このページではゲームボーイアドバンス用ソフト『ファイナルファンタジーVアドバンス』と、GBA版をベースとしたスマートフォン用アプリ『ファイナルファンタジーV』について紹介しています。



ファイナルファンタジーVアドバンス

【ふぁいなるふぁんたじーふぁいぶ あどばんす】

ジャンル RPG
対応機種 ゲームボーイアドバンス
メディア 64MbitROMカートリッジ
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 トーセ
発売日 2006年10月12日
定価 4,800円
プレイ人数 1人
セーブデータ 4個(FRAM)
レーティング CERO:A(全年齢対象)
配信 バーチャルコンソール
【WiiU】2016年4月20日/702円(税8%込)
判定 良作
ポイント 新ジョブ・ダンジョン・ボス追加
ファイナルファンタジーシリーズ

概要

ファイナルファンタジーV』のGBAへの移植作。

超ド級のバグ移植『ファイナルファンタジーIVアドバンス』に続く移植ということもあって出来栄えを不安視する声もあったが、本作に致命的なバグの類はなく、多少の劣化点はあれど本質的な部分においてはしっかりと原作を再現しており、良好な移植となった。


主な変更点と評価点

追加ジョブ

  • 新たに「けんとうし(剣闘士)」「ほうげきし(砲撃士)」「よげんし(予言士)」「ネクロマンサー」の4つのジョブが追加されている。
    • 追加ジョブの入手時期が遅い*1ためか、強力なものが多い。
  • 「けんとうし」と「ほうげきし」は戦士系ジョブ。
    • 「けんとうし」は装備可能アイテムが優秀で、様々な武器を使いこなす。固有アビリティ「ひっさつ」はギャンブル性こそあるが、ダメージの期待値は高い。
    • 「ほうげきし」も装備可能アイテムが優秀で、固有アビリティ「ほうげき」は後列から安定したダメージ(状態異常もある)を期待できる。
  • 「よげんし」と「ネクロマンサー」は魔導師系ジョブ。
    • 「よげんし」はMP・魔力補正が全ジョブ中一位で、魔法を使わせるとピカイチ。固有アビリティ「せんこく」は詠唱時間がかかる代わり、少ないMPで高い効果を発動できる。
    • 「ネクロマンサー」は強力な固有アビリティ「あんこく」の使い手で、全能力がまんべんなく高いが、「アンデッド」のジョブ特性が足を引っ張る(ただし相手によってはメリットにもなりうる)。
    • これらのジョブからは「ごうせい」といった強力なアビリティをはじめ、後続作にあった「ぜんぎり」・「こうれつぎり」、「ABPアップ」・「EXPアップ」・「てきよけ」などのやり込みにもってこいのアビリティが得られ、総じて好評である。
    • 以上のようにどれも強力だが、入手時期が遅いため、追加要素によって原作にあった部分の難度を大きく損ねるといったデメリットが生じておらずバランスが取られている。
  • 「ネクロマンサー」以外は後述の追加ダンジョンの攻略に大いに役立つとともに、飽きさせないだけの深みがあるといえる。

追加ダンジョン

  • クリア後に追加ダンジョンへと突入できるようになるが、歯応えある難易度となっている。
    • 雑魚敵は高威力方向に調整されており、油断したら雑魚敵でも全滅するという、サガシリーズを彷彿とさせる作りとなっている。
    • また要所要所にボスが待ち構えており、どれも一筋縄でいかない強さで、『V』の醍醐味であるボス攻略法を考える楽しみがさらに強化されている。
    • ダンジョン自体も長く、「ベヒーモスを捕まえてこい」といったお使いイベントなど、ギミックもなかなか凝っている。
    • 手に入る武具はどれも原作にあったものを凌駕する性能であり、本編同様、強力な武器入手によりその都度ジョブを変える動機づけとなる。
    • ダンジョンの最果てに座するこのダンジョンの最終ボスは本篇では名前のみの登場であったため、ファンから好評をもって迎えられた。
      • また、このボスのドットは野村哲也氏新規書き下ろしであり、評価も高い。衰えない氏のドット技術の高さを物語っている。
  • それをクリアすると、さらなる隠し要素がプレイできる。
    • これまでのボスの強化版が5連戦、それを6回繰り返すという難関。途中でやめると最初からやり直し。
    • ボスは強化されているだけでなく行動パターンもところどころ変化している為、同じように倒そうとすると痛い目を見る。
    • 但し、隠しダンジョンのボスのほとんどやリメイク前の隠しボス「しんりゅう」「オメガ」は登場しない。これらを登場させてほしかったという意見も。
  • 携帯ゲーム機らしく、中断セーブが実装された。
    • この中断セーブ復帰後は、3~5戦目まで出現する敵が固定されるという裏技があるため、これにより出現率が低いモンスターと簡単に出会える。
  • PS版同様にBボタンダッシュが最初から行える。シーフのアビリティ「ダッシュ」と併用すると通常の4倍のスピードで動ける。
    • 更に、GBA版『IV』と同様に、コンフィグでBボタンを押さなくても十字キーのみでダッシュができる「オートダッシュ」が設定可能(ただしデフォルトではOFF)。
    • 上記の追加ダンジョンでは、これを利用しないと突破できない仕掛けがある。
  • GBA版『IV』と同じく、台詞表示の漢字混じり・ひらがなのみの切り替えも追加されている。
  • 移植作恒例のBGMプレイヤー・モンスター図鑑の追加。
    • 本作は敵データを参照して攻略法を考案したり、アビリティ「ぬすむ」でしか手に入らないアイテムを参照したりと、モンスター図鑑の追加によるメリットはこの作品だからこそ大きい。

