ガンダムブレイカー

【がんだむぶれいかー】

ジャンル 創壊共闘アクション

対応機種 プレイステーション3
プレイステーション・ヴィータ
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 クラフト&マイスター
発売日 【PS3】2013年6月27日
【PSV】2013年10月31日
定価 【PS3】7,980円
【PSV】6,980円
【PSVスターターパック】24,980円(各税込)
判定 なし
ポイント ありそうでなかったガンプラゲー
俺のガンダムこそ最強!!
アクションとしては大味気味
ガンダムシリーズ


概要

ありそうで無かった「ガンプラ」に乗り込んで闘うバトルアクションゲーム。
往年の漫画『プラモ狂四郎』以来のガンダム好き少年(元少年含む)の心を捉えたビルドシステムが特徴。
PSV版発売にあわせてPS3版も大幅なアップデートが行われ、現在ではほぼ同じ感覚で遊べるため一緒に取り扱う。


特徴

  • 「ガンダムの世界」ではなく「ガンプラの世界」
    • 主人公(プレイヤー)は大規模なガンプライベント「グレートフロント」に参加し、その中でガンプラを買ったり組み上げたり、ミッションで入手したりしてバトルを勝ち抜いていく。
    • 登場人物はオリジナルで、ガンダム世界からの登場は無い。『バトルロボット魂』に近いとも言えるかも知れない。
    • 登場するNPCも作品の性質上「イベントに参加している他のプレイヤー」といった感じである。
  • ガンプラバトルシミュレータ
    • ガンプラをスキャンしてゲーム内に再現して戦う、というプラモ狂四郎的なシステム。現実のガンプラを使えるわけではないにせよ、80~90年代に少年期を送った男性であればかなり胸躍る設定である。
      • 現実世界においても『ゲイジングバトルベース』によって簡易的に再現されていたが、現在はサービス終了している。ちなみにそちらではプラモデル内蔵されたICチップを筐体に読み込ませる方式。
    • 組み上げたキットの性能がモノを言う、ガンプラの差が戦力の決定的な差となるためガンプラ選びや組あわせは非常に重要。
    • MAやPG(1/60)機体とのバトルも可能。どちらもプレイヤーは使えないボス機体扱いとなっている。
  • 作成&改造
    • 敵を破壊すると「ランナー」が入手できることがあり、これをセットアップで組み立てるとガンプラのパーツが出来上がる。モデラーレベルによっては、他のガンプラのパーツにする「スクラッチビルド」も可能。例えばGMのアームランナーからGMIIのアームパーツを作成する、など。
    • パーツは「頭」「胴体」「両腕」「下半身」「バックパック」に分かれている。
    • 各パーツには使用可能なレベルやキャパシティがあるものの、基本的には自由に組める。HG(1/144)とMG(1/100)を組み合わせることも可能。
  • プラモデルならではの「部位破損」
    • 戦闘中にダメージを受けた際、手足や頭部が外れてしまうことがある。あくまでプラモデルなので拾ってくっつければ(或いは立ち止まってリキャプチャービームで回収すれば)問題ないが、パーツが外れている間は一部機能が使用不能になる。
      • 特にレッグパーツは移動不能になるため、タコ殴りにされてしまう。足なんて飾りです、とはいかない。逆に頭はロックオン出来なくなるものの大きなデメリットにならない。たかがメインカメラをやられただけだ!
      • 雑魚敵の場合、レッグを失った所に追撃すると「グラウンドブレイク」となり一発で倒せる。狙った箇所を破壊できるわけではないので、偶然に頼ることになるが。
      • また、パーツが外れた状態で倒すと外したパーツからもアイテムが入手できる。そのため、アイテムの入手確率を上げるにはパーツを外した状態で倒すのが鉄則。
  • 原作再現の技の数々
    • 本作では必殺技として、本作独自のEXアクションが武装の種類ごとに存在する他、特定のパーツを装備するとそのパーツに由来した原作再現の技を使用できる。
      • 例として、オーライザーを装備するとトランザムバーストが、GXのバックパックを装備するとサテライトキャノンが撃てる。
    • それ以外にもオプション武装を6つまで装備できる。各パーツに組み付いているバルカンやビーム砲、サーベルなども使用できる。

