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電波人間のRPG FREE!

【でんぱにんげんのあーるぴーじー ふりー】

ジャンル ロールプレイング
対応機種 ニンテンドー3DS
(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
メディア ダウンロード専売ソフト
発売・開発元 ジニアス・ソノリティ
発売日 2014年7月23日
定価 基本無料
判定 賛否両論
ポイント 基本無料ゲーム
安定のクオリティの高さ
育成環境の劣化
致命的なバグと露骨な下方修正が足を引っ張った
発売1年後のアップデートでパワーインフレへ
電波人間のRPGシリーズ : 1 - 2 - 3 - FREE!


概要

可視化した電波を擬人化した「電波人間」を「電波人間キャッチ」で捕まえ仲間として使う独特のシステムで知られている「電波人間のRPG」のゲーム作品としてのシリーズ第4作。 これまでのシリーズとは違い、任天堂には珍しい基本無料の課金するゲームとしてリリースされたことが話題となった。

電波人間のRPGとは

電波人間のRPGは2009年6月に開発され、2012年2月に発売されたダウンロードゲーム。それ以来、人気を集め、何度もシリーズ化されているジニアス・ソノリティの代表作である。

新要素

  • 基本無料アイテム課金制
    • ゲーム自体は無料だが、ニンテンドーeショップの残高を使って「ジュエル」を購入可能。基本的には1個100円だが、まとめ買いをすることで割引可能(最大90個セットで4,800円)。この「ジュエル」を使うことで、下記のスタミナ回復や、通常では手に入らない強力なアイテムとの交換が可能。
    • 課金しなくても、チェックイン回数のボーナスや、多くのすれちがい通信をしたボーナスなどで入手することもできる。
    • また、3個までなら無料でジュエルの貸し借りができる。利子や催促は無く、ジュエルを手に入れたらいつでも返すことができる。
  • スタミナ制
    • ダンジョンに挑んだりコロシアムに参加したりするために、「スタミナ」を消費する必要がある。スタミナは時間経過で回復するが、「スタミナチケット」や「ジュエル」を消費して回復することもできる。
    • スタミナの上限は、メインステージや一部のエクストラステージに存在する『スタミナのもと』というアイテムで増やすことができる。上限が増えれば、その分多くのステージを一度に攻略できる。
      • 集めなくても進めることはできるが、初期のスタミナ上限を超えるステージも存在するため、メインステージを全てクリアするには集める必要がある。
      • 一度クリアしたステージでも、隠された場所や数字が描かれた扉の奥にスタミナのもとやアイテムがあるので、くまなく探す必要がある。
  • レベル制の変更
    • 「世代」という概念が新たに登場した。今作では電波人間の「世代」によってレベル限界が変わり、最高レベルが7世代・レベル250になった。
    • その世代でのレベルと、ふれあいや食べ物をあげると上がる「幸福度」が限界に達した電波人間は「転生」して次の世代になることができる。また、同じ世代の最高レベルの電波人間二人で「出生」を行うことで、より高い世代まで育つ電波人間を生むことができる。
      また、出生した電波人間は親の顔や色、体格、特技などを受け継ぎ、特技の組み合わせによっては新特技を覚えることもある。
      • 例えば後述の全体技の複合のほか、「かんぜんふっかつ」×2のように単体対象の同じ技をかけ合わせると「みんなかんぜんふっかつ」のように全体技が生まれてくる可能性がある。攻撃技に関しては単体→3体→全体攻撃の同じ技でかけ合わせていく*1
    • レベルの仕様が変更されたためか、前作から電波人間を引き継ぐことや、QRコードによる生成はできなくなった。
  • 更新によるイベント
    • 期間限定のダンジョンや、通常手に入らない装備を持った電波人間を捕まえられる「イベントキャッチ」、期間限定アイテムを購入できる「イベントショップ」などが配信される。「チェックイン」を行うことで受信できる。
    • 曜日ごとに特定のステージを毎日配信しており、その他にも曜日毎に1つの属性に特化したステージに挑戦できる『属性チャレンジ!』や、イベント期間中に限定でオープンするステージ、ゲリライベントとして唐突にオープンされる『ジュエルゲット!』などのステージも配信される。
      • 限定イベントで期間限定でオープンするステージは、特定の行事に因んだものや、入るたびに地形が異なるダンジョンを進む上級者向けの「幻帝のどうくつ」、クイズ・謎解きをしていくものなど、様々なものが登場している。

