バイオハザード リベレーションズ

【ばいおはざーど りべれーしょんず】

ジャンル サバイバルホラー
対応機種 ニンテンドー3DS
メディア 4Gbyte3DSカード
発売元 カプコン
開発元 トーセ
発売日 2012年1月26日
定価 5,990円
レーティング CERO:D(17才以上対象)
周辺機器 拡張スライドパッド対応
判定 良作
バイオハザードシリーズ


深まる恐怖。浮かぶ真実。



概要

原点回帰を合言葉に、3DSで発売された『バイオハザード』シリーズのスピンオフ。
基本的なシステムは『4』以降の作品に準拠しているが、所々に改良が為されている。
時系列的には『4』と『5』の間にあたり、時間軸的に『3』以来の登場となるジル・バレンタインが久方ぶりの主人公を務める。


ストーリー

2005年。対バイオテロ組織・BSAAのエース隊員であるクリス・レッドフィールドと、彼が今回コンビを組んだジェシカ・シェラワットの2人が、北欧の山岳部でテロリスト組織の捜索中に失踪。
その連絡を受け、クリスの戦友であるジル・バレンタインは、別件で同行していたパーカー・ルチアーニと共に、通信リンクの痕跡を頼りに地中海の洋上を漂う無人の豪華客船へと潜入した。
異形の怪物達の巣と化していた客船内で、クリスらを探すジルの新たな戦いが始まる。

