無限のフロンティア EXCEED スーパーロボット大戦OGサーガ

【むげんのふろんてぃあえくしーど すーぱーろぼっとたいせんおーじーさーが】

ジャンル ロボットRPG

対応機種 ニンテンドーDS
メディア 2048MbitDSカード
発売元 バンダイナムコゲームス
開発元 モノリスソフト
発売日 2010年2月25日
定価 通常版:5,980円
LIMITED EDITION:8,980円
レーティング CERO:B(12歳以上対象)
判定 良作
スーパーロボット大戦シリーズ


概要

奇抜な世界観と、ハード性能を感じさせないダイナミックな演出で話題を集めたRPG『無限のフロンティア スーパーロボット大戦OGサーガ』の続編。
前作の戦いの結果生まれ変わったエンドレスフロンティアを舞台に、主人公である波国の修羅アレディ・ナアシュと妖精族の王女ネージュ・ハウゼンらの戦いを描く。

前作の要素をそのままに、「EXCEED(○○を超える)」の名の通り、演出面やゲーム性が向上している。

限定版「LIMITED EDITION」には、設定資料集とDSカードケース、前作と今作のBGMをまとめたサウンドトラックが同梱。予約特典はドラマCD。

特徴

  • 前作にはなかったオープニングアニメとオープニングテーマが追加。
    • アニメの製作は『機動戦艦ナデシコ』『蒼穹のファフナー』等で知られるジーベック。歌は作中でネージュ役も務める水樹奈々氏。
  • 基本システムはほぼ前作同様ではあるが、細々とした部分で追加要素や改善点・変更点が見受けられる。
    • 一部のNPCキャラたちが「支援キャラ」として仲間に加わるようになった。最終的にはパーティーメンバー11人+支援キャラ12人+ロボ6機ととにかく大所帯なパーティーになる。
      • 支援キャラは、プレイヤーキャラにセットする事で、前作の援護攻撃とほぼ同様の効果である支援攻撃が使えるようになる。ファントムなどのロボも支援キャラ扱いになり、個別にセットできるようになった。
      • パーティーメンバーとの相性も技単位で異なる。敵を落としやすいキャラは支援攻撃でフォローしたり、最初に支援攻撃を行いブロックを割ってもらったり、特定の技と重ねて威力とヒット数を激増させたりなど様々な戦術が考えられる。もちろんそのキャラが好きだからという理由で使うのもあり。
      • また、支援キャラをセットしておくとステータスに修正が入るほか、その支援キャラが持っている精神コマンドが確率で発動する事もある。
      • さらにシナリオ上ではちゃんと同行している仲間として扱われる為、イベントシーンや戦闘時の掛け合いにも参加する。お陰で戦闘時の掛け合いの種類が大幅に増える事に。
    • 既存キャラ達も通常技・特殊技ともに数も増やされており、前作以上にコンボの組み合わせパターンが増えた。
    • また既存の曲も新たにアレンジされたりもしている。
    • 前作の不満点として挙げられた敵の強制回避や必殺技の連発は、敵にゲージがつけられた事で際限なく使う事が出来なくなり、さらに味方も特定条件下で強制回避が行えるようになった。
    • 敵の攻撃時に後衛のキャラが前衛と入れ替わって攻撃を肩代わりする「援護防御」、味方の行動時に前衛のキャラと後衛のキャラを入れ替える「交代」が追加。パーティーメンバー全員が戦闘に参加できるようになったため、より戦術の幅が広くなっている。
    • 前作で少ないと批判されていた隠し要素も増えている。
      • 「賞金首」と呼ばれる強力なモンスター達が登場。手配書に書かれている場所に行く事で戦う事ができ、勝利すればレアアイテムを入手できる。(詳細は評価点にて)
      • クリア後の周回要素として、強化されたボスたちと連戦する「覇龍の塔」というダンジョンが解禁され(詳細は評価点にて)、他にもあるキャラを特定条件で支援キャラにする事ができる。
  • 今作の主人公は前述の通りアレディとネージュではあるが、前作主人公であるハーケンと神夜その他のプレイヤーキャラ達も全員プレイヤーキャラとして続投。
  • さらにOG本編よりアクセル・アルマーとアインスト・アルフィミィがプレイヤーキャラとしてタッグで参戦、支援キャラとしてファイター・ロア、ゼノサーガシリーズからM.O.M.O.、さらには『ガイアセイバー ヒーロー最大の作戦』からかのマークハンターまでもがサプライズ参戦し、ファンを驚かせた*1
    • 特にアクセルはOG本編では不可能と言われていた記憶喪失状態(通称アホセル状態)での参戦であり、ファンを沸かせた。