評価点

  • 基本無料にしては高いクオリティ
    • 戦闘やグラフィックなどは以前の『電波人間シリーズ』と同じものを使用しており、有料版のそれと比べても劣らないクオリティを誇る。ストーリーは若干薄いものの、難易度は高めで遊びごたえのあるRPGとなっている。無課金でも最後まで遊べるように設計されている。
    • 純粋にボリュームがあり、敵の種類もカラーバリエーションや使いまわしがやや目立つがシリーズ随一である。
  • パーティの自由度が上がった
    • 以前のシリーズでは外すことができなかった最初の電波人間をパーティから外すことができるようになり、パーティの自由度が上がった。ダンジョン内での会話内容は先頭の電波人間の性格で変化するようになった。
    • また、NPCとしてのみ登場していた「地底人」や「妖精」を一体だけパーティに入れることができるようになった。攻撃には参加しないが、「レアアイテムのドロップ率を上げる」「特定の属性への耐性を上げる」「モンスターに先制しやすくなる」など固有の特技がある。
  • 一部システムの改善
    • 戦闘に敗北した際に電波人間がロストする仕様、電波人間キャッチの、ペイントボール投げや息を吹きかけると電波人間が入れ替わる仕様は廃止されている。
      • 特に前述の仕様変更は、イベントステージによる強敵で全滅する機会が多くなったことや、電波人間シリーズを初めてプレイするプレイヤーのために考慮していると思われる。
    • 長らく非売品だったアンテナパワーがダンジョン内のショップで個数限定で入手可能になった。
  • 拠点の島をカスタマイズできる
    • 今作では拠点となる島に自由に物を置いて飾ることができる。デコレショップで購入できるエクステリアや種を自由に配置して、自分好みの島を作り出すことが可能。
      • 作物の種を自由に植えられるようになり、華やかな島が作れるようになったが、後述する問題点も発生してしまった。
    • また、島には家を置いてその中に電波人間を一人だけ自由に住ませることが可能。家の中にも家具を配置をできる。
      • 家具によっては幸福度が上がったり、トレーニング機材を置けば経験値を獲得させることもできる。
    • 島の広さは『しまヒロビーロ』というアイテムで広げることができる。特定のステージで入手できるが、最大の広さにするにはジュエルが必要である*2
      • 家の広さも『いえヒロビーロ』というアイテムで最大3段階まで広げることができる。こちらはショップや敵からのドロップで比較的入手しやすい。
    • ワイヤレス通信で他のプレイヤーの島へ遊びに行く(招待する)こともできる。釣りをして遊んだり、エクステリアである「たからばこ」を利用すれば、プレイヤー同士でアイテムのやり取りもできる。
  • すれちがい通信による特典
    • すれちがい通信を行うことで、すれちがったプレイヤーの数に応じてジュエルを獲得できる。基本無料のゲームのため、プレイ人口も大きいのですれちがいできる機会も多い。
      • しかし、同じプレイヤーとのすれちがいしてもジュエルをもらえる人数として再カウントされないため、すれちがい通信する度に獲得までのハードルが上がっていく。
    • 最初の頃はすれちがった相手の電波人間が確認が出来るだけであったが、後のバージョンアップで、すれちがった相手の電波人間と対戦ができる「すれちがいバトル」が導入された。相手チームはAI操作ではあるが、擬似的な通信対戦ができる。
      • 相手チームに勝利すれば、豪華なアイテムが手に入ることがある福引に挑戦できる「ふくびきけん」がもらえるため、モチベーションが上がる。

賛否両論点

  • 頭や柄の格差
    • 今作では新たに頭の形もステータスに影響するようになり、また属性以外にも影響する特殊な柄も追加された。 それまではほとんど見た目の差に過ぎなかったが、新たに育成する意欲を刺激するきっかけにもなった。 一方でステータスを増強するアイテムの使用回数に制限が入ったことや補正そのものが大きいことで優劣が生じてしまった。
      • 槍玉に挙げられるのはハート頭の電波人間。APが50もアップし、必要経験値量も2割少ないという最強の頭である。しかし見た目は所謂 キモかわ系 であり、ハート頭がズラリと並ぶ光景に生理的嫌悪感を示すプレイヤーは多い。 せめてグループという形で複数種類あればマシだっただろうが…。
      • また後期に実装されたレンガ・ダイヤ・トラの特殊柄はそれぞれ特定のステータスに1.15倍の補正が掛かるが、レベルの上昇に伴うインフレで上昇量が多い。
    • しかしあくまでも影響が大きいのはコロシアムや通信対戦のみであり、それもやり込みを前提とした上での話。これら強力な頭や柄が無くてもメインコンテンツの攻略に悪影響を及ぼすことは無い。

