このページでは、PS1用ソフト『XI[sai]』『XI JUMBO』、PS2用ソフト『XIゴ』について紹介します。



XI[sai]

【さい】

ジャンル パズル
対応機種 プレイステーション
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元 シフト
発売日 1998年6月18日
定価 5,800円(税別)
廉価版 PlayStation the Best:1999年10月14日/2,800円
PS one Books:2001年10月12日/1,800円(共に税別)
配信 ゲームアーカイブス:2007年6月28日/600円
※体験版も無料配信
判定 良作

概要

ソニー・コンピュータエンタテインメントが行っていたゲームクリエイター発掘オーディション「ゲームやろうぜ!」で採用、制作された作品。
キャッチコピー(?)は、「Alea jacta est!*1」。

基本ルール

  • 小さな悪魔のキャラクター「アクイ」(AQUI)を操作して、次々と地面から湧いてくるサイコロ(以下ダイス)を消していく。
  • アクイの動きは、ダイスの上に乗っている場合とそうでない場合で異なる。
    • アクイがダイスの上に乗っている場合、進行方向にダイスがあればそのままダイスの上を伝って隣のダイスの上に移動できる(それぞれのダイスに対して影響はない)。隣にダイスがない場合、玉乗りのように自分の乗ったダイスを転がして移動できる。転がると、当然ダイスの上になっている目は変わる。
    • アクイがダイスに乗っておらず地面に付いている場合、進行方向にダイスがあれば押して動かせる(壁についている場合など、押す先がないダイスは当然動かせない)。
    • 地面にいるアクイが、地面から直接ダイスの上に登ることはできない。フィールドにダイスが追加される時は地面から生えてくるが、生えてきている途中(上昇途中)や消去されて沈んでいる途中のサイコロには乗れるので、それを伝って乗ることになる。
  • ダイスは上になっている面が同じダイスを、その目の数の分(例えば2の目なら2個、3の目なら3個)以上隣接させると消す事が出来る(バニッシュ)。
    • バニッシュされたダイスはすぐに消滅するのではなく、ややゆっくりとした速度で地面に沈んでいく形で消える。
  • バニッシュ中(沈んでいる途中)でもダイスの判定は残っており、さらに同じ目のダイスを隣接させてバニッシュさせるとチェイン(連鎖)となる。チェインを繰り返すと得点が多く得られる。
    • 大きな目であれば得点はさらに多く貰えるが、その分必要なダイスが増えるので準備に手間取る。
    • チェインの時も、ダイスが上の面の目の数の分以上隣接している必要がある。
      例えば3の目を3つ消し、新たに1つ3の目を隣接させチェインとした後、最初の3つのダイスが沈み切ると沈んでいく3の目のダイスは残り1つ。
      この状態で3の目のダイスを1つ隣接させても沈んでいく3の目が1個、新しい3の目が1個の合計2個なのでチェインにはならない。この状態でさらにもう1個3の目を隣接させてようやくチェインとなる。
  • 1の目は単独では消せない。バニッシュ中(沈んでいる途中)のダイスに1の目を隣接させると、アクイの乗っているもの以外の1の目が出ているダイスを全て消す事ができる。これを「ハッピーワン」と呼ぶ。
  • フィールドが全てダイスで埋まってしまう(ダイスで詰まってしまい、一切動かせない状態になる)とゲームオーバー。

ダイス

  • ノーマルダイス…6色の色のついた普通のダイス。乗って移動すると転がし、押すと前方に動かす。
  • 木ダイス…軽いので押しても転がる。パズルモード専用。
  • 氷ダイス…乗っている時は普通に転がせるが、押すと障害物にぶつかるまで滑り続ける。氷ダイスに氷ダイスを滑らせてぶつけるとぶつけたダイスは止まり、ぶつかったダイスが滑る。
  • 石ダイス…乗っている時は普通に転がせるが、重いので押すことが出来ない。また、このダイスで踏み潰されると即死。
  • 鉄ダイス…石ダイスより重いので全く動かない。パズルモード専用。

