がんばれゴエモン ~ゆき姫救出絵巻~

【がんばれごえもん ゆきひめきゅうしゅつえまき】

ジャンル アクション
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対応機種 スーパーファミコン
メディア 8MbitROMカートリッジ
発売・開発元 コナミ
発売日 1991年7月19日
定価 8,800円 (税込)
プレイ人数 1~2人(同時プレイ)
配信 バーチャルコンソール
【Wii】2007年3月13日/800Wiiポイント
【WiiU】2013年9月4日/800円
【New3DS】2016年6月7日/823円(税8%込)
判定 良作
がんばれゴエモンシリーズ


概要

コナミの人気アクションゲーム『がんばれゴエモン』のSFC版シリーズ第一作目。シリーズ生誕5周年記念作品として制作された。
ゲームシステムはこれまでのシリーズを踏襲しつつ、ハードの移行に伴って正統進化を遂げている。
システム面での大きな特徴は、従来の見下ろし型マップステージの他に、横スクロールの2Dアクションステージが追加された点で、「場面によって見下ろし型視点と真横視点が切り替わる」というこの作風は以降のシリーズにも受け継がれていく。

また、江戸情緒溢れる和風世界に近代文明的要素とコミカルテイストをプラスした独特な世界観が確立され、後に続くSFCシリーズの作風の礎となった。

前作に当たる『がんばれゴエモン2』同様、2人同時プレイが可能。


ものがたり

いつも平和な江戸のはずれのはぐれ町、ここにはゴエモン達の住み家がある。
いつの間にやら近所に住みついた、自称「忍者」のエビス丸も、今ではすっかりはぐれ町の住人である。
この所、北のはずれのほろほろ寺に、美人の幽霊が出るという噂があった。
ある日のこと。
「ゴエモンはん、知ってはりまっか!」とエビス丸が駆け込んで来た。
「なんでぃ!やぶからぼうに!」
「噂のべっぴんはんのことなんでっけど。」
「ああ、ほろほろでらの女幽霊さんね…。」
「そーでんがな! そのべっぴんはんにちょっかいを出そうとしたもんが、イタイ目におうたっちゅうて…。」
「てやんでぃ! 幽霊の分際で人間様をイタイ目に逢わせるたぁふてえ野郎だ!」
「ここはひとつ、わてのこのプレイボーイぶりで…。」
「ごちゃごちゃ言ってる暇はねぇ!いくぜエビス丸。」やにわにキセルを手にして飛び出すゴエモン。
「あっ、わてまだ頭のセットが…。」後を追うエビス丸。
こうしてまた、三度めの旅が始まろうとは、二人には思いもよらないことであった。
(説明書より)


ゲーム内容

旧作からの変更点

  • 旧作同様、予め指定されたステージをクリアしていく面クリア型ゲーム。全9面構成。
    • 本作では横スクロールによるアクションステージが追加されており、各ステージ毎に敵を倒してお金や装備を整える旧作同様の見下ろし型マップの「町エリア」、ボスの拠点を突き進む横スクロールの「拠点エリア」、ボスと戦う「ボスエリア」から構成されている。
      • 町エリアでは旧作と同じく民家の住民と会話できるが、単なる雑談やネタ話しだけでなく、拠点ステージやボスの攻略ヒントなど、ゲーム進行に関わる情報が多くなっている。
    • 本作では、基本的にボスを倒せばステージクリアとなる。*1このため、それぞれのステージで手形を集めて回る必要が無くなった。
      これに伴い、過去作では手形を入手するためにほぼ必須であった3D迷路はミニゲームのひとつに変更されている。
      • 手形そのものは特定ステージの町エリアを通過するために必要になるのみとなっている。
    • 拠点エリアから町エリアの方へ任意で引き返すことが可能で、プレイ途中でアイテムを失った場合などに立て直しを図ることが可能になっている。
  • その他
    • 敵を倒した際のお金の入手経路が「敵を倒した時点で加算」から「敵が落とす小判の取得による加算」に変更された。
    • 武器パワーアップの一形態であった飛び道具が独立した武器となり、お金を消費して放つようになった(後のサブウェポン)。