評価点

  • 前作同様の豪華キャスト。
    • 主人公アレディはスパロボでは『機動武闘伝Gガンダム』のドモン・カッシュや『フルメタル・パニック!』の相良宗介でお馴染みの関智一氏。そしてヒロインのネージュは声優ながら紅白歌合戦にも出場したアイドル声優の水樹奈々氏。さらには敵役には声優アワードを獲得した実力派でもある沢城みゆき氏、OG本編でもおなじみの杉田智和氏なども起用している。
    • 前作から続投している声優もほぼ全て新録ボイスという力の入れよう。
    • また前述したとおり戦闘時の掛け合いも支援キャラの存在で大幅に増え、全パターン聞くのが大変なほど。
    • もちろんネタ要素も満載で、「絶対に来るだろう」と言われていたアレディのGガンネタやネージュの某魔法少女ネタ、更に小牟はもはやコアなオタクでも解らないようなサブカルネタを連発する。
  • 演出面も大幅にパワーアップ。
    • 特に女性キャラのカットインはファンなら知っての通り存分に力が入っており、見る者を圧倒する。といって男性キャラも手が抜かれている訳ではなくなかなかのハイクオリティ。
    • 前作から使い回しているカットインにも手直し、アニメーションの追加がされており、滑らかさの向上が見て取れる。前作のNPCが敵として出てくるときは前作のカットインが使われているので、比べてみるのもいいかもしれない。
    • 戦闘だけでなくストーリー上の重要な場面やキャラの初登場時にはボイスがついていたりステータス画面などでも一言喋るなど、ボイス関連の演出もさらに強化されている。
    • 必殺技もプレイヤーキャラ1人につき2種類となったため、演出を楽しむ機会が増えたとも言える。
  • OGファンに対するファンサービスも強化。
    • 特にアクセルの参戦により、兼ねてより共演が望まれていた前作主人公ハーケンとアクセルの共闘が実現する事になった。
      • またアクセルの参戦はファンにとっても驚きであり、「ロボット乗りである彼がどのように戦うのか」という疑問もあったが、トンファー状の武器を持ちアルフィミィとコンビを組みながらソウルゲインとヴァイサーガの技を再現するというぶっ飛びぶりはファンの度肝を抜いた。
  • 前作ファンの期待に応える作り。
    • 前作で見られた露骨な萌え描写も、今回の新ヒロインであるネージュを見れば分かる通り全く自重していない。
    • 話のノリ自体も世界に起こっている事態を考えれば結構緊迫しているはずだが前作同様ノリは軽い。
      • しかも前作以上にメンバーが大所帯でかつ全員がどこかぶっ飛んだキャラゆえにカオス度は前作よりも上。さらに無限のフロンティア有数の常識人でありツッコミ役の有栖零児はプレイヤーキャラの中で一番参戦が遅いため色々な意味でプレイヤーを心配させる。
    • 無限のフロンティア独特の楽しさが益々パワーアップしている見事な続編と言える。
  • 地味にフィールドマップも綺麗になった。
    • 前作では「SFC最初期レベルじゃねえか」と揶揄されていた程ひどい出来だったが、今作では「SFC円熟期レベルだな」と言われる程に劇的な変化を遂げた。「どっちにしろSFCレベルなんじゃねえか」というツッコミも有るが、重要でない部分で手を抜き重要な部分に力を入れるのは間違ってはいないだろう。
  • 新システムとして賞金首システムが追加。
    • このシステムは本編のストーリーとは一切関係なく、所謂やりこみ要素である。
    • ダンジョンなどに貼ってある「手配書」を手に入れて、その手配書に書かれている場所に出向く事で賞金首と戦闘する事ができる。
      • 場所だけ知っていても手配書がなければ戦う事はできない。また手配書は分割されている場合もあり、その場合は全部のパーツをそろえる必要がある。
    • 賞金首自体も平均レベルで挑むと結構強く倒すのは大変だが、その分報酬の恩恵は大きいのでやりこみ派の人には嬉しい仕組みといえる
      • 普通のプレーヤーはスルーor強くなってから挑戦も当然可能。
      • ストーリーを進めるだけだった前作に、手配書を探す楽しみや強敵を倒す楽しみが追加されたのは良い事である。
  • 2周目以降限定のダンジョン「覇龍の塔」の追加。
    • 1階ごとに逃走可能なボス戦、3階ごとに不可避のボス戦が用意されている全34階のダンジョン。ここでしか手に入らないアイテム満載の、やりこみプレイヤー待望にして垂涎の要素。
    • 本編を余裕でクリア出来るLVのパーティでも、下手をすれば雑魚戦で瞬殺されるという超インフレぶり。当然上階に上がるほど敵は強くなり、半分ほど踏破した辺りでの不可避ボス戦では本編の最終ボスと殆ど変わらないステータスのキャラ×3との戦闘となり、以降もこのインフレスパイラルは続いていく。本編を「ヌルい」と感じたプレイヤーでも悶絶すること請け合い。

