戦国BASARA4

【せんごくばさらふぉー】

ジャンル スタイリッシュ英雄(HERO)アクション
対応機種 プレイステーション3
発売・開発元 カプコン
発売日 2014年1月23日
定価 6,658円
レーティング CERO:B(12才以上対象)
判定 なし
ポイント 「新章突入」を宣言するも変化は少ない
賛否両論の新システム
これまで以上に史実無視の新武将達
戦国BASARAシリーズ



戦 国 創 世



概要

『3』から約3年半ぶりとなる『戦国BASARA』シリーズのナンバリング作品。最初に発表されたPVでは「新章突入」を掲げていた。

今作は将軍「足利義輝」が「天政奉還」を行い将軍の職を天に還すところから始まる。
メインキャラクターは、シリーズ通しての主役級である伊達政宗と『3』のメインキャラクターであった石田三成。
また、新キャラクターの柴田勝家と島左近はそれぞれ政宗・三成と密接に関わることとなる。

スタッフも小林裕之プロデューサーと山本真シリーズディレクターの体制こそ変わっていないが、多くのメンバーが刷新。
特にキャラクターデザインの担当がシリーズの顔であった土林誠氏から大久保徹氏に変更となった事で、その交代を惜しむ声は大きい。


特徴

  • ゲームエンジンをPS3/Wiiマルチ用のMT Framework LiteからHD機専用のMT Frameworkに移し、ビジュアル面が向上した。
  • 登場武将は40名、うちプレイヤー武将は新武将5人、復活武将に3人を含めた32名とシリーズでもかなりの大人数。
    • 残念ながら前作『宴』で隠しキャラクターだった武将の内5名はNPCに降格。
      • 中でも上杉謙信はシリーズ中随一の爽快感を持つキャラクターであったため、NPC落ちを惜しむ声は多い。
    • 北条氏政が唯一のリストラ、地方領主も直江兼続以外全員リストラだが、尼子晴久のみ名前だけだがシナリオに関わってくる。濃姫、森蘭丸も少しだがストーリーに関わってくる。
  • 粋の至り
    • 『2』の「戦極ドライブ」と、『3』の「戦刻ブースト」に変わって搭載された新システム。
      • 敵の撃破や陣の占領によって蓄積されたゲージを使う点などは前作同様。
      • 効果としては「戦極ドライブ」と「戦刻ブースト」を足して2で割ったようなものであり、発動中は攻撃力上昇とコンボカウント継続、敵の動きをスローにする効果がある。
  • 陣形合体
    • 本作では、複数体の雑兵が合体攻撃を仕掛けてくるようになっている。
      • 弓兵・銃兵がピラミッドのように積み重なって一斉射撃を行う「弓魚鱗・銃魚鱗」や、地面に突き刺した槍を軸に高速回転して巨大な竜巻となる「鶴翼の陣」など、バリエーションは多い。
    • 陣形合体を指揮する敵キャラ「軍師」が装い新たに登場、他に「軍師指令」という攻撃を仕掛けてくる。
  • 見切り
    • 本作より搭載された新システム。
      • 敵の攻撃に合わせて回避を行うことで、一瞬だけ敵の動きがスローになるというもの。
  • 装備システム
    • 武器システムは大きく変更。「装具」ではなく「銘」をセットして武器を強化していく形になった。
      • 「銘」は「装具」のように取り外し自由ではなく、武器ごとに固定となっている。
        入手した武器に付加されている「銘」はランダムであり、好みにカスタマイズするには後述の武器合成を使うこととなる。
      • 今作では複数の武器を合成することが可能になっている。
        合成の際は「合成元」となる武器と「合成素材」となる武器を指定し組み合わせることとなり、合成元の「銘」に合成素材の「銘」を上書きしたり、「銘」を組み合わせて新たな「銘」に変化させることが可能。
    • 武器のステータス強化は主に「砥石」と「玉鋼」で行うようになった。
      また、『宴』の「バサラ富くじ」を引き継ぐ要素として「おみくじ小づち」というアイテムも存在する。
      • 「砥石」は武器のステータスを直接上昇させるアイテム。
        ステータスは「攻撃」「防御」「体力」「バサラゲージ」「気合い(ガードブレイク耐性など)」の5種類。
      • 「玉鋼」は武器のレアリティ(全5段階)を上げるためのアイテム。
        レアリティが上昇するほどステータスの上限値や装備可能な「銘」の数(最大)が増えるが、同時にレアリティアップに必要な玉鋼の数も増えていく。
      • 「おみくじ小づち」は、使用すると「砥石」か「玉鋼」を使用した場合と同様の効果が発動するというもの。
        ただし、「砥石」と「玉鋼」のどちらの代わりとなるか、何個分の効果が発動するかはランダムになっている。
  • 戦友システム
    • 本作では仲間武将との共闘として「戦友システム」が搭載されている。
      • 『3』の仲間武将と違い、共闘できるのはプレイアブルキャラクターのみだが、L2ボタンによる「戦友指令」を使ってある程度攻撃対象を指定することが可能。
        戦友はプレイヤーが操作したときと同じく敵の撃破などによって経験値を得られるようになっており、レベルはプレイヤー操作時と共有されるようになっている。
      • プレイヤーと戦友のレベルが双方とも50以上であれば、「戦友交代」が使用可能になる。
        これは戦友とプレイヤーキャラクターが交代し、戦友をプレイヤーが操作できるというもので、感覚としては『宴』におけるタッグモードに近い。
      • プレイヤーと戦友のバサラゲージが双方MAXである場合のみ、超必殺技に当たる「戯画バサラ技」が使用可能となる。
  • リアルタイムレベルアップを導入。
    • 合戦後に一括で経験値が加算されていたこれまでと違い、獲得経験値に合わせてリアルタイムでレベルが上がっていくようになった。新技を取得したりレベルアップしたりするとすぐに反映される。
  • 本作では回復アイテム入りのつづらだけではなく、ステージ中に設置された様々なオブジェクトが攻撃で破壊できるようになっており、一定確率で強化アイテムが出現する。
  • ゲームモードは「戦国創世モード」「自由合戦」の二つ。(オプション等は割愛)
    • 「戦国創世モード」は『3』のストーリーモードと同様、「天下統一」モードの要素を組み合わせたようなモードとなっている。
      • 『3』のストーリーモードとの違いは、進軍可能となるステージが「アニメルート・ドラマルート」や「一部キャラクターの最終戦」を除いて完全にランダムであること。
      • ストーリーを進めていくと、選択しなかったステージが別のステージに派生する事もある。選択画面である程度把握できるため「放置して派生させる」「派生させない為に進軍する」という選択が可能になった。
        ステージが派生すると「進軍中継」というムービーが挿入され、特殊ステージが発生したことを教えてくれる。
    • 英雄外伝以来となる一騎討ちステージが、戦国創世モード限定で登場。
    • 「自由合戦」は文字通りクリア済みのステージを自由に選んで遊べる。相手の武将と同じキャラクターを選んでも問題はない。
  • 今作は合戦で戦った際の敵撃破数とヒット数の他、「いくつ陣を落としたか」「何回弾き返しをしたか」などに応じて実績を獲得、その合計値でランクが決まりそれに応じて武器やアイテムが手に入るように変更された。
    • 報酬も石高や武器などステージ毎、ランダムで決定する。当然だが質の良い武器は難易度が高くないと得られない。
  • OPはシリーズでお馴染みの「T.M.REVOLUTION」が担当。EDは「SCANDAL」が担当している。
  • DLCをシリーズで初めて導入。追加衣装や歴代シリーズのBGMセット等が配信された。
    • 店舗限定の購入特典衣装もラインナップに入っている。追加配信された衣装もあるが2着で終了(一着は無料配信)。