ゲームモード

  • TRIAL(トライアル)
    • ダイスを消していき得点を競うモード。
    • 時間制限が無くゲームオーバーになるまで続くエンドレス、3分間の得点を競うタイムリミテッド、2人で協力してプレイするエキシビションの3つがある。
  • BATTLE(バトル)
    • 2人のアクイが1つのフィールドで対戦するモード。
    • 2の目を消すと2の目を、3の目を消すと3の目を獲得する事ができ先に一定数の目を集めたほうが勝利する。
      • 1の目を獲得するには沈んでいくダイスに1の目を隣接させハッピーワンするのだが、その時フィールドに1個以上沈んでいない1の目のダイスがある必要がある。
    • 相手がすでに獲得している目を消した場合、相手の獲得した目を奪うことができる。
      • 相手が消したダイスに自分でダイスを動かしくっつけてチェインする(スナッチという)、相手とは全く別のところで同じ目を消す、相手をダイスで踏み潰したときに相手がすでに獲得した目が上になる、のどれかを満たして奪うことができる。
    • 設定で石のダイスを選んだ場合、石のダイスで踏みつぶす事でも勝利する。
  • WARS(ウォーズ)
    • 5人のアクイが一つの大きなフィールドで戦うモード。
    • ダイスを消すと相手にダメージを与えることができ、体力が0になると負ける。最後まで生き残ったプレイヤーの勝ち。
    • チェインをする事で与えるダメージを増やせるが、完全にダイスが消える前に相手がチェインをすると相手の攻撃となってしまう。逆に消える前にこちらがチェインすることで奪う事もできる。
    • チェインをしたダイスは踏み潰すと、自分のダイスの場合は早く攻撃を発生させることができる。敵のダイスの場合は攻撃の対象外となり、そのダイスから発生した攻撃ではダメージを受けない。
    • ハッピーワンをすると、消した1の目の数に比例した分だけ体力を回復できる。
    • 設定で石のダイスを選んだ場合、石のダイスで踏み潰されると踏み潰されたアクイはその時点で退場となる。
  • PUZZLE(パズル)
    • 配置されたダイスを規定数以内にすべて消すモード。
    • ここでしか登場しないダイスもある。
    • 最初は10問しかないが内8問クリアする度に次の10問が追加され、100問まで出題される。
    • …と見せかけて100問全てクリアすると 全1000問 のランダムパズルに突入する。ランダムと言っても出題順が違うだけで問題は固定。当時のゲームとしては尋常ではないやり込み要素である。
    • 余談だがWSC版 XI[sai] Littleでは全く異なる1000問が遊べる。

評価点

  • 分かりやすいながらも奥深いルール。
    • 方向キーだけで操作できる。ルールも「サイコロを同じ目を沢山くっつけて消す」の一文で集約できる。
    • だが、サイコロの目の動きの法則を知っているかどうかで難易度はだいぶ違い、明確なテクニックが存在する。
      • 特に、コの字を描くように「①:1マス転がす→②:①と垂直方向に任意の数だけ転がす→③:①とは逆方向に1マス転がす」とすると、上になっている目を変えずにダイスを動かせる。これは基本にして最重要のテクニックである。
  • 多人数プレイが可能。
    • 3人以上で遊ぶにはマルチタップが必要ではあるが、最大5人まで遊ぶ事ができる。
  • チュートリアルが充実しており、すんなりとルールを覚えられるようになっている。
  • キャラクターが可愛らしい。

問題点

  • ダイスから落ちた時の復帰が難しい。
    • 復帰するには地面から沈んだダイスへ乗りそこから普通のダイスに乗り移る、湧いてくるダイスの上に乗って復帰するかの二通りの方法しかない。
    • 前者はある程度ダイスが沈むまではそれに乗る事ができず、後者は動かせる状態になるまで時間がかかる上に素早い移動が求められる。
    • いずれにせよ時間がかかってしまうため、地面に落ちたらチェインが切れるとみて間違いない。
  • 実際にやると癖の強い作品である
    • 1の裏は6、2の裏は5、3の裏は4である事を意識して目を隣接させることになるが、慣れるまで思った通りに配置するのは難しい。他のダイスが邪魔で動かせなくなる事も当然ある。
    • 上記の復帰の難しさがあるので、地面に落ちないようにダイスを乗り継ぐ必要がある。
    • さらに、間違えて2の目を消したりハッピーワンで1の目が消えるなど不意の事故が起きやすいのもあり、チェインが途切れやすい。
    • そのためシンプルなルールに反して直感的に遊び難い、シビアなゲームバランスとなっている。
  • WARSはフィールドが広いため、キャラやダイスが小さく表示されるので状況を把握しづらい。

