遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX TAG FORCE 3

【ゆうぎおうでゅえるもんすたーずじーえっくす たっぐふぉーすすりー】

ジャンル 対戦型カードゲーム
対応機種 プレイステーション・ポータブル
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 コナミデジタルエンタテインメント
テンキー
発売日 2008年11月27日
定価 5,250円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 良作
ポイント GX有終の美を飾る
覇王・ユベル・二十代降臨
シンクロ召喚も可能
OCGより5年半も前からバーサーカーソウルが使えた
遊☆戯☆王 関連作品リンク


概要

  • アニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX』を題材にPSPで展開してきた『タッグフォース』第3作にて、GXシリーズの最終作。
    既にアニメが次作『遊☆戯☆王5D's』に移行していたこともあり、公式サイトやCMでも「十代最後の相棒はキミだ!」と、GXとしては完結することをアピールしてきた。

システム

  • 前作までの新エキスパートルールからマスタールールに変更*1。『生け贄→リリース』『生け贄召喚→アドバンス召喚』『融合デッキ→エクストラデッキ』との各種名称変更*2の他、シンクロ召喚を導入。
    • 収録カードは拡張パック「CROSSROADS OF CHAOS」及びデュエルターミナル「ワームの侵攻」までの全3501枚。
  • 最初からパートナーを選択し、そのキャラとのストーリーが一段落するとエンディングになり、再びパートナーを選択してストーリーの最初から(所謂「強くてニューゲーム」を繰り返す)というのは前作と同じ。
  • ギャラリー機能がようやく追加され、モンスタームービーやイベントCGの自由な観覧が可能になった。
+ 新登場キャラクター、及び既存のキャラの変更点(モブは含まない)

遊城十代 声:KENN

  • 今回は通常仕様が第4期の所謂「二十代」で、従来のキャラはアナザーバージョン扱い。
  • また第3期で闇落ちした「覇王」もバージョン違い、かつストーリー無しのイベント限定キャラとして登場する。
  • 今回はデュエリスト1では唯一原作の3・4期をほぼそのまま追うストーリーで、エンディングの一枚絵ではアニメ同様卒業後の旅に出ている。

ユベル 声:鶴ひろみ

  • 十代に異常な愛情を見せたドM・ヤンデレキャラ。
  • *3をパートナーにするとフィールドに十代が出現しなくなる。
  • エンディングの一枚絵(デュエリスト2なので数人の写真の寄せ集め)では背景に「十代十代十代十代十代十代十代・・・」と書かれている。

藤原優介 声:成瀬誠

  • 4期のラスボス・ダークネスと一体化した前座。本作ではそのダークネス本体が登場しない為、実質的なラスボスとなる。当時1枚もOCG化されていなかったクリアーモンスターを使用。
  • 本作は一応アニメの事件解決後という設定で普段は改心後の温厚な性格ではあるのだが、デュエル時にはかつての凶暴な性格が蘇るという謎の設定。このため決闘中のモーションとそれ以外とで強烈なギャップが生じる事になった。アニメの再現にしても若干強引すぎるような…。

ミスターT 声:郷田ほづみ

  • ダークネスの使い魔で、主に「ダーク」系のモンスターを使用。アニメでは何体にも分裂することができた人物であり、本作の十代シナリオでも2体の彼と同時に戦うことになる。