評価点

  • 全体的な演出の強化、シームレスなゲーム進行が実現。
    • 今作で追加された「戯画バサラ技」は、墨絵アーティスト・西元祐貴氏の水墨画を使用した、派手な演出がプレイヤーの目を惹く。
      • 水墨画は操作キャラクターによって異なり、三成であれば三献茶の逸話をモチーフにした「水面に月を映し出す茶碗と鷹」、官兵衛であれば史実における彼のトレードマークである合子形兜と出家後の号である「如水」をモチーフにした「器から零れ出す水」など、それぞれのキャラクターの特徴や史実要素を取り入れたものとなっている。
    • ステージ中、操作キャラが因縁のある武将と対峙した際、専用のムービーが流れる。対峙するキャラも政宗VS幸村、家康VS三成の中心人物や小十郎VS佐助の忠臣同士、慶次VS秀吉の友同士の対決、変わったところでは小早川VSまつの料理キャラ対決と幅広い。
      • 演出もダイナミックなアクションやコミカルなやり取り、本編の設定を反映したり史実ネタを取り入れたものが用意されている。全ての武将にそれぞれ対峙した際のムービーが1つは用意されているのでボリュームも多い。
    • 「戦国創世モード」や「自由合戦」の進軍画面は全武将ほぼ共通だった前作までとは打って変わって凝った構成になっており、「戦国創世モード」では乗馬や徒歩などそれぞれの方法で移動する武将の姿、「自由合戦」ではそれぞれ思い思いの場所に佇む武将の姿が映し出される。
      • 「戦国創世モード」の進軍画面は、直前に通過した(またはこれから通過する)ステージやストーリー展開に合わせてシチュエーションが変化することもあるなど細かく作り込まれている。
        「自由合戦」の進軍画面でパートナーの鹿にお説教を受けている山中鹿之介など、それぞれのキャラクターの個性が際立つ進軍画面は一見の価値あり。
    • 「戦国創世モード」クリア(天下統一)時の台詞も、各武将1つであった前作までとは違い、統治年数の長さ(クリア時のスコア)によって変化するようになった。
      • 台詞のパターンは、「1000年未満」「1000年~9999年」「未来永劫(10000年以上)」の3つ。
  • 開門などのゲーム進行は、完全なシームレスではないものの全体を通してシームレス風の演出になっており、テンポが改善されている。
    • ロードも速めで、再挑戦時等でもストレスを溜めることなくプレイできる。オートセーブも快適(ただし強制なのは批判が大きい)。
  • ストーリーにアニメルート・ドラマルートへの分岐がある場合、一度クリアしたルートであれば再プレイの際に分岐地点から開始することができるようになった。
    • この変更により、ギャラリーでは見れないステージ間のやり取りなどを見返したい場合の再プレイが快適になった。
  • 新武将と復活武将のアクションは前作にも増して作り込まれており、キャラクター毎の差別化もしっかり図られているため評価が高い。
    • 例として柴田勝家は高性能な突進技、飛び道具、範囲攻撃、強化技を持つハイスタンダードなキャラクターであり、主人公らしい万能な性能に調整されている。
      島左近は二つのスタイルを切り替えながら戦うというテクニカルな特性を持ちながら、適当に戦っても十分に強いという初心者から上級者まで楽しめるキャラクターとなっている。
    • 『英雄外伝』からの復活である浅井長政は、固有技である「理力・装光」による強化効果が3段階に増やされ、最大強化時には固有技の仕様が変わり大幅に強化されるようになった。
      加えて技の〆が特撮ヒーローのようなトドメ演出になるため一見の価値あり。
      • また、特定の動作を「理力・装光」でキャンセルするとタメ動作を省略できるようになり、敵を薙ぎ倒しつつ強化を維持することが可能になった。
    • NPC専用の新キャラクターであり本作のラスボス的存在として圧倒的な存在感を放つ足利義輝も、公式が「とにかく強くしたい」と語っていた為か、剣・弓・槍の3つの形態に変形する万能武器の笏を使った派手かつ強力攻撃をする、ボスキャラクターとしての貫録が充分にあるキャラに仕上がった。重量級であるためハメも難しく一筋縄ではいかない。
      • そのため「せっかく面白そうなアクションに仕上がっているのだから、プレイアブルキャラクターとして操作したかった」という声も。
      • ただし、重量級の中ではのけぞりの時間が長く、一部の拘束技が使えるため防御性能が低く、ハメやすい部類に入る。官兵衛や忠勝の方が面倒といった声もある。
  • 前作ではどれか1つしか持てなかった固有奥義が戦闘中に切り替えられるようになった。
    • 「強化技を使いながら移動技が使える」といった利点があり、「他の固有奥義に比べて汎用性に欠ける」などの理由であまり使われなかった技も気軽に使えるようになった。
  • 合戦中にレベルアップするようになったため、新技がすぐに使用できるようになった。
    • レベルが上がれば体力も全回復する仕様となっている。
  • 武器のカスタマイズ性の向上
    • 前作までは武器によって成長上限や付加効果が決まっていたが、今作ではそれらの制限は一切なくなったため、好きな見た目の武器を好きなだけ鍛えることができる。
    • 武器を鍛えるための素材は普通にプレイするだけで大量に手に入り、一部の素材はバサラ屋で購入することもできるため、前作のように長い手間をかけて成長させる必要はなくなった。しかも素材は全武将共通の為、プレイすればするほど楽に強化が出来る。
    • 前作の「バサラ富くじ」にあたる「おみくじ小づち」は使うと武器を強くできる。手に入りやすいため強化しやすくなった。
    • 属性も好きな武器に付加できるようになったため、本作では属性エフェクトの種類が大幅に増えており、同じ属性でも使用キャラクターや付加する武器によってエフェクトが細かく変わるようになった。
    • これまで使い勝手の悪かった「山吹」も金色に輝く外見がようやく映える様になった。しかも山吹は高値で売れる「宝刀」銘がほぼ確実に付いている為、資金稼ぎに一役買っている。
    • 武器の銘の効果は上書きされずに全て重なるようになっているため、組み合わせ次第ではかなり極端な性能でプレイすることが可能。
  • おたずねものはステージ中で倒すと強化アイテムが手に入るようになった。また「おたずねものビンゴ帳」という新要素が加わった。
    • ビンゴ帳に記された通りにおたずねものを撃破し、列をそろえると多量の強化アイテムが手に入る。難易度ごとに用意されているためやり込み要素となっている。
    • 今作はおたずねものはステージ選択時におたずねものの立札が表示されていないと出現しない。
      • 遊戯書の「お尋ね者探し」は場所が表示されるだけなので注意。
    • 創世モードでは1戦目におたずねものが出るステージを選択すると次の合戦以降、必ずおたずねものが出るステージが出るようになる。
      • 自由合戦では一度メニューに戻れば、おたずねものをどのステージに出すかある程度決められる。
  • ダッシュ→ジャンプで着地した後に方向キー入れっぱなしでダッシュが継続するようになった。
    • 地味ながらダッシュジャンプを多用するキャラクターにとってはありがたい変更。
  • BASARA技が若干だが上方修正された。
    • 威力が全体的に向上した(特に忠勝が分かりやすい)。
    • 『宴』で顕著だったが、敵武将がバサラ技に反応して制限なくバックステップを繰り返す現象も緩和された。
    • もっとも、モーション変更が無いため安定して当てられるものはごくわずかという問題点はそのままであり、上方修正を実感し辛いのが残念。
      • とはいえ、政宗や元親は工夫すれば〆まで当たるようになったため、全体的に当てやすくなっているのは確か。
    • 前作と違い、BASARA技が役に立たなくても戯画BASARA技に回すという手段も取れるようになり、ゲージは腐りにくくなっている。
  • BGMは相変わらずかなり質が高い。展開によって切り替わる進軍画面の曲は雰囲気抜群である。
    • カジノを思わせる軽快なスカの曲調でありながら和楽器を取り入れた島左近のテーマや、絶望や悲壮感を強く漂わせる柴田勝家のテーマ、古き良き刑事ドラマを思わせる山中鹿之介のテーマなど、新キャラクターのテーマ曲もそれぞれのキャラクターに良く合っている。
    • 本作のメインテーマ「天帝」は足利義輝のテーマをアレンジしたもの。将軍の堂々たる風格を現したBGMでバラードアレンジされたものもあり義輝戦やシリアスなシーンを盛り上げてくれる。
  • 新キャラクターの声優はかなり豪華で将軍足利義輝を演じる池田秀一氏を初め、男性キャラでは島左近の中村悠一氏や柴田勝家の岡本信彦氏、女性キャラにも井伊直虎の坂本真綾氏に京極マリアの沢城みゆき氏など有名所を起用、それぞれのキャラクターの魅力を引き出している。
    • また、直江兼続は演じる伊丸岡篤氏の知名度が上昇したためか台詞が大幅増加し、台詞遊戯書「直江無敵状」が登場。
      この直江無敵状は装備する事で事あるごとに彼がステージ中喋りまくるという物なのだが、ほとんど「無敵」としか言っていない。内容も大半がネタに寄った発言だが、中には彼なりの平和のあり方を見ることができる深い発言も存在する。
  • OPムービーもT.M.Revolutionの曲『COUNT ZERO』に乗せた壮大かつ派手な演出が見もの。
    • 足利義輝による天政奉還を「城が壊れる」で表現、その中で武将達が様々な戦いで魅せる内容になっている。