問題点

  • エンカウント事故が起こりやすい
    • 本作も1から変わらずシンボルエンカウント式ではあるが、大半の敵シンボルが急に上から降ってくることが多く、無敵時間などといったある程度の猶予が設けられていない。通路の狭い部分が多いのも相余って、どうでもいい敵シンボルと遭遇して、無駄に時間を消費することもしばしば。
      特にイベントステージの大半ではそれがネックとなり、出会う必要の無い敵と遭ってしまう事もしばしば。
    • また、後述のクレイを連れて行かずモンスターレベルがパーティの平均レベルより大きく下回っている時*3でもこちらに近づくモンスターも存在し、思う通りにダンジョン内を探索することもしづらい。
      • 「エメラルドタイフーン(ごちそうゲット!・幻帝のどうくつ)」「パワーせんし(経験値ゲット!上級)」「トパーズきょじん(幻帝のどうくつ)」「かみなりおに(同左)」が該当し、ステージの関係で遭遇できる状況は限られてくるも、それぞれレベルが高いため倒せる状況ではない場合は、より慎重に進む必要がある。
    • 曜日イベントの影響かシンボルエンカウントの数に上限が設けられており、スタミナや下記の事もあって経験値や金を稼ぐこともしづらい。Ver.1.8以降では一日のイベントステージの入場制限数が設けられ、さらに悪化してしまった。
  • イベントステージが性質を知らないと稼ぎづらい
    • 経験値やお金、ブーストなどを稼げるイベントステージがあり、そこの敵を倒すことでそれらのアイテムを手に入れることができるのだが…。
    • すぐに逃げてしまったり、全く先制できない、ガードで暫くの間攻撃を無効化にしたり、誘惑を持つ敵や稼ぎと関係ない敵が出現するなど、ステージの性質が分からないと全くと言っていいほど稼げない。*4
      • そのためエクストラステージに存在する地底人・クレイ*5が必須となってくるが、それまでの道のりが長く大変。苦労して仲間にしても、入れている間は常に敵が寄ってくるため、扱いづらい。
        一応、上記の4体に関わる問題も兼ねて、アンテナ「ステルス*6」を使えばそれらの問題を解決しやすくなるが、通常のキャッチではなかなか出ず、実戦的に使うには高レベルが必要ため、ステルス要員を用意するのは大変。
    • 後の更新で「経験値ゲット!」「ゴールドゲット!」では、にゅうし系・きんば系のシンボルのみが登場するように修正された。
      • しかし、今度は戦闘に入った時に関係の無い敵が混じって登場するようになったため、前のように育てたい電波人間だけの構成で行ったり、混じって登場する敵を倒せる手段がないと、全滅してしまい無駄になってしまうことが多くなってしまった。
    • にゅうし・きんば・もぐらは元から逃げやすいのだが、逃げられてしまうことが多く「先制できずに遭遇したらすぐに逃げられて、何も得られず戦闘が終わった」ということが非常に起こり易い。
    • にゅうしの大群に運よく遭遇しても先制できないと、一気に逃げられて数匹しか倒せなかった、ということが起こり易い。一応もぐらは、1ターン中に逃げるのが一匹のみという仕様があるため、1ターンで倒してしまえば楽である。…が上級のモグラはクリティカル以外はほとんどきかず、装備でクリティカル率を最大70まで上げることが可能だが、その装備はドロップ率が低いため、装備のそろっていない初心者には1ターン撃破は困難である。
  • ステージの問題点
    • スタミナ制になったことで、スタミナが足りない場合はステージに入れない。足りない場合は回復するまで待つか、ジュエルかチケットを消費して回復させるしかなく、自由にステージを攻略することができない。
      • また、ステージを選択した時*7やWi-Fiコロシアムで対戦相手を選択する前に、スタミナを消費した後オートセーブがされるので、誤って希望じゃないステージを選択してしまうと無駄にスタミナを消費する事となり取り返しがつきにくくなる。
    • ステージ自体の探索も全ての敵を倒したり、宝箱を回収するとなると、後述するエクストラステージを除きステージクリアまでにかなりの時間がかかる。
    • 特定のイベントステージは入れる回数が制限されており、1日1回もしくは3回までという制限もある。運や敵の倒し方が悪いと、1回分を無駄にしてしまうことも。
      • 上記のとおり、Ver.1.8以降では全てのイベントステージが1日3回までと言う制限がとられており、さらに顕著になっている。