アクション

  • 基本アクション
    • A(Y)ボタンで攻撃、Bボタンでジャンプ、Xボタンで術の発動。Rボタンで武器を飛び道具に切り替えられる。飛び道具での攻撃時はお金を消費する。
      • 1P・2P共通の飛び道具として「爆弾」を使用可能。使用の際はお金は消費せず手持ちの爆弾の個数が減少する。所持可能数は30個まで。
        よろず屋や迷路屋の3D迷路内で補給可能。
    • 拠点エリアでは十字キーの上を押しながら攻撃ボタンを押すと画面上方向に向かって攻撃する。また、段の上にいる時に十字キーの下を入れながらジャンプボタンを押すと、下の段に飛び降りる。

2人同時プレイ

  • 「ふたりで遊ぶ」で始めるもしくは1プレイ時の途中参加により、2人同時プレイが可能。
    • 片方がゲームオーバーになってももう片方の残機が残っていれば、それをもらって復活することができる。
  • おんぶシステム
    • 2P同時プレイ時にのみ可能な新アクション。地面に伏せた相手にもう片方の相手が飛び乗る事により、移動と攻撃を分担する「おんぶ状態」となる。
    • 上に乗っている方がジャンプボタンを押すと相手から降りる。

  • 各地にある道場にて様々な術を覚え、アクションステージで使う事が出来る。
    • 習得には所定料金がかかる他、ライフを一定値消費するため、お金があってもライフが足りないと門前払いされてしまう。
    • ゴエモン・エビス丸双方でそれぞれ術の名前や発動中の演出が異なるが、術の内容自体は同一。
    • 術の使用には術ポイントが必要で、敵を倒したりすると出現する巻物を10本取るごとに1増え最大10まで貯められる。
    • 術を使えるのは拠点エリア及びボスエリアのみ。また、おんぶ状態中は術は使えない。
    • スタートボタンを押した後、画面下の術一覧から十字キーで選んで選択すると、ライフゲージ横に選択した術名のアイコンが表示される。この状態でXボタンを押すと術が発動する。
      発動中はアイテム欄に表示されている赤いゲージが時間経過と共に徐々に減っていき、0になると効果が切れる。また、発動中にもう1度Xボタンを押すと任意で解除可能。
    • 術を使えるのは習得したステージのみで次面へは持ち越せない。
      + 術一覧
      一撃必殺の術 ゴエモン 怒りの一撃の術 怒りの気を空中に解き放って攻撃する。
      エビス丸 さくらの舞の術 エビちゃん分身で舞を舞って攻撃する
      おたすけキャラの術 ゴエモン とら丸の術 お助けキャラに乗り込み、ジャンプして前方や下方の敵を倒せる。
      しゃがみ移動で敵を倒したり障害物の破壊できる他、ダメージ地形も耐えられる。
      この術のみダメージ制で、敵やダメージ地形との接触の度にゲージが消費されていく。
      エビス丸 べこ丸の術
      空中飛行の術 ゴエモン シーパーマントの術 一定時間、空を飛べる。ダメージを受けると強制解除される
      エビス丸 パタパタの術
      無敵変化の術 ゴエモン しし丸の術 しし丸に変身して無敵状態になる
      エビス丸 ヒロインの術 バレリーナに変身して無敵状態となる

ライフゲージ

  • 初期値は8メモリで、アイテム「黄金のまねき猫」の取得により最大で16メモリまで増やせる。(ライフの最大値が上昇すると共にゲージがMAXになる)。ただし、次ステージへの持ち越しは不可能。
    • 1ダメージにつき2メモリ、一部のボスの攻撃では3~4メモリ減少する。
    • ボス戦ではボスのライフも表示され、最大32メモリある。