賛否両論点

アクション関連

  • 雑魚敵が攻撃頻度の増加や陣形合体の追加などにより大幅に強化されており、アクションゲームとして全体的に難易度が上昇している。
    • 過去作はゲーム初心者でも最低難易度であれば中々死なない程度の難しさになるよう調整されていたが、今作では装備が整っておらずレベルも低いと最低難易度でも気を抜くと死ねる。
      • 前作以前は装具を比較的緩い条件で揃えることができたが、本作で装具に相当する銘は武将・武器間で共有できず、序盤は狙った銘を付与することが難しいため、お手軽な戦力強化ができないのも難易度上昇に拍車をかけている。
      • いわゆる「草刈りゲー」からの脱却を図った結果と思われるが、「草刈りゲーの草に本気で殺しに来られても面倒」との意見もあり、この点については賛否両論である。
        ただし、前述のようにリアルタイムレベルアップが導入されているため、プレイヤー武将の能力はステージ攻略中もどんどん上がっていく。
        前述のレベルアップ時の体力全回復や討死しても死亡した時点の経験値を引き継いで再挑戦ができるようになっているため、一応難易度に対する配慮はされている。
    • 狭い場所を塞ぐ様に居て突撃してくる槍兵、プレイヤーを拘束する敵兵も登場、面倒なものになってしまった。
    • 難易度が上昇したとはいえ、ゲームバランスが不安定というほどではない。武器強化による恩恵が大きいため、「砥石」を惜しまず武器を強化するとかなり楽になる。
  • カラクリの削減
    • 登場するカラクリから「戦車天君」「角土竜」が削除され、巨大カラクリ相手の戦闘バリエーションは減ってしまっている。
      新カラクリが1つ登場するが出番は1ステージのみ。「暁丸」と「ああザビー様、あなたの面影と思い出号」も登場はするが、戦えるのは1ステージのみとなっている。
    • 新たなギミックとして追加された大砲やガトリング砲などの砲座は、多数の敵を薙ぎ倒したり複数のオブジェクトを一気に破壊したりと爽快感が得られ新鮮味もある。
      しかし、設置されているステージが少ない上に敵兵が纏まって登場することが少ないステージばかりのため、あまりその特性を活かせておらずもったいないという意見も多い。
  • 戦友システム前提のゲームバランス
    • 本作の新要素である戦友システムは万能かつ強力。戦友指令は簡単な攻撃命令だが、初心者でも何も考えずに指令を出しまくるだけで戦いはかなり楽になる。
      戦友交代も単に交代するだけで『宴』のタッグモードとほぼ同様なのだが、特にデメリットもないので隙消しとして気軽に使える上、交代後の出現位置は敵の状況などによって変わるため、そういった仕様を把握できればコンボにもかなり役立つ。
      使いこなせば2人のキャラクターを同時に操作するが如くスタイリッシュかつ幅広いプレイができる。
      • 拘束技を持つキャラクターは前作以上に利便性が増した。ただし、能力強化技については交代しても時間経過が進むようになった、もしくは自動で解除されてしまうため扱いづらくなった。
    • 一方で、キャラクター性能その他の部分でも戦友システムを前提にした調整がされていることや、戦友を外して単独で出陣することはできないことなどから「戦友システムの使用を押し付けられているようで嫌だ」という不満が噴出する事態に。
      一応、2人プレイモードで画面分割をすれば戦友なしで戦うことは不可能ではないが、2Pの放置場所を工夫しなければならなかったりと難点は多い。
      前作以上にコンボが稼げる反面、「戦友システムを使う・使わないの選択肢をプレイヤーに与えようとしていない」点が問題になった。
      • 自分が無事でも戦友が思わぬところで被弾して死亡したり、戦友の体にちゃんと判定があるためにコンボや立ち回りを妨害されるなど、邪魔になる場面が出てきてしまった。
      • 制限プレイなどに挑戦する層からは、「単独出陣ができない為ノーダメージプレイが実質不可能」な点が特に不満点として挙げられている*1
        『宴』のタッグモードの場合、控えのキャラクターはダメージを受けない(画面上から消える)ため、「戦友指令によるコンボも独特の面白さはあるが、2人の武将による幅広いコンボを使いつつもノーダメージプレイを目指せたタッグモードの方が良かった」という意見が出た。
  • 戦友システムが前提になっていないシナリオ演出
    • 上記の通り、これほどゲームの根幹に関わるシステムであるにもかかわらず、作中の演出とのすり合わせが不十分なのもマイナス。
      • 戦友は話の流れとは関係なく使用可能武将から自由に選べるため、つい育成済みの武将を選んでしまうが、当然(意図的に選択しない限り)選んだ戦友はストーリーに絡んでこない。なまじ共闘感があるだけに異物感は強い。せめて一周目くらいは強制選択で良かったのでは。
    • 特定の相方がいない武将や単独で行動する場面、一騎打ちの場面でも戦友は外せないため必ずついてくる。その場合デフォルトでは適当なプレイヤー武将があてがわれるのだが、やはり一切触れられないためシュールである*2
      • 戦闘中、共闘しているのに戦友の台詞は一切出てこない。これまでの2人プレイモードも同じ仕様だったが、あくまでおまけ要素なので問題にはならなかった。だが今作ではずっと相方がいるのにこれである。『英雄外伝』では申し訳程度に一言専用台詞があったのだが、本作ではそれすらない。
  • 戯画バサラ技は強力だが、どの組み合わせでも性能は同じなのであまり面白味はない。特に組み合わせで台詞が変化しないのは批判が大きい。
    • 発動時のムービーも長めの上にキャラクターそのものはほぼ並んで立ち止まっているだけで、ムービースキップもできないため、アクションとしてのテンポやスピード感の面での難も指摘されている。
    • 陣大将相手にかなり有効だったりするなど、使い所は多々ある。ただし武将相手にはダメージ上限が非常にきつくどんなに火力を上げても一撃で死ぬことはないどころか3割程度しかダメージを与えられない。
  • 前作システムの実質的な下方修正
    • 戦刻ブーストに代わる新機能「粋の至り」は戦極ドライブと戦刻ブーストを足して2で割ったような性能。
      だが、「敵を倒しても時間が延長しない」「敵が被弾している最中はスローにならない(そのため思わぬところでガードされる)」など下方修正されている。
      • 『3』では戦刻ブーストがかなり猛威を振るったためこの修正は仕方がないかもしれない。発動中はどんなに攻撃を受けても討死しない、ノーモーション故に空中で発動可能になったなど一応上方修正もあることはある。
      • 技中にキャンセルではなく、技発動中にノーモーションで発動可能になったが、発動時に衝撃波や派手さがなくなり、強化技としては物足りないといった声もある。
        モーションキャンセルは戦友交代で代用できることもあり、ノーモーションで発動できるこの仕様を間違いとは言えないだろう。
      • また、発動中はカメラがかなり近くに寄り、画面が暗くなるため微妙に見づらいこともある。
    • 一方で、粋ゲージが貯まりやすくなる銘や遊戯書が豊富に用意されており、発動自体のハードルは下がっている。
      極めるとわずか2~3秒でゲージを満タンにすることも可能なため、粋を連発する戦法が猛威を振るう結果に。
    • 過去作で言う究極バサラ技も粋バサラ技と名称が変更された。
      しかし、『3』の究極バサラ技同様強化を実感しづらく、発動時の「操作キャラクターの家紋が浮かぶ」という演出が全員共通の「"粋"という文字が浮かぶ」演出に変更されてしまった点も不評。
  • 剣劇の大味なゲームバランス
    • 剣劇について、プレイヤー武将のレベルが一定以下で豊臣秀吉や足利義輝など強力な武将が相手の場合、武器に剣劇に強くなる銘が1つも付いていないと例え連射コントローラーを使っても引き分けとなり、絶対に勝てないようになっている。
    • 逆に、剣劇を発生させやすくなる銘に剣劇によるダメージ増加の効果があり、6つ付けると数秒で剣劇に勝つことができる上、1回勝つだけでどんな武将でも即死させられるという極端な性能となる。
    • ある程度慣れて剣劇を発生させやすいタイミングを把握していれば「最短ルートで総大将の元に向かい剣劇で瞬殺」という手段でステージクリアまでの時間を大幅短縮することが可能で、後述の「打札」銘を複数集めるよりも準備が簡単という利点もある。
      しかし、準備無しで特定キャラとの剣劇が発生した場合「プレイに関係なく頑張っても無駄」というシチュエーションを生み出してしまっているのはアクションゲームとしては問題がある。
  • 『宴』で不評だったランダム受け身の削除に伴うバランス調整。
    • 同技補正も仕組みさえ分かってしまえば制限が緩いので、コンボを組み立てやすく、安心して死ぬまでコンボを叩き込める。
      ただし、ランダム受身が廃止された代償か、敵武将の仰け反りが『宴』より非常に短くなっており、超反応の見切りによるコンボ回避もバンバンやってくるため非常に鬱陶しい。
      • ランダム受け身のせいで空中主体のコンボが難しくなっていた『宴』とは正反対に、今作では地上主体でコンボをするキャラクターが相対的に弱体化して立ち回りにくくなる結果となっている。
        そのため、『宴』ではほぼサンドバッグ同然だった浮かない重量級の武将が、今作では対処が非常に面倒な存在になっている。
      • 敵武将の仰け反り時間減少により、難易度「婆裟羅」の場合はランダム受身削除の恩恵によって相対的に自由度が上がっているが、ゲーム自体(低難度時)のコンボの自由度が『宴』よりむしろ下がっている。
  • 合戦遊戯書の追加によるゲームバランスの大味化
    • 合戦遊戯書は、武器の装備枠を圧迫せずに様々な効果を得られる点は好評。*3
      報酬が減る代わりに有利に攻略できるようにしたり、逆に攻略が不利になるが報酬が増えるということも可能。
    • ただし、前作までの似た効果のアイテムと比較すると全体的に性能が強化され過ぎており、「前作までは任意で付け外しが可能」「消耗品な上に購入金額も安くない」ということを考慮してもバランス面で問題があるのではという意見もある。
    • 特に「捨て身の覚悟」と「大将殺し」は過去作のアイテムに比べると強化されている。
      • 前者は前作の「愚か者の法」の与えるダメージが1.5倍、受けるダメージが3倍に比べると与えるダメージと受けるダメージが両方とも4倍に強化され、メリットの方がアップしている。
        後者はデメリットなしで敵武将へのダメージが2倍に。前作までにも敵武将への攻撃力増加効果を持つアイテムはあったが、いずれも複数個(『2』では5個、『3』では6個)のセットアイテムとなっており枠を圧迫しなくなった。
    • 他にも「鋼のからだ」は常時スーパーアーマー化する、「手数重視」は攻撃力低下の代わりにヒット数が+1されるなど有利になる遊戯書が多い。

