爆笑人生64 めざせ!リゾート王
【ばくしょうじんせいろくじゅうよん めざせりぞーとおう】
ジャンル
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ボードゲーム
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対応機種
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ニンテンドウ64
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開発・発売元
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タイトー
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プレイ人数
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1~4人
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発売日
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1998年12月24日
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定価
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7,140円
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備考
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セーブにはコントローラーパックが必要
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判定
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良作
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ポイント
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『爆笑人生』シリーズ続編 オリジナリティもあり手堅くまとまっている
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爆笑!!人生劇場シリーズ
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概要
主に人生ゲームの亜流という印象の強い『人生劇場』シリーズ。しかし今回はなぜか『モノポリー』のような内容で発売されている。
内容は変わってもやはり亜流…かと思いきや意外にも良くまとまった秀作である。
システム
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基本的にはモノポリー系…というよりも『いただきストリート』系列のシステムである。
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参加メンバーは常に4人。足りない分はNPCが参加することになる。
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セーブはコントローラーパック必須。なくてもプレイは可能だが、中断機能や隠しマップの保存などは当然出来なくなる。
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サイコロの数は2つ。赤と緑があり、赤はホテルに泊まった際の宿泊数に絡む(一泊当たりの代金×直前の赤サイコロの出目が宿泊料になる)。
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物件は空き地と店の二種類。
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空き地を特定のエリア分全て購入すると、合併しホテルが建てられるようになる(家という概念はなく、直接ホテルからである)。
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建てられるホテルには様々な種類があり、一度建てたホテルをさらに改築して強化することもできる。
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店はそのままの状態で止まった相手から買い物料をせしめることができるが、ホテルより一回当たりのダメージは小さい。
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こちらも改築可能。また、ホテル(他人のものも可)にテナントを出すことで、そのホテルに止まったプレイヤーから追加料金を奪うことも出来る。
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特徴的なのは株の要素。
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この手のゲームでは土地に株価が設定されている事が多いが、本作ではプレイヤー個人に株価が設定されている。
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10株以上の売買で株価が変動するのはいたストと同じだが、他にもその人がホテルや店を作るだけでも株価が上昇していく。
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特殊地形は結構多め。
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メインとなる銀行(通過する度にホテルや店の発展度に応じてボーナス、スタート地点でもある)、証券所(株の購入場所)の他、止まると所持金から一定割合引かれる税務署、お金を払ってもう一カ所の気球に行ける気球、一回休みの病院、ランダムイベントのチャンス、ハプニング、トラブル(前から順に良い、予測不可、悪い)、骨董品を買っておくとオークションで高値で売れる可能性のある骨董屋など。
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中でも変わり種は武器屋。爆弾とバナナの皮を売っている。好きな場所に設置でき、爆弾は通過した人を強制的にどこかに飛ばす、バナナの皮は通過した人を強制的に止める。どちらも強力。
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また、銀行、証券所はピッタリ止まるとボーナスがもらえる。
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物件は他者と交渉して取引材料にすることもできる。
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現金での売買の他、物件同士を交換することも出来る。
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最終的に総資産が最初に設定した額を超えるか、破産者が一定数(こちらも設定可能)を超えるとゲーム終了となる。