評価点

  • 上記のとおり、ありそうでなかったガンプラゲーであること自体
    • ストーリー性は薄いものの、その分「俺のガンダム」作りに燃える事が可能。
    • 公式や攻略サイトなどでもオリジナル機体の披露が盛んであり、ガンプラ好きにとっては堪らない。
    • 機体サイズの差やパーツアウトなどプラモデルならではの部分を盛んに取り入れてくれたのは御見事。
  • カスタマイズとペイントによる自由な機体作り
    • ダブルオーライザーバックパック+シナンジュ腕などよほど異例の事態がなければ、自由な発想で組むことができる。
      • EXアクションの条件となるパーツ以外は自由のため、トランザムするザクやファンネルを飛ばすGMなど自由自在。原作を再現しつつ、ガンダムという世界をブレイクできる。
    • 本作では五体とシールドそれぞれ設定された4か所を自在にペイントできる。白い百式や、赤いフィンファンネルを放つ黒いνガンダムも可能。
      • ミッションごとに決められたポイントを得ることで解放されるデカールや、エアブラシや汚し塗装、迷彩塗装をはじめとした一部パターン塗装でオリジナリティを出すことも出来る。
  • ユニークなビルド
    • 下記問題点で詳細に記載されているが、本作は参戦機体の少なさが欠点の一つである。その一方で、参戦しているパーツと自由に塗装ができる設定を利用して、まるで「どこかで見たことがあるような」敵機体が多数参戦する。
    • 本作はマップに沸く雑魚敵も独自にカスタマイズされたものが登場する。その中には本作に参戦していないガンプラに見えるような組み合わせ、カラーリングで登場するものが存在する。ゲーム中はせわしなくマップ中を移動するので、ちらっと見たくらいでは本物か偽物か区別がつかない。
      • ともすれば問題点でもあるが、自由にパーツ・色を組み合わせられる本作の仕様を上手く活用した例といえる。これを受けて、実際に参戦していない機体を「それらしく見えるよう」再現したガンプラを組んだプレイヤーも多いだろう。頑張ればガンダム作品とは関係ないロボットも再現できる。
  • 現実を舞台としたステージ
    • カジノのテーブル、ショップの作業机のような室内から、映像を投影しているという設定で屋外に大型サイズで登場したりもする(スケール毎のサイズ差は残っているため、MSの設定上のサイズとは違う様子)。
      • 余談だが、続編『2』では現実ステージ数が大幅に減らされてしまったため、本作独自の魅力の1つとも言える。

問題点

収録機体関連

  • 収録機体数はかなり少なめで、カスタマイズゲームとしては致命的。
    • 比較的人気の作品でも主要機体は大抵そろわない。例えば00からのフルセット参戦は実質ダブルオーとスサノオのみで、マイスターのガンダム全機…どころか主人公の機体すら揃わない。他にもアニメ版SEEDは主人公機こそ揃っているものの、逆に言えばそれだけである。
    • さらに酷いところでは『0080』『0083』は主人公機のガンダムは1機も収録されていない。それでいて敵および味方の量産機のみ収録。『08MS小隊』『F91』『V』に至っては武器のみ。また、いわゆる「アナザー」からは量産機が参戦していない。
    • 頭のみ、脚のみといった部位限定で参戦した機体も多い。例として、ガンタンクが頭だけ、ガンダムヴァーチェやGNアーチャーは脚だけ。ガンタンクの場合、下肢はキャタピラだし腕はマニピュレーターの役割を果たさないなど例外要素が多いことが理由となった可能性が高い。
    • 他にも部位の分割の問題からか可変機の参戦も非常に少ない(ΖガンダムおよびΖΖガンダムくらい)上に変形機構はオミットされている。また、同様の理由からかズゴックなども登場しない。
    • ドラゴンガンダムのような『腕が伸びる』機構を持つ機体もまるまる不参戦となった。
  • 一部謎のオミットや仕様変更を受けたパーツ
    • ヘビーアームズ(EW版)はちょうどPS3版発売に近い時期に発売されたMG仕様であり、頭身などもそれに合わせて縮んでいるのだが、武装であるビームガトリングのみTV版のものに差し替えられている。(バックパックと連動するEW版の仕様をシステムの煩雑さから見送ったものと思われる)
    • ストライクガンダムのIWSP装備のコンバインシールドからは何故かビームブーメランが取り外されている。
  • 前述の通り参戦数自体は少ないにもかかわらず形状が同じ機体が多数登場。ただし、公式サイドも「参戦数○○機以上!」のようなアナウンスをしていないため、詐欺や水増しといった批判は的外れともいえる。
  • ストライクガンダムとストライクルージュ、ザク系統、アストレイシリーズなど色だけ違うパーツが多いため水増し感がする。ある程度自由に色が変更できるこのゲームでは同種の機体を入れる意義が薄い。
    • 一応、武器適性などの差はあるので本作のシステム的には無駄ではない。そもそも後述の通り武器適性自体が賛否両論ある要素ではあるが。
  • 初代ガンダムでもゲルググが収録されていないにもかかわらず、ザクは専用機込みで6機収録。
    • これらに関しては要望が多かったのか、続編では大量の新規参戦を収録し、またパーツのみの機体というのもなくなった(武器のみの機体は相変わらずいるが)。

