VectorRacing
【べくたーれーしんぐ】
ジャンル
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ノスタルジックハイスピードレーシング
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対応機種
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ニンテンドー3DS(ニンテンドー3DSダウンロードソフト)
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発売元
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アークシステムワークス
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配信開始日
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2011年8月10日
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価格
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500円
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レーティング
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CERO:A(全年齢対象)
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通信対応
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ローカルプレイ インターネットランキング
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判定
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なし
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ポイント
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フレームのみで構成された独特の雰囲気 レースゲームとしては粗い
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概要
アークシステムワークスが3DSに配信しているレースゲームソフト。
ゲームの主な特徴は、ワイヤーフレームでグラフィックが構成されているという部分。
元々はiPhoneアプリとして配信されていたソフトであり、それを3DS向けに配信したという経緯がある。
特徴
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ワイヤーフレーム
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本作はゲーム画面が基本黒く、その中にワイヤーフレームでレースカーやコースが構成されているという独特の雰囲気を放っている。例えるならば昔の擬似3Dゲームのグラフィックや、バーチャルボーイの画面を思い起こさせる。
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公式サイトでも『昔懐かしいレトロなグラフィック』と紹介されている。公式でも売りの要素なのだろう。
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ちなみにワイヤーフレームの色は青色や赤色など様々な色に設定で変更可能。フレームの色を赤色にすると雰囲気がバーチャルボーイのゲームを思い起こさせるものになる。
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マシン
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初期に使えるマシンは六機。特徴としては『標準的な性能』『加速性能は高いが最高速度が低い』『コーナーリング性能は優秀だが最高速度が低い』『最高速度は高いがそれ以外の性能が弱い』『攻撃性能が優れている』『耐久性が高い』など。好みで使用する期待を変えても良いだろうが、微妙に不遇なマシンもある。それは後述する。
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ちなみに隠しマシンも存在する。性能は初期のマシンを上回る性能を誇る。
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レース内容
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レースにはクラスが存在する。クラスでマシン速度は変わり、『NOVICE』→『NORMAL』→『EXPERT』の順番で速度は向上していく
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レースは三周が基本。またマシンにはメーターが設けられており、このメーターはコースの壁や他のマシンとの衝突で徐々に減っていく。そしてこのメーターがゼロになるとマシンは崩壊する。一応崩壊してもレースには復帰できるが、そうなった場合はかなりの順位差を付けられてしまっている。
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といっても正直ゲージの減りが少ないので、あまり存在意味が少ないのだが…
評価点
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独特な雰囲気
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フレームのみで構成されたグラフィックは独特の雰囲気を持っており面白い。特に立体的に交差しているコースの部分などは美しい。
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またフレームの色も変えられるため色によって違う雰囲気を楽しむことが出来る。3D立体視が見えにくいときは色を変えてみるのも良いだろう。
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操作感覚
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マシンはヌルヌル動くため、操作する際の感覚は面白い。
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インターネットランキング対応
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DL専売のソフトではあるものの、インターネット通信によるランキングに対応している。安価なソフトのためか結構人も多いので十分に競い合える。
問題点
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スピード感を感じにくい
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マシンを走らせていてもあまり体感速度が速くない。最高速度の『EXPERT』でも人によっては遅いと感じるレベル。特殊なグラフィックであるが故の弊害だろうか。
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一応設定で速度の調整が出来るため、設定を変更すれば速度に関してはあまり問題はないが、やはり背景が黒色であることもあり、思ったより速度を感じにくい面がある。
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画面の見えにくさ
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本作は画面が黒色であるが、そのせいで遊んでいる場所が明るい場所などだと正直画面が見えにくい。
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とくに日光などが明るくさしている場所だとかなり画面が見えにくい。レトロな画面を携帯機で再現するとこういう弊害も出てきてしまうのだろう。
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また3D立体視もよく『立体視は個人の目の見え方の差が出る』と言われるが本作はそれがモロに出る。これも画面構成の問題か、立体的に見える人には本当に浮き出るように見えるが、本作のジャンルの問題もあってかワイヤーフレームが二重に見えるという人もいる。
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立体的に見えにくい人はワイヤーフレームの色の設定や遊んでいる場所によって見えにくくなっていることもあるので、見えにくかった場合は設定変更で色を変えることを推奨する。
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いろいろおかしい操作・設定
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メニューの選択画面は基本的に十字ボタンによる操作のみでありスライドパッドは使用できない。が、レースはスライドパッドのみにしか対応していない。レースはしょうがないにしても、選択画面ぐらいは普通にスライドパッドで選択できるようにしても良かったのではないだろうか。
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マシンの視点を変えるのにレース開始時に毎度設定しなおさなくてはいけない。なんでこんな面倒くさい仕様なんだ。
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マシンの細かい調整が効きにくい。スライドパッドを大きく動かしてもあまり曲がらない。さらにスライドパッドを少し動かして細かい動きをしてもあまり反応しない。
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BGM
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レトロな雰囲気を重視していることを考慮しても、レース中のBGMが一種類しか無いのは正直悲しすぎる。
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BGMの出来はというと、雰囲気は壊していないが特に良い曲でもないといった印象。こういうことも踏まえるともう少しBGMの種類をなおさら増やしてほしかった面がある。
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メニュー画面のBGMもあるが、あっても無くてもそんなに変わらないレベルのBGMである。
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マシン性能
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まず初期に選べるマシンだが、耐久性が高いのが特徴の『TWIN SHELL』だが、正直このゲームは体力ゲージの減りが少なくあまり意味をなしていないため性能を十分には発揮できない。
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他に冷遇なマシンは敵のゲージを減らすことに特化した『ASSAULT STINGER』だが、やはりゲージの意味のなさだけではなく、そもそもこのマシンのスピード性能が低く、要の体当たり攻撃が十分に機能しない。
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隠しマシンが隠しであることを考慮してもバランスブレイカーで強すぎる。基本的に全ての性能に優れているため、このマシン解放後に他のマシンを使う意義が少なくなってしまう。
総評
レースゲームとしては本当に500円という価格をそのまま表したような出来で、正直雑な作りの部分も多い。
しかし本作の売りの要素であるレトロ風の画面構成も問題点こそあるものの、一定の評価は得ている。
またレースゲームとしての基本的な作りはちゃんと出来ており、ゲームとして致命的な問題点は見当たらない。
少なくとも買って損するほどの出来ではないので、手軽にレースゲームを楽しみたいなら購入しても悪くないと思われる。
最終更新:2023年03月18日 23:51