既存のキャラの変更点

  • 丸藤翔…オベリスクブルー服がメインシナリオとなり、アナザーバージョンとしてレッド・イエロー服が存在(この2つは同じシナリオでデッキのみ異なる)。
  • ヘルカイザー亮…デュエリスト1に返り咲いたことで個別シナリオが設けられ、2期からの戦いを回顧する話が描かれた。アナザーバージョンの旧カイザーでは吹雪に振り回される役回り。
    • シリーズで度々見られたおかしなプレイング、通称バカイザーは今作でもちらほら見られる。サイバードラゴンを生贄召喚したり、ダーク・エッジ等を裏守備で出したりetc。
  • 万丈目準…光の結社バージョン消滅。
    • 初期から出ているキャラの中ではタッグにするには最弱とも言われている。キャラ出現に、攻略必須のキャラなので苦戦した人も多いだろう。
    • 逆に言えばDP稼ぎやチャレンジ達成の相手としては最適...かもしれない。
      • オベリスクブルー服のシナリオは割と後味の悪いシナリオである。次回作以降もこういった後味の悪いシナリオが一つは存在するようになった。
  • 天上院明日香…光の結社バージョン消滅し、「強気」というゲームオリジナルのバージョンが追加。
    • が、こちらは強気というより、もはや「ドS」と言った方が正しいかもしれない。
    • 今作の彼女は主人公を起こしに来る時のコメントがやけに多く、10種類も存在する。
  • 早乙女レイ…アニメにおける3期以降の通常バージョンの他、1期の子供版、男装版、ブルー服(ゲームオリジナル)という4つものバージョンが存在するという気合の入り方。
    • 前作までタッグ最弱とまで言われていたキャラだったが、初期から出てるバージョンは今作では何故か、当時猛威を振るった「ライトロード」デッキを操る。パックも前作と同じく強力なカードばかりなので初期デッキを切り捨てて、レイに合わせたライトロードデッキにする人もいたとか。上記、下記のキャラの「光の結社バージョン」が消滅したので、変わりなのだろうか?
  • 三沢大地…タッグを組むには基本的に過去作との連動が必要だが、三沢が主人公になったというパラレル設定のヒーローバージョンが追加。その代わりか光の結社バージョンが消滅。
    • ヒーローバージョンの三沢のデッキには、E・HEROエアーマンが3枚も入ってる(制限無視)。……が、流石にシステムには逆らえなかったかパートナーデッキ変更画面に移り、戻ろうとすると制限に従わなければいけない(1枚だけしか入れられなくなる)
    • ファンの間では彼の空気ネタとエアーマンをかけたのではとも言われた。
      • そしてこのヒーローバージョンに普通に話しかけると遊戯王のアニメ次作、5d'sの「ライディングデュエル」のような台詞を言い出す。ここまで来るとどこまでも愛されたキャラとすら思えるだろう…。
  • ティラノ剣山、エド・フェニックス、ヨハン・アンデルセン…ヘルカイザーと入れ替わるかのようにデュエリスト2落ち、共通シナリオとなった。
  • ナポレオン…アニメ3期を最後に学園を離れた(クロノスが教頭兼任になった)為、登場はしているが「教頭」の肩書きが外れている。
  • TF1からの復活組…セブンスターズの面々や影丸等が再登場。一方で当時デュエリスト1だった前田隼人はデュエリスト2落ちした。

その他

  • アニメの第4期にならい、デュエルアカデミア本校在学中の生徒のデュエルディスクが色付きの新バージョンになっている。
  • アニメ4期では十代以外にオシリス・レッドの制服・ディスクを付けていたりレッド寮で生活する生徒がいなかった*4が、本作ではデュエリスト3(モブキャラ)のレッド生徒は全員レッド服・ディスクのまま残留している。
  • アニメでは行方不明のまま帰ってこなかったプロフェッサー・コブラやアモン・ガラムも総じて登場。特にアモンはアニメで残してしまった謎を解決しようとする姿勢を見せる等、伏線回収としても見事である。

