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降魔霊符伝イヅナ 弐
【ごうまれいふでんいづな つー】
ジャンル
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ダンジョンRPG
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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512MbitDSカード
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発売元
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サクセス
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開発元
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ニンジャスタジオ
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発売日
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2007年11月29日
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定価
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5,040円
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判定
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なし
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ポイント
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やはりおっぱいゲーでは終わらなかった ファンサービスとシステム進化の見事なバランス
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降魔霊符伝イヅナシリーズ 降魔霊符伝イヅナ - 降魔霊符伝イヅナ 弐
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ストーリー
太平の世の訪れによってリストラされた忍者、イヅナと仲間たちは、相変わらず職にありつけず、放浪していた。
そんな一行は、小さな漁村「スイレイの町」へとやってきた。「カミアリ村」で知り合った友人・イチカの祝言に出席するためである。
イチカの祝言を終え、振る舞われた手料理に舌鼓を打つイヅナ達。しかしイヅナの姉貴分、シノだけは複雑な表情を浮かべていた。西洋から来たメイドが作ったという料理、その味に覚えがあったからである。「これは、あの子の―?」それは、生き別れとなった妹、シズネの料理であった。
翌朝、イヅナが目を覚ますとシノの姿が消えていた!どうやら、アヤシゲな大男と消えた旅のメイドを追って、村のはずれにある洞窟へと向かったらしい…
シノを助けるため、旅のメイドの正体をつかむため、イヅナの冒険が再び始まる!
概要
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サクセスが販売、ニンジャスタジオが開発を務めたおっぱいローグライク第2弾。
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基本的なシステムは前作そのままに、さらに大胆なシステムを組み込んでいる。
前作からの変更点
操作キャラクターの増加
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前作はイヅナのみの操作であったが、本作では大幅に操作キャラクターが増え、その数は実に15に上る。
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主人公イヅナはもちろんのこと、姉貴分のシノやネタ担当ミツモト、前作に登場した荒神からカミアリ村の住民まで幅広い。
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それぞれのキャラクターは攻撃や体力といった能力値に差異があるだけでなく、使用可能な武具(後述)や攻撃時の追加効果、苦手な属性などによって差別化されている。
武具の多様化
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前作の刀、篭手、爪に加えて新たな武具が追加された。
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戦輪
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遠距離や周囲8マスに範囲攻撃が可能。敵を貫通する。篭手との併用が可能。
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靴
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正面に攻撃をする。補助的な効果を持ったものが多い。篭手との併用ができない。
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クグツ
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遠距離攻撃が可能。敵は貫通しない。篭手との併用ができない。
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弓・矢
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遠距離攻撃が可能。使用時に矢を消費する。篭手との併用ができない。
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飾り
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攻撃や防御は増加しないが、特殊な効果を永続的に発揮する。不思議のダンジョンシリーズで言うところの指輪・腕輪に相当。篭手が装備できないキャラも装備できる。
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それぞれの装備はキャラごとに適性があり、単純に装備ができなかったり、装備しても効果が薄かったりするといった差異がある、
霊符の新しい使い道
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霊符の新しい使い道として、「杖」が登場した。
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「杖」そのものは何の効果もないが、霊符を張ることで振った相手に対して何らかの効果をもたらす「杖」を作ることができる。
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霊符を「使う」場合に似ていることが多いが、霊符を「使う」場合の霊符値は威力に影響するのに対し、「杖」にした場合の霊符値は杖の使用回数に影響する。
本作の目玉「タッグシステム」
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本作では、一部の例外を除き使用キャラの中から2人を選び、「タッグ」を組ませてダンジョンに潜る。
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これにより、同じダンジョンでも15×14÷2=105通りの遊び方が可能。
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キャラクター同士で相性があり、交代回数制限の回復速度や、タッグ技の威力に影響がある。また、同じタッグ同士を使い続けたり、全滅を繰り返すと相性が変化する。
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ダンジョンに潜っている間はボタンでメインと控えを交代することができる。
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交代には1ターンを消費し、回数制限がある(ターン経過で回復するが)。
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控えに移ったキャラクターは体力や技ゲージを回復しなくなるが、SPを消費せず、敵に攻撃されることも無くなる。
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メインのキャラクターが倒れてしまった場合、控えのキャラクターと強制的に交代し、以降はダンジョンを脱出するまで交代できなくなる。この状態でキャラクターが倒れると全滅となる。
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ターンが経過すると「技ゲージ」が貯まり、満タンになると「タッグ技」が使用できる。
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基本的には控えのキャラクター固有の技が発動する。
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控えがイヅナならパートナーを高い高いする、シノなら飛び上がって攻撃するなど。
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特定のタッグによっては限定のタッグ技が発動する。
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たとえばイヅナとシノのタッグの場合、どちらがメインでも限定タッグ技が使え、どちらがメインかによっても技が異なる。一方イヅナとフウカの場合、フウカがメインの場合のみ限定タッグ技が使える。
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基本的にはダメージを与えるが、特殊な効果をもたらす技もある。
図鑑・絵巻
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一度入手したアイテムの説明を読めるようになる「図鑑」、「かめら」と「ふぃるむ」で撮影したキャラクターや敵の説明や立ち絵、イベントCGを見ることのできる「絵巻」が登場した。
