ケシカスくん バトルカスティバル

【けしかすくん ばとるかすてぃばる】

ジャンル カスアクション


対応機種 ニンテンドーDS
発売元 コナミデジタルエンタテインメント
開発元 インティ・クリエイツ
発売日 2010年7月15日
価格 5,250円(税込)
プレイ人数 1~4人
セーブデータ 3箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
廉価版 ベストセレクション:2011年3月17日/1,980円(税込)
判定 なし
ポイント コロコロ人気作のゲーム化
ボリューム不足な一人プレイ
対戦プレイが本編
コロコロコミックシリーズリンク


概要

コロコロコミックにて連載中のギャグ漫画『ケシカスくん』のゲーム化作品。ジャンルとしては縦スクロールアクションゲームに該当する。
登場キャラの多くは、かつて放送されていたアニメ版の豪華声優陣によるボイスが付けられている。
開発は近年の『ロックマンシリーズ』やキャラゲーのアクションゲームに関わる事が多いインティ・クリエイツが担当。
文具界の大手であるショウワノートが本作の製作協力をしている。
オートセーブ方式。メイン操作は十字ボタンとボタンで行う。対戦プレイは人数分のDS本体と本ソフトが必要(ダウンロードプレイ非対応)。


ストーリー

遂にゲームとなったケシカスくん。
文具界のスーパーアイドルとして、また一歩大ブレイクに近づいたぞ!

…ところが学校に文具達の姿が見えず、机の上はラクガキだらけ!
そこには、謎の差出人「K.K.」からケシカスくんへの挑戦状が書かれていた!

「このオレ様に挑むとはいい度胸だ!! オレ様の消しで、そのまま天国におくってやるぜ!!」

さあ、カスアクションを使って、最強のケシカス王を目指すのだ!