特徴・評価点

美麗なグラフィック
  • 携帯機ながら据置機に迫ろうかとする勢いのグラフィック。特に光源処理は凄まじく、シリーズお馴染みのクリーチャー「ハンター」の鱗のてらてらとした表現は必見。
    • 同じく3DSで発売され、携帯機としてはかなり高水準なグラフィックだった『ザ・マーセナリーズ 3D』以上のものとなっており、カプコンの本気が窺える。
    • もちろんクリーチャーばかりではなく、本作のメイン舞台となる豪華客船クイーン・ゼノビア内部の作り込みも相当なもの。
本職の脚本家を起用したシナリオ
  • サスペンスアクションの映画を観ているような、テンポと意外性、そして『バイオハザード』らしさも押さえたストーリー展開。
    • 本作のシナリオは『カウボーイビバップ』や『交響詩篇エウレカセブン』など、数々の作品を手掛けた脚本家の佐藤大氏によるもの。
    • そのため、シリーズでも類を見ないほどに伏線やどんでん返しが多数盛り込まれているので、プレイする際はネタバレを見ないことをお勧めする。
    • 全体的に海外ドラマを意識した作りであり、各チャプターのラストやシーンの切り替えはクリフハンガー形式によって先が気になる演出が盛り込まれている。
      • ご丁寧にチャプター開始時やロード時には「これまでのバイオハザードリベレーションズ」というナレーションから始まるダイジェストが入る。
    • これまでの『バイオハザード』シリーズに関する情報は小ネタ程度に入っているくらいなので、シリーズ未プレイの人でも安心して楽しめる。
操作性やアクション性も向上
  • 銃を構えたり発砲・リロードしながらの移動が可能。
  • 敵からの攻撃をタイミングよくスライドパッドを操作して回避する「緊急回避」が『3』以来の復活となった。
    • ちなみに『3』でもジルが主人公という共通点がある。
  • 少々慣れは必要になるが、拡張スライドパッドを使う事により、より細かな動作も可能。
    • また、ジャイロによる視点操作にも対応しており、こちらも慣れればエイムと移動の同時操作を快適に行える。
  • タッチスクリーンを利用したインターフェースにより、複数の武器やグレネードをワンタッチで切り替えられる。
協力プレイも楽しめるレイドモード
  • 従来のシリーズ作品における「マーセナリーズ」に相当するもので、いわゆるハクスラ。Wi-Fiコネクションを利用すれば見知らぬ誰かとの協力プレイも可能。
    • 本編でクリアしたステージを使用し、敵を倒して目的地に到達してクリアしていくということに重点を置いたゲーム。
    • キャラクターには経験値の概念があり、ステージ攻略で武器やパーツを入手でき、物品購入用のショップにあたるものも存在する。新しい武器やパーツを手に入れ、キャラクターを育てながら次のステージを攻略していく楽しみがある。
      • 火縄銃の様なライフル「村正」など面白い武器も。
    • 最終ステージをクリアした後もレイドモードのみ登場する非常に強力な武器やパーツを集めるといった収集要素や、エクストラステージとして本編の舞台を区切らずに使用した長丁場のステージ「ゴーストシップ」が用意されている*2など、非常に作りこまれている。
  • 本編では苦労して倒したボスや弾薬切れで無視せざるを得なかった敵の大群を片っ端から倒していくので、本編にはほぼなかった爽快感を味わえる。また、高レベルの武器やパーツを使えば無双プレイも可能。
水棲をテーマとした新たなクリーチャー
  • ゾンビやガナードに代わる新たなメインクリーチャー「ウーズ」が登場。モチーフが水死体というだけあって、ぶよぶよと不気味に白く膨張した肉体に、小さなダクトにも潜り込める程の異様な柔軟性が特徴。
    • この設定は初代にあったような「いつどこから敵が現れるか分からない恐怖」を新たな切り口で演出することに成功している。
    • もちろん彼らも、水生生物特有のヌメヌメした気持ち悪さがその素晴らしいグラフィックで嫌というほど表現されている。
    • ゾンビやガナードとは弱点の場所が違い、その上当てても簡単には怯まない。狭い空間での戦闘になることが多いこともあって戦闘の難易度も高い。
      + ...
    • 代表的なのは最初のボスのスキャグデッド、通称・メーデーさん。見た目のインパクト*3はもちろん、「抱きしめてぇ~」「あの肉(主人公達の事)美味しそう」と言った鳥肌ものの台詞や、『1』の「かゆい うま」を彷彿させる生前の彼の書いた日記など強烈な印象をプレイヤーに与えた。
    • バトル面でも不注意に近付くと容赦無く即死攻撃を繰り出して来たり、最初のボスの割にはかなりタフだったりと、初見では苦戦必至の強さである。
    • メーデーさんに続くインパクトの強いクリーチャーと言えばレイチェルウーズ。ジル達とは別にクイーン・ゼノビアに乗り込んだ彼女だが、ウーズに殺され、挙げ句は感染し彼女自身もウーズとなってしまう。
    • その後、異常な変異をし、「みぃ~つけたぁ」「わたしの…ごぉちそぉぅ」など、これまた身の毛もよだつような言葉を発しながら、何度もジル達の前に現れる。
    • 声が可愛いだけに余計に怖く、当人も長い前髪などややJホラー的な見た目*4をしているので、より強いインパクトを残すことに。追跡を撒いたはずなのに、当然のように前方に先回りして現れる様は正にホラー。
      • 特に本作は日本語音声も収録されているので、これらボス達の恐ろしい台詞は余計に耳に残ること間違いなし。
    • シリーズ恒例の強敵ハンターと新たに上位種としてファルファレルロも登場。ただでさえ強いハンターに「透明化する能力が加わっている」という凶悪さで多くのプレイヤーが苦しめられた。
  • ウーズの他にも、魚類や甲殻類などをモチーフとしたクリーチャーが登場。その他のクリーチャーも曲者揃い。
その他
  • 『4』や『5』で不評だったQTE*5が廃止。即死攻撃を受ける機会も激減した。
    • イベントによる即死を受ける機会はなくなり、即死攻撃を繰り出してくる敵もハンターはごく希に繰り出してくる程度で、実質恐るべきはスキャグデッドのみ。
    • そのスキャグデッドも全身にダメージ判定があり、怯ませられる、B.O.W.デコイ*6に引き寄せられるなど、冷静に対処すれば充分対処可能なクリーチャーである。
  • 『4』『5』に存在したショップが本編では廃止され、レイドモード限定の要素になった。
    • 本編では所持金の概念がなく、敵を倒してもアイテムを落とすことは基本的にないという、旧シリーズのような仕様になった。『4』『5』の戦闘システムと、旧作のようなサバイバル感を融合させた形と言える。
      • 後述の「ジェネシス」で敵を何体かスキャンすることでハーブは生成できる。敵と戦っても弾薬は入手できないがハーブだけは入手の可能性があるという塩梅になっており、戦闘で得るものが何も無いわけではない。
    • 本作も武器のカスタマイズが可能だが、金額を支払って武器自体を強化していくのではなく、武器ごとのスロットに様々な種類の「カスタムパーツ」を自由に組み合わせていく形となった。スロットの数は武器によって異なる。
  • パートナーと共に行動するシーンがあるが、本作のパートナーはどんな攻撃を受けても死亡せず、使用弾数も無限という特性があるので『5』のように邪魔にはならない。
    • ただし攻撃力が非常に低く、攻撃もあまり積極的ではないので攻撃役としてよりも囮や壁にするのが主になる。
  • 言語は日本語と英語含め6ヵ国語を収録。ボイスとテキストそれぞれを切り替えられる。日本語でより感情移入するも、英語で従来の雰囲気通りに楽しむも、はたまた全く別の言語を選択するも自由である。
    • 一度に表示できる字幕の文字数には限界があるため、日本語字幕と日本語吹き替え台本の制作が同時ではない作品で言い回しが異なるのはよくあることだが、本作ではきちんと字幕と音声が一字一句まで一致しており、字幕と音声の違いに気を取られる心配がない。
      • 本作以降、シリーズ作品に日本語音声が取り入れられるようになったが吹き替えの台詞と字幕に差異が発生しており、『7』で再び一致するまでどの作品も不一致が当たり前になっていた。それだけに本作の仕様は評価が高い。
      • 後の『デビルメイクライ5 スペシャルエディション』のインタビューで、開発側が日本語音声+日本語字幕でのプレイを想定していないことが明らかとなった。
      • しかし、『7』以降は本作同様に日本語の字幕と音声を一致させるようになった。やはり不満意見が多かったのだろうか。
    • 日本語吹き替えの声優陣が豪華なのも嬉しいところ。
  • ある中ボスと、レイドモードのあるステージで流れるBGM「Ride on Sea」はとても人気がある。別のコラボゲーでもテーマとして使われた。

