放課後ミステリークラブ 26の扉

【ほうかごみすてりーくらぶ にじゅうろくのとびら】

ジャンル 直感アクション
対応機種 ニンテンドーDS
発売元 インターチャネル・ホロン
開発元 ドリームス
発売日 2008年9月4日
価格 4,179円(税込)
プレイ人数 1人
セーブデータ 1箇所
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 クソゲー
ポイント コミカルホラー風26のミニゲーム集
ストーリー性・登場キャラの魅力性共に皆無
無料携帯アプリレベルのミニゲーム


概要

  • インターチャネル・ホロンリリースのニンテンドーDSソフト。ジャンルとしてはミニゲーム集に該当する。
  • 放課後ミステリークラブ所属の少年少女であるレッド・ブルー・イエローが、2人の妖怪が棲む洋館を舞台に謎解き(という名のミニゲーム)をこなしながら脱出を試みるというストーリー設定。
  • オートセーブ方式。操作はすべてタッチで行う。

主なモード・ルール

本作には2つのモードが用意されている。

ストーリーモード

  • ゲームの流れ。
    • ストーリーを交えながら、総計26種類のミニゲームをプレイしていく。
      • ストーリーは2部構成となっており、前半部13種類・後半部13種類のミニゲームをノンストップで挑まなければならない。
      • 前後半部共に「ミニゲーム4種類 × 3回 ⇒ ミニゲーム1種類」の順でゲームを進める。ミニゲーム4種類はステージセレクト制となっている。
      • 後ろのミニゲーム1種類を除き、すべてのミニゲームがランダムで登場する。後発に登場するミニゲームは先発に比べ、難易度が高くなる傾向が強い。
      • ゲーム内において同じミニゲームがダブる事はなく、26種類すべてのミニゲームが必ず登場する。
      • 各ミニゲームにはクリア条件があるものの、ゲーム途中でゲームオーバーになる要因は一切ない。但し、あまりにもミス回数が多い状態で前後半部を終えてしまうと…。
      • 本モードにはセーブ機能が搭載されていない。ゲームを止めると、進行データがすべて消失してしまう。
    • 26種類のミニゲームすべてを終えるとエンディングとなる。ミニゲームのクリア数によって、エンディングの内容が変わる。

ミニゲームモード

  • ゲームの流れ。
    • ストーリーモードでプレイしたミニゲームを自由に選んでプレイできる。
      • 各ミニゲームには「S・A・B・C・D」の5段階の難易度が用意されている。難易度Sに関しては、ストーリーモードには登場しない本モード限定の難易度となる。
      • プレイしたミニゲームをクリアすると、該当難易度にクリアマークが付く。なお、プレイ成績に関する情報・及び記録はない。

ミニゲーム一覧

以下、26種類のミニゲームタイトルを示す。知りたい方はリージョンをクリック。

+ ミニゲーム一覧

「脱出だ!」はストーリーモード前半部の、「大脱走!」は後半部の固定ミニゲームとなっている。

  • ジグソーパズル!
  • ハンバーガースマッシュ!
  • オバケ鏡が見ている!
  • 不思議の紋章!
  • 悪魔の図書館!
  • 魔のカクテルバー!
  • イライラの悪夢!
  • 石像とボール!
  • 岩かよっ!
  • ゴールドラッシュ!
  • 宝石シャッフル!
  • ポルターガイスト!
  • つり橋ふらふら!
  • 金のコウモリ!
  • モザイクだらけ!
  • パチンコショット!
  • ボーダーライン!
  • 宝石のバランス!
  • ブラック & ゴールド!
  • ろうかをかけぬけろ!
  • 高速数字!
  • 何かが写ってる!
  • 4つの宝石!
  • 割り放題の恐怖!
  • 脱出だ!
  • 大脱走!

