『デビルメイクライ3 スペシャルエディション』は「修正依頼」が出ています。対応できる方はご協力をお願いします。
依頼内容は問題点におけるセーブデータに関するバグの詳細の追記です。



デビルメイクライ3

【でびるめいくらい すりー】

ジャンル スタイリッシュクレイジーアクション
対応機種 プレイステーション2
発売・開発元 カプコン
発売日 2005年2月17日
定価 6,980円(税5%込)
レーティング CERO:15歳以上対象*1
判定 良作
ポイント 名誉挽回の快作
物語は『1』より過去
設定は概ね本作で安定
デビルメイクライシリーズ


楽しすぎて狂っちまいそうだ!



概要

硬派な難易度と、派手に敵を倒す爽快感により人気シリーズとなった『デビルメイクライ』(DMC)シリーズの第3作。
時系列はシリーズの中で最も古く、便利屋開業時代のダンテと『1』で敵に操られる前の兄バージルの対決が描かれる。
ジャンルは前作の「スタイリッシュハイアクション」から「スタイリッシュクレイジーアクション」へ。

今回のダンテ、及びバージルの魔人化したときのキャラデザインは、『女神転生』シリーズのキャラデザインで有名な金子一馬が担当している。
海外版のタイトルは『Devil May Cry 3: Dante's Awakening (ダンテの覚醒)』とサブタイトルが付いている。  


ストーリー

かつて魔剣士スパーダが、人間のために剣を振るい魔界を封じてから数千年――
英雄スパーダと人間、両方の血を受け継ぐダンテは、街の片隅に便利屋を開業しようとしていた。
そんな中、ダンテの店の側に突如として巨大な塔が出現する。
月明かりに照らされたその塔の屋上に立っていたのは、失踪していたはずのダンテの兄、バージルと無数の悪魔達であった。
同じスパーダの血を引きながらも、その目指すべき物の相違から袂を別っていた2人…。
ダンテは、バージルとの決着のために、塔へと足を向ける。
時を同じくして、人間のデビルハンター、レディもまた突如現われた塔に向かっていた。自らの因縁を断ち切るために。
悪魔、人間、そしてその両方の血を受け継ぐ者。
それぞれの思惑を胸に、運命の歯車が回り始める。


ゲームシステム

スタイリッシュコンボランク

ダンテをどれだけスタイリッシュに戦わせているかを表す評価で、低いほうからD,C,B,A,S,SS,SSSの7段階ある。
本作は戦闘中に絶えず様々な技で攻撃する等の「スタイリッシュな行動」により画面右上のゲージが上昇し、MAXになるとスタイリッシュコンボランクが上がる。
ゲージが時間経過で0になるかダメージを受けるとランクは下がる。

ミッションクリア時のスタイリッシュランクについても判定基準が大きく変更。これまで戦闘ごとのコンボランクの平均値で判定されていた部分が、
今回から敵を攻撃することでランクに応じて増加するスコア「スタイリッシュポイント」で判定されるようになり、『2』のような理不尽さがなくなっている。

前二作との大きな違いは、ひとえに「ランクの基準が明示化されたこと」にある。基本的に同じ技を連発しているだけでは評価が低い仕様もここで明示されている。

スタイル

プレイヤーが操作するダンテのプレイスタイルを決定付ける新要素。
「回避/移動に特化したスタイル」や「銃の扱いに特化したスタイル」といったものが存在し、ゲームをプレイする際はそれらの中から一つのスタイルを選択する。
選択したスタイルによって、「スタイルアクション」という、各スタイル固有のアクションを発揮できる。

スタイルには敵を倒して経験値を手にいれ成長する「成長型スタイル」と、デビルトリガー(DT)ゲージを消費して特殊効果を発動する「消費型スタイル」の2種類がある。
消費型スタイルは最初は持っておらず、ゲームの途中で入手する。

【成長型スタイル】

  • トリックスター(Trickster,TS):機動力に特化したスタイル。移動・回避技が使える。
    • 回避性能が格段に上昇するので初心者からでもオススメのスタイルだが、完全に使いこなすためには高度なテクニックが必要となる。
    • 吹き飛ばした敵に高速で接近し、追い討ちをかけると言った攻撃的な活用も可能。万能性のある晩成型。
  • ソードマスター(Swordmaster,SM):近接攻撃に特化したスタイルで、近接武器それぞれに対応する技が追加されていく。
    • レベルが上がるにしたがって技のレパートリーは増えていく。剣メインとなったこのゲームで主役を担うスタイルである。
  • ガンスリンガー(Gunslinger,GS):遠距離攻撃(銃)に特化したスタイルで、銃器それぞれに対応する特殊攻撃が使える。
    • 強化の方向性は銃により異なるが、どれも銃メインで戦える程度には強くなる。
  • ロイヤルガード(Royalguard,RG):敵の攻撃をその場で受け止めることができる唯一のスタイル。
    • ただし避けを重視する傾向のシリーズなので、シビアなタイミング合わせが必須など意図的に上級者向けに調整されている。
    • スタイルアクションは前方からのダメージを軽減しエネルギーを溜める「ブロック」と、溜めたエネルギーを放出し敵を攻撃する「リリース」の2つ。
      • 敵の攻撃タイミングにドンピシャで合わせると「ジャストブロック」「ジャストリリース」に変化し、あらゆる攻撃をダメージ0で防ぐ。
        さらにジャストリリースはエネルギー値が低くともある程度のダメージを敵に与えるが、最大までエネルギーを溜めた時の単発威力は今作中最強。
      • ブロックは様々な技をキャンセルして出せる上に一瞬で動作を終了できるため、これで技の隙をキャンセルして技を連発するといった事もできる。防御だけではないのだ。