買い物システム
旧作同様、お店での買い物によりアイテムを入手しゲームを有利に進める事が出来る。その他、進行上購入必須のアイテムも存在する。

  • 食べ物
    • ライフゲージが0になった時に自動で回復するおにぎり類・ハンバーガー*2と、その場でライフを回復する飯屋の料理が存在する。
      • おにぎりとハンバーガーは、それぞれ3つまで所持可能。飯屋の食べ物は値段が高いものほど回復量が多い。
  • 装備
    • 落下物から身を守る「かぶと」類、敵の攻撃から身を守る「よろい」類の2種類で、各種3種類ずつ所持可能かつ各種3つずつまで買い溜め可能。
      • それぞれに防御回数が設定されているが、後続シリーズと異なり防御回数は表示されない。
    • ジャンプ力と移動速度をあげる強化アイテム「わらじ」は入手手段がよろず屋での購入のみとなった。
      • 移動速度は『からくり道中』と同じく初期状態含めて3段階。1ダメージにつき1つ減少する。最大で10個まで買い溜め可能。
        わらじの効果は町エリアでの移動速度・ジャンプ力双方にのみ影響する。拠点エリアでは移動スピード・ジャンプ力共に一定でわらじの影響は受けない。
        また、拠点エリア内ではダメージを受けてもわらじは減少しない。
    • 回復及び防御アイテムは同系統のアイテムを複数持っている場合、効果の高いアイテムが優先してプレイ画面のアイテム欄に表示され、効果の高いものから順に消費されていく。
      • プレイ中にセレクトボタンを押すとアイテム欄が表示され、手持ちのアイテムの個数を確認できる。(防具の防御回数はこちらでも確認は不可)

招き猫

  • 「招き猫」
    • 敵を倒すもしくは隠し通路で獲得可能。取得すると武器が1段階パワーアップする。最大2段階まで変化し、ダメージを受けると1段階パワーダウンする。最大までパワーアップした状態で手に入れると10両加算される。
  • 「黄金の招き猫」
    • 隠し通路と拠点エリアにのみ落ちており、ライフゲージの最大値が2メモリアップする。
      • ただし、効果は取得したステージ限定で、次のエリアに移るとライフは初期化される。

ミス条件

  • ライフゲージが0になる・穴に落下・制限時間切れのいずれかにより1ミス。残機が0になるとゲームオーバー。
    • 町エリアでのミス時にはその場復活で再開する。拠点エリアとボスエリアでのミス時にはスタート地点に存在する「たぬきくん」からとなる。
      中間地点に存在するアイテム「これぞうくん」を取得した場合に限りコンテニュー画面に移行し、「たぬきくん」と「これぞうくん」のどちらで再開するかを任意で選択可能。
      2人プレイの場合はその場復活で継続となる。
      • これぞうくんは黄色と赤と青の3種類があり、長丁場のステージほど多く置かれている。再開の際にはどのこれぞうくんから始めるかを任意で選ぶ事が出来る。
    • 2人プレイ時に拠点エリア及びボスエリアに入る際は、「1人で進む」「2人で進む」のどちらかを選ぶことになる。
      • 参加しなかった方は待機状態となり、改めて途中参加することにより復帰できる。
  • ゲームオーバー
    • ゲームオーバー後は「まえのたびの おわりから」となり、所持金・アイテム・術が全て初期化された上でゲームオーバーになったステージの冒頭から再開となる。
    • 旅日記をつけていた場合に限り、コンテニュー項目に「たびにっきを つけたところから」が追加され、旅日記をつけた場所から再開できる。
    • コンテニューせずにゲームを終了した場合は6文字の簡易パスワードが表示され、これを使用すると「まえのたびの おわりから」となる。
  • 残機数は迷路屋の3D迷路内に落ちている大入り袋の入手もしくはよろず屋のアイテム「1あっぷ」の購入により増やせる。
    • ただし、迷路屋は残機数が一定上あると入れなくなる。
      • 残機の上限は表示上は4までだがそれ以上増やせる。

旅日記

  • 本作のセーブ手段。バッテリーバックアップではなく、パスワードによるセーブ方式。文字数は31文字(2人プレイの場合、文字数は増加する。)
    • 各町ステージに存在する旅日記屋*3に入ることでパスワードを聞ける。
    • パスワードを表示させた時点でそれまでの進行状況が一時的に保存されるようになっており、ゲームオーバー後もしくはリセットボタンを押してタイトル画面に戻った後に「続きから」の項目より「旅日記をつけたところから」を選ぶことで保存済みのパスワードから即再開することが可能。 1度保存したバックアップデータは、電源を切るか新しく旅日記を付け直すまで有効。
      • 今作では残機も保存される。