賛否両論点

  • 敵の攻撃力がややインフレ気味。ザコの攻撃でもワンコンボくらえば普通に3~4割持って行かれる。ボス戦ともなると必殺技までつながると当たり前のようにHP満タンから戦闘不能まで持って行かれる。仮に必殺技までつながらなくてもワンコンボで7~8割は持って行かれるのもザラなので「体力5割は即死圏内」とまで言われる。
    • ただし援護防御などを駆使していけば被害は(0にはできなくとも)抑えられるので、味方のダメージ軽減の選択肢が増えた分を相手の攻撃力を上げることでバランスをとったとも考えられる。
    • 前作のような「アイテムを湯水のように消費してのゴリ押し」戦法ではツラい。Fゲージが持ち越しできるようになりゲージ依存の防御行動が増えたことから、とりあえず必殺技をぶっ放す殲滅戦だけでなく、ゲージを計画的に運用する防御優先の持久戦も必要。これを「戦略性が上がった」とみるか「爽快感が減り、テンポが悪くなった」と見るかは人それぞれなので何とも言えない。
  • 前作から引き続いてのお色気演出や自重しないパロネタ等、その作風はやはり人を選ぶ。
    • 続編である以上、そうしたノリが踏襲されるのは仕方ないことではあるが、前作同様に、このゲーム自体が「特定の層のみに向けて作られたゲーム」と考えるべきであろう。
  • パーティ人数の増加
    • 味方の方も、いくらキャラが濃く、掛け合いもしっかりしているとはいえ、23人もキャラがいる為、1人1人の出番や印象は減る。また、台詞量がキャラの数に比例して長くなるため、シナリオのテンポが悪くなる。
    • もっとも、そういった多人数の軽快な掛け合いがこのゲームの(ある意味では最大の)ウリでもあり、楽しみでもある。