賛否両論点

シナリオ構成
  • 本作の操作キャラクターは基本的にはジルだが、合間合間にクリスやパーカーといったサブキャラクターを操作するシナリオが挿入される。舞台も豪華客船、雪山、高層ビルなど多彩なステージが用意されている。
    • これに対し「テンポが悪い」や「ぶつ切り感が強く感情移入し難い」との意見もある。
  • もろに海外ドラマや映画を意識した構成のシナリオや演出。
    • 元々『バイオハザード』シリーズはB級ホラー映画を意識して作られてきたが、本作は『24』や『プリズンブレイク』のようなサスペンスアクションの趣が強く、新鮮な感覚で楽しめる一方で違和感を感じる人も多かった。
    • シナリオそのものも突っ込み所が多め(特に攻撃衛星関係)。
      • また、登場人物の大半が「死亡シーン → 実は生きていた」を通過儀礼か何かのようにやる。特に終盤のある人物の興醒め展開はかなり酷いと言っていい。
新登場装備のジェネシス
  • これは銃を構えるようにしてステージに隠された弾薬等を探し出す探索用のアイテム。ゲームに慣れない人だと弾薬がすぐ底を突きがちなので世話になることが多い。
    • ジェネシスの使用時は暗視スコープのような主観視点になり、暗い場所でもよく見える。これにより、暗がりの中を主観視点で探索するというホラーゲーム感を味わえる。
    • 敵を早い段階で発見したり、透明の敵や水中の敵の位置を補足するといった用途にも役立つ。
    • しかし、スキャンにそこそこ時間がかかったりスキャン範囲が意外と狭いことから非常に面倒との声も少なくない。これを使用しないと獲得できない隠し要素もある*7
    • ちなみに、ジェネシスをほぼ使わずにクリアすることも可能。