評価点

  • ボリューム面
    • これまでのタッグフォースシリーズ最大となる固有キャラ(D2以上)44名、総勢125名を誇り、登場デュエリスト数だけで言えば後年発売のTF4~6よりも多い。
      • 個別ルートのあるD1のキャラクター数自体は7名になったが、全てのキャラクターに別バージョンのストーリーが与えられる形で個別ルートの数自体は過去最多となる。
      • TF1に登場したセブンスターズ編のキャラクターなど前作未登場のキャラクターも老人バージョンの影丸以外全員が復活。アニメ本編で描かれなかったこれらのキャラクターの後日談や途中参戦キャラとの絡みもある
    • カードプールの増大によって各キャラクターの扱うデッキもより個性豊かとなっている。
  • 好感度・ストーリーについて
    • ストーリーを進める鍵となる好感度を上げるには、前作ではデュエルでは非常に上がりづらくほぼドローパンに頼るしかなかったが、本作では逆にドローパンでの上昇は控えめ、デュエルで積極的に上げていけるようになった。
    • また一人あたりのストーリー(=必要な好感度)が半分の4000までになり、デュエリスト1の前半の共通シナリオが廃されたことで、テンポよく進めるようになった。
    • パートナーのデッキ編集可能時期も2000以上からと短縮された。
    • デュエリスト2のイベントにてヨハンとカミューラ(両者共に入江加奈子氏が声をあてている)が共演するという声優ネタもある。
    • D2、D3のキャラのEDにも専用会話がつくようになった。一部キャラにはCGもあり。特にD3のキャラはこれまでEDはおろか起床時の会話なども何一つなかったため、攻略する楽しみが増えた。
      • これによってモブキャラにも個性がより明確に与えられ、次回作以降も引き続き登場してにわかに人気を博すキャラクターも現れた。
  • ストーリー内容自体も高評価である。
    • D1のキャラクターは卒業を間近に控えた中でこれまでの思い出の振り返りや将来に向けて、といった内容が多いが、特にアニメ第4シリーズで描き切れなかった翔やヘルカイザー、レイ、三沢といった面々のストーリーを補完できるところは評価が高い。
      • 翔(ブルー)編では、これまでの劇中での役回りから非常にキャラ人気の悪かった翔の成長ぶりが描かれ、本作で最も内面の成長を遂げたキャラとして最後に汚名返上する形となった。
      • レイ編はレッド制服verとブルー制服verで大きく主人公の立場が変わり、特に主人公への好意を表すブルー制服ver(通称ブルーレイ)は遊戯王のゲームとは思えぬギャルゲーっぷりで語り草になった。
    • その一方でD1キャラの別バージョンではアニメにも登場しなかった本作オリジナルのパラレル世界を楽しむことができ、こちらも評価が高い。
      • 特に明日香(強気)、三沢(ヒーロー)の強烈な個性やネタ性、ブルー制服verと対比させる形式の翔(レッド、イエロー)、万丈目(ブルー)のシリーズ初のバッドエンドと言える試みは高評価。
    • D2のキャラクターのストーリーも、アニメでは殆ど言及の無かった留学生組やそもそも第4期シリーズに登場していないセブンスターズ編のキャラのこれからが描かれる形で、こちらも評価が高い。
  • アニメ27~28話からずっと続いていた(謎だった)「サラが探し求めていた人物*5」がついにハッキリと判明する。珍しく綺麗めに完結するので一見の価値あり。
  • デュエル面・カード面について
    • いち早くシンクロ召喚を導入できた点は好評であった他、当時第一線のデッキであった【ダムドビート】【シンクロアンデット】【ライトロード】【ドグマブレード】等を問題なく構築できるカードプール。
    • CPUのAIも改善。例えば前作では「プロ(笑)のタクティクス」とまで言われたエド・フェニックスが、今作では《Dragoon-D-End》を3体並べて本気で殺しに来ることも。
    • 本作も恒例のオリジナルカードを追加。
      • 後に《アドバンスド・ダーク》《暗黒界の導師 セルリ》《クリアー・バイス・ドラゴン》《クリアー・ワールド》《ミラクル・コンタクト》そして《 狂戦士の魂 (バーサーカー・ソウル)》等がOCG化されている。
      • 3期末~4期のカードが中心だが、1、2期のカードもあるし、意外にも原作が初出の《黒魔族復活の棺》まであったりする。
        そして何より、「コレクターズパック~伝説の決闘者編~」が発売される5年半も前から《狂戦士の魂》が使えたのが興味深い。
        何故そこまで《狂戦士の魂》をピックアップしているかは後述する。
  • 当時環境で猛威を奮ったライトロードシリーズや《ダーク・アームド・ドラゴン》《アームズ・ホール》《E・HERO プリズマー》はノーマルのためパックさえ出してしまえば簡単に入手できる。パックの出現条件も特定の相手と組むだけなのでそれ程難しい条件ではない。
    • 特にライトロードシリーズが収録されているパックは最初で購入可能なため序盤の主力になる。
    • (他の高額カードにも言える事だが)アムホとプリズマーは優秀かつ面白い使い方が幾多もあるカードなのだが、OCGでは高騰していたために使いたくても使えず、ゲーム上で存分に使うことができたのも嬉しかったところ。