【消費型スタイル】

  • クイックシルバー(Quicksilver,QS):時の流れを操るスタイルで、自分以外すべてをスローモーにする「タイムラグ」が使える。
    • タイムラグ発動直後には長めの無敵時間が存在し、上手く使えばあらゆる攻撃を簡単に回避できる。
      一方的に攻撃を連発できる反則的なスタイルではあるものの、DTゲージを急速に消費するため持続時間は短い。
  • ドッペルゲンガー(Doppelganger,DG):自分の影を操る技「アフターイメージ」を使えるスタイル。
    • DTゲージを消費してダンテの分身を作りだし、2人で共闘するというもの。分身はダンテの行動(押したボタン)と同じ動作を取る。
      • 単純に火力が2倍になるので、コツをつかむと非常に強力。時間差をつけることも可能。
    • この間に2P側コントローラーを使って分身を操作することができ、擬似2人同時プレイも可能。
    • クイックシルバー同様DTゲージを消費するため持続時間が短い。こちらも時と場合を考えて発動する必要がある。

クレイジーコンボ

  • ほとんどの武器に存在する大技。操作に連打を要する分通常の技よりも強力。
    • 従来のミリオンスタブ(連続突き)も、今作ではクレイジーコンボに該当する。  

評価点

ゲームシステム

  • 全体的に前2作の良いとこ取りをしつつも、別のゲームと言えるほど劇的に進化している。
    • 様々な技を織り交ぜる、見ていてもより一層楽しい戦い方を追及するゲームとなり、敵の攻撃をかわす他にも自分の攻撃をいかに組み立てるかという楽しみを提示している。
  • 派手なアクションの数々
    • 各クレイジーコンボは攻撃方法や演出が派手なものが多く、上手く決めればなかなか爽快。
    • やや影が薄めだが、敵をスケボーのように乗り回す「フリーライド」は敵を孤立させるという実用性も兼ね揃えており、これまた本作を象徴するクレイジーなアクションとして好評。
  • プレイスタイルの幅広さとリプレイ性の高さ
    • ダンテは近接武器と銃をそれぞれ同時に2つずつ装備でき、またスタイルを複数の中から一つ選択することになる。
      • 近接武器と銃はそれぞれ全5種類、スタイルは全6種類存在する。それらの組み合わせによって、同じステージ・同じ戦闘でもやることや考えることが全く違ってくる。
      • プレイする度に組み合わせを選ぶ楽しさがあり、何度でも遊べるゲームとなっている。
  • 多彩かつハイテンポハイテンションなコンボによる攻めの楽しさ
    • 装備している近接武器や銃はワンボタンで瞬時に装備を切り替えることができ、ある武器の技から違う武器の技へとスムーズにコンボを繋げられる。そのため前二作と比べてダンテの攻撃のバリエーションが格段に広がっている。
    • 空中で敵を踏みつけてジャンプするエネミーステップ(エネステ)が、地上ジャンプ扱いとしてあらゆるアクションをキャンセルして出すことができるようになった*2
      • これを利用して、飛び上がりつつ繰り出す技からそのまま空中技に繋げたり、地面に着かず空中技を連発するといった様々なコンボが可能に。ダンテの要となるアクションになった。
  • 敵の攻撃を見切る快感
    • 基本的に敵は画面内に写っていないと攻撃をしかけてこない。また攻撃モーションの出始めは大きめで攻撃によっては「声」が聞こえるので、全体的にタイミングを計り易くなっている。
    • 攻撃を避ける手段も「横転」(ロック+横+ジャンプボタンの緊急回避)だけでなく、普通のジャンプや一部スタイル技にも無敵時間があるので、ただ避けるだけではなく回避や一部の動作がそのまま次の攻撃に繋がり、攻撃の手を休める事無く攻め続ける事ができる。
  • 毎度恒例の最高難易度「ダンテマストダイ」もシリーズ内で最も簡単だと批判された『2』と比べて非常に難しくなっており、歯応えがある。ただし下記の様な賛否両論点もある。
    • どのくらい難しいかというと、「HARD」や「VERYHARD」を余裕でクリアできる人でも、「DMD」になるとミッション2で詰まるほど敵の強化が容赦ない。

その他

  • キャラクター
    • 前2作に比べて若く新しいダンテのキャラクター性は好評。不評だった前作の無口な性格から原点であるおちゃらけた性格に戻った。
      • 若者らしいやんちゃなワイルドさとクレイジーさに溢れており、本作のスピード感やアクションの多彩さといった作風にも合っている。
    • ダンテの他にも個性的で魅力的な面々。
    • バージルの魅力
      • ダンテの双子の兄であり、ハイテンションでおしゃべりな弟と対照的に、無言無表情で悪魔を斬り裂いていく姿はダンテとは違ったスタイリッシュさ、かっこよさがあり、こちらもファンが非常に多い。
  • ムービーのクオリティも前2作に比べて見違える程上がっており、さながらアクション映画を思わせる仕上がり。
    • 粗さや雑さ・マシンパワーの限界が見えるものの、モーションキャプチャーを使ったデモシーンの良質さはシリーズでも一二を争う程。
    • 各ミッション開始時のデモシーン中には、そのミッションの番号と同じ数字がどこかに隠されている、という遊び心もある。
  • BGM
    • 一部のBGMに歌詞がつくようになった。歌詞の内容もDMCそしてダンテらしくカッコイイ。
      • 本作テーマ曲の一つとなるED曲『Devils Never Cry』は暗い曲調ながらファンから非常に人気が高い。のちの『MARVEL VS. CAPCOM 3』でもアレンジ版がダンテのBGMとなっている。