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キャラゲー色の強いゲームなので、とても嬉しい機能。
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これを考慮してか、今作は魔物も人魚やメイドといった女性型が多く、収集のやりがいがある。
その他
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SPがターン経過でも減少するようになった。
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滞在ターンが長ければ長いほど、加速度的に減少する。
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前作に比べダンジョン数が増加した。
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深いダンジョンが数個だった前作に比べ、全体的に浅いダンジョンが複数ある構成になった。
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クリア後のダンジョンに、持ち込みありレベル継続、持ち込みなしレベル1に加え、持ち込みありレベル1ダンジョンが登場した。
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ダンジョンクリアの成績を記録する番付が追加された。
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セーブデータが2つまで作れるようになった。
評価点
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様々なキャラクター(主に女性)を使ってプレイが可能。
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もともと絵につられたユーザが多かったので、ファンサービスとしては上々である。
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新システムのタッグシステムはパンチこそ欠けるものの、バランスは良好。
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前作に比べるとシナリオが増え、よりらしくなった。
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収集要素やクリア後ダンジョン等のボリュームが増加した。
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グラフィックの質も向上した。
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音楽も相変わらず良質。
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でっぱいからちっぱいまでおっぱいがいっぱい。
問題点
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キャラクター間の性能差が顕著。
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複数主人公モノの定めではあるが、使いやすいキャラクターと使いにくいキャラクターの差が大きい。
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全体的にはSP最大値が多いキャラ、装備できる武具が多彩な(特に戦綸と靴が使用できる)キャラが使いやすい。このため、荒神の男性陣は軒並み残念な性能に…。
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フリーズバグが多い。
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とにかく様々なキッカケでフリーズする。
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爆発するモンスターやアイテムを複数並べて誘爆させるとフリーズ。
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モンスターを大量に分裂させるとフリーズ。
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敵が大量にいるときにタッグ技を使用するとフリーズ。
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ボスから必殺技を使用されるとフリーズ。
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「浮雲の靴」を装備した状態で「突進丸」を使用し、マップ外に出るとフリーズ。
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最後の一つを除けば、条件がそろったからと言って必ずフリーズするわけではない。しかし「フリーズ=冒険失敗=アイテム全消滅」とダメージの大きいゲームなので、どうしても気になるところ。
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処理の重くなる描画を繰り返したり、長時間本体の電源を点けていると発生しやすくなる。対策としては「大事なアイテムを持っているときなどは派手な描画が起こる動作は行わない」「1時間程度プレイしたらゲームを中断し、一旦本体の電源を落とす」といったことが挙げられる。
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絵巻のコンプリートが鬼畜。
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まず、絵巻の収集に必要な
「ふぃるむ」が非常にレア
。
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出現するダンジョンは多いが、だいたい
50フロア分潜って1セット
入手できるかどうかの頻度である。
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矢のように束ねることができるアイテムではあるが、
1セット分は必ず1枚
である。しかも一度束ねた「ふぃるむ」をバラすことはできない。
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チュートリアル時に10枚貰うことができるが、絵巻の完成には
数百枚
の「ふぃるむ」が必要である。
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次に、
期間限定の絵巻が多い
。
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基本的にボスキャラとの戦闘は1度きりのため、必ず「ふぃるむ」を持ち込む必要がある。無論、
ダンジョン内で倒れたら集めた「ふぃるむ」はすべて消滅
する。
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シナリオの進行状況によって消滅する登場人物が多い。
中でも荒神様御一行(と男2匹)は
特定のダンジョンクリア後にそのまま期間限定撮影イベントに移り、数枚のフィルムを要求される
。この間、ダンジョンに入ることはもちろん、倉庫に「ふぃるむ」を取りに戻ることさえできない。
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当然これらのことは初プレイでは分かるはずもない。また、クリア前だけでも期間限定絵巻が20枚近くあるので、先述の
苦行「ふぃるむ」集めが必須。
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そして、極めつけが
無駄な撮影をしてしまうことが多い
ことである。
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あなたが初めて「かめら」と「ふぃるむ」を渡された時、どうするだろうか…。きっと
フウカ様好みの女性を撮影することだろう。
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しかし、主要な女性登場人物は
「(人物名)の写し絵」というアイテムを使用することで絵巻を埋めることができる
。
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したがって、貴重な貴重な「ふぃるむ」は
野郎やおっさんの撮影を優先
しなくてはならない。はたしてこのような残虐非道な仕打ちが許されていいのだろうか…。
総評
前作の良いところはそのままに、ファンサービスをふんだんに取り入れつつゲーム性もパワーアップさせた作品。
相変わらず粗が多く、やはり良作とまでは言い難いものの、前作を楽しめた人・かわいい女性が好きな人・おっぱいが好きな人には自信を持って勧めることができるゲームである。
余談
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ソフマップでの予約特典にて、本作、前作及びデジタル原画集(CD)を収めることのできる『イヅナコンプリートBOX』というファンアイテムがあったのだが、あまりに過激なデザインだったため、「エ○ゲ箱?」と呼ばれる有様であった。違うよ。全然エ○ゲ違うよ。
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現在このゲームにはプレミアがついており(急に高騰したのは2019年辺り?)、ネットオークションや中古品を扱うショップでは、定価の1.5倍~6倍以上というとんでもない価格で取り引きされている。開発元のニンジャスタジオは2010年に倒産しているため移植が絶望的な点や、販売本数が多くなかったことなどが理由か。
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時は平成から令和となった2022年末、サクセスが作った販促用の公式カレンダーに『イズナ』のイラストが掲載され、その下に「coming soon」の文字が書かれていた事により『イズナ』シリーズの復活が示唆されていた。
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そして2023年の東京おもちゃショーにてサクセスにより16年振りの新作『IZUNA(仮題)』が発表された。
最終更新:2023年09月21日 15:01