賛否両論点

  • デュエリスト2・好感度1000のイベントについて
    • アニメ167話『恩返しデュエル!クロノスVS初代ドロップアウト・ボーイ』と同じく「今の3年生がいなくなってしまうのが嫌だ」という理由でクロノスを筆頭に教師や後輩が卒業に反対するという話で、良く言えばアニメの再現だが、この時の万丈目の「またか!なんという連中だ!」という発言から察するに、167話の話の後と取ることもできる。
      そうなると、167話で卒業生を送り出す決心を固めたはずのクロノス達が再び子供じみた反抗をするという矛盾した状態になってしまう。
      といってもこのような「アニメとの繋がりをあやふやにした話」はTFではそこそこあるというのが事実ではあるのだが。
  • 追加されたモンスタームービーが微妙
    • 特定のモンスターの召喚・攻撃時にアニメーションムービーが流れる演出があるが、前作から追加されたのは公式サイトで発表された《E・HERO エッジマン》《青眼の白龍》《光と闇の竜》だけ*6
      いずれもアニメ3~4期で活躍した旬のカードではなく、当期に登場した《レインボー・ネオス》や《古代の機械究極巨人》《クリアー・ヴィシャス・ナイト》だったり、せっかく先行導入した《スターダスト・ドラゴン》《レッド・デーモンズ・ドラゴン》等にスポットが当てられなかったのが惜しいところ。
    • 後者に関しては次回作以降から導入された。
  • カードのレアリティ設定が雑になっており、新規カード・パックを移動したカードで変な点が生じている。
    • 追加されたカードの大半はノーマル、一部がウルトラレアという非常に大雑把なものになっており、序盤から強力なカードがあっさりと手に入る。
      • もっとも、これに関しては入手が楽というメリットと感じる人のほうが多いだろう。
    • 一方、移動したカードの方はユーザー側に不利に働いている。特にパック『カラフル・ワン』は悲惨に、『ライバル・アソート 「雅」』も『カラフル・ワン』程ではないが面倒なことになっている。
      • 『カラフル・ワン』はTF2では禁止カードとその関連カードのパックに入っていた、ピンポイントすぎるメタカード5枚*7がウルトラレアのまま移ってきてしまってきており、結果使い道がないウルトラレアが5枚も入ってしまった*8*9。元々のウルトラレアは7枚、合わせて12枚なので半分弱が大ハズレである。
      • パック『ライバル・アソート 「雅」』も、前作で独立したパックを持っていたキャラが2人いる関係でウルトラレアが非常に多く、新規カードの《Dragoon D-END》がウルトラレア。そこまでならまだしも、なぜか他のパックの看板になっている《フロストザウルス》までウルトラレアになっており、ウルトラレアの枚数は14枚と枚数だけなら『カラフル・ワン』よりも面倒。
      • TF1の頃より大幅にカード総数が増えているのに、出現パックの総数が全く変わっていない(一作目の時から購入画面のレイアウトが変わっていないのでこれ以上増やすことができない)というやっつけ作業ぶりなのでこのような不都合が生まれてしまった。