    • 全滅もしくはリタイアした場合、そのステージで使用したアイテムやお金は全て戻ってこない(経験値は獲得したままになる)。ステージ内のショップで使ったお金も無駄になるため、島に戻ってきたがお金が無いということも起こる。
      • 但し、電源を切れば、そのお金を取り戻すことができる。その場合、もちろん経験値は失われる。
      • 任意のタイミングでいつでも島に戻ることができるアイテムはあるが、ジュエルでしか手に入らず、無料でもほんの少し手に入るのみ。
    • また、作戦の並べ替えや、バトル中の演出やメッセージスキップ機能が用意されていない。ステージを攻略する度に、長々な演出を見せられるので一つのステージの攻略に時間がかかる。
      • ステージのクリア前・クリア後で、メッセージや演出が変わるようなことは無い*8。スキップ機能がないため、同じステージで何度も同じメッセージや演出を見る羽目になる。
  • エクストラステージにダンジョンがない
    • 本編ストーリーのメインステージまでは過去作と同じようにダンジョンでの探索があるが、クリア後のマップである24種類のエクストラステージ(○○への○の試練シリーズ)には探索要素がなく、基本的にはマップの真ん中にボスが一人立っているだけ。しかしステージに挑むための消費スタミナは50と非常に多い。
      • エクストラステージで入手できる有用な装備や地底人、スタミナのモトがある。
    • エクストラステージの解禁の方法は、ステージ1と10を除くメインステージで1個ずつ獲得できる偶像を使うことなのだが、ステージによっては入手が難しいものもある。
    • Ver.1.8以降で追加されたメインステージの解禁方法に、このステージを10個以上クリアするという条件が含まれている。
    • ただし、Ver.1.8及びVer.1.9にて追加されたエクストラステージは、メインステージを基にしたステージであり、ボス以外にザコ敵も登場する。
    • しかし、ボスしかいないエクストラステージはVer.1.12で再登場した。
      • ちなみにそれらのステージの消費スタミナは100である。ボスと青宝箱しかないにもかかわらず、消費スタミナが多い。(但し、因縁の試練は、黄金の扉もある。)
  • 育成環境の劣化
    • 世代でレベル限界が決まるようになり、これまでのシリーズと比べレベル上げの手間がいちじるしく増えている。
      • 例えば「推奨レベル150」のダンジョンに挑むためレベル150の電波人間が欲しいとする。レベル150に達するためには6世代まで上げる必要があるため、5世代(最大レベル100、幸福度100)まで育つ電波人間から出生する必要がある。出生用の親二体を育成し、出生で生まれた6世代の電波人間はまたレベル1から育成しなくてはならない。これをパーティの8人分、ダンジョンに挑める回数の限られたスタミナ制でレベル上げするのは非常に時間がかかる。この手間をかけても、望みの特技や色を遺伝しない組み合わせでやりなおしということもある。最高レベルであるレベル250で望みの特技や色などを持った8人パーティを組むのはもはや苦行である。
      • また、能力にボーナスが付くオーラの存在もあり、単色の電波人間を3回転生させることで発生するのだが、7世代でオーラ付きの電波人間を作るには下記の世代の限界数を上げるアイテムがないと作ることは難しい。
    • 過去作では「電波人間キャッチ」で現在のパーティに近いレベルの電波人間を捕まえられたため即戦力に出来たが、今作では全てレベル1、世代の限界が2~3、稀に4~5程度になってしまった*9ため、電波人間キャッチで捕まえた電波人間は、強い電波人間を生むための素材や、それまでのつなぎくらいの存在になってしまった。
    • 世代制が導入されたことで、その世代の限界レベルに達すると成長がストップされるようになった。この場合、転生や出生で世代を一つ上げない限り、獲得した経験値も無駄になってしまう。
    • 後に更新で出生できる回数を増やす「しゅっせいダケ」や、世代の限界を上げる「ノビノビタケノコ」といったアイテムが追加されたが、貴重品で手に入れるのが難しい。
      • これらのアイテムは、ジュエルショップでも個数限定で置かれている。
    • 他にも能力を上げるアイテムを投与し忘れて転生してしまっても忘れた分の補填はない。
    • Ver.1.8以降では、レベル200を超えたレベルを持つ敵が多く登場し、また☆7を超えたランクを持つ装備品やアイテムを登場したことにより、全体的にパワーインフレが起こっており、全ての電波人間の世代が7世代を必須となるような環境となってしまった。