問題点

シナリオ面
本作の問題点は主にシナリオに集中している。

  • シナリオは、主に序盤の展開にやや非難が集まっている。
    • 序盤、ある敵幹部が主人公らの行く手を阻むため行く先のNPCたちを洗脳して主人公らを襲わせる。それ自体はよくある展開だが、立て続けに何度も発生するため、ワンパターンさに呆れるプレイヤーが続出した。
      • 「洗脳→戦闘」のパターンが多いのは作中でゲームのキャラ自体も突っ込んでいるので、狙ってやっている事ではあるが、プレイヤーにまでウンザリさせられてしまうのでは失敗と言っていいだろう。4回目のやりとりがオチにはなっているが、少々長かった。
      • なお、本作と世界観やシナリオライターを同じくする『NAMCOxCAPCOM』や『PROJECT X ZONE』シリーズにおいても、「洗脳」や「味方のコピー」と言う展開が多用されている。メタ的に言えば「開発工数削減のために味方キャラのグラフィックを敵として流用するための措置」なのだろうが、あまりに捻りがなさすぎるために不満が出てしまうのも止む無し。
  • 多くの敵との遭遇回数が少なく、因縁が極めて薄くなってしまっている。
    • 前作では明確な敵勢力が少なく、またその少ない敵勢力も協力したり黒幕であったりと、シナリオが一連の流れに沿っていた。ところが今作では、多くの敵勢力が存在する上に、互いの勢力の関わりも薄いため、ストーリーにぶつ切り感が強い。シナリオ上で因縁を形成するより前に決着がついてしまったり、せっかく因縁を形成しても登場に大きな間が空いてしまったりと、盛り上がりに欠ける。
    • 敵勢力は基本的に各々の目的達成のために暗躍している様子が主で、雑談などをほとんどしないため、それぞれの性格が掴み辛い。前作の敵は、少ない出番でもきっちりとキャラを立てていたのだが……。
    • しかも、プレイヤー側はパーティーメンバー11人+支援キャラ12人の23人という大所帯の上、一人の例外もなくドロッドロに濃いキャラで構成されているため、相対的にも印象が薄くなってしまっている。
      • カットインさえ存在しない幹部キャラ、カットインが存在しても出番がほとんど無いキャラなども多い。ただでさえ前述の通り流用が問題になっている訳だし、数を減らして出番を増やした方が良かったのではないだろうか。
  • OGからのゲストキャラの一人、ファイター・ロア(コウタ・アズマ)の扱いに大きな問題があり、「いない方がシナリオ整合性の取れるキャラ」になってしまっている。
    • 終盤に登場する援護キャラとなっているのだが、アクセル&アルフィミィと違って記憶を失っていない。元の世界に戻るため、またアクセル達の記憶を取り戻すためにも旅を共にすることになるが、もし彼がOG世界の事をちゃんと話していれば、キャラクターの関係が変化したであろう。OGシリーズとの繋がりもより明確になり、シナリオに奥行きが生まれた可能性も高い。それゆえに彼がシナリオに深く関わらなかったことが惜しまれるが、OGファンサービス全開にしてしまうと今度は無限のフロンティアシリーズからの新規ファンは置いてけぼりになるし、シナリオを大きく引っ掻き回すと世界観が破綻してしまう。こういった問題から「いないほうが良かった」との声がある。
    • 一応、OGシリーズの展開上、コウタがアクセルやアルフィミィの正体や所属組織を知らなくてもおかしくはない*2。とはいえ、関連する会話はコウタの目の前で繰り広げられているので、全く説明を受けていないとも考えにくい。
      • こういった問題をさておいても、シナリオ上であまりに空気。メインストーリーでも一切活躍はしないし、ウリとなる掛け合いでも他のキャラとほとんど絡まない。そのため、「参戦して良かった」と言うコウタのファンにとっては逆に「もっと活躍してほしかった」と言う不足感を抱かせる。OGの宣伝やスタッフの趣味にしても、もう少しなんとかならなかったのか……と思わせる。
      • なお本作では「同化した存在である戦士ロアの魂とはぐれてしまった」という設定で、エンディングでもそのまま戻らない。何かの伏線と思いきや、続きとなる『第2次OG』ではあっさり合流。本当に、何のために参戦したのか……。
  • アクセルのイベントや台詞においてAやOGのものを再現しているものがあるが、不自然な流れが多い。
    • そもそもスパロボの原作再現などと違い本作はOGシリーズと地続きで、アクセルも同じ経験を記憶を失う前に繰り返しているはずなので、それと似た出来事がもう1度繰り返される、と言う時点で不自然である。