問題点

  • 授業(ミニゲーム『深淵からの訪問者』)がTF2のまま
    • 元々評判の良いミニゲームではないのだが、今回プレイヤーを困らせるのは、このミニゲームの最後に手に入るカードの一つ《死者蘇生》である。
      • 最下層で手に入る宝箱からは、TF2当時の禁止カードである《サンダー・ボルト》《強欲な壺》《賢者の石-サバティエル》(当時ゲームオリジナル)《幻魔の扉》(ゲームオリジナル)そして《死者蘇生》のうちのいずれかを入手できる。前作では全て禁止カードであった為無理して攻略する必要は無かったのだが、2008年3月の制限改訂にて死者蘇生が制限カードに復帰。
        これにより1枚普通に入れることができるようになった為すぐに欲しいところだが、ミニゲームを最後まで進めるのはかなり困難であり時間がかかる。当たり前のようにパックには収録されていない。
      • ところが今作の相手は制限復帰したことをいいことに、ほとんどのデッキに死者蘇生が投入されている。設定的の弱い扱いのレッド寮の生徒でさえ。
      • このモード自体変わり映えしない内容を5周もしないとカードをコンプリートできないことから前作の時点で評判が悪く、それをそのまま移植した上に調整も無しでは批判が出るのも致し方ないだろう。
      • ミニゲームの内容自体は同じなのだが、敵が使用するデッキは今作のものに変更されたことで全体的に厄介なデッキが増えているのもマイナスポイント。特に91F以降にはフルバーンデッキを使う敵がおり、運が悪いと先攻1ターンキルさえ決められる。
  • 「クライマックスを完全再現」と釘打った割にはGXのラスボス的な存在のダークネスとラストデュエルの相手である武藤遊戯は登場せず、完全な誇大広告である。
    • ダークネスは使用カード等の問題*10、遊戯は声優の問題で厳しいかもしれないが…
      そのため十代ルートの話は わかめ 藤原止まりで終わってしまう。
  • 相変わらず最初にパートナーにするキャラクターによっては攻略が難しくなる。
    • 前作ではパートナーのデッキ編集が可能になるハート5個以降のイベントにしかタッグデュエルが無かったためある程度対策できたが、今作では全てのイベントがタッグデュエルになったため最低でも2戦は初期デッキのまま戦わなくてはいけない。
    • デッキパワーが著しく低い万丈目や子供時代のレイ(連動限定)、雑多にカードを詰め込みすぎて頻繁に事故を起こす明日香など単純に弱いパートナーや、一戦目の相手がいきなりデッキレベル10(最大)の覇王である十代はパートナーデッキが編集できなくなった分、1周目はおろかこちらのカードが揃った2周目以降であっても苦労するほど。
    • 2周目以降にはなるが、モンスターが揃って貧弱で魔法・罠カードも性能の低いサポートカードばかりの雲魔物使いのアモンや、構築は悪くないがプレイングに酷く難のあるシモッチバーン使いの鮎川先生などD2、D3にも非常に弱いキャラがいる。
    • 逆に初期デッキが当時登場したばかりで環境級デッキにまでなったライトロードを使うレイ(レッド、ブルー)はプレイングや構築に多少の難があるとは言え他に比べれば非常に強く、パートナーパックで霊使いや憑依装着も混じっているものの、ライトロードのパーツの殆どが低レアリティで入手できるなど強い恩恵を受けている。
      • 次回作以降では最初からパートナーデッキを編集する手段が生まれたのでこの点は多少改善されている。
  • シンクロ召喚を行う時に発動ボタンを押してしまうとやり直しできず、必ずシンクロ召喚しないといけなくなる。
    • 次回作以降ではカードリストを確認してから行うように改善された。
  • 主人公である十代(4期仕様)の切り札《E・HERO エアー・ネオス》がなぜか配信限定に降格している。
    • 配信限定のカード自体は珍しくないが、前作では普通に入手でき、前作の時点でOCGにも登場しているこのカードが突然入手困難になり、これによってただでさえ難しい十代シナリオの難易度をさらに上げてしまっている。
    • パックからはもちろん、十代のデッキ、パスワード認証すら消され、攻略本にも名前が載っていない。
      • …と思いきや、カード変換機で前作と同じ59枚を投入すればランダムで入手できる。上記の通り攻略本に記述はなく、完全に消し忘れである。
      • 次回作の『4』では普通にパックのカードに戻っている。
  • CPUの思考が変わったためかデュエルの相手ターン中にもっさりするようになる処理落ちしやすくなった。
    • ほぼ同時期に出ていたDSのWCSシリーズでも同じような問題が起きていた。
  • ある程度キャラシナリオをクリアすると全禁止カードの中からデッキに1枚だけ入れられるようになり、こちらが禁止カードを入れているとCPUのデッキも禁止カードを1~3枚投入したデッキになる。その中にワンターンキルデッキを使うデュエリストが複数存在するが、どれも全く使いこなせない。よってレベルは1である。
    • コンボパーツが大量に存在し、まともにバトルを仕掛けられない関係上、AIで動かすのは無理なのだろう。
  • 今作もクリアしたパートナーのデッキレシピをもらう事ができ、その中には禁止カード投入時のデッキもある。
    • だが、禁止カードが2枚以上投入されていたり制限カードを2枚以上などと言ったレシピが多く、プレイヤーが破れる構築ルール無視は禁止カード1枚投入のみなのでほとんどが使う事ができず意味がない。
      • この仕様は次回作以降も引き継がれるが、5以降ではダウンロードで実質的に禁止・制限カードが一切存在しないリストが配信されているためデッキレシピが使用できるようになった。
  • 禁止カードをデッキに入れられるモードが解禁されていない状態でデュエルアカデミーの一部のキャラをパートナーデッキを編集しようとすると禁止カードを抜くように指示される。 だが、デュエリスト3のカードは基本的に抜けないようになっている為ハマりを起こしPSP本体の機能でゲームを終了しないといけなくなる。
  • 登場するキャラクターの情報が読める「デュエリスト名鑑」にキャラクターの説明が存在しない。そのため原作を知らないプレイヤーには少し厳しい仕様となっている。

