Milkyway

【みるきーうぇい】

ジャンル アドベンチャー

対応機種 Windows 95/98
メディア CD-ROM
発売・開発元 Witch
発売日 2000年7月28日
定価 8,800円(税別)
レーティング アダルトゲーム
廉価版 うぃずVoice:2002年3月8日/4,800円(Win98/Me)
判定 なし
ポイント Witchの看板シリーズ1作目
癖のあるTEXT


概要

  • アダルトソフトブランド「Witch」の2作目。
  • 1作目『Alive』と世界観が共通している。
  • 『Milkyway うぃず Voice』はボイスが付き、システムを改善した廉価版。

ストーリー

浪人決定と共に親のやっていた喫茶店を継がされることになった主人公。
当然そんなのはゴメンだとだらだら逃げていたのは良いが、それを見かねた両親が出ていってしまう…。
生活にも困ってしまい喫茶店を引き継ぐ羽目になってしまうのだった。
最近は幼なじみの千尋の家がやってるファミレスチェーンが大人気で、寂れた喫茶店が流行るわけがない・・・。
困り果てていた建治は幼なじみの倫に相談を持ちかけるのだった。
倫は、自分の趣味も相まって喫茶店の大改革を提案する。店舗の改装もそうだが倫が提案したのは客層の心機一転。
可愛い店員に可愛いコスチュームを着せ有る意味、濃い客層をターゲットとした喫茶店を提案した…

特徴

  • 「カフェテラス」「カウンター」「レジ」などの選択肢から選び、選んだ場所にヒロインがいる場合はイベントが進行するADV。
    • 基本的には攻略したいヒロインのいる場所を選び続ければ良い。
  • 1人のヒロインとのイベントが進行すればそのキャラとのエンディングを迎えて終わる。
    • 誰とも親しくなれなかった場合はバッドエンド。
  • 指定のヒロイン個略後に「はじめから」を選ぶと実妹の晶目線での、短編が始めることが可能になる。
    • 晶ルートのみ選択肢のない一本道になっている。

評価点

  • 攻略可能なヒロインが多い
    • 8人+晶で実質9人のヒロインを攻略できる。
    • 立ち絵のあるヒロインはほぼ攻略対象と言ってよい。
  • ヒロインの属性の多さ
    • 「普通」や「常識人」と呼べるようなキャラがおらず、どのキャラもかなり個性が強い。
      • 眼鏡をかけた関西弁のオタク*1。更には浮気容認派*2
        そのためか、3年後が舞台の『2』では彼女が『1』主人公との結婚を果たし、他のヒロイン(の一部)は『1』主人公の愛人(主人公との間に子供も作っている)として登場した。
      • コスプレをすると人が変わるが、普段は人見知り
      • OLとコスプレイヤーの2面性を持つ女性
      • 泣き虫ないぢめられっ子
      • 精神年齢の低いお嬢様etc

賛否両論点

  • 独特なテキスト
    • 一部の英単語がアルファベットで表記される。以下は例。
      • 「でもウチのSTAFFは」
      • 「Beer飲みたいですね」
    • なお以下のように表記揺れも見られる。
      • 「俺にHelpを求める」「HELP待ってたんだよ~~」
  • 「いぢめ」「こんにちわ」等の表記
    • 前者は「いじめ」ではないことを表現するためにこのような表記になっている。
    • 後者は誤表記だが、雰囲気に合わせるためにわざと、このような表記にしたとも考えられる。
  • このような砕けた文章を好むかどうかで、評価が変わるだろう。

問題点

  • 使いまわしのイベントが多い
    • ヒロインがいない場所を選択すると汎用テキストしか表示されず、何度選択しても変化がない。
  • 一部キャラの攻略が特に面倒
    • 常に登場場所の選択肢が出るわけではないキャラが数人いる。そういったキャラを攻略するには、適度に他のキャラを選ぶ必要がある。
    • だが、他のキャラを選びすぎると、他のキャラのルートに入ってしまうので加減が難しい。
  • 短い個別ルート
    • 個別ルートはかなり短い。
    • ヒロインが多いので仕方がない部分もある。
  • 単品で完結しない晶ルート
    • 1作目『Alive』を遊んでいないと置いていかれる内容。
    • また実妹なので仕方がないが、本番のエッチシーンはない。
  • しょぼいコンフィグ
    • 既読スキップやバックログなどの、基本的なシステムさえも搭載されていない。
    • 周回前提のゲームなので、さすがに何度も同じイベントを見せられるとうんざりする。

総評

良くも悪くも癖のある独特なテキストと、キャラの個性が目立つ1作。
雰囲気に合わない設定や、システムが足を引っ張っているのは残念なところ。

その後の展開

  • 『Milkywayシリーズ』は「Witch」の看板シリーズとなり、多数の続編やファンディスクが発売された。
    • 『Milkyway1.8』などの中途半端なナンバリングがされているものもある。なお『1.8』は単独販売ではなく雑誌付録である。
  • 後に発売された同社の伝奇バトルADV『FAKE』とも『2』でつながりを持つことに。
  • 2004年5月28日に『Milkyway DVD』が発売された。
    • 『1』『1.8』『2』の3作を同梱しており、メディアがCDからDVDに変わり、スクリプトなどが改善されている。
  • 2005年4月28日に発売した『Milkyway3』を最後に「Witch」はブランド解散。

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最終更新:2018年04月10日 01:29

*1 ストーリーに登場している倫の事。MilkyWayがコスプレ喫茶になったのは彼女の案。

*2 本人のルートで「浮気してもええよ」と言っており、そのままOVA版第1話のタイトルにもなっている。