アーケードアメリカ(ARCADE AMERICA)

【あーけーどあめりか】

ジャンル 2Dアクション
対応機種 Windows 95
Macintosh
発売・開発元 7th Levels
発売日 1995年11月30日
価格 不明
判定 なし
ポイント 主人公はデベソでしゃくれアゴのデブ
いかにも洋ゲーらしい下品さとエグさを持つアクションゲー
クリアには謎解きという名の好奇心が必要
日本ではパソコン付属のソフトとして普及


概要

海外ではそこそこ有名だった洋アクションゲー。日本では富士通のパソコンなどを買うと付属していたゲームソフトの一つとして有名。
キャラクターは全てカートゥーン調の手描きアニメで描かれており、その表情やアクションはかなり個性的。
日本にも輸入されたが、字幕版はあるものの吹き替え版は存在しない模様。

ストーリー

コンサート当日、主人公のジョーイはぐっすりと眠ってしまい、バンドメンバーのモンスター達があの手この手で起こしても夢の中。
業を煮やした一人が、家にありったけの爆薬を仕掛け、仲間の制止を振りきって爆破、カルフォルニアを崩壊させるほどの爆風でバンド仲間達はアメリカ中に散らばってしまう。
ようやく目を覚ましたジョーイは、コンサートを成立させるため、アメリカ全土から消えた仲間達を探し出しつつ、約束の時間までに会場へ向かうためキャンピングカーを飛ばすのだった。

特徴

  • ゲームシステムはスタンダードな2Dアクション。ジャンプ、前方の敵に腹で攻撃するパンチ、残弾があるが射程限界のないパチンコを駆使して戦う。
    • さらに「物を引く」アクションがあり、怪しいところでこのアクションを行うことでボーナスステージや隠しゾーンを発見することが出来る。
  • 一部のステージは見下ろし視点になる他、車に乗って障害物をかわしながら次ステージを目指すパートがある。
  • 敵本体、または攻撃に当たるとダメージとなる。HPは画面上部にバーガーの形で表示されており、ステージにあるハンバーガーを獲得することで回復する。
  • 各ステージには制限時間があるが、ゲーム全体でも制限時間があり、その時間を越えてしまうとコンサート開始に間に合わずクリア出来なくなる。
    • 特に全体の制限時間に携わるのが車のパートであり、ここで障害物に当たると次々と時間がマイナスされていく。
  • 基本的にバンドメンバーはただステージを攻略するだけでは付いてきてくれず、隠しゾーンでキーアイテムを入手してクリアするといったような条件がある。
    • それらを満たしてクリアしないとメンバー不足でコンサートが失敗し、クリアしてもゲームオーバーとなってしまう。

評価点

  • 表情豊かなキャラクター達
    • デザインは洋ゲーらしく万人受けするものではないが、当時のカートゥーンらしくその表情変化は非常に豊か。
    • 主人公のジョーイやバンドメンバーは勿論、敵のやられ方一つ取っても愛嬌のあるものが多い。
  • 程よい難易度
    • 難易度を選ぶことができ、簡単なほどステージギミックが一部出なかったり、敵の数が減ったりする。
    • ただステージクリアするだけならハードモードでもヌルめなゲームだが、本作は隠し要素を探さないとクリアすら出来ないため、一筋縄ではいかない内容となっているのが売り。
    • 引っ張るアクションは本当に物を引くだけで、ダメージ効果などが一切ない。これを使う際には多少なりともリスクがあり、場所によっては緊張感がある。
  • 小気味良いSE
    • BGMは可もなく不可もなしといったところだが、SEだけは妙に豪快。特にダメージ音など銅鐘にぶつかったような音で変な迫力がある。

問題点

  • とにかく下品
    • 主人公のジョーイがはしごに登る途中で制止すると、ズボンから尻が半分見える。
    • 作中度々、妙に音に凝った放屁音が鳴る。ジョーイがステージクリア時にしたこともある。
    • ジョーイが鼻くそをほじるなどのシーンもあり、これだけでこのゲームの空気が理解できると思われる。
    • 下品とは少し趣旨が異なるが、当たるとジョーイが首吊り状態になるギミックがある。
      • ちなみに1面ではその状態からサメに食われて1機消滅するが、水の中で引きこまれて食べられる描写も妙に生々しい。
  • 制約が多い
    • 制限時間についても言えるが、仲間を集めるためのアイテムを探したりするのがとても大変。
    • 毎回条件が同じかと思いきや若干異なるものもあり、ややこしい。
  • 1面1面のボリュームの薄さ
    • 1つの面はほとんどが1画面内にほぼ全て集約されており、ただゴールを目指すだけとして考えるとかなり短い。
    • 制限時間ありきなのである意味ありがたいが、遠回りさせられる部分のほとんどが隠し要素頼りになっている感は強い。

総評

いかにもな洋ゲー的スタンダードな2Dアクション。
高難易度であることが普通の洋ゲーにしては、意外とユーザーフレンドリー。ノーマルで出来なければ難易度を下げれば子供でもプレイ出来る程度の難易度にはなる。
洋ゲー特有のグロキモさがやや厳しいが、カートゥーンのノリに慣れているプレイヤーからすればまだ薄味な方である。

一つ一つの面のボリュームは薄いが、ステージを進めていくほとの難易度の上昇っぷりは急勾配ではなく、緩やかな方である。
良くも悪くもゲームとしてはプレイしやすい内容のゲームだと言える。
しかし現在は対応出来るOSがなく、現状プレイ環境を用意するのがかなり大変である。


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最終更新:2021年08月21日 00:21