賛否両論点

  • 扉から出てくる手が邪魔。
    • 本シリーズでは条件を満たさないと現在いるマップから移動できない状態で扉に近づくと、手が出てきてそれに触れるとダメージを受けてしまうのだが、コンボを叩き込むのが売りの今作では特に邪魔な存在。
      • せっかく気持ちよくコンボを繋いでいても扉の手によってコンボを中断せざるを得ない場合がある。
    • ただしロイヤルガードスタイルの熟練者に限って言えば、扉の手の攻撃を利用してジャストブロックでエネルギーを溜めたり、ジャストリリースで扉付近の敵に大ダメージを与えるといった戦法が可能になるので、一概に問題点とも言い切れない。
      扉の手の攻撃は攻撃力は低めだが、ロイヤルガードのエネルギー増加量が大きめの仕様になっている。
    • ちなみに『2』ではボス戦のときも手は出るが、本作ではボス戦に限り出なくなっている。このことから赤い手は意図的に雑魚戦中の嫌がらせ目的で出しているのだろう。
  • チャージショットがガンスリンガースタイル、前作までのラウンドトリップに相当するソードピアスがソードマスタースタイル選択時のみ使用可能になった。
    • チャージショットは見た目も派手になり、ソードピアスは2ボタン同時押し+スティック前方というコマンドで出せる上に技の発生時の隙も少ないといった利点も多い。それでもこれらの技をどのスタイルでも使えるようにして欲しかったというプレイヤーも存在する。次回作の『4』からはチャージショットとラウンドトリップがどのスタイルでも使用可能になっている。
      • これらの技を使わなくても難易度DMDでもクリア自体は可能ではあるのが救いか。
  • 戦闘面以外での、キーアイテム入手や仕掛けの解除といったミッション攻略の過程は、特別楽しいというものではない。
    • ミッション4~5は複数の階層に分かれる塔内を行き来しなければならず、初見ではどこに行けば良いのか分かりにくく、迷うプレイヤーが続出した。
    • ただし中には、何かを攻撃して破壊する必要があったり、エレベーターの場外に敵を落とす必要があったりと、アクションのシステムと融合した仕掛けなども存在する。
      • これらは比較的アクションゲームとして楽しみやすく、また飽きさせない工夫でもある。
      • ただしアクションが苦手な人にとってはなかなか先に進めず、ストレスになりかねない面もあるが。
    • 広めのマップで、雑魚との集団戦やボス戦だけをシンプルに楽しめるミッション2が一番爽快に遊べるという意見が多い。
      • 中にはミッション2以外はほとんどリピートしないようなプレイヤーもいたり。そして、コンボ動画でもDMDミッション2が人気ロケ地。
  • 簡単強力トリガーバースト(通称TB)。
    • デビルトリガー(DT)発動の際にDTゲージを大きく消費することで、魔人化時のオーラで攻撃することができる。
    • 全方位範囲攻撃というこのゲームでは貴重なタイプの範囲攻撃の上、最大溜めだと大抵の雑魚敵は一撃死し、更に雑魚敵の群れに飛び込んで使うとコンボランクを一発でSSSまで上げられる。
    • 爽快感の向上などに貢献しているのだが、使い勝手が良すぎるため、DTゲージを使う魔人化やドッペルゲンガースタイルといった要素を殺してしまっている。クイックシルバーは発動時無敵が重要視されているのでそうでもないが…
    • 但しこの技は「初心者救済用」として認識されている節があり、ゲームに慣れたプレイヤーの中には、魔人化共々TBの使用を自主的に禁止する(禁止した方が楽しめる)者も少なくない。
    • 後述のエニグマやフォールンのような「嫌いな敵だけはTBで倒す」という人もいる模様。そういう意味では便利か。
  • 金子一馬デザインの魔人
    • 発売当初の反響は大きく、その独特なデザインから賛否両論が飛び交った。

