メルルのアトリエ ~アーランドの錬金術士3~

【めるるのあとりえ あーらんどのれんきんじゅつし3】

ジャンル 新約錬金術RPG
対応機種 プレイステーション3
発売・開発元 ガスト
発売日 2011年6月23日
定価 7,140円
廉価版 PlayStation3 the Best
2012年05月31日/3,800円
判定 良作
アトリエシリーズ

あらすじ

世界を変えるちからに、出会った。

アーランド共和国のはるか北西に位置するアールズ王国。
そこは、機械と錬金術で大きく発展したアーランドに比べ、
未だ発展の余地を多く残す、小さな辺境の国である。

アーランド国主ジオは旧友であるアールズ王デジエに
共和国への参加を提案したが、実現には課題も多く、
反対派の批判を解消するためにも、アールズの国力増加について、
国をあげての開拓事業を開始することになる。

まずは、アーランドから有能な人材の派遣が決定した。
その派遣団の中に、錬金術士「トトリ」の姿があった。

アールズの姫、メルルはトトリと出会い、初めて見る錬金術に感動し、
錬金術士になるために、半ば押しかけ気味に、
トトリに弟子入りするのであった。
 (公式サイトより抜粋)


概要

「アーランド」シリーズ3作目にして完結編にあたる作品。前作『トトリのアトリエ』のEDから1年後、大陸の辺境のアールズ王国が舞台となる。
前作のトゥルーエンドが正史となっており、劇中のイベントにそのネタバレがあるので注意。


評価点

  • 開拓システム
    • 前作の冒険者免許に変わって登場したシステム。王国発展の課題をクリアして開拓ポイントを貯め、国民からの人気を高く保って人口を増やしていく。
      当初の目的が3年以内に王国ランクと人口を一定以上にすることである等、基本的な仕組みは前作と同様。
    • 開拓する順番はある程度選べるので、前作の自由度の高さも上手く受け継いでいる。
    • 開拓を進めることで採取地の素材の品質が上昇する等の恩恵を得られる。また採取地の見た目やBGMも豪華になっていくなど視覚的にも分かりやすい。
    • 貯まった開拓ポイントは王国に施設を建設することで還元される。施設を建てることで戦闘や調合で得られる経験値が増えたり、新商品が入荷されるようになる。
      どの施設から建てるかはプレイヤーの自由。
  • 戦闘システム
    • コストターン式バトルになったことで味方と敵の行動順の調整が重要になり、戦略性が大幅に増した。
      • システムとしては『マナケミア』のアクティブタイムコストカードバトルに近い。
        画面右上のACTBバーに各キャラクターを示すアイコンが表示され、そのアイコンが上端に達した者から順に行動していく。
        行動後は行動ごとに定められたコストに応じてアイコンが下側に戻される。素早さが高いほど、またはコストの低い行動ほど戻り幅は小さい。
        通常攻撃や防御はコストが小さく、強力な攻撃スキルはコストが大きい。
    • 本作の主人公のメルルが使えるパワーアイテム、ポテンシャライズは攻撃アイテムの威力や範囲を大幅にパワーアップさせるが、アイテムの使用回数とアシストゲージを大きく消費する。
      このため、迂闊に使用するとアシストガードが使えずメルルが集中攻撃にあうことがあるので使いどころは難しい。
      しかし、ピンチになると強化する敵などを真価を発揮する前に倒したりできるなど、使いどころを見極めれば強力な攻撃手段になる。
      また、潜在能力を引き出したアイテムの演出はとても派手で爽快感がある。戦略性と演出面の両方を強化した本システムは高い評価を受けている。
      • この代償か、メルルはMPを消費する攻撃スキルが一切使用できない。そのため、メルルのMPは戦闘上では死にステと化している(ただしMPは調合で必要)。
    • 前作と比べて攻撃スキルの量が倍に増えた(2つ→4つ)。それでいてキャラクターは各々の強みを持っており、個性は保たれている。
      • やり込むと流石に弱キャラと強キャラが分かれるが、弱キャラに分類されるキャラクターは大抵は武器やアイテムが貧弱な1周目で頼りになる。
        また、弱キャラのPTで後述の隠しボスも十分倒せるバランスになっている。
    • 各キャラクターの必殺技にトドメ演出が追加された。トドメ演出では各キャラクター毎に専用のBGMまでかかり、演出の強化に貢献している。
  • 調合システム
    • 特定の特性同士を組み合わせることでより上位の特性を作れるようになった。
      前作よりアイテムに強力な特性をつけられるようになった分、特性をつける際に要求されるコストも多く、アイテムを作り込むのは容易ではない。
      しかし、アイテムを作り込む際の材料の選別作業は中毒性が高く、アトリエシリーズの魅力になっている。そのため作り込みの難易度の高さはそのまま本作の長所になっている。
    • 今作は無料DLCの追加マップで強力なボスと戦えるため、せっかく作り込んだ武器やアイテムを試す相手がいない、という事態は起こらない。
  • 戦闘や調合でできることは多くなったもののチュートリアルはしっかりしており、量販店やホムンクルスなどの応用的なシステムもちょうどプレイヤーが本作に慣れてくる絶妙な時期に解禁されるので敷居がそこまで高い訳ではない。
  • 魅力的なキャラクター
    • 岸田メル氏の描くキャラクターは相変わらず人気が高い。また、それらの性格を掘り下げるサブイベントは本作でも多く用意されている。
      • ただし、このイベントの多さは後述の問題点にもなっている。
    • 前作から成長したキャラクターも多数続投するほか、前々作から久しぶりに登場したキャラクターもいる。
  • グラフィック
    • ロロナ→トトリのような劇的な進化は無いが、フライトユニット社の手によるモデリングでメインキャラはより美麗になっている。
      • ただし、メインキャラクターとそれ以外とのモデリングの出来の差は相変わらず大きい。
    • OPもアニメーションから3Dになった。
  • BGM
    • ガスト製のゲームだけあって質の高いBGMが多い。今作はロック調のBGMも増えた。
    • 所謂『強襲』系の開拓依頼で出現する中ボスとの戦闘ではボーカルソングが採用されている。ボーカルの有無を切り替えることも可能。
    • クリア特典の音楽室で作曲者のコメントが読めるようになった。曲の真面目な解説はもちろん、アトリエには関係ない作曲者の好きなアニメの話まで聞ける。