キャラクター

  • ゴエモン
    • はぐれ町に住む天下の義賊。エビス丸の誘いに乗ってほろほろ寺の女幽霊退治に出かけたところ、お江戸を揺るがす一大事に巻き込まれていく。
    • 武器:「キセル」。招き猫を取る毎に「長キセル」→「ヨーヨー」の順にパワーアップする。
    • サブウェポン:「小判」。投げる度に4両消費する。
  • エビス丸
    • 正義の忍者を自称するゴエモンの相棒。「ほろほろ寺」の幽霊退治の話を持ちかけ、ゴエモンと行動を共にする。
    • 武器:「笛」。招き猫を取る毎に「長笛」→「ピロピロ笛」の順にパワーアップする。
      ピロピロ笛はゴエモンのヨーヨーよりも攻撃判定が広めで、かつ攻撃を出してから次の攻撃を出すまでの間隔が短く隙が小さい。
    • サブウェポン:「手裏剣」。直線状にまっすぐに飛んでいく。投げる度に4両消費する。
    • 2Pコントローラーで1人プレイを始めると操作キャラになる。

この他、上述の通り「爆弾」が共通サブウェポンとして存在する。


評価点

  • やり応えのあるボリュームと難易度
    • 全9面で、面毎に町エリア、拠点エリアのマップ構成は様々な様相を見せ、バラエティ豊かな仕掛けが待ち受けていて歯ごたえある難易度になっている。
  • ゲーム構成の改善
    • 面数のボリュームと周回制の食い合わせが悪かった『からくり道中』や、『2』のラストステージの無限回廊での足止めのような理不尽な要素がなくなったので、ゲーム構成のバランスも大きく改善し万人向けになった。
    • また、過去作ではベルトスクロール風の見下ろし型画面によるアクションという構成に馴染めないという意見も少なからずあり、町と拠点エリアの2部構成となり、アクションのメインステージが横スクロール基調となったことで、横スクロールアクションに慣れている人にもある程度馴染み易くなった。
  • 2人同時プレイの改善
    • 前作ではキャラパワーアップや所持アイテムが共有だったため、お互いに腕前の差があると遊び難くなるという欠点があったが、本作ではキャラ毎に独立するようになったので各自のペースで動き易くなった。
    • 拠点エリアでは1人で行くか2人で行くかを選べるため、自信のない人はうまい人に任せておくことで足を引っ張らないよう配慮できる。
    • 2人同時プレイならではの「おんぶシステム」による未知の楽しさも本作の醍醐味である。
      • 息の合った操作が要求されるが、噛み合わずにダメージを受けてしまうのもそれはそれで笑えたりする。
        また、息を合わせて動く必要がある場所でも得意な人に移動を任せれば安心できる。
  • セーブ機能の実装。
    • パスワード形式なので若干面倒だが、『からくり道中』や『2』ではセーブ機能が存在しなかったことを考えれば大きな進歩である。
  • ハード機能を活かしたギミック
    • 4面のおたふく隊基地の回転するマップに回転機能が取り入れられている他、縮小拡大機能を活かし、攻撃する度に画面奥に後退してから戻ってきたり攻撃する度に膨張して巨大化していくステージボスのおたふく仮面には度肝を抜かれた人も多いだろう。
  • 独特で味のある作風と世界観。
    • ファミコン版アクションシリーズの頃のリアルな時代劇の雰囲気を残した和風の世界観だが、ゲームセンターや遊園地などの時代にそぐわない近代的な文明要素が多数登場し、コミカルかつどこかシュールな雰囲気となっている。