総評

ルールが分かりやすく誰でも遊べるため、多人数で遊ぶのに最適なパズルゲーム。
癖の強いゲーム性や、一人でやりこむには運の要素がやや大きく練りこみ不足な部分があれども、多人数でわいわい遊ぶ分には問題ない出来である。
ゲームアーカイブスのお試しタイトルとして体験版が無料配信されているので、興味があればまずはそちらをダウンロードしてみるといいだろう。 パズルモードのみ一人で尋常ではない程やりこめるため、人によってはそちらではまる事も。


XI[sai] JUMBO

【さいじゃんぼ】

ジャンル パズル
対応機種 プレイステーション
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元 シフト
発売日 1999年12月22日
定価 5,800円(税別)
廉価版 PlayStation the Best:2001年5月17日/2,800円(税別)
配信 ゲームアーカイブス:2007年10月10日/600円
判定 良作

前作からの変更点

  • ダイスが2段まで重ねられる。
    • ダイスの上に持ち上げやジャンプでダイスを乗せる事が可能になった。
    • ダイスの上にダイスを乗せておき上のダイスを落下させてチェインするとチェイン数が2増加する予約チェインとなる。
    • ダイスは基本的に前作同様雷が落ちるエフェクトと共に地面から次々生えてくるが、高レベルのノルマアタックやバーサスでは上からダイスが降ってくることでダイスが追加されることがある。
  • 石・鉄・幽霊ダイス以外のダイスにアクイが踏みつぶされた場合、そのダイスの上にアクイが乗るようになった。そのため前作よりも復帰しやすくなっている。
    • 幽霊ダイスに潰されても何も起こらず、石・鉄ダイスに潰された場合は即死する。
  • アクイのアクションが追加され、さらに快適な操作が出来るようになった。
    • 持ち上げ
      • ダイスやアクイを持ち上げる。持ち上げたダイスやアクイは再度置いたり遠くに投げたりできる。
      • ダイスを投げ、投げ飛ばされたダイスの下敷きになる事でダイスの上に素早く復帰することができる。
    • ジャンプ
      • 一マス先に飛び越したりダイスの上にダイスを乗せたり地面から沈みかけのダイス、沈みかけのダイスから普通のダイスへの移動を楽に行える。
      • 鉄のダイスやそれにくっついた磁石ダイス、ジャンボダイスに対してジャンプすると下に飛び降りることができる。
  • ダイスの追加、仕様変更。
    • 前作に登場したノーマル・木・氷・石・鉄の5種類のダイスに新たに幽霊・磁石・ジャンボ・炎の4つが追加された。
      • 幽霊ダイス…触れる事が出来ず、アクイがダイスの中を通り抜けられる。他の種類のダイスを幽霊ダイスがある場所に移動させることで、移動させたダイスと位置が入れ替わる。
        上の目を変えることは不可能。自分で移動したダイスと入れ替わった幽霊ダイス同士を合わせてバニッシュが発生した場合はチェイン扱い(2チェインから始まる)になる。
      • 磁石ダイス…隣接した磁石ダイスとくっつき、同じ方向に連動して動く。鉄ダイスが隣接していると張り付いて動かなくなる。くっついた磁石ダイスと自分で動かした磁石ダイス同士を合わせてバニッシュが発生した場合はチェイン扱いになる。
      • ジャンボダイス…縦横2×2の高さ2段。ノーマルダイス8個分の巨大ダイス。動かす事ができない。
      • 炎ダイス…ダイスの上に乗ると熱さで少しの間行動不能になる。ジャンプや持ち上げも出来ない。一定時間が経つか2段目のダイスで踏むと普通のダイスに戻る。
      • 氷ダイス…前作では転がせたが、今作では乗ると滑るようになり、その場にとどまることが出来ず*2、転がせない。当然押しても滑り、氷ダイス同士をぶつけたときの挙動も前作と同じ。
        ダイス投げ以外の方法で上の目を変えることは不可能。前作よりも透明度が増している。
      • 石ダイス…ジャンプや持ち上げが出来ず、踏み潰されると即死するのは前作と同じだが、前作よりも転がす速度が遅くなった。
      • 鉄ダイス…上記の通り、隣の磁石ダイスを固定させる特性が追加されている。上から降ってくる鉄ダイスに踏み潰されると即死するのはバーサスモードやパズルモードで発生する。全く動かすことが出来ず、石ダイス同様にジャンプや持ち上げも出来ないのは前作と同じ。
      • これらの特殊なダイスの効果はバニッシュすると失われる。例として幽霊ダイスや炎ダイスをバニッシュすれば上に乗れるようになり、鉄ダイスをバニッシュすれば隣の磁石ダイスは再度動かせるようになる。
  • 前作では色による区別のみだったアクイに名前と兄弟設定と個性が追加された。バーサスモードで攻撃する際強い目でダイスを消すとより多くのダイスを送り込める。
    • 攻撃ダイス、強い目、スーパーモードはバーサスモードのみ適用される。
      • スーパーモード時は以下の効果とは別に、基本的に通常のアクイと比べて少ないチェイン数でもより多くのダイスを送り込むことができる。
        名前 体の色 移動速度 攻撃ダイス 強い目 スーパーモード時の変化 設定など
        ロッシ ☆×2 普通のダイス 2-6全部 攻撃ダイスの一部が炎ダイスに変化 長男で面倒見の良いリーダー格
        アスール ☆×4 氷ダイス 3・4 3か4の目でスナッチを行うと相手コートに6の目のジャンボダイスを送り込む クールで冷静な次男
        ヴェルデ ☆×4 磁石ダイス 5 攻撃ダイスの一部が鉄ダイスに変化 お調子者でイタズラ好きの三男
        モモ ☆×3 幽霊ダイス 6 攻撃ダイスの一部が石ダイスに変化 気まぐれでちょっとワガママな紅一点の末っ子
        ホァン ☆×1 鉄ダイス 2 特になし のんびり屋で楽観的な四男
  • アクイズルーム
    • 前作のメニュー画面に相当する。
    • 様々なオブジェクトがありいろいろと調べられる。
    • ゲームの進行に応じてオブジェクトが増える等の変化がある。
    • ゲームで使用するアクイを選べる他アクイを整列させたり、なでたり叩いたりすることが可能。