賛否両論点

  • 主人公であるメルルについて
    • アーランドシリーズの歴代主人公達の中では「普通」であり、良く言えば良識溢れる常識人、悪く言えば地味。アホの子のロロナ、毒舌家のトトリとアクの強すぎる二人と比べるとかなり薄味なキャラ付けをされている。
    • 一応イベントには必ずと言っていいほど絡む為、決して空気では無いがボケが少なく、かと言ってツッコミに徹する事も少なく、良くも悪くもごく一般的な振舞いを一貫するので前作までのような濃いキャラを期待した人には物足りないかもしれない。
    • 一応「お転婆お姫様」というキャラ立てにはなっているが庶民である前2作の主人公とは違いお姫様という立場から、あまり突飛な性格に出来なかったという状況もあると思われる。
      ロロナ、トトリとアトリエシリーズ全体でもトップクラスの人気を誇る二人の影に隠れがちではあるが、クセの無い前向きで明るいキャラクターであり、決してメルル本人が不人気という訳ではない。
      • メルルに限らず、新規キャラクターは掘り下げが薄いと批判されがち。
  • ならばアクの強いエキセントリックなキャラにすれば成功するかといえば難しい。本作のスタッフはユーザー側の視点を持った人がいないのか、キャラの言動が不快なレベルになっている状態となっても、ブレーキをかける事がないのが後述のロロナ関連の暴走や別シリーズのメインキャラクター達の描写からも見て取れる。
    そうなると主人公がユーザーから最も嫌われるという本末転倒な事になってしまうし、だからと言ってロロナやトトリと同じタイプにしてしまっては同シリーズの主人公達に喰われるだけと、いくつも問題がある。