その他の細かい変更点

  • ラスボスのみだれうち避けダミーが削除された。
  • 「特定の手段で、ラスボスを第2形態に変身させないで倒せてしまう」など、細かいバグも多くが修正されている。
  • ラスボス戦後にセーブできるため、ラスボスから盗めるレア装備を引き継げるようになった。
  • 戦闘背景がより綺麗になった。

賛否両論点

  • 「よげんし」の使い勝手が悪い。
    • 「せんこく」は詠唱してから一定のカウントを経なければ効果が発動しない上、効果も単体対象のダメージや状態異常と地味。使う余地はほぼない。
    • 上位アビリティである「よげん」は10種の全体技のうち1つが勝手に発動するというものだが、ほとんどの技は敵だけでなく味方もダメージを被る
      • 状況にもよるが味方へのダメージはかなり大きく、大抵味方が壊滅してしまう。一番のハズレ技「えきびょう」は無対策だと発動した瞬間全滅確定レベル。
    • 実際は「よげん」はランダムではなく、HPやMPの現在値で出る技や威力が決まっているため、うまく戦略に組み込めれば奥の深い部分はある。
      • もっとも、作中にそんな説明はなく、自力で気付くというのもかなり困難。攻略法を見なければほぼ無理だろう。
      • 制限プレイなどでは十分役立つものの、計算をしないと使えないという時点で、普通に遊ぶ際に使い勝手が良いとは全くもって言いがたい。
      • またGBA版「よげん」の威力は「敵の」HP下一桁が大きいほど威力が増す仕様だが、これは明らかに調整ミス。敵の最大HPは当然キリの良い数字が多く下一桁が「0」で始まるものが大半のため、開幕で使うと最低威力になる。戦闘中も、ライブラなどで確認しなければわからない敵のHP次第で火力が決まってしまう。
    • ただし前述のように「よげんし」は「てきよけ」という、ダンジョン探索の際に非常にありがたいアビリティを覚え、最大MP・魔力が全ジョブ中最高なので、「よげんし」自体がいらないというわけでは決してない。むしろ『V』らしく、「しょうかん」などの魔力を生かせるアビリティをセットするなど工夫すれば優秀である。
  • 「ネクロマンサー」は入手時期が裏ボス撃破後と極めて遅く、入手後は必然的に裏ダンジョンは大方攻略済みになるため活用が難しい。
    • ジョブ特性の「アンデッド」は、裏ボスの中にこれがあれば有効なものがいるので残念である。(ただし再戦のチャンスはある)
  • 会話ウィンドウに天野氏原画による顔グラフィックがついた。
    • 『V』は原画とドット絵の乖離が激しいナンバーなので、とりわけ新規のプレイヤーにとっては「画面上とウィンドウ上で違う人物がしゃべっている」状態だった。
    • また、SFC版経験者にとっても、やはり『V』はドット絵やそれに準じたデフォルメ絵でキャラクターを捉えられることが多く、同様の不満が多い。
      • 『IV』『VI』には原作の時点でメニュー画面に天野絵の顔グラフィックがあったのだが、『V』ではジョブシステムの関係上、メニュー画面に表示されるのは『III』の時と同様、戦闘画面におけるキャラグラフィックだった。全般に渡ってデフォルメ絵の印象の方が強かったため、この措置には不評の声が大きい。
    • ただし「クルル」「エクスデス」などの顔グラは評価が高く、「ゼザ」「ドルガン」などの戦闘画面でのドットが存在しないキャラの顔グラは好評。
      • ちなみにこちらがその顔グラフィック。
    • とはいえ、元々、天野氏のデザインを基礎としていたシリーズでもあるので、むしろSFCのFFらしく天野絵が追加されたことを歓迎する層も一部には存在する。総じて、賛否両論である。

