直感! あそんでリラックマ
【ちょっかん あそんでりらっくま】
ジャンル
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おてがるゲームアルバム
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対応機種
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ニンテンドーDS
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発売元
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ロケットカンパニー
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開発元
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開発: 不明 ディレクション: HINATA
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発売日
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2008年9月25日
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価格
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4,800円(税別)
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所・任意セーブ方式
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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リラックマ版メイド イン ワリオ タッチ&マイク操作両対応 ゲームバランス極めて悪し 苦痛のミニゲーム50連地獄
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サンエックスキャラクターゲームリンク
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概要
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説明不要なサンエックスの人気キャラ「リラックマ」を使用したニンテンドーDSソフト。DSとしては2作目のリラックマゲーとなる。
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ゲームとしては『メイド イン ワリオ』と同じ路線のミニゲーム集に該当する。収録ミニゲーム総数は201種類。
ゲームルール
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ゲームの流れ
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ステージを自由に行き来しながら、指定されたアイコン(後述)ミニゲームをクリアしていくのが大まかな流れとなる。
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ステージ内容は「キッチン」「おへや」「おそと」「やねうら」の4つ。やねうらに関して隠し扱いとなっており、特定条件を満たさないと進めない。
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各ステージには「アイコンが配置されており、それをタッチすると連続ミニゲームが発生する。ミニゲームすべてをクリアすれば、ステージ内に新たなアイコンが出現していく。
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アイコンの総数は「キッチンとおへやは各10箇所」「おそとは9箇所」「やねうらは7箇所」となっている。
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キッチン・おへや・やねうらでプレイできる、すべてのアイコンミニゲームをオールクリアすればエンディングとなる。
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アイコンミニゲームをある程度クリアすると、「エクストラアイコン」という特殊アイコンが出現する場合がある。
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このアイコンをタッチすると、通常アイコンよりも難易度の高い連続ミニゲームが発生する。クリアしなくともゲーム進行に影響はないが、クリアすれば特別な"ごほうび"が…。
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オプションについて
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下画面下位置にある常時表示されているオプションアイコンをタッチすれば、以下のオプションが利用できる。
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「セーブ」…現状のデータをセーブする。
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「アルバム」…今までにクリアしたミニゲームを単独でプレイする。
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「ごほうび」…ゲーム中で獲得したリラックマ達のフィギュア(201種類)と画像(12種類)を鑑賞できる。
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ミニゲームのクリア条件について
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全ミニゲームの共通ルール。
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ミニゲームの大半はタッチ操作で行うが、一部はマイクによる息の吹きかけ操作を要する場合がある。
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1つのミニゲームにかかる時間は約5秒あたり。ミニゲームはノンスクロール・ノンストップで進行する為、常時ハイテンポでのプレイを強いられる。
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各ミニゲームが始まる前には「○○○して」的な2秒程の簡易情報が表示される(アルバムのミニゲームは1回表示のみ)。
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操作ミスをしたり、制限時間が0になってしまうとミスカウントなってしまう。ミス後はプレイ中のミニゲームをやり直さなければならない。
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ミニゲーム中は2回までのミス許容回数が定められており、3回ミスすると即ゲームオーバー。
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通常アイコン・エクストラアイコンのルール。
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キッチン・おへや・おそとは6ミニゲーム構成の3周END(全18ミニゲーム)。ミニゲームの周回を終えると「Lv1 ⇒ Lv2 ⇒ Lv3」の順で難易度が上昇する。
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やねうらは3ミニゲーム構成の3周END(全9ミニゲーム)。こちらもミニゲーム周回毎に「Lv1 ⇒ Lv2 ⇒ Lv3」の順で難易度が上昇する。
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エクストラは6ミニゲーム構成の3周END(全18ミニゲーム)。先述に比べ難易度のハードルが高く、ミニゲーム周回毎に「Lv10 ⇒ Lv11 ⇒ Lv12」の順で難易度が上昇する。