問題点

  • シナリオライター変更の弊害からか、続投キャラクターの扱いが全体的に悪い。
    • 最も批判されているのはロロナ。今作のロロナは若返りの薬を飲まされてまさかの幼女化で登場する上、今までの記憶も失ってしまっている。オマケに年齢も固定されているので何年経とうが成長もしない。
      • それでいて劇中はおろか、どのEDでも元に戻ることはない(Ver.2.02にて、元に戻るEDが追加された)。
    • 唐突に幼女化させた理由は、スタッフの「三十路のロロナを見たくない」という趣味であったとされる。
      • スタッフ側の我儘としての解釈が固まってしまったことで、返ってファン心理として大きな逆効果を生んでしまった。ある意味、彼女の前々作および前作の活躍…ひいては人生そのものを否定しているとも言え、シリーズを通して彼女に愛着を深めてきたファンからは反発が上がっている。
      • 前々作の少女時代だけでなく、前作での成長したロロナの人気も非常に高かったこともあり「何歳でもいいから、ありのままを描いて欲しかった」という意見も多く、ファンの求めていたロロナ像との乖離が激しい。
      • 上記のロロナを幼女化させた理由を劇中でアストリッドに語らせているため、アストリッドもとばっちりを食らう形で批判されている*1
    • ただ、ガストもユーザーの声を聞いて反省したようで、ガストカレンダー2012に33歳のロロナが描き下ろされた。また修正パッチ(事実上の無料DLC)や移植版にてロロナ33歳EDが追加された。
      • また、この幼女状態のロロナも一定のファンを獲得しており、満場一致で非難するべき要素とは言えないだろう。
    • ロロナ同様プレイアブルキャラクターとしてアーランドシリーズに続投しているステルクも本作では別人のようになってしまっている。
      • 前作までは生真面目で不器用ながらも面倒見のいい性格で、顔つきを怖がられつつも優しい人物として慕われていた。
      • 元々「物語のような騎士」に強い憧れを持っており、騎士の身分を失った後も騎士であると自称するほどだが、ある種の信念の様なもので他者にその思いを必要以上に押し付けることはなかった。
      • しかし本作では護衛を任されたメルルに対し、「姫を守る騎士」としてメルルの意思を省みない過剰な護衛を繰り返して引かれた挙句、彼女に気を揉ませるような事態になってしまっている。
      • さらにアーランドの使者でしかない彼が、勝手にアールズに騎士団を作ろうと執務室を乗っ取って騒ぎを起こすなどかつての面影はなく、ファンからは「まるで別人」「キャラ崩壊だ」とロロナの件同様に反発の声が上がった。
      • また前作まではロロナに好意を持っていて何かと気に掛けていたはずだが、幼女になってしまった彼女を見ても驚いたくらいで悲しんだり心配する素振りがあまりないのも余計に彼の印象を悪くしている。
      • それらの不評は「アーランドの錬金術士シリーズ 公式設定資料集」の企画で行われたランキング投票で好きな男性キャラクター部門で1位になる人気を見せた反面、 実際にいたら引くキャラ部門でもメルルのアトリエ時代の彼のみを指して1位、それも2位と大差を付ける形 という両極端な結果が物語っている。
      • ただ、前作からより派手になった彼の必殺技の演出は概ね好評を得ている。
    • もっとも、全ての続投キャラが改悪されているという訳ではなく、エスティなどはほど良くいじられていると概ね好評。
    • 反面、新規キャラクターはDLCキャラ含めて全員戦闘面・シナリオ面でも優遇されており、その中でも特にケイナは持ち上げすぎとの意見が多い。*2
    • その一方で、前作に引き続いてまたも未登場なキャラもいる。具体名を挙げると『ロロナ』に登場したリオネラとタントリス。なぜこの2人はこうも冷遇されるのだろうか*3
  • OPは前述のとおり3Dだが、非常に賑やかで華やかなムービーとなっておりアニメーションムービーである前々作、前作の牧歌的な雰囲気から変わりすぎた雰囲気に違和感を覚える人も多い。
    • そもそもアーランドシリーズだけではなくアトリエシリーズでは恒例と化していたアニメーションムービーを廃止した事に批判は多い。
  • 強制イベントの多さ
    • 課題の報告や施設の建設は執務室で行うため、執務室には度々通うことになるが、アトリエから執務室への移動の途中で頻繁にサブイベントが起こって移動が中断されるのでストーリーを早く進めたい時は非常に煩わしく感じる。
      イベント発生条件である交友度の上昇時期と後半の上位アイテム作成時期が被るため不足アイテムの補充に出かけたらイベントに捕まってしまい足止めされることも多く、せっかく起きたイベントを楽しみにくい。
      • 一応、本作から既読の台詞はスキップできるものの、イベントそのもののスキップはできないのでテンポの遅さの根本的な解決にはなっていない。
      • しかも未読の台詞をスキップするバグも搭載している。
    • 本作のメインループである開拓システム自体のテンポはいいため、非常に残念である。
  • ED
    • トゥルーエンドの到達条件が前々作、前作と比べて非常に簡単になっており、到達の達成感が薄い。*4
    • 一部のキャラクターの描写が本編と矛盾しているEDがある。EDフラグに関連するイベントの言動とEDのそれが真逆のキャラクターまでいる。
    • 詳しくは伏せるが前々作・前作・今作でのプレイヤーの努力を全て無駄にする形で終わってしまうEDもある。
    • EDのフラグ管理が相変わらず複雑である。*5またEDに優先順位があるので狙ったEDを観るのは困難である。
      • 次回作のアーシャでは優先順位は廃止され、EDを選択できるようになった。
  • 特性検索の廃止
    • 今作は特性数が増えたにもかかわらず、調合時に特性検索ができず非常に面倒。
      前作でできたことを何故廃止したのだろうか。
  • 一部バグの存在
    • 一部の特性が反映されないバグや、フリーズがいくつか存在している。