ゲームモード(JUMBO)

  • トライアル
    • エンドレスが無くなり次々に出される課題をクリアするノルマアタックとタイムリミテッドの2種類となった。
    • エキシビションもなくなり、2人で遊ぶを選んだ際にノルマアタックとタイムリミテッドを2人で遊ぶことができるよう変更されている。
    • リプレイを撮る事も可能。撮ったリプレイはリプレイシアターで見れる。
      • 前作のエンドレスに相当するれんしゅうモードもあるが、こちらはやり込んでも記録が残らなくなっている。
  • バーサス(1人ではぼうけん)
    • 真ん中が繋がっている二つのコートで戦い、先に相手のコートを2段分ダイスで埋めるか送った石・鉄ダイスで相手を踏み潰すと勝利。
    • サイコロを消す事でキャラに応じてダイスを降らす事ができる。ジャンボダイスが存在しない時にハッピーワンを行うと2の目のジャンボダイスを送り込める。
      • それ以降はジャンボダイスを消すことで相手にひとつ上の目のジャンボダイスを送れる。
    • チェインを行うと送り込める攻撃ダイスの数が増える(最大3つ)。
      • 例えばヴェルデだと得意とする5の目のダイスをチェインし続けると5までの目の磁石ダイスを3つ送ることが出来る。ロッシが6の目をチェインし続けると6の目のノーマルダイスを3つ送る。
        但し、ロッシは2・3の目で消すと最初は3つダイスを送れるが、チェインをしていくと攻撃力が下がり最終的に0になる仕様がある。
    • 強い目以外で消すと、1回で送り込める数は減るが、消した目までの目の攻撃ダイスを送ることは可能。
      • 例えばホァンだと強い目で消すと1か2の鉄ダイスしか降らないが、6をチェインしていれば3以上の目の鉄ダイスを送ることも出来る。
    • 能力を強化したスーパーアクイで戦う事もできるが完全クリアするにはノーマルアクイでプレイしなくてはならない。
  • パズル
    • 2人でプレイする問題が新たに増えたほか、ステージを作成可能になった。
    • 持ち上げとジャンプは使用回数にそれぞれ最大3回までの制限がある。
    • 条件を満たせば石のダイスや2人目のプレイヤーを使った問題も作成可能になる。

評価点(JUMBO)