ステージ関連

  • ステージは演出やビジュアルが強化され、仕掛けも凝ったものが多く楽しめる。アニメ版の「要塞富嶽」「要塞日輪」もステージとして登場。
    信玄の石像がこちらを向いているときに動くと攻撃を食らうという、「だるまさんが転んだ」ならぬ「お館様が転んだ」や最上義光そっくりの「最中級光」が大量に出現するなど、ステージギミックはド派手かつおバカなものばかり。
    • しかし、仕掛けのせいで長丁場になったり複雑な構造のステージも多い。シンプルで気軽に遊べるステージが足りないとの声も。
+ 不評、問題のあるステージ
  • 「近江・佐和山城」
    • 3方向から進軍する味方の破城鎚兵が倒されないように指定のポイントまで護衛するという流れなのだが、この味方が異様なほど弱いため長丁場になりがち。
      プレイヤーのスキルや事前準備でのフォローがほぼ不可能な部分で時間を取られるため、「テストプレイの段階で味方の強さを調整しようと思わなかったのか」と不満が出ることとなった
    • このステージは他にもバグや設定ミスが多く、ロクにテストプレイしていない可能性まで指摘された。
    • 余談だがこのステージでの有効な攻略法は破城槌兵から遠く離れて放置するというもの。プレイヤーが介入すると逆に不利になる本末転倒な仕様。
  • 「奥州・青葉城」
    • 『3』で好評だった馬を使ったレースがあるステージだがコースが複雑化した上に一度でもミスすると勝てなくなるなど難易度が上昇したためレースを諦めるユーザーが多かった。
      一方、『3』に比べるとコースの全長が短くなったが逆にミスをしてもすぐリトライできる様になったという意見もある。
  • 「丹後・泉源寺」
    • 京極浅井軍と戦うステージで中盤に宅配兵という運搬兵が出現、これを倒すか拠点に入るなどで残り0にならないと次に進めないため時間がかかる。
    • 宅配兵は長政によってバリアを付加される為倒すのに苦労する。しかも中盤になると長政&お市が出現、宅配兵が居る間は二人を何度倒しても復活するため嫌でも相手にしなければならない。
  • 「豊臣回顧闘争」
    • 豊臣軍と松永軍の対決に乱入するステージ。最初に竹中半兵衛と風魔小太郎を同時に相手をし、最後に豊臣秀吉と松永久秀の2人を同時に相手にする。
      秀吉と松永のどちらかを倒すと前田慶次が出てくるが慶次は倒さなくてもクリアできる。倒せば特別実績は手に入る。
      • なぜかこのステージだけ風魔が特別な技を使ったり半兵衛が陣形合体の指揮をする事がある。
    • また進行不能になるバグの報告が多くプレイしづらい。
  • ステージ総数は『3』よりは増えたが、自由合戦で選べるステージは「42」。これに又兵衛乱入イベントの有無が別ステージとしてカウントされるため、実際のステージ総数は「39」と少ない。
  • 一騎討ちステージは各ステージに専用台詞が用意されている点は評価されている。
    • 一方で自由合戦で選択できない、一騎討ちでありながらコンボ練習に使いにくいことが不満点として挙げられている。
  • 過去作と同じく背景モデルを使い回したステージも半分近くあるが、そちらについては雰囲気やステージ構成は大幅に変わるためそれほど気にならない。
    『3』では背景モデル使い回しによる「AとBの戦いをそれぞれの視点からプレイする」という演出のステージがほとんどなく、若干寂しさを覚えるという声もあったため、「背景モデルを使い回すのであればその分総ステージ数を増やしてほしかった」という意見こそあれど、使い回し自体に対する不満意見はそれほど強くない。
  • 雑賀孫市、後藤又兵衛には固有のステージがない。孫市は加賀温泉などで登場するため出番がないわけではないが、又兵衛は乱入ステージのみの登場であるため出番が非常に少ない。
  • ステージ中、実績を稼ぐ事で武器などの恩賞がどれだけ手に入るか変更されている為これまでのように敵武将を倒すだけでは、実績が効率よく稼げない。
    • 過去作での特別恩賞に当たる「特別実績」の獲得が難しいステージが多い。問題となるほど難しいわけではないが、獲得に時間がかかったり、中には運要素が絡む恩賞もある。得られる実績も苦労に見合うとは言えないため、スルーされる場合も多い。実績を稼ぐ自体は遊戯書を使えば簡単だが金がかかってしまう。
    • 一騎討ちの特別実績は既定の候補からランダム抽選で決定されるが、ポーズ画面で再挑戦を選ぶだけで再抽選できるため優位なものを選びやすく、組み合わせ次第で最高15000の実績が獲得出来る。
      • また一騎討ちステージは報酬が全て武器という場合が多く、特別実績の高さもあってここを集中的にプレイすれば大量の武器を簡単に入手できる。そのため自由合戦で一騎撃ちで選べない事が非常に惜しくなってしまった。
    • クリア後の統治年数もデメリットと引き換えにスコアアップする遊戯書を使うと簡単に未来永劫になる。1000年未満を獲得するにはメリットと引き換えにスコアが減少する遊戯書を使うなどしないといけないという真逆の仕様。
      1000年未満はドラマルートがある武将なら新しく始める際、ドラマルートを選択すれば4戦目から始まるので達成しやすくなる。

シナリオ

  • シナリオの作風は、『3』や『宴』と比べると若干コミカルなシナリオが増えた。ただ出番が減った武将もいる。
    • 小早川秀秋は相変わらずのヘタレだが、自身の優柔不断な性格を変えようとしたい気持ちはある。三成や毛利との関係が薄れ、酷い仕打ちも少なくなったが逆に出番が減ってしまった。
    • 大友宗麟は布教のため「ザビーランド」なるものを各地に建設、サンデー毛利とのコンビなど相変わらず無茶苦茶やっている。
      宗麟に振り回される立花宗茂もザビーの着ぐるみを着せられるなど苦労人っぷりがアップ。
      • 宗麟のわがままはひどくなりザビーランドで詐欺まがいの商売を画策したりザビー教を否定する武将にヒスを起こしてしまう。宗茂もそんな宗麟を勇められず、苦労する。それでも主のため忠義を尽くすが「主を甘やかしている」と厳しい言葉をかけられる事も。
    • 最上義光も出番が少なく、織田と足利のどちらに取り入ろうか悩んでいるが結局どちらにも付かないまま。
    • 相変わらず掴み所の無いキャラでなんの説明もなく空中に浮いていたりと突っ込みどころ満載だが、一方で義輝との会話では信長への忠誠心の深さを窺い知ることができる。
      • また小十郎やマリアの名前をわざと間違えていると取れる描写があるが、『3』の台本全集では名前間違えの台詞に「天然です、本当に間違えています」という注釈が確認できるため、「切れ者としての面が垣間見える」「単に新しいシナリオ担当者が前作での設定を理解していないのでは」と賛否両論。
  • 武田軍は武田信玄と真田幸村の師弟コンビのやり取りが復活。佐助も『3』のように冷徹な一面が少し無くなり『2』以前の雰囲気に戻っている。
    • 政宗らライバル関係にあるキャラクターと全く絡まず、ゲーム中でもいきなり西軍に参加していたり伊達と同盟を結んでいたりと、途中の展開を無視したステージが多い。
      今回は武田軍大将となっているが『3』のように大将として思い悩むことも無いので半ばあるだけの設定に。
  • 黒田官兵衛は、新武将で元部下の後藤又兵衛からは馬鹿にされており、不運っぷりも相変わらず。発売された年の大河ドラマの主役だったにもかかわらず。
    • 今回は日ノ本に地下道を巡らせ虎視眈々と天下を狙っている。他の武将から迷惑がられる、皮肉交じりで褒められたり自身が穴蔵王を名乗り自慢するなどコミカルな設定に生かされている。
  • 前田慶次は前田軍大将となっていて国を預かる責任を持って戦うため、これまでの明るいイメージが隠れてしまった。ドラマルートも秀吉と再び向き合う事を決めるため、重い雰囲気になってしまう。
    • もちろん全体的にシリアスになったわけでなく国主として成長しつつも傾奇者としての明るさは消えていない。国主になった事で前田利家やまつとの会話が増えているなどプラス面もある。
  • バリエーションとインパクトの増したパロディ台詞の数々。
    • 主に一般兵の台詞に多く使われるが、プレイヤー武将や敵武将もパロディ台詞を発する。
      • 元ネタは「ガン○ム」「ジョジ○」「スタジオ○ブリ」などのアニメを中心に、ドラマ、CM、ギャグなど多岐に渡る。
    • ザビー教関連ステージのはっちゃけたパロディ台詞の数々は概ね好評だが、汎用台詞にもパロディ台詞が増えているため、「安易なパロディネタ」や「シリアスなステージでパロディ発言が出てくるとどうも白けてしまう」という意見もある。
    • 加えて一般兵の台詞に『3』からの使い回しがある。演者は変わっているが手抜きな印象が強い。

問題点

ストーリー・設定関連の問題点

  • 「総勢40人が織りなす戦国ドラマ」*4と謳っているが、メインモード「戦国創世モード」は内容が非常に薄い。

戦国創生モードの問題点

  • 「天政奉還」や「戦国創生」と謳うがそれがシステムに関わって来ない。システムは過去作の「天下統一モード」と大差無く、シナリオ要素も薄くなっている。
    • 創世ルートはどの武将も身内の武将や自軍の兵の会話だけで進んでいく。EDも1分程度で終わってしまう。
      『宴』にあった特殊ステージ発生時の台詞やステージ開始前の特定の武将との会話も無い。
  • 『3』のように規定のステージを進むドラマルートは全武将に用意されていない、アニメルートは新武将3人にしか無い。どちらも四戦目から出現し5戦目か6戦目でEDを迎える為シナリオは駆け足気味で終わってしまう。
  • 内容も創生ルートはどの武将も「戦国創生」を感じる事もないまま「天下統一をした」程度で終わる。ドラマ&アニメルートも過去作から関わりのある武将との対決が目立つ、中には陰鬱かつ不条理な物やバックストーリーを完全に放り投げた物など、キャラによっては創世ルートとは別の意味で否寄りの賛否両論となっている。
    • 他にも前作までの天下統一モードにあった日本地図を自軍で塗りつぶしていく表現が無く、ストーリーを進めても統一に向かっている感が無い。
  • 本シリーズは「各ナンバリング間は物語の繋がりがないパラレルストーリーだが、因縁関係などの重要な設定のみは引き継いでいる(ループしている)*5」というスタイルだが、本作では過去作の設定のほとんどを踏襲し、余計に「戦国創生」を感じさせない。シナリオ中も全体的な描写不足で中途半端になってしまった。
    • 政宗と三成の間に『3』での小田原攻めの因縁を思わせるやり取りがあるが、どのような戦いだったか詳細が語られる事は無く、政宗と三成の関係性を上手く作れていない。
    • 家康は発表当初「豊臣時代の家康が出るのか?」と期待されたが、家康は独立済みで、三成も豊臣を裏切り独立した家康を憎んでいるため、結局『3』とほぼ同じ関係性になってしまった。
    • 今作では初めて明智光秀と天海が同時に出演するのだが、その設定は「足利派の動きを探りつつ"人間"としての生活を体験しようと考えた光秀が独断で変装し、織田軍と小早川軍で二重生活を送っている」という。
      小早川と天海の出会いを描いた『宴』の天海ストーリーとは関係性が皆無に等しく、その上で小早川との関係性だけがそのまま残されているため、どこか不自然な印象を受ける。
    • 信長とお市は固有技などの仕様が「信長は死後に六魔の力を獲得し、お市は信長の死をきっかけに精神崩壊し強化された魔の手に半ば操られている」という設定の『3』のままで、どういった経緯で現在の戦闘スタイルとなったかゲーム中では明確に語られない。
      • 一応、「信長が六魔の力を得たのは行方不明になった濃姫と蘭丸を捜索する過程で冥府にまで赴いたためであり、その影響でお市の魔の手も強化された」という設定はある。
    • そもそも、このループ設定はあくまで作品毎にいちいちキャラクターの関係を構築し直す手間を省略するためのもので、本シリーズがいわゆる「タイムループもの」として作られていたわけではないはずなのだが*6、本作では「別の世界で会おう」「何度もやり直している」など、パラレルワールドの出来事について直接的にキャラクターが言及する場面が多数登場しており(特に闇属性のキャラクターに顕著)、シリーズとしての世界観そのものが変わってしまっているようにも取れる。

