SIMPLE1500実用シリーズ Vol.17 プラネタリウム

【しんぷるせんごひゃくじつようしりーず ぼりゅーむじゅうなな ぷらねたりうむ】

ジャンル 実用向けソフト
対応機種 プレイステーション
発売元 D3パブリッシャー
開発元 ハイウェイスター
発売日 2002年4月18日
定価 1,500円(税別)
判定 なし
ポイント シンプルなプラネタリウム
扱っているのは星座のみ
SIMPLE1500実用シリーズ


概要

D3パブリッシャーによる廉価版ゲームシリーズ『SIMPLE1500』から派生した、『実用シリーズ』の1本。
星座に関する様々な知識を学ぶことができる。


特徴

収録されているのは「今月の星座」「今日の星座」「星座のお話」「星座クイズ」という4つのモード。

  • 「今月の星座」は、まず12の月から好きなものを選択する。その月の夜空の中心となる星座の紹介が8分程度のムービーとナレーションで行われる。
    • メインとなるのは、1月はオリオン座、2月は牡牛座、3月は双子座、4月はカニ座と獅子座、5月は乙女座・天秤座・南十字星、6月は琴座、7月は蠍座、8月は射手座、9月は鷲座と水瓶座、10月は山羊座と魚座、11月は鯨座、12月は牡羊座。
    • その星座の神話上の由来だけでなく、他国における言い伝え*1、恒星や星雲の解説などが流れる。
  • 「今日の星座」は、月日を入力するとその日の夜空の星座を表示してくれる。
    • 選べる期間は1年から9999年と幅広く、歳差運動にも対応している。
  • 「星座のお話」は、選択した季節*2の星座の解説を読むことができる。
  • 「星座クイズ」は、唯一ゲーム性があるモードだが、正解しても隠し要素がオープンになるなどの特典は無い。
    • その代わりマニアックな問題が多く、歯応えがある。

評価点

  • 日本プラネタリウム協会(現・協議会)の会員が監修を担当しており、解説は詳細かつ正確。星の動きや流れ星に付いて、星時計や星座占いと言ったこぼれ話も豊富に収録されている。
  • ナレーションは女性によるもので、ON/OFFの選択も可能。ゆったりしたBGMも相まって、現実のプラネタリウムさながらの雰囲気である。プレイヤーがボタンを押さずに解説を流し続けるオートモードも用意されている。
    • ナレーターは時折「この形のどこがカラスなんでしょうか」などと冷めた口調になるなど、聞き手を飽きさせない工夫をしている。
  • バグや不具合は特にない。

問題点

  • 「今日の星座」で選べる観測地が東京とシドニーの2つしかない。
    • 赤道付近や極地付近の観測地を選べないのは痛い。
  • 惑星(太陽と月を含む)の表示は非対応。
    • せめて太陽と月の表示くらいは対応してほしかったところ。

総評

実用シリーズ全作品に対して言える事だが、「ゲーム」として期待して買ってはいけない。
しかし発売から時間が経った事で役に立たなくなってしまったソフト*3も同シリーズには存在する中、本作は星座や神話といったそう簡単に常識が変わるわけではないテーマ*4を扱っているため、少なくとも「買ってもまったくの無駄」という事はない。

星座に興味がある人はもちろん、雑学好きな人にも向いているソフトである。
問題は価格を考慮しても機能がやや物足りない事と、実用シリーズのソフト自体があまり出回っておらず入手が簡単ではない事だが…。

+ タグ編集
  • タグ:
  • 実用
  • D3パブリッシャー
  • SIMPLEシリーズ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2022年08月18日 20:05

*1 琴座なら織姫と牽牛の話など。

*2 春・夏・秋・冬・南天の5つで区分されている。

*3 『乗り換え案内』、『薬の事典』、『楽しく学ぶ運転免許』など。

*4 冥王星が準惑星に降格されるなどして変わった太陽系や惑星などは扱っていない。