  • 難易度が下がりできる事が増えたので初心者から上級者まで楽しめるようになった。
    • 上記の持ち上げやジャンプを駆使すれば地面に落ちてもすぐに復帰ができるようになった。
    • ダイスの上を通る事ができるようになったので配置制限が緩くなったのもありチェインが途切れにくくなった。
    • チェインが繋ぎやすくなり予約チェイン等のテクニックが増えたので上級者でもやりこめるようになった。
  • 様々なテクニック。
    • I.Q Intelligent Qube』と同じく主にパズル用の小技が数多く用意されている。
    • 一人で行えて有用な物は手数を消費せずにダイスをもとの場所に戻すキャンセルや3マスを2手で移動できる超ロングジャンプ等がある。
    • もちろんそれらを使わなくても模範手数でパズルを解く事は可能で、模範手数以下で解ける問題もある。
  • パズルのステージが作成可能になった
    • 『I.Q FINAL』のクリエイトのように問題を作るのが異常に難しいという事は無く、ちゃんと考えて作ればそれなりの物が出来るようになっている。
    • 使えるダイスは9個まで、持ち上げやジャンプは3回まで、20手で攻略できる問題であればネタから公式の問題を超えた難問まで好きに作る事ができる。
    • 勿論上記のテクニックを使った問題も作成可能である。
  • 対戦がさらに燃えるようになった。
    • ジャンボダイスの押し付け合いに始まり相手のコートにダイスを投げ入れたり相手のチェインを奪うスナッチ等妨害手段が豊富。
    • 最後の最後まで気が抜けないようになった。
    • ぼうけんモードで戦う敵もすばしっこいウージーや2人がかりで戦うフタゴ、ダイスを召喚して連続攻撃を仕掛けるエンゼル等個性的なメンバーである。これらの敵の一部はXIゴでも登場した。
  • 前作が無機質な画面だったのに対しアクイズルームの追加により画面が華やかになった。
    • 取れるアクションも多く模様替えで雰囲気を変える事もできる。
    • 放置しているとアクイが踊ったり会話したりする等キャラクターのアクションが多彩になり見ているだけでも楽しめる。

問題点(JUMBO)

  • 前作にあったWARSやBATTLEができなくなった。
  • トライアルではアスールとヴェルデ以外は足が遅く素早くチェインができないので実質2人のうちどちらかを選ぶこととなってしまう。
  • バーサスでは鉄ダイスで敵を潰せるとはいえ移動が遅く降らせるダイスの絶対量が少ないホァンは弱い。他のメンバーはそこまで強さに変わりはない。
  • バーサスのほとんどの敵はプレイヤーが使用する事は出来ない。
    • 個性的でアクイでは使う事ができないダイス*3を使う者もいるため使いたかったという人もいる。
  • 普通のダイス以外はどの面も同じ色のため見分けるのが少し難しい。

総評(JUMBO)

持ち上げやジャンプが追加された事により難易度が緩和され、テクニカルな攻略も可能となったため、初心者から上級者までおすすめできる作品になった。
対戦もより盛り上がるようになった他パズルやリプレイ等交流できる要素が増えたので一人で遊んでも二人で遊んでも楽しめる。


XIゴ

【さいご】

ジャンル パズル
対応機種 プレイステーション2
発売元 ソニー・コンピュータエンタテインメント
開発元 シフト
発売日 2002年12月19日
定価 5,800円(税別)
判定 良作

前作からの変更点(XIゴ)

  • ルールが一新されダイスが爆発するようになった。
    • ダイスは沈まずに着火される。着火されたダイスは一定時間後に爆発し得点が得られる。爆発するまでの間、着火されたダイスを転がして目を変えることができる。
    • ダイスが爆発した際、十字状に爆風が飛ぶ。爆風は爆発した瞬間の目の数だけ飛んで行き、爆発したダイスと同じ目か一つ下の目に当たるとそのダイスは着火する。
    • 爆発にアクイが巻き込まれるとゲームオーバーになる。
  • 前作までの特殊ダイス(氷や石など)はすべて廃止。
    • 今作ではワイルドダイス、ワイルドキュアダイス、自爆ダイスの3つの特殊ダイスが追加。
      • ワイルドダイス…目が描かれていない、虹色に光るキューブ。爆風に当たるとどの目のダイスからの爆風でも着火する。このダイスの爆発での爆風は1マスだが、どの目のダイスでも着火する。
      • ワイルドキュアダイス…WARSモードのみ登場する、十字の模様が描かれたキューブ。このダイスに乗ったまま何もしないことで体力を回復し、他のプレイヤーからの攻撃を和らげる。やはりどの目からも着火し、爆発した際爆風が1マスでどの目へも着火する。
      • 自爆ダイス…出現時点で最初から着火している、白色のダイス。このダイスが爆発しても得点が得られず、コンボにもならない。このダイスによる爆風で着火したダイスも自爆ダイスになる。着火していないダイスを含めて自爆ダイスの目を揃えると通常の着火したダイスになり、爆発で得点が得られるようになる。
  • メニュー画面は無印と似たような感じに戻った。
    • しかし、今作では5人全員おり、前作のJUMBOのように踊るアクションもある。また、上の部分は前作までのスタイルルールに変更するダイスが置かれている。