劣化点・問題点

  • アドバンス移植につきものの、音楽の劣化
    • 音質の劣化は仕方ないところもあり、一応スネアドラムの音などは原作より澄んだ音になっているため、部分部分で好む人もいる。
    • ただし、音質の変化以外にも、リズムが原曲と異なっている、一部、音がでたらめな個所があるなど、曲の構成そのものを変質させて損ねてしまっている個所が多くみられる。どうやらPS版の音質を元にアレンジにした様子。
    • その一方で、一部のBGMは効果音を犠牲にしてまで原曲に近づけようとしている痕跡が見られる。
    • 更にイベント曲「いつの日かきっと」はゲーム中、全て「レナのテーマ」に差し替えられており、ゲーム本編では聴くことができない。
      • シルドラとファリスの別れ(レナがほぼ絡まないシーン)でもレナのテーマ。
      • まったく意図不明の変更であるが、サウンドテストの方には収録されているのでプレイヤーからは恐らくプログラムミスだろうと見られている。
  • 新たなバグの発生。
    • 追加ジョブ関連の調整不足に関連してオーバーフローバグなどが新規に発生しているほか、分身して即死する敵キャラ「パンテーラ」など新たな重大バグが発生している。
  • 画面スクロールの遅さ
    • SFC版に比べアビリティ決定画面や装備画面のスクロールが遅い。 隠しダンジョンの追加によりアイテムも新規追加が増えているため、全装備可能なすっぴんでアイテムソートが最下層の盾を選ぶまで時間がかかる他、有用なアビリティで頻繁に付け替えるてきよけ/てきよせの選択が遅くなってしまう。

総評

BGM関連の問題はあるものの、追加ジョブ・追加ダンジョンといった追加要素はともにそこそこ機能している。
『IV』・『VI』の移植作にあったバグや処理落ちもほとんどなく、既存のバグも修正され、音楽を除けばゲームの原作部分はしっかり再現されていると言える。
結果としてプレイ済みの人にも満足できるだけのボリュームがあり、また新規の人にもプレイを勧められるだけの水準を持っていると言える。


余談

  • この後に移植されたGBA版VIほどではないが、こちらも現在では中古がやや高め。
  • 2016年4月20日にWii Uバーチャルコンソールで配信された。

ファイナルファンタジーV(スマートフォン版)

【ふぁいなるふぁんたじーふぁいぶ】

ジャンル RPG
対応機種 iOS(4.0)
Android(4.0)
発売元 スクウェア・エニックス
開発元 マトリックス
発売日 【iOS】2013年3月28日
【Android】2013年9月26日
定価 1,800円
プレイ人数 1人
レーティング 【iOS】9+
【Android】12+
判定 良作
備考 クラウドセーブ・ゲームパッド対応
各種Fire端末対応
2021年7月29日配信終了
ポイント プレイアビリティが大幅に向上
BGMが原曲そのままに
グラフィックや効果音は不評

概要(スマートフォン版)

GBA版をベースとしドット絵を一新したリマスター移植。


特徴(スマートフォン版)

  • 高解像度であるスマートフォンに合わせてグラフィック全体が刷新された。
  • BGMがオリジナルであるSFC版原曲になった。
    • 一方で効果音は新曲へと総入れ替えとなった。これはモーションが刷新されたのに伴い、SFC版の効果音とエフェクトが合わなくなったための是正処置。
  • 斜め移動が追加された。
  • フィールドでもダッシュが出来るようになった。
    • ちなみにダッシュの仕様はSFC版と同じでアビリティ欄に「ダッシュ」を貼りつける必要がある。
  • 戦闘にオートモードが追加された。
  • 戦闘中のターンパスが可能になった。
  • 「捨てる」コマンドが追加され任意でアイテムを処分できるようになった。

評価点(スマートフォン版)