問題点

  • 舞台、カメラの問題
    • 基本的に1つの塔の中を行き来するストーリーなので、終盤までステージの見た目の変化に乏しい。
    • 戦闘場所によってはカメラが悪く、非常に戦いにくい場合がある。
  • 恒例の最高難易度DMD(DANTE MUST DIE)では、いつもどおり敵もデビルトリガー(通称DT)を発動させるのだが、このDT状態の敵が非常に堅く、この堅さが「冗長」「爽快感に欠ける」と槍玉に挙げられる事が多い。
    • 今作の敵のDTは怯み耐久値*3と防御力が5倍という効果に統一されている。
      • つまり、異常に堅い上にほぼ常時スーパーアーマーの敵が誕生するという事である。気が済むまでコンボを決めてもまだ敵が生きてる事もある。
    • ただし「敵の数を減らすほど敵がすぐにDTを発動する」という仕様の為、敵にとどめを刺さずに各敵の体力を均等に削っていけば、その異常な防御力に悩まされる事もほとんど無くなる。
  • 旧作と比べて、魔人化しても攻撃面のパワーアップが実感しにくく、あまり強くなった気がしない。
    • 今作の魔人化は、どちらかと言えば体力回復と相まって防御力やスピードが強化されるという、ステータス補助的な意味合いが大きい。この方面に関しては他シリーズの魔人を凌いでいる。
    • また魔人化専用技もネヴァンのエアレイドとリベリオンのフロートしかない。『1』『2』のように魔人化で強力な技が使えるといったのは無い。
      • 覚醒したばかりという設定上、3の魔人がそれほど強くないというのは妥当ではある。また攻撃力よりスピードが強化されるという仕様も今作のコンセプトに合致している*4
    • 今作は手数の多いコンボを重視している分、1発毎の威力が一部除いて低めに設定されている。そのせいで上記の敵の固さがより目立ってしまっている。
  • 比較的ロードの遅いゲームであり、特に度々挿入されるデモシーンのロードが煩わしい。
    • デモシーン自体は再生途中でスキップ可能だが、デモシーンのロードに時間が掛かる。
    • ボス戦前のデモシーンは、ボスに負けて再戦する度に毎回ロードさせられる。何度もボスに負けて再戦を繰り返していると、結構ストレスが溜まる事も。
    • ほとんどのミッションは開始時もしくは終了時にデモシーンが挿入される。何度もやりこんでいく上では、どうせ飛ばすデモシーンが毎回ロードされるのが煩わしくなってくる。
  • 連打要求数がキツイアクションが多い
    • そのため一部のアクションが出しにくい。一応連打を仕込んでおけば技を出すこと自体が不可能なわけではないが、狙ったタイミングで技を出すにはそれなりの連打力がいる。特にアグルドのクレイジーコンボ「テムペスト」はターボ+素出しで発動できれば自慢できるレベル。
      • またディレイコンボからの派生技(アグルドの「ミリオンスラッシュ」など)では連打仕込みを使えないため、こちらも非常に出しづらい。一応2~3体の敵を攻撃すればヒットストップで動作が遅くなり出しやすくなる。
  • 諸々の要因により、戦っていてストレスを感じる、煩わしい、爽快に戦いにくい などと言われる敵が多い。
    • ただしどの敵もそれぞれに個性や独特の攻略法があり、その捉え方・好き嫌いなどはプレイヤー個々人で異なる場合がある。
    • 大抵の敵は普通の難易度だと問題ないが、最高難易度であるDMDになると大幅に強化される。
    • 本作以降の敵は、一部除けば画面に入らない限り攻撃してこない。これを利用するとかなり有利に戦える。
+ 敵の具体例
  • アルケニー(蜘蛛)
    • 攻略法がわかっていないとイライラする敵の一種。珍しく低難易度でもなかなか手強い。
    • ただでさえ怯み耐久値が高い為ほとんど常時スーパーアーマーのような物であるにもかかわらず動きが素早いためコンボを中断されやすい。
      • その上ガードでプレイヤーの攻撃を弾いて反撃するという行動もある。
      • しかも遠距離から急襲するような攻撃が多く、特に難易度が上がると複数で別々の方向から攻撃してくる事多々。
      • アルケニーはまだしも、何故かエネステ判定のないクイーンアルケニー(アルケニーの上位種)は本当に鬱陶しい。
    • 実は攻撃動作中(直後含む)は怯み耐久値が極端に下がるという性質を持つ。上手くカウンターを食らわせれば割と簡単に怯む。
    • また火属性が弱点という設定なので、アグニ&ルドラが高威力になる。この武器を持っていくとゴリ押しでも結構いけてしまう。
  • エニグマ
    • 遠距離から矢を連射してプレイヤーを攻撃・妨害してくる。
    • 高難易度でなければそれほど鬱陶しくないが、DMDになった途端、驚異的な威力の矢を遠距離からガンガン撃ってくるという恐怖の存在と化す。
      • しかもようやく接近して殴り始めたと思ったら、怯んでも吹っ飛び状態にならない限り射撃をやめない極悪仕様。
      • それに加えて、プレイヤーが接近しようとすると高速で後ずさって逃げるという種類も存在する。この逃げが特定手段でなければ追いつかないほど異常に速い。スティンガーでも追いつけないといえば異常な逃げ足の速さが分かるだろうか。
    • 有効な攻略法も存在するが、単調な戦法でありスタイリッシュとは言い難い。このことから糞グマとの蔑称を付けられることに。非DT状態かつ逃げタイプでなければ上手く怯ませ続けて華麗に戦う事もできるのだが…。
  • フォールン
    • 通称天使。常時浮遊移動で地形を無視するので、よく壁の中に入り込んでしまいこちらの攻撃が届かなくなる。
    • 更に翼で弱点を守っているので、一定ダメージを与えて弱点を露出させないと倒せない為面倒である。
    • 後述のSE版では弱体化して戦いやすくなっているが、元が元なので相変わらずウザい。それでも随分マシになっているが。
  • ソウルイーター(蛸)