問題点

暗転もなく唐突に入るロード
  • シームレスにしたかったためか、エリアから次の大きなエリアへ移るための扉やエレベーター等で唐突に発生する。
    • ロード時間と理解すればただの待ち時間だが、その最中でも操作を受け付けるせいで下手にボタンを押し過ぎたりすると最悪フリーズの可能性もある。しかもそこそこ長い。
その他
  • パートナーが先行する場面では、パートナーが扉を開けて奥に進んだ直後、開けた扉をプレイヤーが通る前にいちいち閉めていくという地味な嫌がらせのようなことをしてくる。
    • 先を急ぐ場面なのに無駄に扉を閉めてプレイヤーの進行を遅らせるので、面食らうこと請け合いである。プレイヤーは目の前のパートナーが閉めた扉を開け直さなければ先に進めない。
    • UE版ではパートナーと同時に進めるようになっている。
  • 体力ゲージが無い。
    • その代わりにダメージを受けるとダメージが増加するに従って画面の周囲が血で汚れ、色調が落ちていく演出があるが、画面がかなり見辛くなる。
    • そのため、多少のダメージを受けてもハーブを温存して瀕死寸前になったら一気に回復するという戦法が通用しにくく、視界確保のためにハーブを使わざるを得ないケースが始終通して付きまとう。
      • 過去作でも体力が少なくなると移動速度の低下などのペナルティがあったが今作ではそれプラス上記のような演出があるため、ほぼ体力満タンの状態で行動するのが前提のようになっている。
      • 原点回帰を謳ったこの作品では体力ゲージの廃止は原点回帰の意味では正解かもしれない*8が、画面が見辛くなるのは緊張感よりストレスや煩わしさが先行する。思いきって心電図をそのまま流用しても良かったのかもしれない。
  • 船の中を舞台としたステージでは、荒れた海を航行する船の揺れを再現するためにカメラが微妙に動き続けている。
    • 大半の人は気にならないレベルだが、「船特有の不規則な揺れが苦手」という人の場合は酔ってしまう可能性があるので注意しよう。
  • 一部のボス戦で雑魚が無限湧きするためかなり面倒。
  • 数の多い敵の集団が出現する場合、その直前知覚出来る程度に一瞬画面が止まる。「あ、来るな」と心構えが出来るせいで恐怖感が薄れやすい。
  • 水中での操作が面倒くさい。水中に潜る機会はそこまで多くないが、拡張スライドパッドがあるのとないのとでは雲泥の差。水中ステージは迷路状になっていたりするのでストレスが溜まりやすい。
  • シリーズ恒例のコスチュームチェンジが無い。レイドモードではあるにはあるのだが、本編中に出てきた衣装を切り替える程度でしかない。
  • キャンペーンモードではメインのジル編の他にクリスやパーカーを操作するパートがあるが、武器BOXを使えるのはジル編のみで、他のパートではカスタムパーツも使えない。
    • 賛否両論の項でも記述した通り「テンポが悪い」や「ぶつ切り感が強く感情移入し難い」という批判の声もあるが、この自由度の低さにも批判意見の増長に拍車を掛けている。
      • 武器やパーツが好きに選べるジル編はともかく、それ以外では周回プレイに於いては「決まった武器で」「決まった敵を」「決まった様式で」倒していくことになり、流石に飽きるだろう。
      • チャプターを選んで飛ばすことも出来ない。また、クリア特典等で1周目では操作できなかったパートナーキャラを操作出来たりすることもない。
      • しかもサブパートでは、大量のハンターが出現したりスキャグデッドが2体も出現したりする等、本編以上の高難易度となっている場合も。
      • 特に最初のサブパートの終盤で「ほとんど身動きがとれない状態な上に使用出来る武器がハンドガンと爆弾のみ」という状態のまま一定時間敵の波状攻撃から生き延びる箇所がかなりの高難易度本編にて語られるテラグリジアパニックにならい、「わんわんパニック」と称される。
      • 普通にクリアするだけならともかく、ノーハーブクリアを達成するには最初にして最大の難関となる。
      • 一方で、戦闘が全くないサブパートも一部存在する。
  • レイドモードにおけるカスタムパーツ取得の難しさ
    • 特徴にて前述の通り、レイドモードには強力な武器やカスタムパーツを集めるといった収集要素がある。
      • ステージのクリア報酬やステージ内での物資回収報酬として武器やパーツを手に入れることができるが、パーツの種類によってはドロップ報酬として取得できない物が存在する。
      • 具体的には本作のレイドモードには3種類のパーツが存在し「通常パーツ」「違法パーツ」の他に「感染パーツ」という物が存在する。
      • 感染パーツの特徴としては「武器のリロードを不要にする」「弾切れの際に別の弾数が一番多い武器の弾薬を代わりに使う」「一度の射出で装弾されている弾を全て射出する」「銃口から所持しているグレネードを種類問わず一直線に発射する」といった何ともチートを疑われかねない性能*9
      • この感染パーツはステージクリア報酬やドロップ報酬では取得することができず、なんとすれちがい通信で無作為にミッション報酬として出現するパーツである。
      • 本体同士をすれちがわせる従来の方法はもちろんのこと、インターネットを用いた協力プレイを別プレイヤーと1ステージクリアすることでミッションは出現するが、同じプレイヤーとは一度きりしかすれちがいミッションを得ることはできない。
      • 感染ミッションを得られるかどうかはすれちがった相手プレイヤーのやり込み度に依存せず、完全にランダムな仕様。
      • このことから、すれちがい通信はおろかオンラインですら過疎化が進んでいる本作のすれちがい通信で感染パーツを取得することが極めて困難になっている。
    • もちろん、すれちがいを行ったからといって簡単に取得できるものでもなく、感染ミッション自体の出現確率もかなり低いことから、ゲーム自体が古くなってプレイ人口の減少が著しいこともあり感染パーツを得られるミッションを出現させるだけでも至難を極める*10
      • 後のUE版ではこの問題が解決されており、感染パーツ自体は最終ステージであるゴーストシップの周回で低確率入手できるようになっている。

