で見れば良質なものが揃っており、派閥ごとの追跡曲やボス戦BGMなどは好評なものが多い。
  • メインストーリーは短め
    • ミッション数自体は『GTA』と同じくらいだが、基本一本道の展開でアクション面でも『GTA』よりごり押しが利き、ミッション自体も短いものが少なくない為、より短く感じやすく難易度も低め。
      • 洋ゲーにしては易しい方なので、アクションが苦手な人でも楽しめるとも言える。
      • 難易度の高いミッションもあるが、ミッションによっては失敗しても直前からやり直させてくれる。
  • 魅力的な雰囲気を活かしきれない仕様
    • 学園内には派閥が多数存在するが、これらを1つずつ屈服させていく形になるのでそれぞれの特性が完全には活かしきれていない。
    • 各派閥にはリスペクト値が存在し、低い派閥には無条件で襲われるようになる。
      • しかし、どの派閥と敵対するかはゲームの進行度合いによって完全に決まっており、リスペクト値はストーリーの進行以外で変動しない。
    • ミッション以外でのプレイヤーの行動では学園内の勢力図には影響を与えることができない。
      • 数値化されてはいるが、要は敵対するか否かの違いなので、細かい数字にはあまり意味が無い。
    • 好きな派閥に所属できる、どこと協力してどこと敵対するか自分で選べる、自分の派閥を作れるなどの要素があればもっと良かったかもしれない。
  • 自由度が今一つ
    • 行動できる時間はAM8:00~AM2:00までと制限があり、かつ時間経過も少々早めな点も不満点にのぼりやすい。
      • また時間操作もできない為、授業が一部残っていると面倒である。
    • 過去に受けた授業を再度受けることが出来ない。
      • 授業は1教科につき5回存在するが、全部クリアした後は最後の5回目しか遊べなくなってしまう。
      • どの授業を受けるかは決められているため、好きな科目を選んだりすることは出来ない。
      • 加えて授業の難易度が偏りがあり、一部の教科に残りやすい。
    • また、ローカライズが字幕部分だけのため、英語が苦手な人には厳しい部分もある。
      • 「英語」の授業*7は最初のうちは簡単だが、後のレベルになると作る単語の多さと制限時間の少なさによって難易度が跳ね上がる。
      • 一応、日本語版は正解数のノルマが非常に少なく調整されているが、あくまで原語版と比較しての話で英語が堪能ではない人からすればそれでも多い。人によっては総当たりで当てはめていくことになるだろう。
    • キャラに話しかけるコマンドがあるが、字幕が出ないため、比較的簡単な英語であるものの、英語がヒアリング出来ないと何を喋っているのかがわからない。
    • 風紀委員や教師などが強く、大人へのいたずらはトラブルメーターが上がりやすい点も批判されている。
      • 同級生の男子生徒以外、つまり女子生徒、下級生、大人と言った他のNPCに対してのいたずらを行うとトラブルメーターが赤くなり、より重いペナルティを課せられてしまい、いたずらの幅を狭めている。
    • 服装の種類は豊富だが、学校内では制服を着ないと服装違反としてトラブルメーターが上がってしまう。
      • しかもどれが校則に則った服なのかは表示されない。見た目で大体分かるとは言え、分かりづらいことに変わりはなく、またコーディネートの幅も狭めている。前述のトラブルメーターの件と共に悪い意味でのリアリティはあるが…。
    • ミッション攻略の自由度もあまり高くなく、『GTA』のような「車で退路を塞いでおく」「ターゲットに気づかれる前に遠距離から仕留める」といった抜け穴的なテクニックは少ない。一応、「寮母を倒してから堂々と女子寮を探索する」「自転車レースにバイクで参加する」といったことはできるが。
  • 一部リアリティに欠ける要素
    • マップの作り込みが甘く、全寮制なのに部屋数が極端に少ない寮などは雰囲気を再現出来ているとは言いにくい。
      • 土日の概念が無く、ずっと平日が続く。ブルワースアカデミーには休日が無いのか…。
  • 移動の操作性が悪い
    • 基本的に左スティックを倒した方向に進む単純な操作なのだが、カメラ操作と組み合わせるとスティックを倒した方向と真逆に走り出したりすることがある。
  • ロードが長め
    • 特にゲーム開始時のロードが長い。ゲーム中もちょくちょくロードが挟まる。
  • たまにバグるため、頻繁なセーブは必須。ただし、ミッション中はセーブ出来ず、可能な場所も限られている。
  • 授業はレベル5までクリアすれば以降は受けなくても無断欠席扱いにならないが、プレイ記録にはしっかり無断欠席回数が加算されてしまう。

総評

「悪ガキになって学園生活を謳歌する」ことに重点を置き、その雰囲気の良さが高く評価された良作アクション。
『GTA』要素を色濃く継承したアメリカ版『喧嘩番長』ともいえる作品に仕上がっており、学園モノというRockstar Gamesの新境地を従来シリーズファンにも違和感なく受け入れて貰う事に成功している。
不満点も多いものの、それは「もっと学園生活を楽しみたい」という意見の裏返しでもあり、続編を期待する声が多い事からも人気の高さが窺える。
アメリカの学校が舞台なので日本とは少々違うところもあるが、オープンワールドで自由気ままな学園生活を送れる数少ないゲームとしても貴重である。


余談

  • 本作の日本語字幕は、「Nerd=インテリ」といった訳からも分かるように、過激な台詞などは本来の意味とは意図的に変えている部分が多くみられる。
    • 例として、「The Eggs」というミッションでは、ゲイリーがお坊ちゃまグループの1人を「マザコン」とからかう場面があるのだが、実際には彼らの家柄の近親婚の歴史から「雌雄同体」「足に水かきがあるんだろう」(すなわち奇形児扱い)とからかっている。
      • 英語に詳しくなくても、明らかに字幕と違う話をしていると気づく場面があるだろう。

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最終更新:2023年09月16日 16:00

*1 学校内における生徒間の人気の序列をインドの身分制度カーストになぞらえて呼びならわした呼称。日本だと『仮面ライダーフォーゼ』や(原作者がアメリカ人の)『ヒーローマン』で一部再現されている。

*2 日本を意識したゲームだが、その内容は力士を操作して食べ物を集め、体重を増やすというどこか間違ったもの。しかもフグに当たると死んでしまったり、BGMが民謡「さくらさくら」のアレンジなのもまた可笑しい。

*3 顔を思い切りつねる、握手に見せかけて手を捻り上げるなど。中には唾を顔面に塗ったくるような悪ガキらしいえげつない攻撃もある。これを喰らった相手は逃げようとして素っ転び、戦闘不能になる。

*4 本来はオモチャの拳銃のようなものだが、本作のは結構ごつい。

*5 ボタン連打によるダッシュやスケボーを駆使すればこちらの方が足が速いので逃げおおせる。

*6 もちろん弱い者からの頼みでも報酬はいただくが。

*7 決められたアルファベットと文字数で単語をいくつも作る。スラング(英語圏の慣用句や言い回し)を作る必要もあるので英語の知識がないと困難。