不思議な点つなぎ 中世・メルヘン編

【ふしぎなてんつなぎ ちゅうせいめるへんへん】

不思議な点つなぎ 江戸・立身出世編

【ふしぎなてんつなぎ えどりっしんしゅっせへん】

不思議な点つなぎ 昭和・四畳半物語編

【ふしぎなてんつなぎ しょうわよんじょうはんものがたりへん】

ジャンル テーブル
対応機種 ニンテンドーDS(ニンテンドーDSiウェア)
発売・開発元 コラビエ
配信開始日 中世・メルヘン編:2012年4月11日
江戸・立身出世編:2012年4月25日
昭和・四畳半物語編:2012年5月9日
価格 500DSiポイント
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所・オートセーブ方式
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 星同士を結ぶ線繋ぎパズルゲーム
遊びやすい内容だがボリューム不足
不思議な点つなぎシリーズ
中世・メルヘン編/江戸・立身出世編/昭和・四畳半物語編 - メルヘン編/アイドル編


概要

かつてのホット・ビィのスタッフが設立したメーカー、コラビエからリリースされたDSiウェアソフト。
ジャンルとしてはパズル雑誌でお馴染みの「線繋ぎパズルゲーム」に該当する。DS本体のタッチ操作を活かした直感的操作で線を引けるのが特徴。

3バージョン別々で独自のストーリー設定となっており、登場人物及び作中の世界観はバージョンによって全く異なる。
ただし例外として、優しい神様である「星神様」が3バージョン共通で登場し、見えない場所からプレイヤーと共に登場人物の手助けをする名目で話が進む。

「中世・メルヘン編」はマッチ売りの少女が主役。星神様の導きで彼女を貧しい環境から救ってあげるストーリー設定。
「江戸・立身出世編」は貧乏な浪人侍が主役。星神様の導きで彼を出世の道へと導いていくストーリー設定。
「昭和・四畳半物語編」はフォークシンガー志望の若者が主役。星神様の導きで彼を幸せにしてあげるストーリー設定。

根本的なゲームルールは3バージョン共に全く同じなのでこのページでは同一に扱う。 3バージョン共に全20ステージ構成のステージセレクト制。


ゲームルール

  • ゲームの流れ
    • 1つのステージを進める度にイベントシーンが発生し、すべてのステージをオールクリアするとエンディングとなる。
      • イベントアイコンをタッチすれば以前に発生したイベントをステージ単位で再鑑賞できる。
    • 一般的な線繋ぎパズルと同じ感覚でステージをプレイし、線を繋ぎ終えれば絵柄が完成されてステージクリア。
      • 下画面には「スコープ」と呼ばれる枠の中に、大量の「星マーク」が点在している。それを数字通り*1に線引きしていき、終点の星まで繋げればクリアとなる。
      • スライドで先述の通りに線引きを行っていく。画面内にすべての点が表示できないので、十字キー等でスコープ内の位置調整を行いながら線引きをする必要がある。
      • 画面右下にあるアイコンをタッチすると、今引いている星マークを画面の中央へと寄せる事ができる。
  • ゲームモードについて
    • 各ステージに「ノーマルモード」と「タイムアタックモード」という2つのモードが存在し、それぞれのクリア結果の意味合いが変わる。
      • ノーマルは「できるだけ正確に線を引いていく」のが目的のスコアアタック制。線の繋ぎ方が正確であればある程にスコアが増す。
      • タイムアタックは「できるだけ短時間で線を引いていく」のが目的のタイムアタック制。隙間なく線繋ぎが続くと「コンボ」が発生し、タイムカウントが減る。
    • モードは違えどステージ内容そのものは両者共通である。なお、各ステージは必ずノーマルモードからのプレイとなる。
  • ランクとアイテムについて
    • 各モードをステージクリアをすると、作中の舞台となる部屋内に飾れる「アイテム」が入手できる。
      • 同じステージを好成績でクリアすると「☆」というランクが、ノーマルモードとタイムアタックモードの結果により最大3つずつ溜まる(全部で☆6つ)。
      • 何かのモードをクリアすれば「ノーマルアイテム」が、計☆3つを溜めると「リッチアイテム」が、計☆5つを溜めると「レアアイテム」が獲得できる。
    • 1ステージにつきノーマル・リッチ・レアのアイテムが3種類が用意されており、獲得したアイテムを舞台となる部屋へ自由に飾りつけできる。
      • 各アイテムは3種類 × 20ステージ分あるので、総合的なアイテム数は60種類となる。原則として入手し辛いアイテムほどゴージャスなデザインとなる。
      • アイテムは同じステージで手に入れたノーマル・リッチ・レアのどれかしか配置できない。アイテムの配置箇所はすべて固定となり、配置位置の変更は不可。

評価点

  • 貴重な線引きパズルゲーム
    • コンピューターゲーム全般において、線繋ぎパズルというジャンル自体が貴重な存在である
      • パズル雑誌と同じ感覚で線を引けるお手軽さを持ち、すべての線を繋ぎ終えた時の達成感はなかなかのもの。まさにDS系ハードならではのジャンルといえる。
  • 3通りのストーリーが楽しめる
    • 3バージョン共に独自のストーリー性が含まれており、線繋ぎパズルの合間にイベントも堪能できる。
      • なぜか(?)3バージョン共に主人公が薄幸の貧乏人という共通点があり、全体的にストーリーは暗め。しかし、ステージクリアをする度に奇跡が起きていく様が見所。
      • 星座をイメージしたステージ背景のセンスは非常に高い。ほんわかタッチのキャラクターデザインや、切なくも優しいBGMもゲームの雰囲気と合っている。

問題点

  • 価格の割にボリューム不足
    • 3バージョン共にステージ数が20ぽっきりしかない。500円相当の安価発売とはいえ割高感が強い
      • ステージ1回あたりにかかるプレイ時間は長期場でも2分位。星マークを数字通りに辿っていけば確実にクリアできるため、短時間でオールクリアできてしまう。
      • オールクリア後は各ステージにおけるランクの全埋め位しかやり込める部分がない。☆狙いだけの為に一度クリアしたステージを何度もプレイするのは虚しい。
    • 3バージョンすべてを購入するとなると、総計1,500円相当の出費となる。ストーリーとステージ内容が違うだけでこの出費は流石に高すぎる。
  • ランクの全埋めが地味に困難
    • ノーマルモードだけならばさほど難しいものではないが、タイムアタックモードのランク☆3つのノルマが厳しすぎる
      • タイムアタックの☆3つのノルマは「クリアタイム0秒以内」というもの。すなわち、コンボ(タイム減少)を持続的に発生させないと達成できない。
      • すべての点が画面に表示しきれないので、線を引きながらスコープ位置調整も同時に行わなければならない。この併用操作が忙しく、0秒クリアが極めて困難となる。
      • とはいえ、ノーマルの☆3つ + タイムアタックの☆2つさえ達成すれば、計☆5つで各アイテムがすべて入手できるのが救い。

総評

線繋ぎパズルゲームとしては無難に楽しめる出来であり、ジャンル上の欠陥は特にない。
しかし、肝心の1本当たりのボリュームが少なすぎてパズル雑誌を買った方が安上がりになってしまっているのはいただけない。
売り方を間違えたと言わざるを得ないだろう。

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最終更新:2020年05月21日 20:09

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