新規武将の設定と扱い

  • 前述のように、柴田勝家と島左近が政宗・三成とそれぞれ深く関わる重要なポジションにいるのだが、今までのキャラクターに比べて史実要素が薄いという意見が多い。
    二人とも「老練な歴戦の猛者」のイメージ強かったが本作では「新社会人」がコンセプトの未熟な若者になった。「これまでと違った人物像で新鮮味がある」という意見もあるが「これまでのイメージと違いすぎる」との批判も。
  • 勝家は「一度は信長に対する謀反*7に失敗し、そこから織田家の重臣にまで這い上がった」という史実とは逆の「勝家が謀反失敗から立ち直れず心を折られていたら」というIFがテーマになっている。
    • 謀反の失敗後は全てを諦め、命令に従うだけの存在になってしまう。実力はあるが地位は低く史実の有名な二つ名「掛かれ柴田」は「欠かれ柴田」に改変、猛将だった史実とはかけ離れてしまった。
      人間関係も信長からは全く相手にされず、史実の妻のお市も行き過ぎた憧れから生じたストーカーじみた一方的な好意を向けていて、長政とお市の中を壊しかねない設定になってしまった。
    • 本作で大きく関わる政宗、左近とは史実において全く関わりが無いのに二人とも「過去の自分に似ている」という理由で深く関わる事になる*8
      • この設定について公式は左近とは上記の通り「新社会人」として、政宗とは「史実で時代に恵まれなかった者同士」という理由を語っているがいくら『戦国BASARA』と言えどこの設定には無理がある。
        実際、勝家については「左近や政宗と関係のあるキャラにするため若い武将にした」といった批判的な意見が目立つ。
    • 創生ルートでは織田軍の兵達は勝家を罵られてばかりで、EDで頭を下げている勝家に対し信長が酒をかけるという仕打ちをしている*9
    • ドラマルートでは、謀反について「足利義輝に野心を見抜かれ煽動され、兵を貸し与えられ謀反を起こしたが己の力量を過信、義輝から見限られて失敗した」という事が判明。
      直後、政宗と戦い「龍王になろうとする政宗を認めない」と言う勝家の気概を気に入った政宗が立ち直らせるするため、信長を倒しに行く事になる。信長の忠臣の勝家が信長を倒す、謀反の理由が勝家自身にあるのに信長を倒すという展開は批判されることに。
    • 政宗との関係や立ち直っていくストーリーに一定の評価する声もあるが賛否の多いキャラになってしまった。
  • 左近は史実通り三成の部下として登場。三成とは対照的に明るいキャラでギャンブラーという設定。その明るさは「豊臣最初で最後の明るい人材」と評価されている。
    • 三成に忠誠を誓っているが三成から「気になる部下」と認識される程度。一応、左近の行動を注視し直接命令をする台詞がある。
      • 基本的に軽い性格で敵に対しても軽いノリで接するが正々堂々を好む故にイカサマを嫌っており、豊臣を裏切った家康を激しく敵視、イカサマ野郎と罵倒する*10
    • 創生ルートでは三成の下で手柄を上げていきEDで三成に少し認められる所で話が終わる。シナリオが短いため、三成は左近をどう認めたのか疑問が残る。
    • ドラマルートでは三成との出会いが描かれ「故郷の村を焼かれ、そのトラウマから捨て鉢な生き方をしていた所で三成と出会い、秀吉のために命を懸ける彼の生き方にあこがれ付いて行く」という過去が描かれる。
      そして話はかつての自分と同じような立場にいる勝家を助ける為に一時的に三成の下を離れる展開に。こちらも駆け足気味で話が進む。
      このルートでは謀反の起こす前の勝家に憧れを抱いていたという設定があるがそれ以外のシナリオで勝家と対面した際は初対面になっていて、設定に食い違いがある。
    • なお、村を焼き払ったのは史実において因縁のある松永久秀だが、ゲーム中では対峙した際の台詞位でしか触れられないため史実要素としては印象が薄い。
  • 左近と勝家以外の新キャラクターも大幅に史実とかけはなれたキャラクター付けがなされている。
    • PCの新キャラクターの中では紅一点の井伊直虎だが、「女地頭である」ことと「戦乱の影響で許嫁と結婚できなかった」ということくらいしか史実と同じ点がない。
      • 素直になれないツンデレ的な面を可愛げがあると見る意見もあるが、男性キャラクターに対するもはや八つ当たりとしか思えない台詞の数々には批判がある。設定からして典型的なフェミニストである。
      • なお、前髪を上げたポニーテール(いわゆるひっつめ髪)というデザインについて、DLCとして髪型が前髪を下ろしたものに変わるウェディングドレス衣装が配布されたが、「なぜデフォルトの髪型をこっちにしなかったのか」という意見が多い中、「武将なのだから戦いを最優先して髪の長さが邪魔にならないデザインにしたのは妥当」という声もある。
    • 後藤又兵衛は黒田官兵衛・長政親子に仕え、数々の武功を立てたのち大坂の陣で討ち死にした猛将だが、そのような史実がほとんど反映されていない。
      • プライドが高かったため、豊臣時代に失敗を犯して冷遇され始めたことに耐え切れず出奔し、自らに屈辱を与えた相手を執拗に狙う性格の歪んだ人間になってしまったという設定。
        報復対象以外には常識人的な反応を見せることも多かったり、討死の際のみ「1人は嫌だ」という弱弱しい本音を漏らす点などは「狂気と一抹の哀愁を併せ持った人間味のある悪役」として見ることもできるが、「この役回りなら"後藤又兵衛"でなくても良かったのでは」との意見も多い。
      • 仕えていた官兵衛に対しては「阿呆官」と呼び馬鹿にしたり騙し討ちをしたりと二人の仲は最悪な物に。その一方で史実では関わりのない半兵衛に憧れ、敬語を使って下手に出る場面もある(半兵衛には冷たくあしらわれるが)。
      • TGS2013では又兵衛について「エグいシーンというか、グロテスクなシーンはない」とコメントされたが、実際には敵をいたぶるような技が多く、「切断・流血などの直接的表現はないとはいえ、これで"グロテスクではない"と言っていいものか」と疑問視する声も上がった。
      • 専用ステージどころか登場するステージが特定条件でしか発生しないため敵武将では影が薄い。またNPCも含め、新キャラクターの中では唯一アニメに出番がないなど扱いが悪い。
    • 山中鹿之介は尼子家再興に命をかけた忠義の代名詞のような武将であるが、ゲームでは主君の尼子晴久は行方不明であるため絡みが全くない。
      • 鹿之介は探偵を自称しているが、鹿の「おやっさん」とのコンビやまだ未熟な若武者という設定で探偵要素はそこまで目立たない。
        シナリオも晴久捜索で話が進むが結局見つからずじまい。ザビー教に入信したらしいことが仄めかされているものの、結局行方不明のまま。
      • アニメルートが存在するので優遇されているように思えるが、そのシナリオは晴久を捜すというバックストーリーを完全に放り投げている。
  • NPC専用新キャラクターの足利義輝は存在感はあるが戦国創生モードでは必ず戦う事はなく、ドラマ&アニメルートで戦う機会も少ない。
    • 史実において「戦乱の世を止めるため奔走した」と言われているが本作の人々から情熱が失われた平穏な世に不満を抱き乱世を呼び起こす、という設定にしたのには発売前から批判があった。
      • 公式は義輝について「時代をゼロに戻せる存在」と語っているが、義輝は最後の将軍では無い。「天政奉還」も幕末の「大政奉還」から着目している。
    • キャラとしては、あらゆる才能に恵まれた人物で、その才能と出自から忌憚なく接してくれる理解者がなく、また自身も他者の感情を理解できないという大きな欠点を抱えている。
      将軍の職をあっさり捨て、民に対しても限度の端々から「自分が民を理解することも民が自分を理解することもできない」と考えていることが窺え、無責任な人物とも受け取れる。
    • 彼を慕う武将が多いのだがその理由に触れるようなエピソードが少なく、キャラを充分に表現できていないことも残念な点である。
    • インパクトの面ではまだ(隠しボスとはいえ)『3』での信長の方が強烈。また、信長の方は『3』の時点からプレイアブルキャラクターとして使用できた。
  • 同じくNPC専用新キャラクターとして大々的に発表された京極マリアは「天下人への褒美」を称しているが戦国創世に絡まないシナリオでしか活躍しない。
    むしろ、弟の浅井長政を悩ませる存在だったり一部の男性キャラクターに対する毒舌など、「天下人への褒美」と称するには少々魅力に欠けるキャラになってしまった。