主なモード・ルール

メインモード

  • ゲームの流れ。
    • ケシカスくん(以下:自機)を操作し、後述の条件を満たしてステージクリアを目指していくのが目的となる。全20ステージ構成(5ワールド × 4ステージ)。
      • 各ステージは複数のフロアに分けられており、それぞれ先に進める条件が異なる。すべてのフロアを通過すればステージクリア。
      • 最終的なステージクリア条件としては「ゴールフラッグに触れる」「ブングパニックの敵全滅」「ボス敵を倒す」の3タイプがある。
      • ワープ(ゴール)フラッグが出現するフロアに関しては、そのフラッグに自機が触れる事で次フロアへと進める(もしくはステージクリアできる)。
      • 上画面には常時、自機・敵・フラッグの位置などを示してくれるレーダーが表示されており、攻略への目安となる。
      • 本作はステージセレクト方式を採用しており、一度プレイしたステージは何度でも挑戦可能。また、クリアしたステージは、ベスト5までのステージクリアと最短クリアの記録表示がされる。
    • フロアの種類は以下の通り。
      • 「通常フロア」…フロア内のどこかに"あらかじめ"ワープ(ゴール)フラッグが配置されている。
      • 「ノルマラクガキフロア」…フロア内に複数のノルマラクガキがあり、それらをすべて消せばワープ(ゴール)フラッグが出現する。
      • 「敵全滅フロア」…フロア内に複数の倒すべき敵がおり、それらをすべて倒せばワープ(ゴール)フラッグが出現する。
      • 「ブングパニック」…次々と出現する敵をノンストップで倒さなければならないフロア。すべての敵を全滅させるとステージクリア。このフロアのステージでは、他のフロアは登場しない。
      • 「ボス戦フロア」…フロア内にボスがおり、そいつを倒せばステージクリア。各ワールドのステージ4最後のフロアとして登場する。
  • 操作系統。
    • 自機の操作は以下の通り。
      • 十字ボタンで八方向移動。
      • 十字ボタンとBボタンの組み合わせで"タックル技"を行う。
      • 十字ボタンとYボタンの組み合わせで"カスプレ技(基本攻撃)"を行う。
      • Xボタン押し・もしくはDSマイクに息を吹きかけると"必カス技"の発動。
      • Aボタン押しっぱなしで"ケシケシモード"。モード中に十字ボタンを押すと、移動しながらの行動が行える。自機タッチ & スライドによる代用操作も可能。
      • Rボタンでカスチュームチェンジの切り替え。
      • Lボタンで仲間の呼び出し。
  • 自機の攻撃手段について。
    • 自機には以下の攻撃手段が用意されており、これらを駆使して敵を倒していかなければならない。
      • 「タックル技」…タックルを敵にぶつける事で、吹き飛ばしながらのダメージがあたえられる。また、フロア内の落とし穴へと敵を吹き飛ばすと、一撃で倒す事もできる(ボス敵は例外)。
      • 「カスプレ技」…自機のコスプレに応じた攻撃を敵に当てる事、吹き飛ばしながらのでダメージがあたえられる。タックル技同様、落とし穴に吹き飛ばすと一撃で倒せる(ボス敵は例外)。
      • 「必カス技」…必カス技を発動すると、画面全域に攻撃を発動させる事ができる(一部攻撃系ではない必カス技もあり)。
  • ケシケシモードについて。
    • フロア内の地面には様々なラクガキがあり、ケシケシモードを行う事でそれを消す事ができる。
      • ケシケシモードには一切の物理攻撃力がない為、モード中に敵へと近づくのは非常に危険。場面に応じて、攻撃手段とモードの使い分けをしなければならない。
      • 大方のラクガキは無視して先に進んでも問題ないが、ノルマラクガキエリアの対象ラクガキはフロア通過条件に含まれているので無視する事は許されない。
      • あまりにもケシケシモードを長く行っていると、自機の胴体がちぎれて"ミニカスくん"(ハズカスくんの半分ほどの大きさになり、落とし穴に落ちたり滑るトラップを踏んでも大丈夫な代わり、問答無用でライフが1になる為、敵の攻撃を1発でも食らえばミス)になってしまう。一度モードを止めてから再度行えば、ちぎれる心配はない。
      • ケシケシモードを行う度に「カス息子」というキャラが自機周辺に着いてくる。カス息子は"下記の必カス技を使用する為に必要なコスト"としての意味合いを持つ。
        ラクガキを消すと多くのカス息子が着けられるが、何もない地面でモードを行っても微小のカス息子が着く。
  • 必カス技・仲間の呼び出しについて。
    • 自機には「必カス技」という、必殺技的な特殊動作が用意されている。
      • 必カス技を使用するには「コスト」という数値が必要となる。必カス技によって必要なコスト数に相違がある。
