F1 センセーション
【えふわん せんせーしょん】
ジャンル
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レーシング
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対応機種
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ファミリーコンピュータ
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発売・開発元
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コナミ
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発売日
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1993年1月29日
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定価
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5,800円(税別)
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判定
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良作
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概要
コナミ最後のファミリーコンピュータオリジナルタイトル。(なお本作の後に、ディスクシステムからの移植版を3本リリースしている)
当時F1の競技者団体だったFOCA(Formula One Constructors Association)及び、日本国内でのF1関連の権利を保有していたフジテレビとライセンス契約を結んでおり、実際の参加企業/ドライバーが実名で登場する。
システム
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好きなサーキットで自由に遊べる「FREE RUN」と、実名ドライバー達と争い、最速を目指す「GRAND PRIX」の二種類のモードから選択する。
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GRAND PRIXはパスワード方式だが、電源を切らない限りはメモリ上でセーブされるため、電源を落とすまではパスワードをメモする必要は無い。
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どちらのモードを選んでも、レース前に、様々なセッティングを行う。
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コースは全18種類。全コースすべて癖の強い構成をしており、比較的1周が長い。
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いわゆるレースゲームにありがちな「楕円形の初心者向けコース」は無い。
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イタリアコースが幾分初心者向けの、カーブの少ないコースになっているが、それだけに後述のマシンセッティングが重要視される。
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プレイヤーはマクラーレン/フェラーリ/ウィリアムズ/ベネトンといった、当時の現実のF1における強豪4チームのマシンから一つを選択できる。同時に、マシンの配色もある程度弄る事ができる。
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マシンをプレイヤーの好みにセッティングする事ができる。
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マシンには7箇所のパーツ(WING/TIRE/SUS./SHIFT/GEAR/ENGINE/BREAK)があり、加速度/最高速度/グリップに影響する。
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レース中は比較的普通の主観視点擬似3Dレーシングだが、特異なシステムは以下の二つ。
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レース中、カーブで極端に曲がる/接触するなどのトラブルで、マシンにダメージが蓄積される。パーツにダメージがたまるとそれに伴い性能も落ちていく。
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コースにあるピットに入ると、パーツを新しい物に交換できる。交換する際、ある程度ならばパーツを任意に変更できる。
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パーツ交換中も時間は経過し、順位は低下する。交換にかかる時間はパーツの数や種類によって変化するため、パーツの損傷を避ける操作も重要になる。
評価点
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FC最後のオリジナルタイトルなだけあって、グラフィック/サウンドともに秀逸。
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選択できる全4曲のBGMはどれも1ループが長く、評価も高い。
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グラフィックは、本作がいわゆる正統派レーシングなので今一つ派手さに欠けるが、臨場感を味わうには十分なクオリティ。
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『F-1スピリット』から続くマシンカスタムレーシングの血筋を色濃く受け継いでおり、プレイヤーによって、マシン調整による戦略性を生み出している。
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黙っていても燃料・タイヤは消耗する。そのため、コースを2周3周する場合はどうしてもピットに入らなければならない。
ピットに入る回数を極力減らすか、全力疾走して一気に順位を上げ、タイヤ交換だけですませるかと、好みに応じてセッティングを調整できる。
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コースによってはかなりの急ハンドルを必要とするため、急激にタイヤが消耗してしまう。これもまたジレンマ、戦略性につながる。
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普通なら空気または唯の障害物になりがちな敵車両も、ピットシステムにより「ライバル」として常にプレイヤーが意識しなければならない存在として個性を発揮している。
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レースゲームにありがちな、ライバル車両の最高速度が遅く、周回遅れが障害物となって前方にいたり、理不尽なワープで出現したりといった事は無い。
独走しているとピットで追い抜かれ、ライバル車両は障害物としてごく自然な状態で前方から出現する。
問題点
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難易度が高い。システムにもある通り、コースが全体的に複雑で、1周ごとにピットに入ってタイヤを交換しないとまともに走れない条件すらある。
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このジャンルにおける宿命だが、地味。FCのレースゲームでは当然ではあるが、対戦モードもない。
総評
FC最後のオリジナルタイトルなだけあって、コナミが今までFCで培ってきたグラフィック/サウンドの技術が結集しており、システムもMSXの頃から受け継がれてきたマシンカスタムレーシングシステムを発展させ、戦略性と結びつかせた作品。その完成度はFCタイトルの中でも頭一つ抜けて高い。
非常に出来の良い優れたタイトルだが、いかんせん地味である。リリース時期が末期なのもあって世に出回った本数は多くなく、知名度も低い。本作はFC屈指の完成度を誇るレースゲームではあるが、ハードがFCであった事が最大の欠点になってしまっている。
余談
最終更新:2021年04月01日 23:22