アクションゲームとしての問題点

  • よく言えば爽快感重視、悪く言えば大味なアクション性
    • 短時間だけ性能を大きく上げる「覚醒」や使い勝手の良すぎる一部オプションなど、基本的には難度は低い。
    • 例えばデスティニーガンダムのアームパーツの「バルマフィオキーナ」(掌に仕込んだビーム出力器)は「威力が高く高速移動が可能で使用回数無限」という無茶な性能。ボスであるPGやMAには通じないが、ここから更にEXアクションへ繋げるとMG以下のサイズならば一方的に嵌め殺せる。
    • 回復用のオプションやEXアクションもあり、また追加モジュールの中には「ガードに成功すると機体耐久値回復」という物も。盾が破壊されない限り生存率が跳ね上がる。
    • とはいえパーツ集めで連戦することを考えると、このくらい軽いほうがプレイが快適かも知れないので一概に批判するような箇所でもない……だろうか?
  • 組み合わせとは違ってアクションの自由度は高いとは言い難い。
    • EXアクション、リペアキットを含めたオプション武装は地上でしか使えない。
      • 本作にはステップや回復アイテム、EXアクション発動時の無敵時間を利用して敵の攻撃をかわすといった戦術がある(ロード画面のヒントに映ったりしているため仕様である)。だが、空中ではそれらのアクションは一切できないため、下手すると撃ち落とされる。乱戦状態では着地すらさせてもらえないことも。
      • また、シールドは1度破壊されると再出撃するまでそのミッションでは復活しないため、当然シールド防御はできなくなる(盾を失う描写はガンダムではよくあるのでその再現と思われる)。
    • これらが後述の難易度上昇に繋がる。
  • 大味な難易度調整(マルチプレイ前提の難易度)
    • ストーリーを一回クリアするまでは上述のとおり、難易度は低い。普通にミッションを進めていけば、詰まることはないだろう。防衛ミッションなど一部装備や技を選ぶステージはあるが、戦い方を知れば問題ない。
    • 一方で、クリア後に解禁されるミッションは非常に難易度が高くなっており、迂闊に前に出ると雑魚敵にすら一瞬で消し飛ばされる。
      • このため、高難度ミッションでは足の止まるオプション攻撃や空中での攻撃、果ては通常の格闘攻撃すら自殺行為となり、群がってくる敵に対して逃げ回りながら無敵時間を利用してEXで削っていく作業ゲーになりがち。
      • このあたりからパーツもMGがドロップするようになり、ステータスが一気に向上する反面、クリアまで愛用したパーツとはお別れになることが多い。
    • このクリア後のミッションは恐らくオンラインでの共闘を前提として組まれたステージであり、努力とビルド次第でもちろんクリアは可能ではあるが、高ストレスのプレイを強いられる場面が増えてくる。
      • また、共闘プレイでは撃墜された味方機を一定時間内ならばリプートさせて復活させることができるが、シングルプレイではその機能がない。
      • その一方で、クリア後のステージの後半のミッションはすべて1度撃破された時点でミッション失敗となる制限が追加される。
      • オンラインで共闘できればいいのだが、続編が発売された今、あえて本作をオンラインでプレイする人は少ない。

パーツ入手関連

  • 入手パーツのランク
    • 入手したランナーはプレイヤーが組み上げることでパーツとして使用できるようになり、その際プレイヤーのレベルと運によってパーツのレベルが決まる。このレベルによってステータスが変わるのだが、ここが完全に運次第となる。
    • プレイヤーのレベルを上げることで強いパーツを入手しやすくはなるものの、結局は運次第のため、目当ての強さのパーツを手に入れるまで同じステージを繰り返すことになる。
  • 目標を定めづらいドロップ方式
    • 特に前述のカスタマイズされた敵機で顕著な現象で、倒した敵機を構成しているパーツとドロップするランナーが合わないことがザラにある。
    • そもそもステージごとに登場する敵機の把握ができないため、目当てのパーツを落とす敵を探すだけでも一苦労。
  • ガンプラはショップでの購入も可能だが、かなり高い。一番安いGMですら90,000GP、これは結構な数のステージをクリアしてようやく貯まる額。
    • MG機体は購入出来ない上、購入したガンプラは高ランクパーツの期待値が最も低い「白ランナー」と呼ばれるもの。このため、ショップでのガンプラ購入ははっきりいって利用する理由がなく、ゲームとしては中盤以降GPの使い道がほぼ無くなることを意味する。