        コストが足りていないと必カス技が発動できない。コストを補充するには、上記ケシケシモードによる方法でカス息子を着ける必要がある。
    • 同じく自機には「仲間を呼び出す」という、もう一つの特殊動作が用意されている。
      • 仲間を呼ぶと、一定時間何かしらのサポート技を行ってくれる。一定時間が経過すると仲間は消滅し、その後はしばらく間を置かないと仲間を呼び出せなくなる。
      • 呼び出せる仲間は全3キャラ。ゲーム開始時で呼び出せる仲間は1キャラしかいないが、ワールドをクリアする度に残り2キャラも仲間として強力してくれる。
  • カスチュームチェンジについて。
    • 自機にはあらかじめ2着の「カスチューム」が用意されており、カスチュームチェンジを行う事でもう1種類側のカスチュームへと着替えられる。
      • 別カスチュームへとカスチュームチェンジしても、現状ライフに何も変動も起きない。また、"ハズカスくん""ミニカスくん"状態ではチェンジそのものができない。
      • カスチュームチェンジ中は隙が発生し、その最中にダメージをくらってしまうと一撃で"ハズカスくん"になってしまう。よって、近くに敵がいる最中でチェンジするのは自殺行為となる。
      • カスチュームアイテムを取得すると、前に持っていたカスチューム1種を捨てる代わりに、アイテムのカスチュームを新たに入手できる。カスチュームを3着以上持って行く事はできない。
      • カスチュームによってカスプレ技と必カス技の性能が異なる。詳細は下記を参照にして頂きたい。
  • フロア内の敵・仕掛け・アイテムについて。
    • 各フロアには以下の敵や仕掛けなどが配置されている。
      • 「雑魚敵」…各フロアに定期出現する。その面子は色々だが、中には非常に耐久力の高い中ボス的なものもいる。
      • 「ボス敵」…各ワールドのステージ4最後のフロアに登場するボス。こいつを倒せばワールドクリア。雑魚敵との共闘はせず、必ずタイマン勝負となる。
      • 「落とし穴」…すべてのフロアに大量配置されている。落とし穴を敵の撃破に活用する事もできれば、自機が袋小路に追い込んでしまう恐れあり。タックルで小さい落とし穴を飛び越える事が可能。
      • 「ラクガキ」「ノルマラクガキ」…双方共にケシケシモードを行う事で消せる。前者はアイテム出現のチャンス・後者はフロア通過の為に必ず消さなければならない。
      • 「破壊物」…自機移動を妨害する形で配置されている物。自機の攻撃で破壊できる。
      • 「障害物」…自機に害をもたらすもの。「自機を落とし穴へ誘導しようとする」「触れると一撃で自機を"ハズカスくん"にしてしまう」など、複数の障害物がある。
      • 「ガチャ」「カスチュームアイテム」…ガチャを自機攻撃で破壊するとカスチュームアイテムが出現。アイテムを取得すればカスチューム変更 + ライフ全回復。何度入手しても消滅しない。
      • 「アイテム」…自機に何かの恩恵をもたらしてくれるアイテムで、出現条件は様々。「ライフ回復」「スコアボーナス」「一定時間無敵」「1UPボーナス」の4種類があり。
      • 「ワープフラッグ」「ゴールフラッグ」…前者は自機が触れると次フロアへとワープできる。後者はステージクリアとなる。
  • ミス条件・自機の状態変化について。
    • ライフ・残機制を採用しており、ミス後は該当フロア最初からの戻り復活となる。残機がすべてなくなるとゲームオーバー。
      • ダメージ条件は「自機が敵や敵攻撃・一部障害物に触れる」「落とし穴に落ちる」事にある。ノーダメージ状態から即ミスする要因は「障害物(ローラーのような転がる敵)と障害物、もしくは障害物と壁の間に挟まれる事による圧死」のみだが、それが起こりうる箇所自体は少ない。
      • コンティニューは無制限に可能。再開後はステージセレクト画面に戻され、前プレイしたステージは一からやり直さなければならない。
    • 自機には主に「通常状態」「ハズカスくん」「ミニカスくん」3段階の状態があり、状態にとっては大きな危険を伴う事がある。
      • 通常状態の着替え中にダメージ・もしくは一部敵攻撃や障害物に触れると"ハズカスくん"となってしまう。この状態ではカスプレ技・必カス技・コスチュームチェンジの各行動が封じられてしまう。
      • ハズカスくん状態でダメージ・もしくはケシケシモードをやりすぎてしまうと"ミニカスくん"となってしまう。この状態ではハズカスくんの行動制限に加え、一撃ダメージでミスとなってしまう。
      • ハズカスくん・ミニカスくん状態を脱却するには、「カスチュームアイテム・もしくはライフアイテムを取る」「ブングパニックを通過する」「ステージクリアする」といった方法がある。