総評

携帯機用ゲームでありながら、据置機の『バイオハザード』にも負けないクオリティ。
間違いなく『バイオハザード』の血を引いた、それでいて新しい『バイオハザード』でもあるのが本作『リベレーションズ』である。
後に4機種ものマルチプラットフォームで、HD版『リベレーションズ アンベールドエディション』が発売される程のヒット作となった。
そして、2015年に待望の正統()続編『リベレーションズ2』が発売されたのだが…。

余談

  • 本作のパッケージは日本未発売のホラーゲーム『Condemned 2: Bloodshot』(PS3/360)のパッケージに酷似している。それがこちら。
    • なお、同作の1作目は2006年にセガから360で『CONDEMNED PSYCHO CRIME』として日本語版が発売されている。

バイオハザード リベレーションズ アンベールド エディション

【ばいおはざーど りべれーしょんず あんべーるど えでぃしょん】

ジャンル サバイバルホラー



対応機種 プレイステーション3
Xbox 360
Wii U
Windows*11
プレイステーション4
Xbox One
Nintendo Switch
発売元 カプコン
発売日 【PS3/360/WiiU/Win】2013年5月23日
【PS4/One】2017年8月31日
【Switch】2017年10月30日
定価 【PS3/360/WiiU/Win】4,990円(税込)
【PS4/Switch】2,990円(税別)
【One】2,780円(税別)※DL版のみ
【Win(Steam)】3,046円(税込)
レーティング CERO:D(17才以上対象)
判定 良作


恐怖の先に隠れる "真実" が蘇る



概要(UE)

『リベレーションズ』をHD化し、新要素を追加した完全版。ただしストーリー面での追加要素はない。
PS3/360/Winに加え、シリーズで初めてWiiUでも発売。後にPS4/One/Switchでも発売された。
バイオハザード6』に引き続き無料連動Webサービス「RE.NET」に対応。オンラインイベントや特殊な武器の配信といった企画が実施されている。
Win版はSteamでのDL配信となり*12、「RE.NET」との連動もSteamアカウント経由で行われる*13

