ONI2 隠忍伝説
【おにつー おにでんせつ】
ジャンル
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RPG
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対応機種
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ゲームボーイ
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メディア
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2Mbit+64kbitカートリッジ
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発売元
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バンプレスト
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開発元
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パンドラボックス
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発売日
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1992年2月28日
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定価
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4,980円
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判定
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なし
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ONIシリーズリンク
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概要
時代劇RPG『鬼忍降魔録ONI』のストーリー上の続編。
但しシステムは一新されており、当時の一般的なRPGに近いものになっている。
本作で確立されたシステムは同シリーズの3~5にも基本的に受け継がれている。
ストーリー
祖父の厳しい修行から抜け出し、退魔師として一人旅をする高野丸(たかやまる)。
ある日、城からの使者があらわれた。これが逃れえぬ宿命の旅の始まりとは思いもよらぬことであったが、高野丸には気付く由もなかった。
使者は城の姫君にとりついた妖怪を退治せよという。引き受けた高野丸は城へとおもむくが、そこに待ち受けていたのはとてつもない妖力を秘める悪鬼であった。悪鬼は言う。
「まさしく、きさまは酒呑童子を討ち滅ぼせし伝説の者!」
一体なんのことか? 高野丸は訳のわからぬままに悪鬼との闘いに臨む。
そして闘いの最中、一人の男が高野丸の助太刀に入った。
悪鬼はこの男も伝説の者という。
悪鬼のいう伝説の者とは何なのか?
助太刀する男の正体は?
すべての謎を解く手掛かり「鬼忍降魔録」を求めて、高野丸は己の運命と真っ向から立ち向かうっ
はたして結末は…………!?
(取扱い説明書より)
特徴・評価点
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容量増加によりBGMは豊富になり、戦闘の曲もザコ・中ボス・ラスボスと3種類用意されている。
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パーティは最高4人、敵は3体まで同時に出現するようになった。
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セーブは3箇所まで可能。前作と違い、移動中はどこでも無料でセーブできる。
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イベントアイテムは通常アイテムとは別の欄に納められるため、持ち物が一杯で入手できないという事が無くなった。
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術(魔法)やアイテムの名前にはアイコンが付いており、分類が一目でわかるようになった。
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先頭のキャラによって、返事(「はい」「いいえ」)の語句が変化する。
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1ターンだけ全員で敵に通常攻撃を行う「じどう」コマンドがある。
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これにより雑魚戦闘時のコマンド入力の煩わしさがない。
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冒険の舞台は日本列島だけではなく、中国や異次元まで広がった。
問題点
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本作では「転身」と呼ばれる、変身して能力を強化するシステムが存在しない。
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理由としては、パーティを組むようになった事で「徒党組んで特殊能力持って変身までしたら弱いものいじめだろう」と考えた為らしい。
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このことに関しては批判が多かったようで次回作で復活する。…が、単純な攻撃/防御力強化だけで特殊能力は付与されなかった。
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とにかく戦闘のバランスが悪い。
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戦闘中は一切道具を使えない。
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中盤以降では敵のHPばかりが増えていき敵一体倒すのにも3~4ターンかかる事があり、ダレやすい。
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あるダンジョンには3体がかりで強力な全体攻撃術を連発してくるというボスがおり、かなりの強敵。
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しかもこのダンジョンはボスを倒さない限り外に出る事が出来ないため、うっかり変なタイミングでセーブしてしまうと詰む危険性がある。
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メッセージスピードを変更しても、セーブして電源を切ると「普通」に戻っている。
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売って金にするしか使い道の無いアイテムが2種類存在するが、道具屋でも売られている。何の意味も無い。
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ラストダンジョンは、一度入ると二度と出られなくなる(無料の回復場所はある)。
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仲間の内2人の最強武器は「ラスト直前のダンジョンをクリアしてからラストダンジョンに入るまで」という僅かなタイミングでしか入手できず、しかもノーヒントである。
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ラストダンジョンにいくつか問題がある。
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ダンジョン内に状態異常を回復する「がんやく」の入った箱があるが、ダンジョン内で状態異常攻撃をしてくる敵はラスボスしかおらず、上述したように戦闘中は道具を使えない為全く意味がない。
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雑魚敵の組み合わせによっては獲得経験値がオーバーフローを起こして逆に少なくなってしまう。また、経験値のバランスが物凄く極端で3桁~5桁とばらつきが激しい。
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シナリオがやや雑。
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主人公の父親が殺されるイベントが有るが、仇を倒してからは一切触れられなくなる。主人公の祖父もノーリアクション。
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後に『4』で「亡き父の墓参り」というフォローが一言入った程度。
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エンディングではメッセージ送りが任意ではできず、すぐに切り替わってしまう為読み辛い。
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これはエンディングとBGMが同じタイミングで終わる様にするという演出上の都合である。この仕様は『4』まで継続した。
総評
システム的に不備が多かった前作の不満点が解消され遊びやすくなったこと、舞台も大きくなりストーリーも壮大になるなど前作からの順調な発展がうかがえる作品である。
一方で前作で好評だった転身システムが外され、そのことが批判されるなどまだまだシリーズとしての基礎が固まりきっていないことがうかがえる点も存在する。
しかし、作品単体としては大きな粗もなく、安心して勧めることのできるゲームではある。GBで遊べる環境にあるのならやってみるのもいいかもしれない。
余談
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本作ではGBシリーズで唯一、キャラの名前は一切変更できない。
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本作の主人公が前作の主人公と見間違えられるシーンが何度も登場するが、どう見ても似ていない。
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ダンジョンがやたらと複雑である。これは『3』でも「洞窟がちょームズいんだよ」とネタにされたほど。
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ぬりかべの洞窟に行き「くじゃくのはね」で脱出するとボス戦を無視して洞窟を通り抜ける事が可能。
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これを利用すると主人公一人でも中盤まで進める事が出来るが、星城殿でパーティキャラ離脱のイベントが発生する所でバグってフリーズしてしまう。
最終更新:2024年02月28日 19:57