対戦プレイ

  • ゲームの流れ。
    • 限られたフロア内を舞台に、ケシカスくん達による最大四人までの対戦プレイが行える。
      • プレイ人数を決定した後、「制限時間」「3種類のステージ選択」「KOポイントとケシケシポイントの有無」の各設定を行いゲームスタート。
      • 操作系統や攻撃手段・カスチュームなどの内容はメインモードと全く同じ。但し、ゲーム中のポーズができない制限がある。
      • 勝敗はポイント制となっており、「敵のライフを0にする(KOポイント)」「ラクガキを消す(ケシケシポイント)」事でプレイヤー側のポイントが加算されていく。
      • メインモード同様にライフ制を採用しているが、制限時間内ならばライフが尽きても何度でも復活可能。制限時間がなくなるとゲーム終了。
      • ゲーム終了後は各プレイヤーのポイント総計が発表され、ポイントの多いプレイヤーが勝利となる。

カスチュームBOX

  • カスチュームBOXについて。
    • モード画面内にある「カスチュームBOX」という項目を選ぶと、自機のカスチュームのバリエーションを増やす事ができる。
      • メインモードのステージをクリアしていくと、「カスコイン」というお金的なものを毎回入手できる。同じステージを連続クリアしても入手可能。
      • 「ショップ」にて入手したカスコインと引き換えに、対象のカスチュームが手に入る。ゲーム初期時では少量のカスチュームしか入荷されていないが、何かの条件を満たすと品揃えが増える。
      • 購入したカスチュームはメインモード・対戦プレイ内で自由に使用できる。総カスチューム数は100種類以上。
  • カスチュームの性能について。
    • カスチュームには個々によって、カスプレ技と必カス技の性能が異なる。
      • カスプレ技に関しては大きく分けて4タイプがあり、それぞれの使い勝手が異なる。必カス技に関しては多種多様なバリエーションがあり、こちらも使い勝手が違う。
    • カスプレ技のタイプは以下の通り。
      • 「ソード系」…自機周囲を360度方向にソード攻撃する接近技。他のタイプでは倒せない敵を倒せる。
      • 「ショット系」…自機前方にショット攻撃をする飛び道具技。ボタン押しっぱなしでショットの飛距離が伸びる。
      • 「ガード系」…自機自身にガードを張る接近技。ガード後に一瞬だけの攻撃判定があり、触れた敵にダメージをあたえられる。ガード中に敵の飛び道具攻撃が触れると、それを跳ね返す効果。
      • 「ギャグ系」…何かしらのギャグを発動させる接近技。自機の能力UPなどの特殊効果を持つ。このタイプには全部で6種類の攻撃パターンがある。

問題点

  • メインモードの深刻なボリューム不足感(メインモード)。
    • メインモードのステージ総数が20しかなく、普通にプレイしても3時間程度(推測)でオールクリアできてしまう
      • 難易度調整や隠しステージ的なものが用意されていない*1為、一通りクリアしてしまうと後はカスチューム集めとハイスコア狙いしか遊ぶ目的が見当たらなくなってしまう。
      • 先にステージに進むにつれフロアの数が増していくとはいえ、各ステージが割と短時間でクリアできてしまうのも物足りなさに拍車をかける。
      • 雑魚敵の種類が少なめで、先のステージで前に出現した敵が頻繁に使い回される事が多い。よって、ボス以外での新しい敵と遭遇する楽しみはあまり期待しない方がいい。
      • 実際レビューサイトにおいて、多くのレビュアーが「フルプライス発売としてはいくら何でもボリュームがなさすぎ」と真っ先に指摘する程の問題点となっている。
  • 一部ステージが妙に難しい(メインモード)。
    • メインモードの難易度は低めに調整されているが、ブングパニックの関わるステージだけは一回り難易度が高い
      • ブングパニックは「敵を避けるのも困難なフィールドの中で、6体前後の敵が定期的に沸いてくる」という過酷なバトルを強いられるというもの。
      • 他のフロアに比べても敵との密集率が半端なく高い為、攻撃中に不意打ちを食らう事態多数。場面が場面なだけに、回避不可能クラスの攻撃を仕掛けてくる敵も稀にいる程。
      • ブングパニック内でミスしてしまうと、そのブングパニック最初からのやり直しとなってしまう。正直、お子様はおろか、大人プレイヤーでもきついと感じるペナルティである。
      • とはいえ、敵を倒すと"たまに"ライフ回復を落としてくれるので、それを取得すれば何とか生き残れる事は可能。流石に無理ゲーというレベルの理不尽さはない。
  • 気軽にプレイし辛い対戦環境(対戦プレイ)。
    • 対戦プレイを行うには"人数分のDS本体と本ソフト"が必要な為、プレイ経費が高く付く
      • 失礼ながら"友達や親戚範囲で本作を購入しているプレイヤー"が多くいるとは思えない。Wi-Fiにも対応していないので、遠く離れたプレイヤーと対戦する事すらも不可能。
  • 一部不快を感じる描写あり(メインモード)。
    • 原作自体が下ネタ多めな作風だった事もあり、本作にもその作風がある程度引き継がれえている。
      • ゲーム序盤からケシカスくんのチ○○発言があり、その後も結構汚い描写がちらほらと見える。この辺は「ギャグの一環」として割り切れるか否かで感じ方が変わるだろう。
      • 一部フロアには昆虫界の嫌われ者"G"が異様にリアルな動きで襲い掛かってくる場面がある。本当に前触れなしの出現なので、苦手な人は注意されたし。
  • カスチュームのコンプが極めて困難。
    • 一部のカスチュームは入手するのが非常に難しく、フルコンプを目指すとなると詰まる可能性が非常に高い
      • 特定のステージを一定スコア以上でクリア、ボスをノーダメージで倒したり一定時間以内に倒す、等はまだいい方で「ケ四聖獣」やラスボス等のカスチューム入手は、「とある場所にある落書きの向いている方向に特定の攻撃を15回」、「とあるフロアにあるガチャカプセルを壊さずにエリアの中央にある落とし穴に落とす」、「ラスボス戦前のフロアに書いてある文字を消し、特定の言葉にする」等の「普通のプレイでは絶対に思いつかない」といっても過言ではない程の条件を満たさなければならない。
    • 本作はかつてキャンペーンで限定カスチューム配布が行われていた時期があった。
      • 今となっては既にキャンペーンが終了している為、これからのプレイで限定カスチュームを入手するのはどう頑張っても無理である。
      • 本作に関わらず、こういうキャンペーン限定による素材配布は「後からプレイした者が入手できなくなる」という事態が多い。「大人の事情だから」といわれるとそれまでだが…。

