ウェルカム・トゥ・ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

【うぇるかむ・とぅ・ゆにばーさる・すたじお・じゃぱん】

ジャンル アドベンチャーゲーム
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対応機種 プレイステーション2
発売元 コナミ
発売日 2003年9月18日
価格 6,800円(税抜)
判定 なし
ポイント 園内の再現度は高い
ミニゲームの出来は普通
ロード長すぎ
ユニバーサル・スタジオ・ジャパンシリーズGC - PS2


概要

『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(以下、USJと称する)』へ遊びに行っているかのような臨場感を体感できる」という触れ込みの3Dアドベンチャーゲーム。
園内を探索し、アトラクションを遊んだり、ショッピングを楽しんだり、様々なキャラクターや他の来場者とコミュニケーションを楽しむことができる。
園内ではイベントが発生し、それを達成することで入れるようになるアトラクションもある。
アトラクションをクリアすることで手に入るパネルを10枚集めることが目的で、全て集めるとゲームクリアとなる。

アトラクション紹介

  • 本作で楽しめるアトラクション(ミニゲーム)は8つ。ゲームクリアにはさらにもう二つのアトラクションという名のお使いイベントを消化する必要がある。
    • 全体的に、アトラクションの元となった映画のイメージは大体再現できていると言っていい。ただし、ミニゲーム自体の出来は「悪くはないものの良くもない」というものが大半である。

バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライド

  • デロリアンを操作し、障害物を避けつつビフを追跡する。
    • 実際のアトラクション通り、未来都市→氷河→火山と進行していく3ステージ構成。
    • 障害物が見づらいという問題点はあるものの、そこそこ面白い。なお、右スティックでブーストをかけられるが、どれだけブーストをかけようともビフには絶対に追いつけないため、ハイスコア狙いの時以外は使う必要は全くない。

バックドラフト

  • 街外れの化学工場で火災が発生、プレイヤーは消防士となり工場内部に単身突入、消火活動を行う。
    • 画面内の炎をすべて消すごとに次の場所に移動、再び消火…を繰り返す。プレイヤーの移動は自動で行われ、画面内の火を全て消すと次の場面に移動する、「タイムクライシス」のような展開。3エリアを突破したらクリアとなる。
      • 火の当たり判定が小さく、水の飛び方が独特なため当てにくい。しかも水を撃ち続けるとリロードの動作が入り長時間撃てなくなるため、大雑把にばら撒くということもできない。
      • さらに制限時間が非常に短く、テンポよく消火していかないと間違いなくタイムオーバーとなる。そのため、難易度は高め。

ザ・ワイルド・ワイルド・ワイルド・ウエスト・スタント・ショー

  • 保安官となるため、射撃訓練を行う。制限時間内に配置されている的をすべて破壊すればステージクリアで、全9ステージ。
  • 一定数撃つと新たな的が出現する・撃ち抜いた的にさらに撃ち込んでコンボを稼ぐなどの要素もある。
    • 的は小さいが、当たり判定は大きく多少狙いが適当でも当たるため難易度は低い。
    • だが、バックドラフト同様制限時間が短く、稼ぎ要素であるコンボを狙うと時間切れになりやすい。

ウォーターワールド

  • ジェットスキーに乗り、障害物をかわしつつスモーカーズの追撃を振り切ってドライランドを目指す。2ステージ構成。
    • バック・トゥ・ザ・フューチャー・ザ・ライドと似たようなゲームだが、こちらは上下移動ができなくなっている。
    • 爆撃機の爆撃・装甲船の妨害などもあるが、どれも避けやすい。簡単にクリアできるため、コイン稼ぎには最適。

ジョーズ

  • オルカ号に乗り、砲台を操作してサメに攻撃を加え、海域から撃退するゲーム。
    • 当たり判定は広いが、連続して撃つ(3連射する)と長時間のリロードが必要になるため乱射はできない。しかし、出てくるパターンは泳ぎ方を見ればわかるため、ある程度プレイしてパターンを覚えればノーダメージも狙える。

ジュラシックパーク・ザ・ライド

  • オフロードカーに乗り、襲い来る恐竜を避けてパークから脱出する。
    • 説明だけ見ればレースゲームのようなものを想像するかもしれないが、実際の操作は時たま画面に表示されるボタンを押すだけ。要するにQTE。しかもミスは3回まで可能でアトラクションの時間も短い。
    • おそらく、本作で一番つまらないアトラクション。

アニメ・セレブレーション

  • アニメの中から逃げ出したウッディを見つけ出すゲーム。レベル1~9まである。
    • 部屋の中にあるタンス、テレビ、ゴミ箱など様々な場所からウッディが出現し、出てきた順番を覚える暗記ゲー。
    • 覚える順番は最大で5か所と簡単なのだが、なぜか隠れた場所を選ぶ際の制限時間が非常に短く、モタモタしているとすぐ時間切れになってしまう。

E.T.アドベンチャー

  • ETを乗せた自転車を操縦し、母船まで送り届けるゲーム。2ステージ構成。
    • 道中には倒木や岩などの障害物があり、それらはボタンを連打して飛行することで避けて行く。ただし、高度を上げると失速するため、飛行し続けることはできない。
    • これといって特筆することのないゲーム。

評価点

  • 臨場感を体感できるというだけあって、園内の再現度は高め。
    • ただし、2002年のUSJを元にしているため、現在の園内とは差異がかなり大きい。
      • その代わり、当時はあったが現在では廃止されたアトラクションの雰囲気も楽しめる。
  • 園内にいるモブ(ゲスト)のセリフは使い回しがほとんどなく、パターンも多い。
    • 特定のエリア内で特定のコスチュームを着ているとモブのセリフが変わる要素もある。
    • また、アトラクション前や探索中などに時たま入る主人公二人の掛け合いもバリエーションが多い。
  • 衣装やオーナメントなどのコレクション要素が多く用意されている。
    • 特に衣装の種類は豊富で、アトラクションに登場するキャラの衣装なども用意されている。

問題点

  • 移動速度が遅く、エリアの移動に時間がかかる。
    • 操作自体はいわゆるラジコン操作に近いもので、カメラワークもさほど悪くないのだが、とにかく足が遅いのが問題。
    • 園内を忠実に再現しているがゆえにかなりだだっ広いため、遠くのエリアまで行こうとするとストレスがたまる。
  • ロードが長い。
    • エリア移動ごとに10秒ほどのロードが入り、とにかく待たされる。移動速度の遅さも相まってストレスがマッハ。
  • お使いイベントが非常に面倒臭い。
    • クリアパネル入手のためにやらなければならないイベントが二つあるのだが、どちらも園内をひたすら探索しなければならないため、かなり時間がかかる。
    • また、片方のイベントは「園内にいるキャラクター5人と会う」というものなのだが、「園内に一度に一人しか現れない」という仕様のせいで探すのが非常に面倒臭い。

総評

園内の再現度は評価できるが、ミニゲームはやや物足りなさが感じられる。もう少しミニゲームに力を入れるべきだった。
しかし、ゲームとしての体裁は整っており、決して遊べないわけではない。USJの雰囲気を楽しむぐらいなら十分可能。
少なくとも、『ユニバーサル・スタジオ・ジャパン・アドベンチャー』に比べればかなりマシなレベルである。
ただし、実際にUSJに行ったほうが圧倒的に楽しめるため、これ自体はファンアイテムの域を出ないのが実情とも言える。

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  • PS2
  • 2003年
  • ユニバーサル・スタジオ・ジャパン

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最終更新:2021年05月11日 06:14
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