総評

  • GXの有終の美を飾るに相応しい作品となり、さらにシンクロ召喚も導入したことで次の5D'sへの橋渡しまで行った快作である。
    後に5D'sでもタッグフォースは発売されたが、GXとしてのお別れの一文「TAG FORCE FOREVER!」がとても涙ぐましい。
    今からでもGXファンならば持っておきたい一品である。

余談・狂戦士の魂について

  • TF1・2と連動すると神のカード等に混じって先述した《狂戦士の魂》が手に入る。
    このカードはGXの前の「デュエルモンスターズ」時代のアニメオリジナルカードなのだが、登場したシーンが非常に印象的で、現在でも語り草になるほどの知名度を誇る*11
    公式でも攻略本にて「もはや伝説となった『狂戦士の魂』が使えるぞ!」と書いており、明らかにその評判を考慮して仕込んでいると言えるだろう。
    • その知名度の割に長い事OCG化はされなかったこのカードだが、今作発売から約5年後の2014年5月17日発売の「コレクターズパック~伝説の決闘者編~」でついにOCG化がされた。
      …のはいいのだが(アニメはおろかこのゲームと比べても)随分と弱体化しているため、ファンの期待は半分裏切られる結果となってしまった。

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最終更新:2023年03月17日 08:54

*1 作中でルール変更のアナウンスはなく、さも最初からそうだったかのように運用されている。

*2 これに合わせ、キャラのセリフでは「モンスターを生け贄に」等がカットされている。

*3 一応日本版アニメの設定では男性。海外ではその設定はマズイということで正式に「女性」とされている。

*4 レッド寮が廃止されたともいわれるが、実際の理由は不明

*5 状況証拠から吹雪とバレバレではあったが、ハッキリとは言及されていなかった。

*6 エッジマンは主人公のカード、青眼の白龍は遊戯王の象徴であり、光と闇の竜は漫画版のカードでアニメには全く登場していないが、デュエルターミナルでもコラボとして専用の演出があったりするので、いずれのカードもアニメーションがあること自体はおおむね好意的に見られている。

*7 《壺盗み》《避雷針》《ホワイト・ホール》《闇からの呼び声》《墓場からの呼び声》

*8 禁止カードパックは全てウルトラレアなため確率が均等であり、前作の時点では問題なかった

*9 そもそも、《死者蘇生》メタ2枚以外のカードはパックから動かすこと自体おかしいのだが。

*10 二枚の罠カードの間に挟まれたカードをまとめて発動、という再現が極めて困難な戦術を用いていた。また「キャラクター」ではなく「闇そのもの」という存在なので個別ルートを作るのが困難という事情もあると思われる。

*11 詳しくは ドロー!モンスターカード! で各自検索を