    • 背後を見せて実体化させないと攻撃が効かないので、攻撃するのに一手間掛かる。しかも手こずっているとワープされる。
    • 例外的に画面外からでも攻撃をしかけてくる敵であり、その攻撃は誘導性能の高い突進。DMDでは体力も攻撃力も上がり、他の敵と一緒に登場すると結構鬱陶しい。さらにこちらが魔人化しても吹っ飛んでしまうので他の敵にゴリ押しして対処するなんてのは通じない。
    • 但し、倒しても他の敵がDTを引きやすくならないという性質がある(デュラハンと同じ)。DMDでの鬱陶しさはエニグマに比べて格段に低い。
  • デュラハン
    • 敵と言うよりはトラップに類するような種。
    • 攻撃方法は決まった場所をぐるぐる回るか、ふわふわ浮いてたまに盾突撃。倒す方法は後ろから近接攻撃。遠距離攻撃は効かず、TBでの処理も不可。
    • このように手抜きもいい所と言うべき出来なのだが、この雑魚の出番は毎回と言っていいほど強制戦闘時。さらに刃の先に掠っただけでもわかりにくいダメージを受けるのでSS狙いの時の鬼門。
    • 後述のSE版ではプレイヤーを狙って来るさらにウザい個体が追加されている。こいつ相手にどうスタイリッシュに戦えと?
    • さらにDTを引いたコイツは怯まないので歴代でも一二を争う糞敵と化す。
  • レディ(ボス)
    • 銃火器しか持たない人間だけあって、銃を撃ったり手榴弾をばら撒きながら逃げ回るという戦法をとる。
    • またこの戦闘では何故か従来の戦闘と異なり、カメラ内に入っていない敵(つまりレディ)をロックすることが出来ない。
    • こちらはそれを追いかけて斬ったり殴ったりするのだが、ステージの構造と視界の悪さが相俟って一度見失うと再度捉えるのが困難。
  • アーカム(ボス)
    • 初見、もしくは低難易度ほど楽しいボスであり、逆に周回を重ねたり高難易度になればなるほど今度は苦痛になっていくというボス。
    • 物語のクライマックスにあたるボスであり、後半は敵であった「バージル」が参戦して共闘するという非常に熱い展開になったりする。
      • 途中何度もアーカムズレギオンなる集団と戦う事になるが、アーカムと因縁のあるレディから託されたカリーナ=アンが非常に有効などといった調整は燃える。
    • しかしながら、戦い方の自由度が低くなりがちというのが最大の問題。
      • 特に高難易度になると装備、戦法がほぼ固定になってしまい、爽快感がどんどん失われていく。対レギオンも、カリーナ以外の対抗手段がほぼ無い為どんどん単調になり、楽しくなくなっていく。
      • 後半戦は「バージル」の参戦により、強制的にDGスタイルの分身発動と同様の仕様になり、スタイルアクションと魔人化が使用不可になる。最初は楽しかったこの要素も、周回を重ねると爽快感減少の要因に。
      • また、特にDMDでの後半戦の一番の攻略法は、相棒に攻撃させ、自分はひたすら逃げ回るという非スタイリッシュこの上ないもの。というより一般的なプレイヤーはこの方法以外だとクリアすら難しい。
  • ジェスター(ボス)
    • SEで追加された、道化師の姿をしたボス。
      • 魔法陣から攻撃判定のある球体を出現させて攻撃するのだが、その中でも高難易度の魔法陣2はダンテでは特定の方法でしか確実に避ける手段がない。
        それならまだしもバージルは確実に避ける手段が全く無いため、最終的に運ゲーになってしまう。
  • いくつかの技(スタイルアクション含む)は性能が微妙。一概に使い所が無いとは言えないが微妙な性能の行動が少なくない。
    • 裏を返せば、ピンポイントで有効な使い方ができれば非常にスタイリッシュな「魅せ」ができる、ということでもある。個々人の趣味の範疇ともいえるが。
+ 詳細
  • (TS)ダブルダッシュ~トリプルダッシュ
    • 2の回避移動の劣化版であり、地上で短距離を高速移動する。3連続で出せるが、無敵状態になるのは1回目の「ダッシュ」のみ。これらは連続ダッシュ以外の行動ではキャンセルできず、終了時に隙がある。
    • 戦闘において連続ダッシュの有用性が低く、性能的にスカイスター(空中ダッシュ)の半ば下位互換となっている。無いよりはマシ程度の移動技。
  • (TS)ウォールハイク
    • 壁を駆け上ったり、壁を斜めに走りながら前進する移動技。壁走り中は無敵。
    • 戦闘中は通常の二段ジャンプやエネステがあれば高度を稼ぐには十分。斜め走りに至っては使い道が皆無であり、基本的に魅せ技でしかない。
  • (SM ケルベロス)アイスエイジ
    • 三秒ほど周囲に氷を張って無敵になる技。出が遅く、攻撃範囲も狭く、威力も低く、技終了まで他の行動でキャンセルできず、終了時の隙も大きめ。
    • 低難易度では、ボスの飛び道具連射などをこの技だけで確実に避けきることができ、回避手段としての使い道がある。
    • 高難易度では攻撃用としても回避用としてもあまり使い物にならない。とにかく技終了後の硬直が長すぎるのだ。
      • 雑魚との戦闘では、怯みにくい敵・飛び道具持ちの敵・中~遠距離から急襲してくる敵といった相性の悪い敵が多く、技終了時の隙に攻撃を食らいやすいため、使い所がかなり限定される。
      • 強いて言えば、爆弾を持った敵には爆発を無効化しつつ攻撃できたり、この技の最中にTBを溜めて、技終了時にTBで攻撃するくらい。範囲攻撃のためランクが上がりやすい。
  • (SM アグニ&ルドラ)クロウラー
    • 地面を這う飛び道具。見た目はカッコいいが性能は貧弱の魅せ技。擁護する部分が全くない。
    • ただ、アグルドは通常コンボを筆頭としてやたらめったら優秀な技が揃っている為、これまで優秀な技にするとバランスの問題が出てくる可能性はある。
  • (GS エボニー&アイボリー)トゥーサムタイム
    • 「正面」と「左スティックを傾けた方向」に同時に銃撃を行う。通常の銃撃と比べると怯ませやすいが複数の敵を足止めするには若干物足りない。
