SDガンダム GGENERATION SEED

【えすでぃーがんだむ じーじぇねれーしょん しーど】

ジャンル ドラマティック・シミュレーション

対応機種 プレイステーション2
発売元 バンダイ
開発元 トムクリエイト
発売日 2004年2月19日
定価 5,800円(税別)
廉価版 GUNDAM THE BEST
2005年2月17日/2,847円(税別)
判定 なし
ポイント キャンペーンモードの廃止
タイトル通りのSEED優遇
SDガンダム Gジェネレーションシリーズ

概要

PS2版Gジェネシリーズの第2作。
ギャザービート』系のクロスオーバーシナリオだった前作『NEO』とは異なり、従来の据え置き機シリーズのスタイルに戻った。
『機動戦士ガンダムSEED』はそれまでに3度Gジェネシリーズに登場しているが、本格的に取り上げられるのは本作が初となる*1

特徴

  • 「SEEDモード」と「GENERATIONモード」の二部構成
    • SEEDモードはその名の通り『ガンダムSEED』のストーリーを一から追体験していくモードであり、ストーリーパートも含めてフルボイス化されている*2
    • 固定編成で敵の数も少なく、難度上昇も緩やかで初心者でも楽しめる。クリア後はプレイヤー部隊が参戦出来るハードモードも用意されている。
    • GENERATIONモードは従来のものと同じで、部隊を編成してステージを攻略していく。
    • こちらにもSEEDモードと同様『ガンダムSEED』のステージが存在。内容は同じだが高難度版となっている。難易度が高くなると他作品のユニットが乱入してくるクロスオーバー要素も用意されている。
  • システムは『NEO』のものを踏襲。
    • リミットブロックシステムなど、調整が加えられ使いやすくなっている。
    • 必殺技にあたるスペシャルアタック使用に必要なSAゲージが3本までストック出来るようになり、利便性が向上している。

評価点

  • ハードルの低さ
    • SEEDモードは上記の通りフルボイスで難易度も低いので、シリーズ未経験者でもすんなりと入って楽しむことが可能。その上クリアすると前期GAT-Xシリーズ5機を入手出来るオマケ付き。
    • ギャラリーモードでは原作アニメ全50話のダイジェストも閲覧可能。
  • システム面の改善。
    • システムに関しては、『NEO』に比べればかなり向上している。
    • 射程が画一化することでユニットの個性を感じられなくしてしまったリミットブロックは多少ではあるが改善し、設計拠点のように使いにくい要素は廃された。
    • 『NEO』では複数の敵を攻撃するには射撃武装しか選択できなかったが、今作では格闘武装も選択できるようになった。
  • 派手に動くカットインやシリーズでも珍しい完全3Dの戦闘アニメは好評。
  • ムービーも『NEO』同様、キャラクターのカットインが入りクオリティが高い。
    • 原作では後半が止め絵で表現されていたストライクとイージスのオーブでの激突も全てムービーで描かれている。

賛否両論点

  • ステージ、ユニットのボリューム
    • そのタイトルに偽りはなく、『ガンダムSEED』関連はステージ、ユニット共に充実している。外伝作品である『ASTRAY』もキャラクター含めて登場している。
    • 一方でGENERATIONモードは全25ステージ中15ステージはSEEDモードと同じ、残りもハロ系のネタステージが一つ入っている。
      • 『1st』のみ2ステージ*3で、後は『0083』・『Ζ』・『ΖΖ』・『逆襲のシャア』・『V』・『Endless Waltz』・『G』が一つずつ。『F91』や『X』、『∀』はステージなし。
    • 総機体数は『NEO』より増えたが、追加されたのはほとんどがコズミック・イラ作品のユニット。
      • それ以外で追加されたのは、シャア専用ズゴックにビグ・ザム、Ζプラス(アムロ専用機含む)にクロスボーン・ガンダムX2、ノイエ・ジールII、ザンスパインの7機のみ。
      • 『NEO』でも機体数の少なさは指摘されていたが、「『F』が規格外に多かった」「初の3D化でデータ量がかさんだ」ということで不満の声はそこまで上がらなかった。
      • 『G』に至っては『NEO』同様にシャッフル同盟が揃わない。『G』のステージではガンダムファイトをテーマにしているということで、代わりに各作品の主役機がゲスト参戦している。舞台こそ異なるが、最終決戦のオマージュとも言える。
    • 何故かやたらとハロシリーズが多いのも特徴。「ハロ(無印)」「ピンクハロ」「ゴッド・ハロ」「ネイビーハロ」「グリーンハロ」「オレンジハロ」「イエローハロ」「スカイブルーハロ」など。
      • 『ガンダムSEED』に登場したハロのバリエーションの再現ではあるが、他に入れるべき機体もあっただろうという意見もある。ちなみにシリーズお馴染みのサイコ・ハロは登場しない。

問題点

  • 成長システムのあんまりなバグ
    • レンタルキャラクターに能力値上昇の効果のあるエンブレムを装備させて、そのまま返却する。すると本来ならば補正前に戻るはずのステータスがそのままでエンブレムだけが手元に帰ってくる。これを繰り返すだけで、資金さえ許せば一度も実戦に出さずともカンストまで育成可能。
    • 「キャラクターを育てる」というやりこみプレイに意味がなくなってしまうというのは、意欲を著しく削ぐのではないだろうか?
    • バグなので「使わなければいい」という話かもしれないが…。

総評

タイトル通り、『ガンダムSEED』を中心とした構成になっているので、それ目当てのプレイヤーは楽しめるだろう。
一方で、不評だった部分の中心はGENERATIONモード(非コズミック・イラ作品の扱い)であり、「いつものGジェネ」を期待していた人にとっては不満点も多いとされている。

余談

後年、『NEO』と本作のシステムを流用した『機動戦士ガンダムSEED DESTINY GENERATION of C.E.』が制作されている。

SEED系優遇、それ以外は冷遇とみられるガンダムゲームとしては、他に『真・ガンダム無双』がある。
あちらは、タイトルに「SEED」が入っていないにも拘らず、全参戦機体の4分の1がSEED系であり、オフィシャルモードも宇宙世紀とコズミック・イラ作品しかなく、逆に他のアナザーガンダム作品の大部分が冷遇されている。


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最終更新:2018年08月27日 00:25

*1 『モノアイガンダムズ』は大きく異なる、『NEO』は細部が異なると、どちらも決定前デザインの機体のみ。『ADVANCE』は中盤までの原作再現。タイピングソフトの『DA』を含めたとしても、こちらも『NEO』同様に細部が異なる決定前デザインの機体だけである。

*2 原作のミゲル・アイマンは声付きの一般兵に差し替えられている。

*3 ただし、ジャブローのステージでは『第08MS小隊』の面々がゲストで登場している。