復活武将、既存武将の扱い

  • 他のキャラクターも史実ネタなどを設定に組み込まれているがストーリーの短さ故に設定を生かしきれていない。シナリオ執筆者が変更になったためか、違和感を感じる描写も多い。
  • 前作でリストラされていた豊臣秀吉、竹中半兵衛、浅井長政の復活は喜ばれたが、そのストーリー中の扱いについては不満の意見も多い。
    • 長政は上記の通りマリアのわがままに振り回されている上、シスターコンプレックスを感じさせる言動もあり、他の武将からは同情するように見られてしまう。
      • 情けないイメージがついてしまう残念な部分が多いが、お市のため奮闘する姿や松永や又兵衛を善と判断するいつもの善悪の価値観など評価される部分もある。
    • 秀吉は義輝の天政奉還を真っ向から否定し富国強兵を掲げ、天下統一へ動く。半兵衛と共に豊臣の後継者やどのように国を治めるかと言葉を交わしていく。
      • しかし、三成ら石田軍との交流は少なく家康にもあまり触れられない、慶次や松永との因縁が中心となり多少のマンネリ感を覚えざるを得ない。
      • 新しい設定「豊臣の教え」も「右手に友を、左手に力を」という物で、三成が左近を部下にするために作られたと受け取れてしまう。
    • 半兵衛は命が尽き、秀吉がその死を乗り越えるという展開が多い。しかもドラマルートは家康への憎しみに囚われる三成に豊臣の後継者としての責任感を持つよう促すため、自ら謀反を装って三成に戦いを挑み倒される、というEDとなった。
      これまでのシリーズでは半兵衛の命が尽きる前の時点で物語が終了していたため、全ルートにおいて死を描く結末と三成の成長のための踏み台になったと受け取れかねない描写には不満の声が多く上がった。
+ 既存武将の扱いについて(長いので折りたたみ)
  • 伊達政宗は天政奉還をきっかけに全ての者を未来に導く者「龍王」を名乗るようになるが、他に「王」を名乗る武将が魔王・信長と覇王・秀吉という敵の多い2人であることもあり、多くの武将からその名乗りを否定的に見られ、最側近の片倉小十郎も内心では「王」の異名を危険視し、不安を抱く描写がある。ファンからも「政宗は天下を目指すようなキャラじゃない」という指摘が出た。
    • 今作の政宗は過去に右目を失い、心が折れた状態だったが片倉小十郎に助けられ立ち直ったという過去があり、それが王を目指すきっかけと語られる。
    • ドラマルートは前述の勝家の項目で述べた「勝家を導く」描写に賛否がある。初対面の勝家を引き入れ、豊臣に付いた幸村の真意を確かめる為に豊臣軍と戦い、その中で三成と左近と対決、最後は両者痛み分けで終わり政宗は勝家と共に王を目指すという終わりを迎える。シナリオ中も勝家の過去には触れず、無理に勝家とのコンビをメインとしているイメージは否めない。
  • 石田三成は豊臣の後継者として期待されている描写があったり、EDによっては秀吉に進言し彼の心に僅かな変化を与えたりと、全体的に優遇されてはいる。
    • しかし相変わらず秀吉に依存し、秀吉以外の王を認めないと公言しており性格面の変化は少ない。家康に対する憎悪も変わらないまま。
      シナリオも家康に対し怒りがメインに。そのため秀吉、半兵衛は三成に釘を刺すがドラマルートでは秀吉からの命に背き、家康を討ち取りに行く展開に。
    • 作中では「左近が来て将としての自覚が出た」と言われるが前述の通りそこまで大きな変化は無い。
  • 徳川家康は主役ポジションから少し下がった感がある。今作では「絆」について思い悩む場面や秀吉や三成との関係が描かれたため見せ場はある。
  • お市はルートによっては勝家の歪んだ好意がきっかけで悲惨な運命を辿るなど、相変わらず幸が薄い。
    長政に叱咤されたりマリアに焚き付けられたりしたことで、ともすれば己の不幸に酔ってしまいがちな自虐的な部分は改善されつつあるという、前向きな描写もあるにはあるのだが…。
    • しかし別の方向で積極的になり、長政を傷つけないために戦場に出さないよう幽閉してしまうといった危ない行動をしてしまう。
  • 織田信長は魔王として完全に覚醒していないのか人間味の残った言動と『3』のような難解な言い回し・比喩を多用する台詞が混在するため中途半端になっている。
    • ストーリー中は勝家に対する仕打ちや他の武将の「信長は尾張で民に圧政を強いている」という台詞もあり、力で人を押さえつける魔王のような存在である。
    • 本作では義輝と同じく「余りに強大過ぎて並び立つ者が居ない退屈と孤独」を抱えた存在として描かれており、上記した苛烈な圧政なども力あるものが自分に歯向うことを期待しての挑発に近いものであることが示唆されているが、これを人間味が増したと捉えるか得体の知れなさが削がれたと見るかは意見が分かれるだろう。
  • 長曾我部元親は、創世ルートこそ陰鬱だった『3』を払拭するような熱いストーリーではあるのだが、ドラマルートと共に相変わらず家康と三成との関係しか描かれていない。
    特にドラマルートは家康のために三成の世話を引き受ける(としか受け取れない)ような展開になっており、家康・三成双方にとって都合の良い存在になっていてがっかりしたという声も聞かれた。
  • 鶴姫は「突然"卑弥呼"なる人物の声が聞こえる様になり"卑弥呼"の声を信じる様になる」と言う物だが、その正体は毛利元就で、鶴姫を利用するため騙っていた。
    • 「卑弥呼」と鶴姫のやり取りはテレパシーの様な描写で、「未来予知能力を持った巫女である鶴姫はまだいいとして、なんで元就はテレパシーが使えるんだ?しかも女の声で」と盛大な突っ込みが入ることとなった。
      • 他の武将から「卑弥呼にダマされている」と指摘されてばかり、元親とのライバル関係やお市との友人関係もあるだけの設定になった。
  • 毛利元就は足利に付きながら虎視眈々と天下を狙う。今作では「日ノ本の中心を安芸にする」という野望を以って戦う事になる。
    • シナリオは自分の策を否定するような夢を見る。創生ルートは素直に兵を無作為に失う事をやめ、そのままEDに。
    • 一方、ドラマルート義輝に利用されていたと知り、義輝を武で倒す事に。EDはなんと月食が発生し空が闇に包まれ中、日輪に認められたと言い、太陽を呼び出すという吹っ飛び気味な光景で終わる。
      テレパシーめいた行為や太陽を呼び出すような行為など、妙なキャラ付けをしつつある。
  • 『3』では若きを見守る老剣豪と言うポジションだった島津義弘は、自らの剣の道に迷い、他のキャラクターからも心配されたり驚かれたりするほど、言動が物騒になっている。
    元々剣の道第一の戦闘狂的なキャラクター付けもあったのだが、前作との落差もあってこの変化に戸惑った人も多いと思われる。
  • 上杉軍はプレイヤー武将がいないので影が薄い。特にかすがはステージ進行次第で謙信を失い錯乱する衝撃の展開があるが、そのイベントが他の武将のストーリーに一切絡まない。
  • 風魔小太郎は北条氏政のリストラに伴い、松永久秀に雇われたが北条や風魔を知る武将から北条の安否を聞かれたり松永に雇われている事を否定される。
    • 設定も「北条は豊臣に攻め込まれ滅亡したが氏政は風魔小太郎に助けられ無事であり、小田原の豊臣軍も伊達軍は追い払った」となっている。
      鶴姫を助け好意を抱かれる設定も続投、鶴姫は今の風魔を「憧れた方じゃない」と言って助け出そうとする。
    • ストーリーも風魔と北条との結びつきを強調する内容で北条との関係を残すような描写が多い。
  • 松永も風魔をある目的のために「不足の美」として育てることに専念、過去作のように暗躍する事が無く、過去作のようなインパクトが無い。
    三好三人衆も居ない、特殊な兵や仕掛けのあるステージも無い。過去作から因縁がある武将との関係も秀吉以外はほとんどあるだけになるなど松永の魅力をあまり引き出せていない。
    • 風魔に対して一応特別扱いしているが、風魔が討死した際に「もう用済みだ」と言っており利用している印象は強い。
  • ストーリーにはシリアスというより前作以上に後味の悪過ぎるシナリオや無理な設定のあるシナリオが存在する。
    + (ネタバレ注意)
  • 左近のアニメルートのEDは、秀吉を失い発狂した三成を説得するため、あえて無抵抗でメッタ斬りにされるというもの。
    • 最終的に三成の正気を取り戻すことには成功するが、左近自身は死亡か?と取れる後味悪いものだった。本作発売後の公式側の発言によれば、あくまで死亡とは断定できず生死不明とのことらしいが、後味悪いことは変わりはない。
      • また、レーティング上の限界なのかメッタ斬りにされているにもかかわらず血の一滴も描写されないため、かなりシュールな絵面になってしまっている。
    • 勝家のアニメルートは、秀吉暗殺に失敗し完全に織田軍から見捨てられた勝家が、自暴自棄の果てに執着の対象であったお市を長政共々葬るなど破滅の一途を辿るというもの。
      • このルートでは勝家が「信長の臣下で居たかった」と言い自らの野心を煽った義輝に歪んだ感情をぶつけ、最後は彼に斬られる事で全てを終わらせるという破滅的な最期を迎えることとなる。
      • 死に際に「勝家が信長や濃姫、森蘭丸、明智光秀と仲睦まじく過ごす」光景を見る。公式は『BASARAマガジン』のインタビューでこの光景を「ありえたかもしれない未来」としている。
    • お市のドラマルートは、勝家に長政を殺された事で発狂し、自らの心の中に生み出した「長政」と1人芝居のような会話をしながら放浪するという流れになる。
      • EDで「もっとしっかりしなければ」「私が全部守る」と発言しており、完全に精神崩壊してしまっていた『英雄外伝』や『3』より少しは前向きと言えなくもないのだが、それでも後味が悪いことには変わりない。
    • 長政のドラマルートも勝家が戦っている戦場に迷い込んだお市を助け出す熱い展開だが勝家が幸せそうにする長政とお市の光景を震えながら見ているため、釈然としないEDになってしまった。
    • 家康ドラマルートでは家康が豊臣と松永の戦いに乱入、最後は秀吉が松永の自爆に巻き込まれ戦死するのを目の当たりにする。
      • そして秀吉を失い錯乱する三成のため家康は「自分が秀吉を討った」と嘘をつき、自分への憎しみを三成を生かす原動力にしようとする。偽悪を演じる家康もあって少し後味の悪いストーリーとなってしまった。
    • 天海は創世ルートこそ小早川と仲睦まじく過ごすのだが、ドラマルートでは天海が、自分の謀反の決意が固まった場合に備えて濃姫たちを監禁していたことが発覚する。
      • 最終的に小早川の元を去り、信長への謀反を止め、改めて明智光秀として信長に仕えるため織田軍へ帰参する。
        しかし、皮肉にも濃姫たちの監禁が帰参直前に発覚しており、謀反の計画を知り激怒した信長から完全に見放されてしまい、戦いの末に信長を倒してしまう。
      • 最後は絶望し、天海も命を絶ってしまう上、エンディングで小早川も何者かに暗殺されたことが判明する。
    • 信長ドラマルートは義輝討伐に出向くがそこで義輝が別世界の存在を示唆する。そして義輝討伐後、光秀が「無数に居るから殺してもいい」という理由で謀反を起こす。
      • そして光秀に討たれた信長は別世界のもう1人の自分と対峙する、という流れだがあまりに唐突な展開のため盛り上がりに欠けてしまう。
    • 風魔は創生ルートで松永によって正体が発覚する。シナリオ中、なぜ風魔は北条に仕えていたのか?という疑問を松永が調べていく。
      • そしてEDにて松永が風魔の正体、真の名を言うと…風魔は光となって消えていき、消息を絶った。なお、松永が真の名を言うシーンは無音になっており、正体についてぼかしている。
      • ただ「雲間に見えし早すぎた夢」という松永の台詞とシナリオ中のある人物の名前が出た事で歴史に詳しい人なら正体に察しがついてしまう。
        謎の忍びという設定は風魔の魅力の1つだった為、その魅力を下げてしまう結果になった。
    • 松永は風魔を不足の美に育てる理由が「不完全な風魔を完璧な存在の足利義輝と戦わせる」でありそれによって自分にも何か変化が訪れるのではないか?という期待を込めていた。
      • 創生ルートでは育成に失敗、我を失った風魔が松永に襲い掛かるところで終わってしまう。ドラマルートは育成に成功し、義輝と戦わせるがあっさりと敗北、松永が別のアテがあるような事を言い終わってしまう。
      • 発売前は史実にあった松永による義輝暗殺のエピソードから松永と義輝の対決を期待する声があったのだが、それが実現しなかった。

