ファーリーレジェンズ
【ふぁーりーれじぇんず】
ジャンル
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アクション・パズル
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対応機種
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ニンテンドーDS
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メディア
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ダウンロード専売(ニンテンドーDSiウェア)
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発売元
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テヨンジャパン
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開発元
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Gamelion Studios
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配信開始日
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2012年10月31日 ※現在は配信終了
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価格
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200DSiポイント
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プレイ人数
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1人
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セーブデータ
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1箇所
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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判定
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なし
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ポイント
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仕掛け作動系アクションゲーム 動くたびに硬直する自機
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概要
海外製ソフトのローカライズを中心に展開するメーカー、テヨンジャパンがリリースしたソフト。
ジャンルとしては横スクロールアクションゲームに該当するが、さまざまなステージギミックをどう作動させるかというパズル要素も強い。
元はGamelion StudiosがAndroidとWiiウェア用ソフトとして2010年にリリースした同名ゲーム(日本未発売)で、DSiウェア版はAndroid版ベースで移植されたものとなる。Wiiウェア版は3Dグラフィックを多用した2.5Dタイプの横スクロールアクションゲームになっていた。
ストーリーは、ファーリーランドの住民である毛玉達が、様々な舞台を巡りながら「悪の三角形軍団」と戦うというもの。プレイヤーは住民の1人である「黄色い毛玉」を操作することになる。
主なルール
本作は「ストーリーモード」と「クイックゲームモード」の2モードが用意されている。
前者は順にステージを攻略していく方式、後者はステージセレクト方式を採用しているが、ゲーム・ステージ内容に違いはない。
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大方の内容は一般的な横スクロールアクションと同じである。全14ステージ構成。
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ステージクリア条件は原則として「ステージ最後の地点に自機を通過させる」もしくは「破壊対象物体を壊す」こと。最終ステージのラスボスを倒せばオールクリアとなる。
特殊なトラップが発生するステージ8を除き、制限時間はない。
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ステージクリア後はステージ内の総スコアが集計され、ゲーム内でランキング登録される。
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取得クリスタルの数、倒した敵の数、クリアタイムボーナスがスコアとして換算される。ミスすると、その分のスコアが引かれる。
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ストーリーモードで一旦ゲームを終えると、次回プレイ時にて続きから再開できる。
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モード選択時の「リスタート」というアイコンを選択すると、進行ステージの初期化(ステージ1からのやり直し)が行える。
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ライフ制を採用しており、最大(初期)ライフは3で固定。敵にぶつかったり、敵の攻撃や一部のトラップに接触すると1ダメージ。大半のトラップに触れるとライフ数に関わらず即ミスとなる。
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ミスになる前にマップ中のチェックポイントに触れていると、残機を1消費し、ライフ全回復状態でそこからの途中復活となる。初期残機は4で途中で増やすことはできず、残機をすべて失うとゲームオーバー。
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このほか自機が高い場所から転落すると気絶してしまうが、ライフ消費などのペナルティはない。
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新しいステージをプレイすると、残機・ライフは必ず初期値にリセットされている。
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自機の操作は以下の通り。
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十字ボタンで左右移動、Bボタンでジャンプ動作。ジャンプ中の移動制御も可能。
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Aボタンと十字ボタンの組み合わせで体当たりが行える。体当たり中に敵を触れると倒すことができるほか、勢いを利用して障害物を避けることもできる。
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Yボタンでスーパースピード効果が発生する。その間は一時的にスピードが上がり、通常では到達不可能な地形へと進むこともできる。
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体当たり・スーパースピード後は「パワーメーター」が一時的に消費され、双方の連続行動が行えなくなる。メーターは時間経過で回復する。
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マップ上のアイテムとして「クリスタル」と「ハート」がある。
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クリスタル…スコアアップ。ステージ内の至る場所に放置されている。
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ハート…自機ライフを1回復する。一定確率で三角敵を倒すと出現する。
評価点
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ボリュームは多めな部類。
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200円相当のソフトとしては、全14ステージも収録されている。
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しかし、上記で述べた難易度の件もあり、いざプレイするとなるとストレスゲーになるかもしれないが…。
賛否両論点
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パズルをうたってはいるが、パズルとしての難易度は低め。
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パズル要素はせいぜい「岩を転がす」「スイッチを押す」くらい。難解なステージは全編通して含まれていない。
問題点
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自機の操作性に難がある。
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自機を操作すると、かなりの頻度で硬直時間が発生する。融通が効かないガクガクとした動きは楽しさを損ねている。
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「ジャンプの着地後に硬直」「体当たり後に硬直」といった具合。単にテンポが悪くなるだけでなく、硬直中は敵の脅威にも無防備であり、基本操作自体が危険行為の繰り返しといっても過言ではない。
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即死トラップの割に残機が少ない。
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本作のトラップは当たってしまうと大半が即死にもかかわらず、残機は4で固定である。ステージごとに回復するとはいえライフも潤沢ではなく、シビアな楽しさよりストレスを感じやすい。
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DS本体の電源を切るとネームエントリーが初期化されてしまう。
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電源を切らない限りは以前入力したネームエントリーが残されているが、電源を切ると一から入力のやり直しである。
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翻訳が不自然。
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UI周りは無難だが、ストーリーには怪しい日本語が目立ち、一見して意味がわからないような文章も複数存在する。
総評
ゲーム自体は少量のパズル性を含む普通の横スクロールアクションだが、操作性の悪さと意地悪全開な即死トラップの多さのせいでストレスを感じやすい。
難易度が高いだけならそういったゲームとして楽しむこともできるが、操作性の悪さはゲームプレイの大きな支障となっている。
その後の展開
後に本作のスピンオフ作品『ブンブンスクエアズ』がリリースされている。毛玉が「破壊してはいけないキャラ」としてゲスト出演しているが、ゲームとしての関連性はほとんどない。
最終更新:2024年02月14日 22:02