追加要素

  • グラフィックは元々の完成度に加え、モデル形状やテクスチャーレベルで作り直しているため、携帯機作品のHDリマスターとは思えないほどのクオリティとなっている。
    • 作中のプリレンダリングムービーも、しっかりHD画質に差し替えられている。
  • 3DS版の最高難易度「HELL」に代わる新難易度として「INFERNAL」が追加。「HELL」に比べて敵の配置などが大幅に見直されている。
  • 新クリーチャーとして、壁や天井に張り付いて突然襲い掛かってくる「ウォールブリスター」が登場。レイドモード専用の隠しボスも追加。
    • 「ウォールブリスター」は、タコのようなクリーチャー。立ち上がると叫び、そのあとプレイヤーに向かって走りだし、掴んで即死攻撃を繰り出すというもの。耐久力は低く、ハンドガン数発でも倒せるのが救い。
  • レイドモードに新キャラクターとして「レイチェル」と「ハンク」が追加。また、DLCにて「感染レイチェル」と「レディハンク」が配信されている。
    • ジル・クリス・キースには新コスチュームが追加され、キャンペーンモードでのコスチュームチェンジも可能になった。
    • ちなみに、あるキャラクターのコスチュームを変えるとそのキャラの操作パートでデフォルトのよりかなり有利に進められることがあったりする。
  • レイドモードの武器に特殊効果の付加される「タグ」が追加され、カスタムパーツも大幅に増加した。
  • レイドモードの新要素として条件を満たすとより多くのBPを得られるボーナス要素が追加された。また、最難関ステージ「THE GHOST SHIP」の道中にあったゴールが削除され、途中で切り上げる事が出来なくなった*14
  • 3DS版では1つしか保存できなかったキャンペーンモードのセーブデータを複数保存可能になった
    • ただし、複数セーブできるのはリザルト画面のみなので、チェックポイント通過時のオートセーブは1つしか残せない。
  • WiiU版独自の要素として3タイプのプレイスタイルが選べるようになっており、Wii U GamePadのみでもプレイが可能。
    • ジェネシスの使用方法が、装備を切り替えてから構えて使用する方式ではなく、専用のボタンでジェネシスを構えて使用する方式に変更され、より手軽に扱えるようになった。
  • 細かな点では銃を構えた際のレーザーサイトや主観視点の廃止、武器の威力や敵の耐性の見直しといった調整がされている。 通常時のカメラ操作も制限がかけられており、キャラの顔や背後を確認できなくなった。
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最終更新:2024年03月24日 01:00

*1 後の『6』のシナリオ担当と同じ人物である。

*2 ほとんどが1ステージ10分以内でクリア可能な中普通に行けば30分、全てのルートを巡るなら1時間程度かかる。

*3 右腕がなんと回転鋸の様な器官になっている。これは『4』以降お馴染みのチェーンソーを意識したものと思われる。

*4 ところが、後のUE版にて生前はハイテンションな性格だったことが明らかになった。

*5 指示されたボタンを素早く入力するイベント。失敗=即死というものがほとんどな点が特に不評だった。

*6 ウーズ系等、特定のB.O.W.を引き寄せて起爆するグレネード。

*7 これに関しては攻略サイトを見ればいいだけかもしれないが。

*8 原点の『バイオハザード』では体力ゲージではなく心電図によるHPの確認方法だったが、fine(緑) → cation(黄) → danger(朱)のように曖昧にしか分からなかったため不便な反面独特の緊張感があった。

*9 組み合わせの例によっては、ショットガンを装弾数分全弾発射可能にし、リロードは不要、さらにはマシンガンの弾薬1発分をショットガンの1発分に変換できるというチート級の性能に仕上げられる。発売当時はこのパーツを取得しているプレイヤーが少なかったことから、ネット界隈では不正チート使用者がいると話題になった。

*10 発売から数年はプレイ人口が多かったこともあり、感染パーツの存在が知れて以降取得したいプレイヤーがすれちがい通信のみを目的とし、最終ステージの「ゴーストシップ」にて最初のステージ完了メダルを割って速攻で抜けるという悪質な行為が横行していた。

*11 2022年1月24日以降はWindows7以前のOSは非対応となっている

*12 Steamの販売ページでの表記は無印のままなうえ、バナーや購入ボタン、DLCは海外版タイトルの「Resident Evil Revelations」扱いになっていたりといささかチグハグになっている。

*13 このためか、日本語パッケージ版は少数しか生産されておらず現在高額になっている。Steamから購入しても日本語でのプレイは可能なので、パッケージに拘らない場合はこちらの方が安い。なお、パッケージ版もSteamの認証を通さないとプレイは不可。

*14 3DS版ではこれを利用したミッション(実績)稼ぎが横行したためと思われる。