      • それらの要素が出ていきたのはファミコンでリリースされた外伝RPGシリーズが初だが、本作で大々的にフィーチャーされ、後のシリーズにて開花するSF時代劇的世界観の先駆けとなった。
        また、「術の名前」「地名などの固有名詞」「アルバイトでお金稼ぎ」「ハンバーガー屋で回復」など、外伝第1作から継承された要素も多い。
  • 質の高いグラフィックとサウンド
    • ファミコン版シリーズの純和風なグラフィックを引き継ぎつつより一層引き立てる美麗なグラフィックや、旅情豊かな日本横断の旅に彩りを添える和の情緒と日本各地の特色を表現した和のサウンドは、スーパーファミコンの発売からわずか数か月ながらハードの性能を存分に引きだしており、非常に質が高い。
    • 特に、BGMは和楽器の音色を基調とした和風色をメインとしつつ、和風だけには終わらせないバラエティ豊かな曲がそろっており、矩形波倶楽部の手がけた作品の中でも評価はとても高い。
  • 秀逸な演出の数々
    • ステージクリア後の幕間ではゴエモンとエビス丸二人によるユニークな寸劇が繰り広げられ、クリアの合間にほんわかと和ませてくれる。
    • 終盤の展開が熱い。
      + ネタバレ
      • ゴエモン達の旅は大江戸はぐれ町から始まって日本中を回る訳だが、ゆき姫救出後にまさかのどんでん返しが待っており、旅の出発点であった大江戸を舞台に最後の戦いが繰り広げられる。
      • 最初に探索した町が最後の最後で横スクロールステージとなって再び登場するなど誰が想像出来ようか。襲って来るザコ敵も最初に現れる役人達である(その上、自在にマップ上を飛び回ったりと地味に強化されている)。
      • しかも最終ステージの町マップでは『からくり道中』の第1ステージのアレンジ曲「お江戸でSwing」が流れる。初代からのファンには非常に嬉しい演出。
  • 多種多様なミニゲーム。
    • 「絵合わせ」「アルバイト3種類(もぐら叩き、ペンキ塗り、鬼退治)」「クイズ大会」「3D迷路*4」「ゲームセンター」や、見世物小屋にて(今となっては表現規制上まず無理であろう)ちょっぴりエッチなアトラクション(場所によってはエビス丸のぷりてぃな踊り)が拝めたりなど、バラエティ豊か。総数はシリーズ最多の11種類。
      • 特にステージ3の「からくりアイランド」は作中登場するミニゲームが一堂に会する唯一のステージであり、ミニゲームだけでも長く遊んでいられる。厳密には3D迷路と宝くじがなく、このステージ限定でクイズ(なぞなぞ小屋)が配置されている。
        このステージはおまけ的な意味もあるのかボスもいないし(それっぽいのはいるが普通にスルー出来るし、倒してもスクロールで戻って来たらまたいるのでボスというより強ザコのような感覚)、とことんたのしめるように万屋ではタイムを伸ばす砂時計も売られている。
      • 本作仕様にアレンジされた『グラディウス』のステージ1を丸ごと遊ぶこともでき、ステージ最後には火山地帯とビッグコアまで登場。さらにこの『グラディウス』用に3曲も原作からのアレンジBGMが用意されるなど気合が入っている。また、これ以外のどのミニゲームも大変手が込んでいる。
  • 旧作からのゲスト出演
    • NPCとして出演しているヤエちゃんとコバンネコは、前作に当たる外伝作『きえた黄金キセル』からのゲスト。
    • 以後、後のシリーズでも旧作キャラのゲスト出演や他作品からのゲスト出演が恒例となる。