問題点

  • ストーリー性が皆無。
    • 「放課後ミステリークラブの面々が洋館から脱出を試みる」という明確なストーリー設定があるにも拘らず、作中におけるストーリー描写がほとんどない
      • そもそも、ストーリーモードでイベントが発生するのは「オープニング」「前半部終了」「エンディング」のみ。それ以外の場面は連続でミニゲームを行うだけ。
      • その数少ないイベントですらも、一枚絵と軽い"あらすじ"のみしか表示されず、どういう状況でストーリーが進んでいるすらも"まとも"に描かれていない
  • キャラクターの魅力性も皆無。
    • 放課後ミステリークラブの面々・及び洋館側の妖怪2人のキャラ付け描写が極めて薄く、彼らの魅力が全く感じられない
      • 「ミステリークラブの面々がどういう心境で行動しているのか?」「妖怪2人が何故襲い掛かってくるのか?」という描写すらも"ほぼ"なく、終始彼らの存在感が空気である。
      • ミステリークラブの面々がレッド・ブルー・イエローという投げやりネーミングなのも謎。もうちょっと"それっぽい"ネーミングを付けられなかったのか*1?
        レッドは熱血系・ブルーは大食漢という割とありがちな容姿だが、イエローは何故かミステリアスな着物少女という容姿。彼女だけ思いっきり浮いている。
  • 携帯アプリレベルのミニゲーム集。
    • ストーリー・キャラクター方面においてダメダメな本作だが、肝心のミニゲーム集としての出来もアレすぎる
      • どのミニゲームも無料でプレイできる携帯アプリレベルのショボさで、ちょっとプレイしただけでも確実に飽きてくる
      • 「長くても1分前後、短ければ数秒で終了」というミニゲームばかり。いくらミニゲーム集とはいえ、もうちょっと本格的に作り込むべきだと思うのだが…。
      • 量的にみても、"軽いミニゲームが26種類"しか収録されておらず、相当な物足りなさを覚える。同社リリースの『スカシカシパンマンDS』ですら40種類収録だというのに…。
      • こういうミニゲーム集にありがちな"難易度のちぐはぐさ"も完備している。特に難易度S全般は「本当にテストプレイしたのか、これ?」と思える程の理不尽な難しさとなっている。
  • 回避不能なバッドフラグ。
    • ストーリーモードはプレイの結果によってエンディングが変化する。すなわち、悪い結果を出してしまうと、強制的にバッド寄りのフラグが成立してしまう
      • プレイしたミニゲームが凡ミスだろうが、容赦なくバッドフラグが確定する。セーブもやり直しもできないのでどうしようもない。
      • にも拘らず、各ミニゲームのルール説明はたったの一行程度の文章のみで済まされる。ルールを知らないと、ミスする恐れがある。
        「直感アクション」と言うゲームジャンルは、こういう事を意味しているのだろうか。
  • 旧世代クラスのグラフィック・BGM周り。
    • グラフィックとBGMはスーパーファミコン時代を彷彿とさせるチープなもの。いくらDSとはいえ、見栄えはあまりよくない。
      • 外観自体はそこまで悪くはないものの、別のミニゲームでも背景・BGM素材が何度も使い回される

評価点

  • 似た様なミニゲームの使い回しはなく、特色のあるバリエーションを持っている。
    • ミニゲームモードでは全ミニゲームに5段階の難易度が用意されている。
  • キャラクターデザインはそれなりに見栄えがいい方
    • 主人公3人の容姿は子供受けしそうなデザインで親しみがある。
      • 妖怪の1人であるキャサリン嬢は「ツインテール・ゾンビ肌・ゴスロリファッション」のマニアックな容姿で萌える。主人公3人よりも登場頻度が多く、彼女の方が主人公じゃないのかと思える。

総評

「魅力なしキャラが登場する空気ストーリーな上に、無料携帯アプリレベルのミニゲーム集だけで4,200円程の金を取る」その姿勢はプレイヤーを馬鹿にしているとしか思えない。

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最終更新:2018年08月06日 08:32

*1 3人共通してスカーフを首に巻いているので、色からなるネーミングと相まってレンジャー系の特撮を意識しているのかもしれない。作中において、その設定が関わる描写は一切ないが…。