    • とはいえ、この技で大抵の技動作をキャンセル可能なので実用性はある。連射機能付きのコントローラーを使い通常射撃と交互に連射する事で前作のサブマシンガン並の高速連射が可能という小ネタも。
  • (GS ショットガン)ファイアワークス
    • ショットガンを振り回し、周囲四方向に特定の順番で乱射する。
    • 攻撃判定は全方向に同時に発生するわけではない上に死角があるので、周囲の敵を攻撃する用途には使い辛く、死角から攻撃を潰されやすい。
    • 真後ろへの攻撃はすぐに発生するため、後ろから迫る敵に対して上手く位置を合わせれば一応使える。
  • アルテミス
    • GSでのマルチロックが異常に強力で、GS以外のアルテミスは微妙と言われる事が多い。
      • ○ボタンを押し続けることで1体の敵を重複ロックでき、○ボタンを離すとロックした回数分(最大10発)の射撃を行う技。敵を自動追尾するのでワープ移動などされない限りどのタイミングで撃っても命中し、全弾ヒットでベオウルフのリアルインパクト(近接武器の単発威力最大の技)の約半分という高ダメージ、さらに複数の弾がほぼ同時にヒットするので遠距離武器にあるまじきひるみ削減値を誇り、他の技の動作中に溜められるので、コンボのダメージ増強・ふっ飛ばした敵への追い討ち・打ち上げた敵の固め・コンボとコンボの繋ぎなど、ありとあらゆる場面で大活躍する。GSスタイルの強みの半分くらいを担っていると言っても過言ではない。
    • とは言うが、実際のところGS時が異常に強すぎるだけで、普通に実用レベル。使い方がわからない人はまずは公式のMANIACSを見てこよう。
  • (GS カリーナ=アン)ヒステリック
    • 小型の誘導弾を多数発射する技。アルテミスのマルチロックと比べると発生が遅く隙も大きいくせに威力も低いと使いどころに悩む。
    • ボスとして出たレディと同じ技が使えるというのは嬉しいが、それだけである。
  • (GS カリーナ=アン)グラップル
    • HD版(PS3/360版)に限りどうしようもない技になってしまった。これは移植の問題なので、詳細は『HD版のページ』を参照。
      • PS4/One/Win版では修正されている。
  • (RG)アルティメット
    • ブロック+*5で防げる攻撃を防ぎ、しかも体力を回復する。
      • ただし正面からの攻撃しか防げない上、回復量も微妙。
    • そしてロイヤルゲージを溜めることが出来ない。RGスタイルだとリリースが重要なダメージ源になるので相性が悪い。
    • 一応、ギガピードやベオウルフ戦等、正面から避けにくい飛び道具を撃ってくる相手には使えないこともない。
  • (DG)アフターイメージ
    • 分身の攻撃ではスタイリッシュランクは上昇しない。
      • その為スタイルアクションなしでスタイリッシュランクを上げてから分身しないと、ミッションクリア時のスタイリッシュポイントが残念な事になる。
    • TBの使用を禁止しない場合、TBとスタイルアクションを組み合わせられる他のスタイルの方が火力に優れているという哀しい事態すら発生しうる。このせいで、DTゲージ無限のスーパーキャラ専用とか言われてしまう始末。
    • さらに状況次第だが同じゲージ消費型にもかかわらず、ゲージ消費量が激しすぎる上、汎用性、火力もQSに劣っているという救いようのないスタイル。
    • ただし敵を簡単に怯ませられたり、装備によっては特定の敵を比較的楽に倒せるといった長所もあり、全てにおいて他のスタイルに劣っているというわけではない。また、TBの使用を禁止すればさほど冷遇はされていない。
  • (ネヴァン魔人の空中専用技)ヴォルテックス、サンダーボルト
    • どちらも1にあった魔人専用の空中技だが、性能は劣化している(特にヴォルテックス)。アクセントとして使えないという事はないが。
      • ネヴァン魔人の飛行中に出せる数少ない技であり、またファンサービス技でもあるため一応存在意義はある。
      • 3の魔人が1の魔人より弱いというのは理にかなっており、1のヴォルテックスそのままの性能では強すぎるかもしれないが、それにしても劣化しすぎている。
    • サンダーボルトに関しては、1のころとは比べ物にならないほどの低威力になってしまっているが、上空という安全な場所から一方的に攻撃できることと,連発してもスタイリッシュコンボランクが加算され続けるという利点があるのでイーブンだろう。スーパーダンテを使えば、難易度がDMDだろうとこの技一つで大抵のボスを安全に倒すことが出来てしまう。
  • ポールプレイ
    • 特定の場所にある棒を利用して、周囲の敵に回転蹴り等を行う。見た目は派手だが性能は低く、魅せ技の域を出ないというどこか勿体無い技。暴発が怖い。
  • フリーライド
    • 動作中にエボニー&アイボリーで銃撃を行うと通常より高威力な720°が使える上見た目が派手だが、ダウンする敵が非常に少ない為ポールプレイ程ではないが出番が滅多にない。ダウンする敵(主にヘル系の敵)を隔離できるため、実用性はある。
  • ステージセレクト機能はあるものの、好きなボスとだけ戦うことができないのが不満、という声はある。
    • ミッション最後のボスとだけ戦いたければそれまでの道中が煩わしい。唯一ボス戦だけを行えるのは最終ミッションのラスボスのみ。
    • ミッション18はボスラッシュとなっており複数のボスから任意で戦闘できるが、一部のボスはその中に含まれていない。
      • 又、ボスラッシュの前にはダムドチェスメン戦をこなさなければならない。この戦闘、慣れていても攻略に手間暇が掛かるので、ボスラッシュだけをやりたい人には面倒な障害となっている。聖水で強引に突破するのも手。
  • クリア後、舞台である塔がどうなったかが語られない。そもそも何でダンテの居る街に塔が在ったのかも不明。