カスタマイズ関連

  • 見た目や好みで機体を組みづらい
    • パーツには絶対的な性能差や適性が存在するため、自分の好きな機体ではクリアができないといった事態が起こりがち。
    • 基本的には原作準拠で強さの序列がはっきり決められてしまっている。
      • 確かに設定的にダブルオーライザーに匹敵するザクというのは無理があるだろうが、これはガンプラであるということを忘れてはいけない。自由な組み合わせがウリなのにそれができないのでは本末転倒である。武器に関しても同様である。*1
      • また、MG機体がHG機体のほぼ完全上位互換なのも批判されることがある。もちろんパーツの長さ調整などはできないので、プロポーション等を気にする人には辛い仕様といえる。
      • 武器適性にしても、「その機体の元々持っていたカテゴリの武器」の威力が上がるように設定されている。つまり、ガンダムにアックスを持たせたり、ザクにサーベルを持たせても性能を発揮することができない。その結果「使いたくもない∀ガンダムの腕を使わざるを得ない」といった声を聞くことになった。
      • その一方でパーツに設定されているパラメータ傾向(ビーム攻撃に対して防御力が高い、など)の差は小さく、機動力に関してもスピードという意味では変化しない。機動力の差がないため、必然的に耐久値も差別化はされていない(速くて脆い、もしくはその逆が作れないため)。
  • カスタマイズそのものの制限
    • 例えば武器の両手持ちについては好きな組み合わせで持たせられず、逆に2刀1セットの武装の片方のみ使うと言った装備はできない。
    • 脚はともかく左右の腕を違うパーツにしたりはできない。破損は左右の腕でそれぞれ起こるのだが…。
    • 人によっては腰と脚などもっと細分化して組み合わせたかったという声も。
    • バックパックを使わないカスタマイズも可能だが、使わない分の性能を補填することはできないため、∀ガンダム本体のみを再現したりすると主に防御面で性能が大きく低下することになる。
    • EXアクション「フルオープンアタック」「フルバースト」はそれぞれ元ネタであるヘビーアームズ、フリーダムガンダム系統の機体のイメージを尊重してか、連動する武装に制約がある。
      • 制限のない「一斉発射」のような技が欲しかったという声も。
  • ペイントや表面処理の問題
    • 武器の色が変更できない。また、武器と判断されるため武装一体型のガトリングシールドなども変更不可。
    • 4つという色数では足りない場面も少なくない。
      • 例えばヘビーアームズ(EW版)を、本作未収録のヘビーアームズ改(EW版)仕様の色にしようとすると、不足したりする。
    • 他にも関節色やセンサーなどの発光色、サーベルなどガンプラであればクリアパーツで再現されるエフェクト色も変更不可。
    • 傷や汚れなどの処理のあとに光沢が入る。このため、ピカピカの汚れや傷跡が発生することになり、剥げたイメージなどにはならない。

観賞用の機能の不備、不足

  • ジオラマ機能などが未搭載。せいぜいARハンガー内で眺められる程度。
    • 動く姿を見ようにも、ミッション開始時の発進ムービーくらいしかない。
    • 固定武装と同じものを主武装とした際、同じ装備を2個持っている状態になる。
      • 例えばバックパックにデスティニーガンダム、近接武器にアロンダイトを設定したとしてもバックパックのアロンダイトは消えない。
    • ウェブサービスを利用して画像をアップロードできるが、棒立ちしか設定できない。
      • ゲームということを生かし、現実では難しいようなエフェクト等を満載したスクリーンショットが撮れる、くらいのことはやってしかるべきだろう。またガンプラというテーマを加味するならパッケージ風の画像が作れたとしても何の不思議もないのだが…
      • もっとも、前述の武器の色変え等ができない段階で鑑賞モードだけ実装しても「順番が逆」と言われておしまいだったかもしれない。