      • また、そのバージョンは全体的に打撃パーティ*10を対策されたような環境となっており、「トゲトゲ」や「カウンター」の上位互換で受けた通常攻撃のダメージをそのまま返す(+装備品による追加攻撃を無くす)「受け流し」や、クリティカル攻撃を無効にする「幻」といった状態変化も新たに登場している。
    • 後のアップデート(Ver.1.9以降)で最大レベル350の第8世代、善・悪といった要素が登場し、ますますレベル上げの手間がかかる様になってしまった。
      • それに加え、第7世代の電波人間を第8世代に転生するには「ドリドリタケノコ」という専用のアイテムが必要となる。当然貴重品なため、入手が厳しい。
  • これまでのシリーズではパーティに参加していない「電波人間ボックス」の電波人間にも経験値が入ったが、今作では入らなくなった。
  • 拠点である電波人間の島に家を建て、「サンドバッグ」などのトレーニング用の家具を配置し、その家に住ませた電波人間にだけは経験値が入るが、トレーニング用の家具を入手するには基本的にはジュエルが必要である。*11
  • 2属性攻撃アンテナの問題
    • 今作では異なる属性の全体攻撃のアンテナを持つ電波人間同士を出生させると、一定確率で2属性の全体攻撃のアンテナができる。
    • しかし、出生を確定してもなったことが分からず、レベルを上げてアンテナに変化があるか確認しなければならない。運が悪いとそのアンテナにならず、一から作り直さないと行けなくなる。
      • 一応、素早さである程度は判断することができる。
    • また、これらだけではなく上記のようにお目当ての技を持つ電波人間の出生が安定して行えられるわけではないので、「苦労して素材を集めたのだが、お目当ての技を持つ電波人間じゃなかった」となってせっかくの苦労が水の泡になることも多い。
  • 作物を一度に多く埋められない、収穫できない
    • 今作は拠点となる島を自由に飾れるためか、作物を一度に沢山埋めたり収穫できなくなった。出来たフルーツや花は一つ一つボタンで回収する必要がある。
      • 一応全体からすればまだ及第点クラスなので、前作のRPG3が洗練されすぎていたという方が正しいだろう。
  • ジュエル周りの問題点
    • 戦闘に敗北した場合、ジュエルを使用するとその場で全回復して再挑戦できるのだが、確認メッセージが表示されず「はい」を選んだら即消費されてしまう。
      • 消費した時点でセーブされるため、ボタン連打などで間違って消費させた場合、取り戻すことが不可能である。
    • 現在では改善されてはいるが、レアキャッチやイベントキャッチはジュエルを支払わないと入れず、どんな電波人間がいるのかという確認もできなかった。
      • 後に配信された更新データで改善されており、電波人間の確認を行ってからジュエルを支払ってキャッチできるようになった。 …が、この仕様は後のアップデートで追加された「激レアキャッチ」で復活してしまった。消費ジュエルも5と異常に高く、目当ての電波人間がいない場合もあるのでかなり不便。
  • 露骨すぎた下方修正
    • 有用なアイテムや、仕様を利用した稼ぎが発見されると、更新によって下方修正がかけられるということが頻繁にある。
      • 特に「ブーストゲット!」は頻繁に仕様が変更される。長らくは広めの通路で敵の様子を窺いやすく敵の攻撃も激しくは無かったが、あるアップデート以降から通路が狭くなり「ぶたはなウサギ」は必ず先手を取ってくるようになった上に、こちらの動きを止めさせる技を使ってくるようになっている。そのため、推奨レベル・4に似合わず難易度がアップしている。
      • その他にも、入手できるブーストの種類が突然変更されることもあるため、入手できるブーストの種類に偏りが生じることもある。初期の頃は「おたからブースト」、現在では「つかまえるブースト」の入手が厳しくなっている。
    • 後に追加されたダンジョンで遭遇する敵のレアドロップが露骨に下方修正を受けており、これらも非難を浴びることに。
      • 例を挙げると店で入手できるふっかつのくすりや、状態異常なおしが何故かレアドロップ枠に設定されている。
  • 下記のバグは長らく放置されていたにもかかわらず、正規の仕様を利用した稼ぎに対しての締め付けが厳しすぎることが非難された。