総評

この手の3Dアクションゲームの中でも屈指のやり応えと爽快感を持った名作。
前作の不評を覆すクオリティの高さであり、シリーズを立ち直らせた功績は大きい。
しかし目につく難点もあり、そこさえ改善してくれればという今一歩惜しいゲームでもある。


デビルメイクライ3 スペシャルエディション

【でびるめいくらい すりー すぺしゃるえでぃしょん】

ジャンル スタイリッシュクレイジーアクション

対応機種 プレイステーション2
Windows 2000/XP
開発元 カプコン
発売元 【PS2/Steam】カプコン
【Win】ソースネクスト
発売日 【PS2】2006年2月23日
【Win】2006年6月30日
【Steam】2007年6月12日
定価 【PS2】3,990円
【Win】3,970円
【Steam】1,990円
廉価版 【PS2】PlayStation2 the Best
 2007年6月28日/3,129円
 2009年4月16日/1,990円
レーティング CERO:15歳以上対象*6
判定 共通 良作
Win 劣化ゲー
ポイント 双子の兄「バージル」が使える完全版
新たな敵や難易度などの新要素を追加
Win版は通称「クソース版


たまにはお前の遊びに付き合ってやろう



概要(SE)

発売後のバージルの人気から、急遽スタッフを再集結して作られたグレードアップバージョン。


SEでの主な変更点

  • バージルを操作してダンテ同様にミッションを攻略する「バージルモード」が追加。
    • ムービーはオープニングの2つのみ(新規に追加されたもの)で、本編中のムービーはカットされている。
    • ちなみにミッション中の実機ムービーはダンテモードの流用なので、バージルはダンテと同じ動きでキーアイテムを使う。
    • クリア特典で出現する、あるコスチュームで魔人化すると、『DMC1』に登場したあのキャラになるというサプライズも。もちろんモーションも再現されている。
  • 『DMC2』で好評だった、出現する敵を倒し続ける「ブラッディパレスモード」が追加。
    • 今回はLv9999を走破するとクリアとなって終了する。特典はスーパーダンテ。
  • 新ボス「ジェスター」を追加。
    • 全3回出現し、M5では強制戦闘だが他はスルー可能。ストーリーの展開を考えると不自然なタイミングで出現する。
  • 難易度に海外版の「Hardモード」に該当する「Very Hardモード」が追加。
    • スーパーダンテがVHクリア特典に移動し、DMDクリア特典にはより高性能なスーパースパーダが追加。
      • スーパーダンテは弱体化しているが、DMDに挑戦する前にVery Hardをクリアしておき、スーパーダンテでDMDに挑むといった遊び方も可能。
  • ゴールドオーブを『DMC』のイエローオーブと同様に扱う*7「インターナショナルモード」が追加。インターナショナルモードではイエローオーブ消費がその場復活ではなくチェックポイントコンティニュー時に一つ消費する『1』の仕様になる。
  • ストーリーでのデモを見ることが出来る「デモダイジェスト」が追加。
  • ゲームスピードを1.2倍に高速化する「ターボモード」が追加。オプションでON/OFFの設定ができる。
  • 韓国語字幕が削除された。
  • 敵配置の一部が変更がされた。敵キャラクター“デュラハン”の、前述のモーションや攻撃パターンが一新された別バージョンも登場する。
  • 通常版では、SSSランクの時に挑発してそのままダンテを操作せず放置していると、DTゲージが自動的に上昇し続けるという仕様があったが、SEではこの仕様は削除された。
    • バージルの挑発には似たような仕様がある。

問題点(PS2/Win共通)

  • 敵配置の変更などの関係からセーブデータの流用はできない。
  • セーブデータ消失、破損バグが存在する(最大の問題)
    • ダンテモードからバージルモードのセーブデータをロード、上書きする等で起こる現象。逆も然り。
      • また、セーブデータ削除オプションが無い。つまり破損したセーブデータを削除することが出来ない。
      • この現象は後年のHDC、Switch版でも修正されていない。一応、Switch版ではセーブデータ上書き対策が施されている。
  • ゲームバランスはほとんど変更(改良)されていない。
    • 一応天使は弱体化し、デュラハンは敵っぽい動きをするものが追加されるなど一部変わってはいる(デュラハンに関しては改悪ともいえる)。
  • バージルは、スタイルが「ダークスレイヤー」のみ。これは瞬間移動のみ行えるスタイルで、ボス時に使っていた、ロイヤルガードのブロックの様な技は使えない。
    • スタイルが一つしか無いことについては「いろんなスタイルを使いたかった」という声があるものの、「さすがにそれは贅沢というもの」というところもある。
      • 実際、現状でもバージルのプレイヤーキャラクターとしての完成度は十分に高い。
  • ダンテとバージルは操作性が異なるにもかかわらずキーコンフィグの設定が共通している。
    • それぞれに理想のキー設定があるプレイヤーは、キャラを切り替える度に設定を変更しなければならず、面倒臭い。
  • ダンテのコスチュームチェンジであるスパーダ魔人の性能がリベリオン魔人と同性能のままなので、バージルのコスチュームチェンジで使用できる専用の魔人と比べると全てにおいて見劣りする。

問題点(Win版)