アクション・システム関連の問題点

  • 様々な追加要素が加えられた割には戦闘システムの根幹はほとんど変わっておらず、旧キャラクターには新技もないため、ナンバリングタイトルとしてはあまり目新しさはない。
    • 一応、細かい性能調整は加えられている。しかし、バグ技の削除、ハメ技の弱体化、攻撃範囲の縮小、技の連携が不能など、ほぼ全てのキャラクターが何らかの下方修正を受けており、前作をやり込んでいたプレイヤーからはこの点に関して特に批判が多い。
      空中発動可能な固有技の更なる増加、キャンセルポイントの追加といった上方修正もあるが、上記の弱体化を補えるほど強化されたキャラクターはほんの僅か。
      • 『英雄外伝』や『宴』のように対戦要素を含んでいるのであれば、キャラクターバランスを取るために細かい調整を行うことは正しいと言える。
        しかし本作では再び対戦要素が削除されているため、結果的に単なる劣化調整としか取れない状況になってしまった。
      • また、調整自体も攻撃力などの火力調整ではなく、立ち回りの幅を狭めているものばかりであるため、対戦への調整とみても疑問が残る。
    • また、シリーズ恒例となっていたキャラクター専用アイテムは今作には存在しない。
      • プレイの幅が狭まってしまったのは勿論のこと、恩恵を受けていたキャラクターは相対的に弱体化するハメに。
  • 全体的にヒットストップ*11が強過ぎる上、ゲームスピード自体も若干落とされているので前作に慣れているとモッサリに感じる場合がある。
    初心者に向けて遊びやすくしようとした可能性もあるが、それ以上に「1対1では問題なく繋がるコンボが、雑魚を巻き込むことによって成立しなくなる」といったヒットストップの強さによるデメリットの方が大きい。
    • 特に三成の「鬱屈」が顕著。今作から空中発動可能となり使い勝手はよくなったはずなのだが、ヒットストップの強さによってせっかくの上方修正が相殺されてしまっている。
      • また、『宴』の家康は固有奥義に「絆一願」を選択した場合のみヒットストップが緩くなるというバグがあったのだが、本作では修正されている。
        しかし元々のヒットストップが非常に強い上、コンボの自由度が下がった、立ち回りにくくなったため批判されている。
  • カメラワークが酷い。明らかに前作より改悪されている。カメラを移動して敵の行動を抑えるのが戦術の1つであるこのゲームでは致命的な欠点。
    • ダッシュ時に極端にカメラが操作キャラクターに近づくため見づらい。
      • 更にカメラが壁などで塞がれて(透過が効かず)何も見えなくなってしまうことがあるオマケつき。
    • 技発動時にはカメラが動くようになった。だが技の見栄えしか考慮されていないため、アクションをするプレイヤーがプレイしにくくなっているアングルが多い。
      • 例えば三成のバサラ技の場合、発動時の一瞬のみ、カットインのように強制的に三成を正面から捉えるアングルに切り替わるようになった。
        三成のバサラ技は高速で前方に向かって突進するものであるため、「確かに見栄えは良くなったかもしれないが、カットインのせいで敵にクリーンヒットさせることが難しくなった」という不満が多い。
      • 技発動時にカメラがコロコロ変わるため、いちいちカメラリセットをしないと自分を見失う場合も。酷い場合は技発動時にカメラが強制的に固定され、なおかつ移動不可能な場合もある。
      • 本シリーズでは画面外の雑魚敵は攻撃を始動してこないという仕様があるため、カメラを移動して敵の攻撃頻度を抑えるテクニックがあるが、それを不可能にしたのは大きく批判された。
    • 戦友交代はR3ボタンで対応しているのだが、ショートカットキーで割り当てても何故かR3ボタンは有効なためカメラリセットに割り当てることができない。
    • 一応、キャラクター停止時のカメラが『宴』よりかなり引いているため、特に忠勝の操作時には周囲が見やすくなっている。
      しかし、その影響か『宴』と比較すると同じ技でも浮く高さ・吹き飛ばす距離が変化して繋がらなくなっている連携が存在し、空中での方向転換が効かなくなったことも含め、コンボの自由度が下がっている。
      • 前述したほぼ全キャラクターの下方修正も含め、戦友システムでのフォローを前提にした調整と思われるため、「戦友システムを使わせるために前作で可能だったコンボをわざと繋がらなくしたのだとしたら、開発姿勢からして間違っている」と批判されることとなった。
  • カメラが引いているのもあって雑魚敵の表示数が減っているように感じる。ワラワラ感が薄い。
    • 実の所、雑兵の同時表示数はむしろ増えており(インタビューによると前作30人→今作80人程度)、大量の雑魚敵が出現するステージも存在する。大谷吉継や織田信長の持つ広範囲攻撃を使えば増えた表示数を実感できる。
      しかしそれ以上に表示範囲が広くなり、逆にスカスカになってしまった。
      • 本シリーズでは、名有り兵士に近付くと周囲のどこかしらに雑魚敵がまとまって湧いてくるというシステムが存在する。
        軽い処理でワラワラ感を出すための工夫であり、ステージ毎の敵の数の差を埋める役割も果たしていたのだが、どういうわけか本作は過去作と比較するとこのシステムによる湧きの頻度が少なく、湧いてもプレイヤーから遠い位置だったりまばらだったりする。これもワラワラ感の薄さの一因だと思われる。
      • 前述のように過去作に比べて雑兵が強化されているため、バランス調整のためではとの意見もある。
        実際に雑魚敵が多く出現するステージは難易度が高く、「今の雑兵の強さのまま数を増やしたら初心者は嬲り殺されるだけの理不尽な難易度になりかねない」とも言われている。
    • 余ったリソースは遠景で使われている模様。画面をよく見ると、遠くで動く雑魚敵まで細かく表示されていることがわかる。しかしあまり意味はない。
      • 味方と敵の一般兵が実際に争っている場面もあるのだが、これも大して意味がない。
        というより、味方兵と争っている敵兵にも攻撃判定があるため移動中に思わぬところでダメージを受けたりして邪魔になっている。
  • 陣大将が強化され最大3段にまで増えるようになった。
    全方位から攻撃できるようになったためダメージは与えやすくなったが、体力が更に強化された上にある程度威力のある攻撃でなければのけぞりすらしないため、ヒットアンドアウェイを強いられる。
    • 陣大将を倒す以外に陣を落とす方法はなく、陣を落とさないと先に進めないステージが多いため、ゲーム中は陣大将を相手にする機会が非常に多い。
      しかし、あまり戦って楽しい相手ではなくハメ殺しも難しいためストレスを感じやすい。
      • 陣を一撃で破壊できる「陣崩し」は「QTE」であり、1段落とす毎にタイミングがシビアになる。
        また、発動条件は「陣大将攻撃中に低確率で表示されるアイコンが点いている時にカウンター」もしくは「陣大将の攻撃を弾き返す」というもので、狙って出すには多少の慣れが必要になる。
  • 味方分隊が前作より弱くなっており、敵陣はほぼ全て自力で落とす必要がある。
    • しかも、敵側は扇兵が陣形合体を行って「強化扇両」となると、タメ攻撃の一撃で陣を1段落とせるようになるため、味方の陣は呆気なく落とされる。
      当然その尻拭いもプレイヤーがしなければならないのでストレスが溜まること請け合い。
      • 更に「強化扇両」は分隊兵長や占領隊長と違ってマップにアイコンが表示されないため、マップのアイコンから落とされそうな陣を判断して守るということが難しくなっている。
    • 味方分隊は前作でもそれほど強いわけではなかったが、優勢であればプレイヤー抜きで敵陣を攻め落とせる程度の力はあった。
    • 『3』の時点から「味方の攻撃でコンボが邪魔される」という不満は出ており、今作での弱体化によってこのシリーズにおける味方武将の必要性自体が疑問視されている。
  • 敵武将が妙な挙動を行うことがある
    • 例えば、ガードと回避(とダッシュ)が不可能な強化技の最中に見切りを使ってくる*12。忠勝の重機形態の最中にいきなりダッシュで近づいてくる。
      というように、プレイヤーが使用できない挙動を稀に行う。
    • ランダム受け身が撤廃されたはずなのに、意図しないタイミングで受け身を取られる。これは同技補正に設定ミスが存在するために起こる現象であることが判明している。
    • 『皇』では修正されている(受け身の方はアップデート後で修正された)。
  • 合戦中のアイテム取得のアイコンが邪魔。シリーズ通して画面の中央に出、さらに消せないため邪魔だという声が多かったが、本作では何を血迷ったのかアイコンの出現時間を倍以上に増やすという暴挙に打って出た。
    • 『宴』では周囲の黒丸とアイコンが同時出現し大体2秒程度だが、本作では周囲の黒丸形成までに0.5秒×2(登場、消滅で2回分という意味)そしてアイコン登場自体が4秒以上かかるため、やり過ぎとすら言える。
      • さらに、アイテムを連続取得しても表示時間やアイテムが上書きされる、ということもなく1個ずつ個別に出現する。鬱陶しいという言葉ですら生ぬるい。
  • 普通にプレイしていると小判、資金を稼ぐのに非常に苦労する。1つの合戦で得られる小判の上限は大幅に上がったのだが…。
    • 「敵を倒すと小判が手に入る」銘や「敵の体力が一定速度で自動回復していく代わりに獲得小判が200%増」という遊戯書があるなど配慮はされている。
      しかし、全体的に敵の数が少なく大量に小判を獲得できるステージほとんどない上に、武器の強化や遊戯書の購入でお金を使う場面が多いため、金欠になりやすい。
    • 幸い簡単に金、経験値を一気に稼ぐ方法が確立されているため、それさえ把握できれば金はすぐに溜まるのだが*13
  • 装具の代わりとして登場した「銘」システムだが、どうにも練り込みが甘い。
    • 銘は自由に取り外すことができない。欲しい組み合わせの武器を作るには目当ての銘が入った武器を手に入れて合成を繰り返す必要がある。装具のようなお手軽感はない。
      • しかも武器は所持金が多いほど金額が上がるようになっており、一定以上所持金がある場合は10万両を超えるぼったくり値段となる。
      • キャラクター毎の武器の共有はできないため、使用キャラクターを変える度に武器は一から作り直しである。
    • 強力な効果を持つ緑銘は「変」の銘を他の銘と組み合わせた際に一定確率で出現するもの。
      リセットを繰り返せばそのうち手に入るので、入手難易度自体はそこまで高くないが、変更不能のオートセーブのせいでいちいちホームボタンを押してリセットしないといけない。
    • 緑銘の「空舞(空中にいる間の攻撃に+1ヒット)」は同じ緑銘の「重々(全攻撃に+1ヒット、さらにコンボの継続時間延長)」の完全な下位互換になってしまっているなど、効果の調整不足も目立つ。
      • 中でも「打札」という銘はバランスブレイカー。なんと攻撃力が何のリスクもなしに1.5倍になる上、効果は重複する。
        これを何個か付けるとかなりのヌルゲーになる*14
    • 武器は整理しないとどんどん溜まっていくのだが、持てる数は1キャラクターにつき20個まで。割とすぐに一杯になる。
      • なのに武器の処分は1つずつしかできない。おまけに武器の保護機能がないため鍛えた武器を間違えて解体したり合成してしまう危険性もある。
    • 金と時間さえあれば武器能力値をすぐに上げられることもあって理想武器はちゃんと作れるのが救い。
  • 比較的手に入りやすく武器強化に便利な「おみくじ小づち」だが、『宴』の「バサラ富くじ」と同じく「ボタン連打で大当たりが出やすくなる代わりに演出カット不可」という仕様であり、テンポが悪い。