ゲームモード(XIゴ)

  • TRIAL(トライアル)
    • エンドレス相当のスタンダード、タイムリミテッド相当のリミテッド、公式ページで公開されていたパスワードを入力して、さまざまな条件下でプレイするアタックの3種類。
  • QUEST(クエスト)
    • アクイを操作し道中のギミックや敵をかわしつつステージの最奥を目指すモード。ワールドの最後となるステージではボスと戦う事になる。
    • 一度全てのステージをクリアした後ある事をすると難易度がアップした裏面に挑戦することができる。
    • クラシックやジャンボスタイルでは選択不可。
  • BATTLE(バトル)
    • 初代のBATTLEモードとほぼ同じ。
    • 今作のダイスが爆発するエクスプロージョンルールでは選べない。
  • WARS(ウォーズ)
    • 初代のWARSとルール自体は同じ。
    • HPが0になったり他人のダイスの爆発に巻き込まれると負けるが、その際ゾンビアクイちゃんとなりダイスを押す事で敵の妨害ができる。
    • ゾンビアクイちゃんをダイスで踏みつぶすとそのダイスは自爆ダイスになる。クラシック、ジャンボスタイルでも現れるように変更されており、これらのルールでは踏み潰したときの目の分だけのダメージを受けてしまう。
    • このモードのみ、自分の着火させたダイスだけは爆発しても即死にはならない。
  • ゲームが進むとクラシックスタイル(初代)、ジャンボスタイル(JUMBO)のルールでプレイする事も可能。

評価点(XIゴ)

  • ダイスが爆発する事になりスリルが増した。
    • TRIALモードでも爆発に巻き込まれるとそこで終了となる。
    • コンボを行うにはダイスを爆発させる事となり常に一撃死の可能性が付きまとう事となる。
  • ダイスが丸くなりINFO(足元のダイスが表示されるスペース)まで目を運ばなくても ダイスの側面が何か判別できるようになった。

問題点(XIゴ)

  • QUESTの難易度が高い
    • 前作のパズルにアクション要素を混ぜたようなモード。
    • 一部のステージがかなり広く迷いやすい。
    • 裏面になるとパズル、アクションの両方を求められるようになり難易度が表面に比べると非常に難しい。
  • 通常のモードでは2人対戦ができない。
  • WARSはやはりキャラやダイスが小さく表示されるため状況を把握しづらい。
  • クラシック、ジャンボスタイルが今作寄りの操作感覚であり前作のように動かそうとすると違和感を覚える。
    • 細かい変更点としてハッピーワンのボイスが前作のJUMBO準拠(クラシックスタイルでも同じ)*4、チェインボイスがバニッシュした1チェイン目から始まるように変更されている*5、音楽が無印に統一されている*6、という部分も違和感がある。
  • 前作にあったパズルやダイスを降らせるバーサスができなくなった。
  • 前作では高得点を得たりするとオブジェクトが増えたりするといった変化があったものの、それが無くなったため達成感を感じにくくなった。

総評(XIゴ)

ダイスが爆発するようになり前作とは様変わりした。 常に一撃死のリスクが付きまとうため初心者には取っつきにくいがスリル満点の新ルールは面白い物がある。

余談

  • XIゴでパスワード配布方式によるネット上のスコアランキング公式大会が行われていた。(現在は終了している。)
  • 2006年3月9日に最新作『XIコロシアム』が『I.Q Mania』や『爆風戦隊ボンバーメ~ン』と同時発売された。ミニゲーム集が収録されており、さらに同時発売の2作品の体験版が収録されている。
  • XIゴには『オトスタツ』の体験版が収録されている。ちなみにオトスタツにはXIゴの体験版が収録されている。
+ タグ編集
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  • ソニー・コンピュータエンタテインメント

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最終更新:2021年08月12日 14:12

*1 「サイは投げられた」の意。ユリウス・カエサルの言葉。

*2 隣のダイスを持ち上げるなどで強引に氷ダイスの上に止まることは可能

*3 木のダイス。スーパー無しでは石ダイスと炎ダイスがある。

*4 無印では1度に消した1の目の数で変わっていた

*5 これまでは基本的に2チェインから、JUMBOのみ予約チェインから始まった場合は3チェインからボイスが始まるようになっていた

*6 前作の音楽はアクイズルームの音楽のアレンジしかない