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アルバムのルール。
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プレイしたいミニゲーム決定後、ひたすらに同じミニゲームをプレイしなければならない。
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Lv1から始まり、クリアする度にLvが1ずつ上昇していく。Lv50をクリアすれば完全制覇となりゲーム終了。
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ゲームオーバーまでにLv5以上クリアで「銅メダル」が、Lv20以上で「銀メダル」が、Lv50制覇で「金メダル」がミニゲーム毎に授与される。
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何かのメダルを獲得すれば、ごほうびとしてフィギュアが1つ手に入る。同じミニゲーム内で貰えるフィギュアは1回のみ。
評価点
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ミニゲーム集としては遊べる部類
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元が『メイド イン ワリオ』の模倣的(?)内容であるが故に、暇潰し程度に楽しむ分には目立った不備はない。
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絶対的なテンポの良さという意味では『メイド イン ワリオ』と匹敵する軽快さを誇る。余計な演出やウエイトは皆無といってよい。
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本編クリアだけならばそれ程難しくはなく、それなりの根気さえあれば大方のプレイヤーはエンディングに到達できるだろう。そこからのプレイが地獄なのがアレだが…。
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(ルールの使い回しはあるものの)流用ではないミニゲームが201種類用意されているのも嬉しい。
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リラックマ達の可愛らしさは再現できている部類
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この辺はキャラゲーらしい作りで、リラックマ達の可愛らしい姿が好きなだけ拝める。
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ステージ画面のリラックマ達はポリゴン描写となっているが、DSの性能上あまり見栄えが良くない一面が目立つ。とはいえ、それでも純分に可愛いのだが…。
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ミニゲーム中にはリラックマ達の可愛らしい専用イラストが201種類別で表示される。他のミニゲームでのイラスト使い回しが一切ないの評価に値するだろう。
問題点
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ミニゲームのゲームバランスが悪い
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バランス調整が未熟故なのか、一部ミニゲームのクリアが困難を極める。
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特に悪質なのが「操作感知が異様に効きにくい」系のミニゲーム。ちゃんと操作しているはずなのに、全く操作できないままにミスなんて事が普通に起こる。
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短い制限時間中に結構な連打(スライド)を要求してきたり、シビアなタイミングで操作しないといけないミニゲームも少なくない。先述の操作ミスが発生しようものならもう…。
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過酷な環境になりやすいにもかかわらず、ミス許容回数は2回までしかないのもきつい。もちろん、3回ミスしてしまうと、どれだけミニゲームを進めていようが撃沈である。
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その一方で楽なミニゲームは本当に余裕でクリア可能。「ちょっと対象をスライドしただけでクリア」というあっけなさで終わるものがちらほらとある。
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アルバムのミニゲームが超苦痛
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本編だけのクリアならばまだしも、本作最大の問題はアルバムのミニゲームにあるといっても過言ではない。
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アルバムのミニゲームで金メダルを獲得する為にはLv50までクリアする必要がある。すなわち、ノンストップで50連ミニゲームをこなさなければならない。
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これがどの位過酷なのかというと、「スライド連打を50連」「息吹きかけを50連」といえばお分かりだろうか。並のプレイヤーならば確実に疲労するだろう。
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クリアすればする程にLvが上昇し続ける上に、ミス許容回数は2回までなので、少しの油断がゲームオーバーに繋がってくる環境も厳しい。
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そもそも、リラックマゲームはお子様などのライト層が好んで購入するはずである。それなのにこの苦行の強要は明らかにおかしい。
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しかもご丁寧にも201種類すべてのミニゲームに金メダル枠が搭載されている。
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1つのミニゲームを金メダルクリアするだけでも軽く5分はかかる。これを201種類プレイするとなれば、最短でも約1000分のプレイ時間消費という計算に…。
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幸いにも銅メダル(Lv5以上クリア)さえ手に入れれば、確実にフィギュアが入手できるのが救い。しかし、金メダルをコンプしないと"とある"ごほうびが手に入らない。
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似たもの寄ったりのミニゲーム
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201種類のミニゲームが収録されているとはいえ、似た様なミニゲームの割合が大きく目立つ。
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「特定箇所をタッチする」「ひたすらに息を吹きかける」「数箇所スライドする」など、同じルールの使い回しともいえるミニゲームの頻度が高い。
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とはいえ、内容がシンプルであるが故に、こういう系統のミニゲーム集においては多少のルール被りは避けられない面もあるが…。
総評
『メイド イン ワリオ』ライクな路線で楽しめるのはいいが、ゲームバランスの悪さと苦痛のミニゲーム作業のせいで大分株を落としているのが残念な一作。
その後の展開
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今後もロケットカンパニー製の新作リラックマゲームはリリースされる事となるが、そのクオリティは確実に上がっている模様。
最終更新:2023年05月25日 07:06