  • 全体的な動作が非常にスピーディになった。
    • メニュー開閉時の読み込みがほぼ無くなり一瞬で表示されるようになった。戦闘突入時のローディングや、アイテム欄および図鑑のスクロールも一瞬。
    • オートモードの搭載により戦闘での稼ぎが楽になった。
      • コマンドを「記憶」にしている場合は最後に選択したコマンドをオートで実行し続ける。
        素早さを調整すれば盗む→攻撃して倒す、などの行動設定もある程度自在に操ることが出来る。
    • 戦闘終了の際のリザルトがそれまでのメッセージ1行ずつの表示から全キャラ一括表示へと改められた。
    • 斜め移動が追加されたため一部場面での移動が楽になった。
  • BGMが原曲の為、それまでの移植での難のあるBGMには何の問題も無くなった。
    • 再生音源の変更上、曲自体はSFC版と同じだがBGMの加速減速といった細かな演出は再現されていない。
  • プレイアビリティの大幅な向上
    • 装備に干渉するアビリティでなければアビリティ変更後も装備が据え置きの仕様になった。アビリティの付け替えが頻繁にあるため非常に便利。
    • 最強装備の際にエクスカリパーやのろいのゆびわ、いばらのかんむりなどデメリット効果のあるアイテムが装備されなくなった。
    • 戦闘中のアイテム使用時、装備や使用不可能なアイテムは非表示となったため使いやすさが大幅に向上した。
  • システムの全面的な修正。SFC版からずっとおかしいままだった仕様がやっと是正されている。
    • もっともわかりやすいのは侍Lv1アビリティ「みねうち」にようやく説明文通りに対象を麻痺させる効果がついたこと*2
    • 予言士をはじめGBA版の追加ジョブはアビリティにかなり調整不足が見られたが、しっかり修正されている。
    • 各種バグも大半が修正された。今作のやり込みではバグ利用も常套手段であるためその点では賛否両論だが、基本的には評価点と言えるだろう。
    • 細部の変更点は極めて多岐にわたる。本作で新たに発生するようになったバグもゼロではないが、普通にプレイする分にはまず引っかかることはない (詳細)。

賛否両論点(スマートフォン版)

  • 質感が大きく変わったグラフィック。
    • 全体的にのっぺりとしていると評判であり、スマートフォン版FFでは毎回のように言われている点である。
    • 顔グラフィックとドット絵の不一致も引き続き存在しており、こちらではさらに天野絵の再現度が上がっているため余計に不評点が極まってしまったと言える。
      • また、ファリスに至っては顔グラは宝塚の男役のような見た目であるのに対し、ドット絵では明らかな女性であるため、「海賊界隈でバカにされないために女性であることを隠している」という設定が台無しになっているなど、結果的に原作設定との矛盾も生まれている。
        もっとも、本作とは直接関係ないものの、近年のゲスト出演作品ではボイスが付いており、そちらではより女性である事が丸わかりにもなってはいる。男装の麗人キャラとして有名になった結果なのだろうか。
      • GBA以上に目立つのがタイクーン王の顔グラフィックであり、天野絵では神秘的だったはずの衣装が今回ははっきりくっきりと描写されてしまったことで「変なゴーグルを付けた職質を受けるレベルの怪しいおっさん」にしか見えず、冒頭の「風の様子が変なのだ…」という台詞から「変なのはお前の衣装だ」「儂の様子が変なのだ…」等とネタにされがちである。
    • 高解像度化したモンスタードットに関しては好評。オリジナル版では頭や手足などがはっきりしなかった敵もデザインが鮮明にわかるようになった。
  • 隠しパラメーターである「魔法倍率」の計算が変わった*3ため、一部ボスの攻略難易度がアップした。とあるボスが撃ってくるホーリーは、シェルで半減しても余裕でカンストダメージが入る(計算上は23,000程度)。
    • だからと言って無理ゲーではなく、このホーリーをリフレクで跳ね返せば大ダメージチャンス。更にはホーリー以外物理攻撃しか使ってこないため、リフレクトリングを装備し「ぶんしん」や「まもる」で物理攻撃をシャットアウトすればこちらから攻撃せずに撃破可能。
      難易度が上がったとはいえ、戦闘での相手の行動を祈る運ゲーではなく、事前準備がキモという『V』らしさはしっかりと健在。
    • 能力値の上限拡張はプレイヤー側にも適用される。歌や調合など戦闘中の各種ドーピングを駆使すれば強力な攻撃をこちらも実行できる。
  • システムの修正に関わる点
    • 上述の通り徹底したデバッグにより、今作発売の時点で知られていたSFC・GBA版に関するバグはほぼ全て取り除かれている。
      • 「ファイナルアタック封印技」を一切使えなくなったことは反響が大きかった。
      • 他にも「ミラージュベスト張り替え」「耐性残存バグ」などやり込みに深く関わるテクニックが非常に多かったため、それらに依存した戦術はほぼ全てが使えなくなった。
        もっとも、バグ修正でゲームバランスが悪くなったと言うことは決してなく、各ボスの圧勝方法はそれぞれ可能な上、代替となる戦術も当然考え出されている。
    • ATBの仕様が大きく変わり、素早さによって以前のように「ゲージの長さが変わる」のではなく『VI』以降のように「ゲージの溜まる速度が変わる」ようになった。
      ゲームスピードに関する仕様も全く別物となり、以前は「ゲームスピードが遅いほどターンが回ってきたときに戦闘が一時停止する時間が長くなる」だったのが、こちらも『VI』以降のように「ゲージが溜まる速度が変わる」に統一された。
      • コマンド選択中にも時間が容赦なく進むことから事実上味方の素早さが大きく低下したも同然となった。しかもオートプレイですらコマンド入力によるラグは0にならず、必ずわずかなラグが発生する。
      • これに伴い、時空魔法Lv1「スピード」が原作のようにターンが回ってきたときに時間が一時停止するようになる救済措置になるように変更されている。
        しかもこれはゲームを起動して最初に使用すると以降アプリを落とすまでずっと反映され続ける。タイトルに戻ってニューゲームを始めた場合ですら反映されっぱなしという投げやりな実装となっている
      • ちなみに、この「スピード」の仕様変更が知られるようになったのはスマホ版発売から5年以上経った2018年になってからである
        原作の「スピード」*4は全く使いどころがない魔法であった上、スマホ版でも説明文がGBA版から全く変化していなかったためほとんどの人が試しすらしていなかった故の悲劇であった。