    • このため、バグ修正のアップデートを適用しないプレイヤーが続出する拍車を掛けてしまうという、本末転倒な事態に陥ってしまった。
  • 時刻変更した時のペナルティが厳しい
    • 本体設定で3DS本体の時刻・日付を変更すると、開催しているはずのイベントが強制終了され、次にゲームを始めたときのセーブから24時間経過しないとチェックインやイベントが参加できなくなる。
    • それだけではなく、最終セーブから起動するまでの時間分のスタミナの回復や作物の時間も減らなくなる。さらに、植えていた作物がランダムで必ず枯れてしまうというペナルティも発生する。
      • 恐らく、時刻変更でスタミナ回復や作物の成長時間を短縮させないようにするための処置と思わるが、時刻を少し変更しただけで発生してしまうため、さすがに厳しすぎる意見もある。再度チェックインしても、イベントの受信もできない。
      • 作物が枯れてしまう点については事前に回収しておけば回避は可能ではあるが、いちいち回収したり植え直すのが面倒。
    • 時刻変更でペナルティがあることは、説明書などに一切書いていない。ペナルティがあるとはいえ、24時間の間チェックインやイベントがプレイできない仕様はどうにかならなかったのか。
    • なお、後に同社から配信された「ポケとる」では、時刻変更してもイベントが消えるのみ(次にセーブするまでライフが回復しないのもあるが)で、チェックインすることでイベントの再受信ができた。そのため、問題点が余計に目立ってしまっている。
  • バグの存在
    • 今作最大の問題点。正規の方法でなくステージを選択することのできるバグ技が発見され、使用すれば稼ぎステージなどを本来減らされるはずのスタミナの消費を抑えて、いつでも入ることができる状態になってしまった。更にバグを活用していくらでもジュエルを稼げる方法まで見つかってしまう*12。Miiverseの投稿や動画サイトで拡散されたが、運営が気づいていなかったのか、長らく削除されなかったため利用者を増やしてしまった。
      • 課金アイテムがほとんど無価値になってしまったことで、特に課金プレイヤーからこのバグを放置した批判は強い。
      • バグの利用を防ぐため公式は、急遽様々なイベントを開催させ、チェックイン(=データを更新させてバグの利用をやめ)させようとデータ更新をすすめていた。
    • その後、更新データでその時間に入れないステージを選択すると看板でステージの入口が塞がれるという応急策が取られたが、「曜日限定ステージ挑戦中に日付をまたぐと看板に塞がれ続行不能になる」という不具合も発生してしまった。
    • 後に更新データでステージ選択バグは使用不能になったが、同時に「特定のダンジョンで味方同士で攻撃してしまうバグ」が発生、翌日配布されたこのバグ修正の更新データをダウンロードすると「まれにフリーズ、再起動不能になるバグ」が発生してしまうという事態になった。これ以外にも更新をかけると新たなバグが増えるということがあったため、ユーザーの不信感を煽ることになってしまった。
      • ステージ選択バグの更新データは配布されたものの、「チェックイン」を使わなければ更新しないでプレイし続けることもできるため、更新しないまま遊ぶプレイヤーが続出した。新しいイベントやイベントキャッチが受信できない、バージョンの差があるとすれちがいバトルを行えないなどの制約はあるのだが。
+ 改善された問題点
  • メインシナリオが薄い
    • 今作では主人公が他の電波人間にいじめられた為に自分自身を強くするべく、地底人のカネコから島を貰いつつ伝説の装備を集めることになるのだが、メイン及びエクストラステージを全クリしてもそれが掘り下げられない。隠しキャラなどでいじめっ子が登場することもない。
    • 一応、主人公自身や一部ボスなどが主人公が強くなる・なったことを示す台詞はあるのだが上記の故に死に設定に近い。
    • Ver.1.8にてメインステージの追加が行われており、シナリオの薄さに関しては改善されたが、上記のオープニングの問題点はそのままになっていた。
    • Ver.1.9にてメインステージが更に追加され、遂にいじめっ子が登場する。(オープニングの3人を含む8人で登場)
    • Ver.1.12にてメインステージが更に追加され、悪属性に転身した状態で、いじめっ子が再登場する。
    • Ver.1.14にてメインステージが更に追加され、今回はいじめっ子のリーダーが1人だけで登場。そして、今回で遂に…?