その他

  • インターフェースの大雑把さ
    • ミッションの受領やガンプラの改造はVRハンガーという拠点マップを歩きまわって行うのだが、この拠点が妙に広い。
    • ミッションクリアごとに入り口に飛ばされ、とてとてと決して早くはない足でミッションを受領しに行き、そのミッションに参加するNPCの機体を確認しに行き、自分のハンガーでガンプラを調整する。自分のガンプラを眺められるのは存外楽しいが、ミッションの都度のろのろ歩くのはじれったい。
      • これらは続編で、各種機能が拠点の一箇所に集められることで解消された。
    • ゲームを進めるとイベントの主催者などからメールが届くが、そのメールを見るためにはVRハンガーをまたのろのろと歩いて出て確認して、またVRハンガーに戻ってこなければならない。オンラインプレイも同様の手順が必要。
    • ミッションをクリアするごとに大量のランナーが手に入るが、これらを整理する手段が「手元に持っておく」か「しまっておく」か「処分する」以外に無い。パーツが手元に大量にだぶつくことになる。
  • オリジナルキャラクターについて
    • 太い眉毛にやや肥満気味のオペレーター等、著しく悪いわけではないが、少々好みの分かれる容姿となっている。
    • ただし、ショップ店員の男性に関しては圧倒的と言えるほどに不評が多い。
      • アゴがたるみ首がほとんどない太めの体格、露骨にこちらを見下した視点と目線、話しかけてくる際のどアップなどに妙な気持ち悪さと威圧感がある。
      • 「怖い」「クビナシ」などと散々な言われようで、その評価の低さは次作のPVや攻略Wikiでネタにされるほど。
    • 全体的にガンダムっぽくない、どことなく90年代ホビーコミック風に纏まっている。
    • シングルプレイではNPCの味方機がサポートしてくれるが、「ガンダム語録を適当に喋ってスベる」台詞が多い。またミッション次第では簡単にやられるので、回復キャラ以外はあまり必要性を感じない。というか完全に足手まとい。
      • しかし、NPCの出撃を設定することはできないため、戦力ゲージ*2が存在するミッションでは大体難易度向上要素にしかならない。他にも基本的にプレイヤーについてくるため、プレイヤーが防衛拠点付近から離れると拠点がガラ空きになるという事態も起こる。
      • 一応クリアしたミッションならNPCの機体を自分でカスタマイズした機体に変更できる。が、結局AIが変わらないため、むしろ高性能な機体にした場合より激しく戦力ゲージを消費されることに。
  • プレイヤー自身のカスタマイズはほぼなし
    • ARハンガーを歩き回るアバターの着ているスーツを変えられる程度。
    • 当然ボイスも無いが、戦闘中に聞こえるOSの声はややロボットらしく加工された英語でこれも好みが分かれるところ。
  • 世界観やストーリーはあってないようなものだが、敵キャラクターが「謎のガンプラ軍団」しかなく、他のNPCプレイヤーと戦うことはない。
    • プラモ狂四郎やビルドファイターズのイメージでいると違和感があるだろう。
  • オフラインでもポーズ機能が存在しない、VRロビーから直にショップへ行けない、などあちこちに詰めの甘い部分が散見される。

総評

すべてのガンプラ少年の夢を叶えた、とまでは行かないが少年心をかなり満たしてくれる作品。
だが総じて痒いところに手が届いていないなど作りが甘いのが難点。
ガンプラが題材と言っておきながら出来ないことは存外多く、ただのカスタマイズロボゲーと化している感じは否めない。
多くは製作の手間から妥協されたと思われるものなので、そこを許容できるかどうかで判断が分かれるだろう。
ただ、武器の色変えができない点など何故そこを妥協したのか問い質したくなるような部分での妥協も多い。

続編『ガンダムブレイカー2』では問題のほとんどが解消され、収録機体も大幅に増えている。
今からプレイするならそちらのほうがいいだろうが、あくまで「2」であり「完全版」ではない。
そのため、必ずしも特徴や長所をすべて引き継いでいるわけではない点には注意したい。


余談

  • 2013年放送のガンプラを題材にしたアニメ『ガンダムビルドファイターズ』と連動してコンテストが開催され、優勝作品はアニメ本編に登場した。
    • 登場したのは23話で、この回には歴代ガンダム作品のキャラクターらしき人物たちが多数出演している。優勝作品は「ポケットの中の戦争」のアルフレッド・イズルハらしき人物が使用する機体として登場した。
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最終更新:2022年07月22日 16:26

*1 アロンダイトやGNソードIIIなどの説明文には「カテゴリ内の武器で最高の攻撃力を持つ」と書いてあったりする。結局自分の好きな武器を使えない。「がっかりした。」との声も。

*2 一部ミッションで登場する撃破されるとゲージが減少し、ゼロになるとミッション失敗となるゲージ