問題点(スマートフォン版)

  • 効果音が刷新された結果、原作とイメージが変わった点が見られている。
  • 仮想パッドによる移動性が良くない。
    • 元が十字キーによる移動前提という事もあり、ダンジョンや隠し通路などの細道に上手く入らず、時にあらぬ方向に行ってしまう事もある。
      • 一部の落とし穴が絡むシーンなどでは強制的に斜めOFF・原作同様のマス移動になる。
    • 飛空艇や飛竜、黒チョコボなど飛行中は斜めの角度がつくため狭い場所への着陸がやりにくくなった。これに対応する着地可能箇所の拡張などはなし。
    • ゲームパッドに対応しているため、どうしても気になるようだったら、そちらで遊ぶ事を推奨。

総評(スマートフォン版)

GBA版の完全版といったところの移植。ゲームテンポが大きく向上した事でバトルの快適さは随一であり、機種にこだわりが無いならオススメ出来る。


余談(スマートフォン版)

  • その他、海外ではSteam経由でWindows版も配信されていた。内容はスマートフォン版準拠の移植。
    • 日本の公式ストアからは残念ながら購入できない(海外プレイヤーからのギフト等で貰うことは可能)。当然ながら日本語表示にも対応していない。
  • 2021年6月14日、『I』~『VI』までをオリジナル版ベースで2Dリマスター化する『ファイナルファンタジー ピクセルリマスター』シリーズの配信が発表された。
    • それに伴い、従来配信されていたスマートフォン版/Steam版は、3Dリメイクである『III』『IV』を除いて2021年7月29日に配信が終了した。
    • ピクセルリマスター版共通仕様として、旧来のリメイクで追加された要素の多くが削除されており、当然ながらPR版『V』もGBA版からの追加要素は省かれている。
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  • 2006年

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最終更新:2024年01月01日 22:30

*1 「ネクロマンサー」が裏ラスボス撃破後、その他は原作の隠しジョブ「ものまねし」入手可能時期まで進めないと手に入らない。

*2 かわりに、GBA版まであった混乱や睡眠などを解除しない効果はなくなった。

*3 GBA版までは魔力99以上は99で切り捨てだったのが、255まで計算されるようになった。

*4 原作ではその戦闘中のみATBのゲームスピードを「5」に変更する魔法。コンフィグで事前に変えておけば済む話であり、戦闘中に複数のゲームスピードを使い分ける必要性が皆無であったため全く使いどころがないと評されていた。