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ルート16

【るーとしっくすてぃーん】

ジャンル アクション
対応機種 アーケード
発売・開発元 サン電子
稼動開始日 1981年
配信 アーケードアーカイブス(Switch/PS4):2018年11月29日/823円
レーティング CERO:A(全年齢対象)
判定 なし
ポイント 16フィールドで構成されたドットイート迷路
『ラリーX』に類似したシステム

概要

  • サン電子が1981年にリリースしたドットイートアクションゲーム。
  • 前年のナムコ作品『ラリーX』(『ニューラリーX』は同年)に似ているが独特のシステムも持ち、そのシステムこそ題名の由来でもある

主なルール

  • 自機(車)を操って16種類のフィールドを駆け回り、敵の妨害を避けつつ落ちている特定アイテムを全部回収すれば、そのステージはクリア。敵などに触れるとミスとなり、すべての残機数がなくなるとゲームオーバー。
    • 画面は1画面構成の「メイズモード」と、メイズ間を行き来するための「レーダーモード」(こちらも1画面)の2種類が存在する。敵は(数を含め)共通。
      • メイズモードは1画面構成と言う事以外はラリーXと変らない。ただし敵が居ない事もあれば出入り口から侵入してくることもある。
      • メイズモードの外周にある出入り口から外に出るとレーダーモードに切り替わる。見た目はラリーXのレーダー状態(つまり全てのキャラが「点」として表示される)。そこではメイズが4*4=16個並べられており、その外周は道で囲まれている。メイズの出入り口とアイテムの位置は表示されているが、メイズの構造までは表示されていない。当然、自機と敵機も表示されており、この状態で触れてもミスである。
    • 出現するアイテムにはボーナスが得られるものの他に、燃料が増えるもの、スリップして一定時間自機の動きが遅くなるもの、一定時間敵に触れるとボーナスが得られる(いわば『パックマン』のパワーエサ)もの、触れるとミスになるものなどといった種類がある。
  • 基本操作は、レバーで自機方向調整ができる。自機は一切のブレーキが効かず、常に移動している状態なので注意が必要である。
  • 自機には燃料が設定されており、時間が経過するにつれ燃料が消費される。ボタンを押している間、自機が大幅に加速するが、その最中は燃料をより多く消費してしまう。燃料が0になると加速が使用できなくなる。
  • メイズには様々なギミックがあり、プレイヤーを飽きさせない工夫がある。

評価点

  • 16種類の多彩なマップ構成を一度に(1面クリア出来る腕前が無くても)楽しめる。

問題点

  • 『ラリーX』より後発なのに貧弱なグラフィック。
    • 本作のルールもひねくれた見方をすれば「4方向スクロールを作る技術が無かった」だけなのかもしれない。
    • そもそもこの基板は『カンガルー』や『スピーク&レスキュー』に使用されていた基板と同スペックで、インベーダー基板より少し高性能なだけでスプライト機能すら搭載していない。
  • メイズモードでは外の様子は見られないので、出入り口で突発事故が起きる可能性がある。
    • 外周1マスぐらいは確認できていれば、プレイしやすかったのだが。

総評

  • 『ラリーX』と類似しているとは言え、16フィールドによる多大なステージ構成や、自機の動かし方によって戦況が一変する戦略性の楽しさなど、出来は決して劣ってない。
  • とは言え、どう足掻いても『ラリーX』の模倣作と言う評価は免れず、存在もマイナー気味であり、あまり知名度が高いゲームではなかった。
  • 本作から約4年後にファミコンにアレンジ移植された。

余談

  • 海外ではアルカディア2001にも移植されており、実は日本版アルカディアでもリリース自体はされているのだが…何故かドラえもんのキャラクターを使った版権作品としてローカライズされている。しかもサン電子の許諾を得ないままで発売された。
    • 海外では正規に版権を取得して移植されたのだが、アルカディアの国内での総代理店でもあったバンダイがサン電子のライセンス料をケチって自社のコンテンツとしても扱いやすい版権キャラを使ったオリジナル作品として発売したという説が有力だが、真相は不明である*1
  • 敵キャラの名前が安直すぎてちょっとしたネタとして面白い。
    • 敵車が「クワベー」「ノームラー」、モンスターが「アキトン」「ヨシーダー」「サッカイ」「キャタネズミ」「ケイトー」という名前になっている。
      • 「キャタネズミ」「ケイトー」はよくわからないが他は桑部(クワベー)、野村(ノームラー)、秋友(アキトン)、吉田(ヨシーダー)、酒井(サッカイ)といった普通の日本人の名前がもじられている。恐らくスタッフの名前から適当に起用したのだろう。
      • 「ケイトー」とは足跡のようなモンスターで4種類いるが「ケイトー1」「ケイトー2」「ケイトー3」「ケイトー4」と番号を付けただけ。

ルート16ターボ

【るーとしっくすてぃーんたーぼ】

ジャンル アクション
対応機種 ファミリーコンピュータ
メディア 320KbitROMカートリッジ
発売・開発元 サンソフト(サン電子)
発売日 1985年10月4日
定価 4,900円(税別)
配信 プロジェクトEGG:2010年4月20日/500円(税別)
判定 なし

概要(FC)

  • 『ルート16』のアレンジ移植作。元がマイナーなので、あまり移植と認知されていることが少ないと思われるが、れっきとした移植ものである。
  • グラフィックがアーケード版よりもカラフルとなり、BGMも新規一転、難易度を三段階から選択できるようになった。当時のファミコンソフトで、難易度設定を搭載したソフトは異例であろう。また、難易度によってBGMも変化する凝りようだった。
  • 2001年12月6日にプレイステーションソフトにてリリースされた、『メモリアル☆シリーズ サンソフト Vol.2』に、『アトランチスの謎』と一緒に本作(ターボのほう)がカップリング移植されている。また、このゲームはゲームアーカイブスにも配信されている、要600円。
  • 2019年12月12日より『ファミリーコンピュータ Nintendo Switch Online』でも配信されている。

問題点(FC)

  • ステージ9で全てのアイテムを取ってもクリアできず、ゲームオーバーになるしか無いバグがある。
    • 非公式の修整パッチを使ってステージ9をクリアすると、ステージ10までで一周となり、二周目のステージ11から20は得点が2倍になる。ステージ21はステージ1に戻って永久ループ。
  • 難易度ノーマルのBGMの最後に余計な音が入っている。修整パッチの中には、これも直してあるものも存在する。

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最終更新:2023年03月28日 00:14

*1 『ジャンプバグ』の移植作でもある『ホッピーバグ』は開発元のひとつであるアルファ電子の許諾をちゃんと受けている為、尚更謎である。