問題点

金策に苦労するゲーム性

  • 本作では、初心者やアクションゲームが苦手なユーザーから見ると「アイテムを買い込めば有利に進められる」というよりも
    アイテムを買い込まないと攻略すらままならない」といったシビアなバランス取りとなっている。
    その一方で、とにかく要所要所でお金がかかるため、金策に非常に苦労させられ易い。
    • 回復アイテム、防具アイテムはステージが進むに連れて高額になっていく上、よろず屋で同じアイテムを2個買うと値上がりしてしまう。一部、先に進むために高額なアイテムの購入が必須なステージもある
      また、サブウェポンの消費金額が1発4両と大きい上に、サブウェポンの有無がボス戦の攻略に大きく影響する局面が多いこともあり、お金稼ぎは攻略上ほぼ必須事項となっている。
      一度ゲームオーバーになるとゼロからお金を稼ぐハメに陥る上、ミスしないよう注意しながらお金を稼がなければならず、初心者だと詰みかねない。
      また、金策にはお金を稼げるミニゲームの利用が必須だが、最終的な入手金額がそこそこなものや結果によって入手金額が変動してしまうものが多いため、まとまったお金を一気に稼ぐには賭博や宝くじなどのギャンブル性の高いミニゲームをチョイスする必要がある。ただし実際のところ宝くじの方は…(後述)
      • 効率の良い稼ぎやゲームオーバー後のリカバリーの手間の削減には上述の旅日記に搭載された一時セーブ機能の活用が不可欠で、これを使うのと使わないのではコンテニューの手間が鬼の様に変わる。パスワード制である分、好きな地点からやり直しがきくのでその点はまだ救いではある。
      • 一応、飯屋も同じ食べ物を2回食べると値上がりする仕様であるが、こちらは他の食べ物を選んだり別の回復施設を利用すればいいことからそこまで問題になっていない。
    • ちなみに、所持金額の上限はシリーズ中、唯一にして最高の9万9999両である。(最低は999両)
    • 宝くじに関してはギャンブル性が高いように見えて、実はかなり安定して稼げたりする。
      • 仕組みとしては10枚1セットを100両で買う形で、3等50両が1/10(〇~九の数字・連番買いなら必ず1つ当る)、2等200両が1/40(3等の条件に「い」「ろ」「は」「に」)、1等の1000両が1/160(2等の条件に「とら」「うし」「かめ」「つる」)で 1回あたりの期待値は投資100両に対して162.5両 *5になるので、ここで連打で買いまくっていればクリアに必要な金は簡単に貯めることができる*6
        そのため元手としてある程度まとまった金(1000両程度、念を入れるにしても1500両もあれば充分)を持って宝くじにつぎ込みまくれば結構安定してお金がたまってくれる。連射パッドで粘れば数万両もラクラク稼げる。
      • これはこれでどうかというところだが、真面目に稼ごうとすると苦労する点を考えれば、一種の救済措置と言っていいだろう。
  • 購入必須アイテムが何個でも買えてしまうため、間違って余計に買ってしまうとお金の無駄遣いになる。
  • ラストステージの町エリアではミニゲーム屋が一切存在しないため、敵を倒すしかお金を稼ぐ手段がない。
    • 狭いマップに敵が密集する上、画面の縦の領域を広く占拠する3WAY弾を放ってくる敵が出てくる(画面外からも弾を放ってくる)のでダメージを受け易く、ここでゲームオーバーになると金稼ぎが非常に辛くなる。
    • ラストステージということもありアイテムや術はかなり高額で、わらじを必要数確保するだけでも苦労する。そして、せっかく購入したアイテムが敵の容赦ない猛攻によりあっさり消滅してジリ貧に陥ることも。

セーブ地点(旅日記屋)の位置が分かりにくい

  • いずれもスタート地点から離れた場所にある上、外観からは店の種類が判別できないため、場所を覚えておかないといざという時に困る。(特に町マップが広くなる後半)

運用の難しい術

  • 何といってもまず、習得が困難。
    • 術を習得するためはそれなりに高額なお金が必要な上、上述の通り、習得直後に体力が減少するというデメリットがあるのであまり気軽に覚えられない。
      前述の通りゲーム進行には高額なアイテムの購入が必須なため、後々までお金温存しておかなければならず、ミニゲームなどで相当お金を稼いでいない限り余裕を持って術を習得することはできない。
    • 更に、苦労して術を習得してもそのステージ内でしか使用できず、次のステージに移ると術を忘れてしまう。
      • ゲームバランスとの兼ね合いを考えればこれ自体は必ずしも悪いわけではないが、術の扱いにくさに拍車を掛けている。
      • ステージの構成によっては、せっかく覚えた術が全く役に立たないこともある。ボス戦しかない2面などは術を覚えるお金をサブウェポンに回した方が余程楽にクリアできる。
  • 「お助けキャラの術」の性能が微妙。
    • 上述のように敵との接触やダメージ地形に耐えることができるのである程度は安全に進めるものの、術ゲージの消費がダメージ制となっているためすぐに効果が切れてしまう。しかもその間は自身の武器による攻撃ができない。
  • 飛行の術や無敵の術、必殺の術は使い所を間違えなければ非常に有用で、習得難度に見合うだけの価値はある。