バグ関連・その他

  • グラフィック、モデリングが酷い。確かにグラフィックにこだわるゲームでもないが、それにしてもPS3末期でこの出来は非常にお粗末。
    • 特に一般兵のモデリングはそれほど進歩しておらず、口パクはない。直江兼続も『3』の流用である。
      • その割には一般兵をアップさせるムービーがいくらかあるため、出来の悪さが目立つ。
    • それでもWiiとのマルチであった『3』と『宴』よりは向上しているのだが。
  • 敵を攻撃した際の効果音が、ベニヤ版をボコボコ叩いた音のようになっており、爽快感に欠ける。
    • 一応打撃メインの家康には合っているが、このゲームの大半は斬撃武器なので合っておらず、劣化している。
  • 再現性不明の細かいバグが多く報告されている。台詞が正常に表示されなかったり、進行に支障をきたすような重篤なバグまである。
    • 公式は「ネット環境のないユーザーのために」としてパッチ配布を一切しないと宣言している。
  • 評価点の通りロードは早めなのだが、起動時は話が別。非常に長い上、いちいちネットバサラ屋更新の可否を問われるため非常に鬱陶しい。
  • 明らかに追加ディスクのために意図的に欠陥を残している部分も見られる。
    • 遊戯書のBGMはOPとEDと各キャラクターのテーマ曲しかなく、ステージBGMは存在しないなど。

総評

「戦国創生」を宣言しながらもゲームの出来は中途半端な物になった。
アクション面では新武将に魅力はあるがアクションの下方修正や一部のシステムのオミットは決して見過ごせない。
さらに「戦国創生」を感じないシナリオ、ボリュームの少なさも評価を下げる結果になった。
ただ、理不尽な仕様ではないのが救い。不便であるが武器生成システムや戦友交代も評価される部分もある。
「新キャラクター」「新システム」をどれだけ気に入るかによって本作の価値は変わってくるだろう。
どちらにせよ実に不吉な新章突入となってしまい、その後のシリーズ衰退を招く結果となった。


発売後の動き

  • 出荷本数は25万本と善戦したが、ソフトの消化率は初週60%程度と『3』より大きく下がってしまった。そのせいか発売から半年ほどで廉価版に匹敵するスペシャルパッケージ版(以後SP版)が発売された。
    • SP版はSP版でバグが全く修正されていなかったり、発売して間もないSP版に期限切れのアンケート用紙が同梱されていたという報告があったりと、ガワだけ変えた在庫処分品なのではないかという疑惑が発売直後から浮上。*15
    • 他にもPVなどから映像を使い回して作られたDVDの付属、DLCもコードの有効期限が発売から半年ほどしかないなど手抜き気味な商品。
  • DLCのラインナップが早期打ち止めとなった理由として、公式からは「ユーザーの大半がネット環境を持っていない(意訳)」という目を疑うコメントが出た。
    • 当然ながら今時そんなことがあるわけがない。どうやら、初回生産盤にコードを同封した無料DLC衣装のダウンロード数が予想を大幅に下回ったためにそう判断されたらしいのだが、それとユーザーのネット環境の有無の関連性が薄いのは言うまでもない(ネット環境があろうと、「趣味に合わない」「DLC導入が面倒」といった理由で、例え無料でもDLCをスルーするということはよくある話である)。
    • その割には、ネット環境必須の要素を減らそうともしていない。前述のネットバサラ屋はその分かりやすい例であり、それでゲームのポテンシャルを少なからず下げているのだからなんとも酷い話である。
      • 発売後もネット環境のあるプレイヤーを対象に「粋プレイ選手権」なるものを開いていて、主張に一貫性が無い。
  • メディアミックスとしてコミカライズ、ノベライズがそれぞれなされている。また同年11月に舞台版も公演された。
  • 2015年7月23日に『戦国BASARA4 皇』が発売された。詳細はリンク先を参照。

余談

  • その名前から誤解される事もあるが、本作より追加された敵武将の「京極マリア」は『BASARA』オリジナルキャラではなく実在した歴史上の人物である(字もそのまま)。
    • 史実では熱心なキリスト教信者だった彼女だが、今作ではその設定はあまり見られず長政の姉である面が強調されている形となっている。そもそもマリアという名前自体が洗礼名な事に突っ込んではいけない
  • 2014年7月からアニメ版第3期に当たる新作「戦国BASARA Judge End」が放送されたが評判は悪い。
    • ストーリーは『3』をベースにしているため今更感があり、制作会社の変更によってクオリティが下がった印象が強く、一部のキャラクターに対する過度の贔屓と取れる描写や、全体的なシナリオの迷走、キャラクターの崩壊などが問題として挙げられた。
    • 主題歌を担当していないにもかかわらず西川貴教氏が自身をモデルにデザインされたオリジナルキャラクター・酒井忠次役で出演したが、ストーリーには関わらない一発ギャグのようなキャラクターだった。
  • 広報活動として発売前に公式で『4』の質問コーナーが新設されたがすぐに更新停止した。発売後も『戦国BASARA』の話題が少ないため『4』の宣伝を1年かけて行っている。
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最終更新:2023年09月06日 18:02

*1 「ノーダメージクリア」のトロフィーは今作にもあるが、そちらの場合基本的に戦友のダメージはカウントされない。

*2 『3』の仲間武将でも同様の事は起きるのだが、デフォルトでは仲間武将は外されており、強制でもない。

*3 なお、BGM変更や合戦中に流れる台詞の変更も遊戯書で行うようになった。こちらは消耗品ではないのでいくらでも使える。

*4 明智光秀と天海を同一人物とみなすと40人登場していない。直江兼続を入れると40人だがただのモブ同然のキャラクターをカウントしていいものか。

*5 例えば、政宗と幸村の初対面の描写があるのは『1』のみであり、以降の作品では何の説明もなく宿命のライバル関係が続いている。

*6 過去作中でキャラクターがパラレルワールドについて明確に言及している場面は無い。

*7 信長の父・信秀の死後に、信長の弟・信行に協力し信長排除を企てている。

*8 史実において政宗は家臣が勝家と関わりがあったらしいがほとんど逸話程度。左近も昔仕えていた家が織田に与していた位。

*9 後に『BASARAマガジン』におけるディレクターのインタビューでは、「創世ルートEDでの信長の仕打ちは、"挫折した勝家に対して無関心になっていた信長が、勝家の働きに不満を抱く程度には関心を取り戻した(=何一つ期待されていなかった頃よりは評価が上がった)"ということの裏返しであり、全てを諦めていたはずの勝家がその仕打ちに表情を歪ませたことも含め、2人の関係に確実な変化が起こったことを示している」という旨の解説をしている。

*10 一応「嘘を嫌うが故に、自分自身の心情にすら嘘をつく家康の生き方が許せない」という左近個人としての理由もあるのだが、その他の言動からは三成を裏切ったことに対する反発も大きな割合を占めているのが窺える。

*11 攻撃がヒットした瞬間、わずかだが互いの動作が停止する時間が発生する。停止する時間は技によって異なり、多くの敵を巻き込むほど停止時間が長くなりやすくなる。

*12 見切りモーションは通常時のモーションを使用しており、見切り終了後に強化技状態に戻っている。

*13 というより効率が良い金稼ぎができなかったらこれだけでクソゲー扱いされかねない。

*14 もっとも、運要素の強い緑銘の仕様上複数揃えるのは狙わないとまず無理な上、かなりの手間がかかる。また難易度が高くなると敵が非常に硬いので1個付けたぐらいではバランスは崩壊しない。

*15 実は以前からSP商法そのものにそういう疑惑自体はあった。