総評

基本無料形式のゲームとしてはやや異色の、片手間に遊ぶタイプではなく、じっくり腰を据えて遊ぶタイプのゲームである。
ゆえに育成関連はかなり手間がかかってしまうものとなったが、シリーズ随一のボリュームと安定のクオリティのお陰でハマる人はいくらでもハマれる作品である。
それだけにステージ選択のバグの放置と稼ぎに対する過剰な締め付けが惜しい。
しかし、楽しませようとしていたのは事実であり、毎月季節イベントや不定期イベント、常設ステージも多く配信され、『更新しない方が面白い』という状況からはどうにか脱却することはできたものの、
次から次へとバグが発生する対応から賛否が分かれ、課題や教訓を多く残す作品となった。


余談

  • Miiverseの民度
    • 本ゲームとはあまり関係ないが、Miiverseのシリーズ総合コミュニティでは、基本無料のゲームであることが災いしてか、共感稼ぎや当シリーズに関係ない投稿といったマナーに違反しているプレイヤーが多いことも問題となっている。
    • 今作が発売されるまではまだ平和だったというプレイヤーも多く、総合コミュニティになってから共感稼ぎ等に不快感を持つプレイヤーも多くなってきたと言われている。
  • 2015年8月頃に突如、本作のTCGが発売。ゲーム内との連動も行え、電波人間やアイテムを獲得できた。しかし、2016年12月頃にはTCGの公式サイトはなくなってしまった。
  • ネタバレになるが、2作品目のクリア後エピソードでシナリオ最終ボスが散り際に予言した、「新たなる脅威」の正体は未だにわかっていない。
  • でんぢゃらすじーさんとのコラボが行われており、コロコロコミック2015年12月号に掲載されているシリアルコードを入力することで、コラボ限定ステージに入ることができる。じーさんを仲間として連れていくことが出来たり、有用かつ強力なアイテムが手に入る。
  • 『New 電波人間のRPG』がスマートフォン向けに配信されていたが、現在はサービスを終了している。
  • 2022年7月現在、3DS及びWiiUのニンテンドーeショップのサービス終了告知がされた中、本作品はとくにサービス終了などの告知もなくイベントの開催を続けている。

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最終更新:2023年10月17日 11:13

*1 ただし100%出生されるわけではなく、「みんなぜんぶかいふく」や「みんなかんぜんふっかつ」等の強力技は出生率は低い。

*2 ある程度はメインステージで入手できるが、最大まで広げるにはジュエルショップで5ジュエルで売られているのを3つ全て購入する必要がある。

*3 モンスターレベルの表記が青字になり、モンスターがこちらに近づかなくなり、遭遇しても逃亡率が100%になる。

*4 ドラクエで例えるならば『はぐれメタル』の撃破が前提とされているようなもの。

*5 敵シンボルの数が上がり、更に歯系の敵などこちらから逃げてくるモンスターが近寄るようになる。それによって普段は背後から接触しての先制攻撃のしづらい敵も先制攻撃できるようになる(100%ではない)。しかし敵が戦闘から離脱することが無くなることは無い。

*6 フィールド上にて効果を発揮するアンテナで、暫くの間敵に見つからなくある効果を持つ。レベル16→51→101へ上がるに連れて継続時間が長くなる。

*7 実際にはブーストを使用するか否かの確認場面が出てくるが、定期イベント「電波人間コロシアム」等ではブーストを使用できずにそのままオートセーブとなる。

*8 前述のとおり、先頭にいる電波人間で会話が変化することはあるが、変化するのは電波人間のセリフの部分のみ。

*9 例外として、ノーマルキャッチ以外で捕まえられる電波人間は、ある程度レベルと世代が上がっている状態で捕獲できる。ただし、こちらはジュエルが必要である。

*10 攻撃力を3段階上げる「みんなムキムキ」や、次に行う通常攻撃のダメージを増やす「(みんな)たくわえる」を使い、相手に大ダメージを与えることを目的としたパーティの事。パーティを作る手間がかなりかかる分、ボスを速攻で倒すことができたり、Wi-Fi戦では高得点を得られやすいメリットがあったりする為このパーティが流行していた。

*11 低確率ながらリサイクルでも排出される。

*12 特定の日だけでオープンしていた『ジュエルゲット!』がデータ上存在しており、バグを利用すればいつでも入れるようになっていた。