総評

シナリオとシステムのどちらを重視するかで大きく評価の分かれる本作だが、今までのシリーズで洗練されてきた戦闘と調合は一つの到達点に至っている。
アトリエシリーズのみならずRPGとして見ても本作のシステムは完成度が高いので、RPG好きなら是非手に取ってほしい一本である。


余談

  • ファミ通クロスレビューでは9点、9点、8点、9点でプラチナ殿堂を果たした。ガストのゲームがプラチナ殿堂をするのは本作が初である。
  • 本作はレーティングは当初CERO:A(全年齢対象)であったが、資料の提出漏れで再審査されることになった。
    現在はCERO:B(12歳以上対象)に変更して問題なく流通している。
    • これに関して岸田メル氏はジーノ(男性キャラ)の臀部(尻)の表現に問題があったという見解を示していたようだ。
  • キャラデザ担当の岸田メル氏は主人公のメルルの名前が自分と被ってる事を割りと気にしていたようである*6
    • また、岸田氏のファンであるというメルル役の明坂氏からはメルルの名前は好評だった様である。
  • 岸田氏のアトリエシリーズへの参与は本作が最後になったが、ガストブランドでは後にオリジナルRPG『BLUE REFLECTION 幻に舞う少女の剣』の原案・キャラクターデザインとして製作提携継続。
  • 本作発売から約半年後の2011年12月にコーエーテクモホールディングスよりガストが同グループの完全子会社となったことが報じられ、以降はコーエーテクモの傘下会社として存続することになった。

メルルのアトリエPlus ~アーランドの錬金術士3~

【めるるのあとりえぷらす あーらんどのれんきんじゅつしすりー】

ジャンル 新約錬金術RPG
対応機種 プレイステーション・ヴィータ
発売・開発元 ガスト
発売日 2013年3月20日
定価 6,090円
判定 良作

概要(Plus)

メルルのアトリエをプレイステーション・ヴィータに移植したゲーム。
これまでのアトリエシリーズの移植版と比べるとシナリオ面の追加要素があったりと多めで、従来の物には修正が加えられている。