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一人用のトーナメントモードでは、決められた条件下で一つずつマップをクリアしていく。全てクリアで隠しマップ出現。
評価点
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シンプルながらよくまとまっているシステム。
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総じて『いたスト』の亜流といったところだが、システム面での極端な破綻はなくパーティーゲームとしてバランス良くまとまっている。
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他人との交渉は交換がメインとなる。上手く相手の欲しい土地を提示しつつ取引したい。
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ホテルの宿泊料は非常に高いが、泊まったプレイヤーも隣接する土地にホテルを持っていた場合「入り口の買収」が可能なので、泊まってくれたから一方的に有利というわけでもない。
これは要するにその合併地の一部を自分の物として強引に買い取ると言うこと。資金はかかるが、上手く買い取れれば相手の弱体化と自身の強化が同時に狙える。
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運任せな側面もあるが特殊地形の運用にも戦略が必要なので、単純なサイコロゲーにはなっていない。
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特に株は単純に10株買って9株売るサイクルを繰り返すだけでもそれなりに儲かるが、本気で儲けるなら他プレイヤーの出店やホテルの進出状況を見極める必要がある。
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他にも武器屋で買えるアイテムは上手く使いこなせれば非常に強力。一番オーソドックスに自分のホテルにバナナ、というのもよいが銀行に爆弾を置いてみたり色々試してみるといいだろう。
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盛り上がる演出。
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各種イベントの頻度は多めでそのたびに実況中継風の演出が入る。また、稀に5PキャラというNPCが参戦することもあり、泊まったホテルや店にお金をばらまく王様、逆に金を奪っていくペテン師、勝手にホテルの入り口を動かしてしまう建設業者、建物を破壊する怪獣、泊まった店やホテルの人気を上げるスーパースターに逆に客を減らすゴキブリと種類は様々。一定ターン数好き勝手に行動した後帰って行く。
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それぞれの店やホテルごとに固有のイベントも多い(ただしプラスイベントとは限らない)。中には特別な施設を建設しないと見られないイベントもある。
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一定ターン数経過ごとに途中経過がグラフで示される。現在の所持資産の内訳や資産変動の推移などを確認でき、これから先の方策を立てやすい。
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また資産が一定を超える度に乗っている車がバージョンアップするという演出もある。特に意味があるわけではないが、新しい車がもらえたり、他のプレイヤーが入手していない車にいち早くたどり着いたりすると優越感がある。
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登場NPCはかなり豊富で、レベルごとに3人ずつ用意されている。台詞のパターンも状況に合わせて複数種類用意されている。
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タイトーお抱えのサウンドチームZUNTATAが手がけるBGMは、ボードゲームに違和感無く馴染んだ良曲となっている。
問題点
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基本的に何をするにも「金」が前提になるバランスであり、序盤で出遅れると巻き返すのは難しい。
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逆に金さえあれば結構な力押しも可能。相手の土地に止まっても、3倍値を出せば無理矢理買い取ることが可能だったりする。
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ホテル建設や増築は自分の土地に止まらないと出来ない一方、建設済みの物件の改築はいつでも出来るので、とりあえず安いホテルを建てておいて後で金が貯まったら高額に作り替えると言ったことも容易。安いホテルの価値があまりない。
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コントローラー使い回しには対応しておらず、参加人数分のコントローラーが必須になる。
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各自のコントローラーが必要になる場面は、精々競売のシーンぐらいしかなく、それ以外は十分使い回しでも行けそうなゲームデザインなので配慮して欲しかったところ。セーブにコントローラーパックが必要なこともあり、事前投資額はどうしてもかさんでしまう。
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イベントや累計6回ホテルや店に止まることで「タダ券」というアイテムが手に入ることがある。ホテルや店の支払いを回避して無料にしてしまえる強力なアイテムなのだが、使用の選択ができない。どれだけ安い店でも、目前に高額ホテルが迫っていようとも支払いがある時点で強制的に使わされてしまう。
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プレイヤーの顔の選択肢は男女別で4種類ずつの計8種類と少なめ。同性4人が揃ったら、最後の一人は余った顔を選ばざるを得なくなる。
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といっても、男性一人は猿なのだが……オスなのだろうか?
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一応裏技でNPCの顔を選ぶことは可能。こちらは前述の通りかなり種類がある。
総評
基本的には単純なゲームなのだが、運も絡む戦略性はほどよくまとまっており、パーティーゲームとしての完成度は高め。
ただ、今までの爆笑人生シリーズと比べるとシステムもかなり複雑でややわかりにくい側面もある。
どうしても『いたスト』シリーズと比較されてしまうが、オリジナリティもあり現在でも通じる面白さのある作品である。
最終更新:2023年09月09日 00:06