  • デフォルトのコントローラーのキーアサインが滅茶苦茶
    • Yボタンが決定、左スティックと右スティックの機能が入れ替わってる等
      • 構成ファイルを弄るか外部ソフトを使う以外に解決方法がない。
      • 後にアップデートでコントローラー構成用のアプリが追加されたが、対応していないコントローラーがある。
    • また、Xinput規格のコントローラーに対応していない。
      • 前述の解決方法で対応したという報告もあれば対応しなかったという報告もある。
  • 背景、テクスチャ、エフェクトの劣化
    • M7の月、M11イベントのベオウルフの羽と腕の輝き、ボス戦ベオウルフの振り向きパンチのエフェクト、M18ボスラッシュとブラッディパレスの背景、アーカムレギオンの攻撃予兆等がPS2版から劣化している。
  • 負荷が重い
    • BGMファイルが原因。排除するか非公式なMODを使うしかない、という状態。
  • サウンド
    • 一部のBGMがPS2版から欠落している
      • 10曲近くが欠落している。グレーな方法以外で解決することは不可能。
    • PS2版はサラウンド環境に対応していたが、Win版では何故か非対応に。
      • このWin版を元に移植されているHD版もサラウンド環境には対応していない。
  • Steam配信版が日本語に対応していない。対応する予定はあった模様。
    • レジストリを弄るかMODに頼るなど非公式な手段に頼るしかなく、ゲームとしては不便。

余談

  • 実は体験版では“ラブプラネット店内”のスロットマシーンを調べる事ができた。
    • 調べると“このスロットマシーンは壊れていないようだ。だが起動させるための道具は無い。”と表示される。
      • 「本編でミニゲームとして遊べるのではないか?」と期待していたユーザーも居たが、結局無かった事になった。
  • ユーザーの手により様々なコンボ動画や魅せプレイ動画が作成・公開されており、本作のポテンシャルの高さが表れている。
    • ニコニコ動画では解説動画があったり、2ch攻略スレでは尋常ではないレベルの人達が動画を公開したりコンボを研究したりしている。是非参考にしてほしい。
    • DMC3SE COMBO MAD 3
      • プレイヤーはBrea氏&AI氏。
    • TrueStyle Tournament3 TrickSter Brea
      • 「TrueStyle Tournament(TST)」という、当シリーズのプレイ動画を魅せ合う海外の大会(の様なもの)がある。この動画は第3回目にあたる“TST3”のトリックスター部門で優勝した動画である。プレイヤーのBrea氏は日本人。
  • 公式サイトのコンテンツ“DMC3 MANIACS”の内容が非常に濃く、プレイする上で役立つ情報が載っている。
    • 初心者向けの解説から、ゲームを遊ぶだけではなかなか分からない、マニュアルにも載っていないスタイルや武器の性能の詳細、テクニックの解説などを動画も交えて非常に分かり易く説明してくれる。コラムを読む前と読んだ後では、本作の捉え方や遊び方が大きく変わってくる可能性もある。
    • 新規のプレイヤーにはとりあえず公式サイトの「DMC3 MANIACS」を読むことを推奨するユーザーは多い。
    • 現在は残念ながら閉鎖されてしまった。ファンの手により内容をまとめたページもあったがそれも閉鎖された。
  • 本作は時系列的には「デビルメイクライ0」とも言える位置付け。そのためか、トレーラー映像やOPムービーでは、数字の「0」を斬って「3」の字に変形させ「Devil may cry 3」のロゴになるという、洒落た演出がある。
  • 劇中では中ボスとして登場するレディであるが、開発当初はプレイヤーキャラの一人として採用する予定もあったらしい。結局は没になってしまい、後途のHDコレクションでも使用はできない。
    • 内部データにはプレイヤーキャラとして使用した際に使われる予定だったらしい音声、歩きや走りなど基本操作のモーションが残っている。
  • ダンテは『1』の時点で幼い頃にバージルと母が共に殺され自分だけが生きのびたと当初思っていた。
  • 対戦車ライフルが小説版『2』のヒロインであるベリルが愛用していたそれに形状が似ている。
  • 『3』発売前に前日談となる漫画版が発売された。全3巻予定だったが3巻は何故か発売されず未完のまま終わった
  • Steamが正式運営を開始後、海外のゲームパブリッシャーが少しずつ参入する中、日本のゲーム会社が参入することはまず見られなかった。だが、カプコンが本作(『3SE』)のSteam配信を開始したことにより参入一番乗りを果たしている*8

その後の展開

  • 2012年3月22日に『1』『2』『3SE』のHDリマスター版をまとめた『デビルメイクライ HDコレクション』がPS3/360で発売された…が『3SE』には致命的なバグがあるため、今から遊ぶならPS4/One/Win版を買うことをオススメする。
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  • 2005年
  • ACT
  • カプコン
  • デビルメイクライ

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最終更新:2024年01月21日 19:48

*1 現在のレーティングはCERO:C(15歳以上対象)。

*2 ちなみに、エネステ自体は『1』で既にある。

*3 簡単に言えば、この値が高い敵ほど攻撃を当てても怯みにくく(ダウンしたり吹き飛びにくく)なるというもの。

*4 余談だが同年代になる『4』のネロは、覚醒したばかりの魔人化でもそれなりに強力な攻撃性を持つ。

*5 通常のブロックとジャストブロックの間に位置する強化技。

*6 現在のレーティングはCERO:C(15歳以上対象)。

*7 ゴールドオーブの代わりにイエローオーブが出現するようになるが、見た目はゴールドオーブと同じ。

*8 また、同年6月26日には『Lost Planet: Extreme Condition』の配信を開始している。