主な追加・変更点

  • 『トトリのアトリエPlus』にもあったコスチュームの着せ替えが今作にも追加された。
    • メルルでは衣装、小物-頭、小物-顔の3か所にコスチュームをセットすることが可能。
    • 更に、主人公のメルルだけでなく前作、前々作の主人公だったトトリやロロナもコスチュームの着せ替えが可能。
    • コスチュームは村のブティックを建設する、エンディングを見る、ダウンロードコンテンツなどの手段での入手可能。
    • メルル用のコスチュームは最初から2つ持たされている。そのため序盤からコスチュームを変更できる。
  • 新規のイベントが追加された。
    • ロロナを元の姿に戻そうとする新規イベント・エンディングが追加された。*7
      • おまけボイス(プラス版!)と大人ロロナのタイトルコールの解放条件にもなっている。
      • 条件の都合上、1周目でも達成可能。相変わらずEDに優先順位があるが、このエンディングは優先順位が最も高く設定されている。更に、このエンディング専用のBGMが書き下ろされた。
    • 新・ロロナのアトリエ』に関するイベントも追加。
      • Ver1.04のアップデートで『新・ロロナのアトリエ』につながるエピソードと、新ロロナの延長戦クリア後に解放されるエピソードが登場。
  • イベントの発生時期・解放場所が変更されている。
  • 開拓ポイントの配分が変更された。
    • 開拓ポイントの上限が4000に増加、それに伴い王国ランクアップに必要なポイントも増加している。
      • Ver1.02のアップデートで王国ランクアップに必要なポイントは若干減少。
    • 施設建設の必要ポイントが1.5倍程度増加している。
  • PS3版のDLCが最初から収録されている。
    • PS3版のDLCにあった追加仲間キャラクター、および追加ダンジョン「マキナ領域」がメルルPlusでは最初から収録されている。
    • 好きなようにBGMを切り替えられる「メルルミックスパック」もしっかり登場。
      • 2013年4月2日から『アーシャのアトリエ』『エスカ&ロジーのアトリエ*8』のBGMが追加されるDLCが無料で配信された。
  • 倒したボスが進化。
    • 2周目以降に出現するダンジョン「マキナ領域」をある程度進めると、各地に強化されたボスが出現するようになる。
    • 復活したボス達の実力は折り紙付き。単純にアイテムやスキルを使いゴリ圧せるような物ではなく、高度な戦術を求められる。
  • アイテムや特性の追加・修正がされた。
    • 一部アイテムの特性の調整・追加がされた。
    • 追加特性はPS3版DLCから存在した追加装飾品にあった効果や、既存特性の上位版などについている。
    • ほとんどはマキナ領域で採取できる素材についている。
    • 最上位武器が追加された。『トトリのアトリエPlus』ではトトリだけに用意されていたが、本作では全員に用意されている。
      • 追加された武器は追加素材「エンゲルストン」を使用することで作成できる。
    • 品質による補正値の向上がされるようになった。
      • 武器・防具は品質101以上でパラメータが品質50時の1.5倍になる。
  • 量販店で装飾品が登録可能になった。
    • これにより、装備を揃える手間が若干省けるようになった。
  • 戦闘システムは調整がされた。
    • 仲間キャラクターの固有スキルが一部調整された。
    • ボスキャラクターの強化や探索・開拓における難易度の上昇。
  • その他の細かな調整がされた。
    • ホムの調合、採取の所要時間が減少した。
    • 特性による補正値の上限が設定された。
      • ノックバック効果・レベルドレイン・ステータスドレインの効果が頭打ちになっている。
  • 『トトリのアトリエPlus』連動。
    • 前作『トトリのアトリエPlus』のセーブデータがあると様々な要素を手に入れられる。最初からコスチュームがいくつか持っている等。
    • これにより、新しく追加されたトトリの最強武器「聖なる神翼の杖」が序盤から使えるようにもなれる。
  • フィルタリング機能が搭載された。
    • これにより、アイテム情報を効率よく把握できるようになった。
  • カメラズーム機能が追加された。
  • タイトルコールとゲーム開始コメントが追加。プレイする時間帯によって聞けるボイスが異なる。
    • 最初はメルルのボイスしかないがゲームの進行状況によってトトリ、幼ロロナのボイスが聞けるようになり、上記の追加EDを迎えれば大人ロロナのボイスも聞ける。
  • おまけのイラスト、ボイスが追加された。
    • 新たに追加されたおまけボイスはメルル、トトリ、ロロナ、アストリッドの4人。
  • ワールドマップ画面ではタッチ操作ができるようになっている。
  • 『トトリのアトリエPlus』同様、背面パネルタッチでメルルがリアクションを取るように。
  • 動作安定性は良好。ただしパッチを当てない場合バグで取得不可能なトロフィーが複数あり、トロコン不可。これに関してはVer1.02で修正済み。
    • Ver1.02のパッチでは他にも、所持金を引き継げるように変更されている。*9

総評(Plus)

昔からガストの移植作は程度の差はあれ、伝統的に劣化がデフォと言われていたが、今作ではかなり良い方向に向かっており遊びやすくなっている。
特にこだわりがなければ様々な点が改善されたり、多くの追加要素があるPlus版を選ぶといいだろう。勿論、据え置き機で遊びたいという人はPS3版で全く問題ない。

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最終更新:2023年07月14日 20:20

*1 彼女は元々性格と所業の難が前面に押し出されているため、ある意味余計に非難されやすいキャラであり、見方を変えれば妥当なほど批難されるべきポジションが『ロロナ』から続いている。

*2 ケイナイベントは基本的に「ケイナはすごいなぁ」「ケイナはなんでもできるなぁ」ばかりで変化に乏しいこともその印象に拍車をかけている。

*3 『ロロナ』においてロロナ・クーデリア・リオネラでPTを組んでた人は多く、少なくとも不人気というわけではない筈なのだが…

*4 ただし、トゥルーに行くには2周目以降に発生するイベントをこなす必要があるため、1周目では到達不可能である。

*5 本作には今までのアトリエシリーズにあった所謂「キャラエンド」がなく、交友値に依存するEDは1つのみ。他のEDに行く条件は特定のボスを倒す、特定のアイテムを調合する、特定の施設を建設、などがある。

*6 正確にはメルルの名前とキャラクターから岸田メル氏を連想し、ユーザーが純粋にゲームを楽しめない事態を危惧していた様だが、結果的にはその心配も杞憂に終わったと言える。

*7 後日譚ではロロナの復活が前提であるため、おそらくこれが正史扱いとされている。

*8 この頃はまだタイトルが決まってなかった為か「Project A15」と表記されている。

*9 PS3版やPlusのパッチを当てない場合は引き継げなかった。