システム面

  • 前作からRPGとしてはパワーアップされていて欲しい所がパワーアップされていない。
    • 街の探索や町のモブキャラとの会話が前作同様排除されている。
      • 戦闘システムや演出などとことん一点特化の「戦闘ありき」なゲームなので潔いと言えば潔い決断ではあるが、結果的に世界観が薄くなる原因になっているのもまた否めない。本家スパロボでさえ、連邦兵などのモブは存在するのだが。
      • 前作の場合、モブキャラこそいないものの、名前付きの関係者が多数存在したため、さほど問題にはならなかった。本作の場合、主人公・アレディの関連キャラはかなり少なく、そしてそれ以上にヒロイン・ネージュの為に用意された新キャラが、敵味方において1人も存在しない*3。「名家・ハウゼン家の姫」と言う設定でありながら自身の臣民が一人も登場しないと言うのは、キャラ立ての上で大いに問題となっている*4
      • アレディの故郷である波国で姿を見る事が出来るのは、アレディ、ネージュ、アレディの師匠と、たった3人……あまりに寂しい。実際は他にも多くの住人、さらにネージュの臣民もいるはずなのだが。
    • また、フィールド上の移動も前作から改善されておらず、徒歩と一定のポイント間の潜水艦による移動のみであり、いわゆるルーラ的な要素が存在しない。そのため以前に行った場所に戻るのが非常に手間である。むしろ、前述のように以前のダンジョンに登場する賞金首が追加されたため、そのデメリットは余計に目立つ。一応、賞金首はやり込み要素であり必ずしも会いに行く必要はないが、せっかくの新要素に無駄な手間がかかるのはいかがな物か。
      • 一応、物語が進むと道を塞いでいた障害物が取り除ける様になりショートカットが可能となる。それでも、やっぱり歩かなければならない事に変わりはない。
    • 相変わらず、戦闘時における必殺技の演出は飛ばせない。いかにクオリティが高いといえど、何十回、何百回と見せられれば流石に飽きる。前作でも同じことを言われていたのに……。
      • 当然威力は高く、必殺技フィニッシュで取得経験値にボーナスが付くため、目にする回数は必然的に多くなる。「ウリ」であった要素が結果的にはテンポを悪くしてしまっている。
  • 「覇龍の塔」と引き継ぎ仕様のアンマッチ
    • やり込み要素である「覇龍の塔」は、2周目限定でしかも高レベルでの攻略を前提としている。しかし、本作の引継ぎ仕様ではレベルは引き継がないので、実質2周目のクリア直前までの攻略が必須となっているようなもの。
      • これで2周目自体に追加要素が多ければまだ楽しめるのだが、2周目独自の要素は「些細なクリア特典」「BGM変更の解禁」「追加支援キャラ(1人)の登場」「追加専用装備が購入可能」程度。本家スパロボのようなルート分岐等も存在しないため、ほとんど同じゲームを2回やらされるだけでしかなく、「覇龍の塔」への挑戦までに飽きてしまいやすい。
    • ようやく突入出来るようになっても、独自の要素や会話と言うのはほとんど存在せず、本編で戦った敵やその強化版と戦い続けるだけで代わり映えがしない。やり応え自体は十分であり、1周目クリア後から突入出来れば素直にやりこみ要素として楽しめただろうが、実際には多くのプレイヤーはこの時点ですでにこのゲームの戦闘に飽きている可能性が高いので……。
      • 一応クリアすれば特別な場所に行く事は出来るのだが、むしろ「手間がかかりすぎなのに、イベントをコンプリートしたければ無視できない」と言う問題点にすらなっている。いっそそういったイベントがない方が、「好きな人だけやれば良いやりこみ要素」と割り切りやすかったかもしれない。

総評

前作ファンの期待にしっかり応えた見事な続編。お色気カットイン、キャラクターの掛け合い、OG本編絡みのファンサービスなど、前作で好評だった部分はさらに強化され、前作ファンなら非常に楽しめる出来。
その一方、前作から一部改善されたとはいえ不満点が残ってしまっており、シナリオに関しても、味方が濃い分敵の薄さが目立つ。良い意味でも悪い意味でも「良く出来た続編」であり、新規ユーザーではなく前作ファン向けの作品と言える。
改善された・追加された要素、改悪された・追加されなかった要素を鑑みると、「無限のフロンティアファンに送るファンディスク」と考えるとかなりしっくり来るかもしれない。そのつもりでプレイすれば非常に満足出来る事請け合いである。

システム面が前作から大きく改善されている他、シナリオやキャラクターも、前作をプレイしていないと分からない点や楽しみ難いネタが多いため、前作をクリアしてからのプレイを推奨する。


その後の展開

  • 同じモノリスソフトから同シナリオライターで開発されたクロスオーバー作品『PROJECT X ZONE』は、本作の後の時系列となっている。
    • 味方で出演しているのは前作のメインキャラのみだが、敵側では今作に登場した賞金首であるネクロン&オミコンがボイス付きで登場している。
      • ただしこの2人、今作では特に専用イベントがある訳でもない、数多い賞金首のうちの1ペアに過ぎない。賞金首の攻略は必須ではないのでクリアしても出会った事がないプレイヤーもいるだろう。何故この敵が選ばれたのかは不明。

余談

  • 前作や『W』にあったダブルスロット特典はない。これは主流ハードがGBAスロットのないDSiやDSiLLに移行したためと思われる。

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最終更新:2024年01月28日 08:48

*1 もっとも、登場作はクソゲーな上に、そのクソゲー評価を決定づけたキャラの1人(詳しくはガイアセイバーの記事参照)なので、それを知るユーザーにとっては誰得な参戦といえなくもない。

*2 アクセル達がシナリオの中心となるのはOG2、コウタが初登場するのはOG2.5にあたる外伝であるため

*3 母親の存在には触れられるが、故人であり回想シーンなどもない。一応、ロボット・フェイクライドが関係者と言えなくもないが……。

*4 例えば前作ヒロインの神夜には「父親」「父親の臣下であり武術の師匠」が存在するし、パーティメンバーの錫華姫は深い関係の友人である