評価点

  • ゲームとしては無難な出来。
    • アクションゲーム開発に定評のあるインティ・クリエイツが関わっているだけあって、アクションとして普通に楽しめる出来となっている。
      • メインモードは『メルヘンメイズ』を彷彿とさせる、「迷路上のフロアを移動しつつ、敵を攻撃して周囲の落とし穴へと吹き飛ばす」といった要素がある。
        また、「小刻みにスクロールしながら少しずつ敵を出現させ、できるだけ安全かつ確実に敵を倒す」というベルトスクロールアクション的な攻略も可能。
      • テンポ感は軽快であり、余計なウエイトに悩まされる心配なく次のステップに進めるのも美点。最速タイムクリアを目指し、スピードランに特化するプレイもできる。
  • 原作再現は優秀な部類。
    • ケシカスくんを筆頭とした主要キャラが登場し、原作同様のおバカなイベントが楽しめる。
      • 同時期リリースのコロコロコミックのゲーム化である『ボン・ビー太*2に比べるとバカゲー度という面では大人しい作品だが、それでも原作らしいおバカっぷりは上手く再現されている。
      • フルボイスではないもののアニメ版の声優が頻繁に喋ってくれる演出があり、原作ファン(もしくはアニメファン)にとっても魅力のある作りとなっている。
      • イベントがスキップできる機能も搭載されているので、興味がない・もしくは既に見たイベントの鑑賞を無理強いさせられる心配はない。
  • グラフィック回りの書き込み。
    • インティ製の例に漏れず、ゲーム中におけるグラフィックはしっかりとの書き込まれている。
      • グラフィック性能があまりよくないDSにしては、ケシカスくんや敵達が結構滑らかに動く。視覚的にも見やすい配色となっており、滑らかなキャラの動きを楽しみながら快適なプレイが行える。
  • カスチュームの数が豊富。
    • ある意味、本作最大の目玉は"これ"にあるといっていいかもしれない。
      • 総カスチュームは100種類以上で、もちろんすべてのカスチュームがゲーム内で使用可能。性能差が図られているので、様々なカスチュームを使っていく楽しみもある。
      • それだけに上記問題点の"コンプが困難な仕様"の件が残念でならない。隠しになる程に派手なカスチュームデザインなだけに尚更…。
  • 対戦プレイこそが本編? (対戦モード)
    • 実は対戦モードが熱く、「こっちの方がメインモードなのではないか?」という声も聞かれる
      • ステージ内で最大四人のケシカスくん達が入り乱れる様が豪快で、細かい前置き抜きでワイワイと多人数で対戦プレイするのが楽しい。
      • カスチュームによって一長一短の性能差がある為、それを踏まえたある程度の戦略性を求められる。「どのカスチュームが最強なのか?」を見つけ出すのも楽しい。
      • パーティゲームとしてのクオリティは優秀だが、いかんせん上記問題点で述べたプレイの敷居の高さのせいで、本来の面白さが隠れがちなのは残念なところ。

総評

ケシカスくんのキャラゲーとしても、単体のアクションゲームとしても一定の基準は満たしているものの、極度のボリューム不足・及び対戦環境が悪いのが惜しまれる作品。


その後の展開

ケシカスくんの単独のゲームとしては今現在本作のみだが、後のとあるゲームでゲスト出演を果たしている。

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年08月05日 02:02

*1 一応とある条件を満たせば、それに近い隠しボス戦が発生するが、隠しボスを倒せばクリアになる為ステージとしてカウントできる程の内容ではない。

*2 発売はバンダイナムコゲームス。開発も本作と同じインティ・クリエイツが担当。