拠点エリアの難易度

  • 1面から4面辺りまでは比較的どのプレイヤー層にも楽しめる程度の難易度に収まっているが、ステージ5以降から徐々に難しくなっていく。
    • 特にアメリカンクラッカーのような動く足場を乗り継いでいくステージ5、不安定な足場を移動しつつ容赦なく襲って来る敵を掻い潜るステージ6など、後半からの難易度が非常に高い。
      不安定な足場を渡る局面が多い一方でジャンプ性能があまり良くなく、ギリギリのジャンプを要求される場面が多い。
      • これらの難所が存在するステージの内、5・7・8面ではいずれも「飛行の術」を覚えることができるので苦手な人への配慮はされているが、前述のように金策慣れしていない限り余裕をもって術が習得できない。

ゴエモンの3段階目の武器「ヨーヨー」が扱いづらい

  • リーチこそ長いものの、当たり判定がヨーヨーの先端にしかない上、伸ばす距離も調整不可。手元に戻ってくるまで次の攻撃を出せず連打が効かないので隙が大きく、敵の攻撃を打ち返して反撃するタイプのボス戦では特に扱いづらい。
    • 2段階目の「黄金キセル」の方が扱いやすいが、なにぶん中間なので段階を維持するのが中々難しい。
    • 逆にエビス丸の3段階目の武器「ピロピロ笛」は先端から根元にかけて攻撃判定がある上に、攻撃の出戻りの間隔も短く隙が小さいと妙に高性能で、この点が実質的なキャラ性能差となっている。

セーブ機能の不備

  • 31文字と文字列が長いため、メモしたり再開する時に入力するのが面倒。2人プレイ時の時は更に長くなる。
  • 上述の一時セーブ機能により、ゲーム終了以外のタイミングでメモを取る手間を省けるよう配慮されているのだが、この仕様に関しての説明が説明書でもゲーム中でも皆無なのが不親切で、仕様をしらなかったというプレイヤーも多い。
    • ゲームオーバー時にゲーム終了を選んだ際に表示される簡易パスワードではステータスがすべて初期状態(『前の旅の終わりから』扱い)となるため、こちらから始めた場合はお金やアイテムを稼ぎ直さなくてはならない。
      • これ自体は、パスワードの文字数を減らすために記録情報を極力抑える必要があるので仕方ないことだが、本作の金策重視というシビアなゲーム性からすると不便なのは否めない点である。

バグ

  • ラスボス第一形態のグラフィック、およびエンディングが高確率でバグる。
    • ラスボス第一形態は放ってくる矢を打ち返してダメージを与えるのだが、こうなると矢を当てる弱点の位置を自力で掴まなければならない。幸いこの形態は左右にしか動かないので、高さを覚えてしまえば撃破は十分に可能。
    • これは初期ROMに見られる現象であり、後期ROMでは修正されている。(初期版と後期版ではパスワードに互換性は無い。)
    • また、初期版と後期版とでは特定ステージ内に存在する黄金の招き猫の数*7や、敵を倒して出たアイテムが消滅するまでの時間など、バグ修正以外にも若干の相違点があり、全部で3バージョンの存在が確認されている。

ライフゲージ増加の制限

  • 上述のようにライフゲージの増加はステージ限定であり、エリア毎に黄金のまねき猫を捜し当てなくてはならない。
    • 場所が分からないと初期値のまま挑まねばならないため、装備をきちんと固めていないと余計に苦戦させられてしまう。
      • 一部、特定の術を利用しないと到達できない場所に隠されているものも存在している。

その他

  • 鎧系のアイテムで一定回数攻撃を防げるのは旧作通りだが、今作ではライフの減少を防ぐ一方、武器は通常通りパワーダウンしてしまう。
    • ただし、前作『2』では使い難い武器をとったまま鎧を手に入れてしまうと防御回数を使い切るまで武器チェンジできず不便を強いられるという問題があった。
      今作でもゴエモンの武器の3段階目が使いづらいものになっている上に、鎧自体を大量に買い込めるようになっているので、良し悪しではある。
  • ダメージを受けた瞬間の無敵時間がかなり短い。
    • ダメージ後の点滅表現もないので視覚的に分かり難い上、被ダメージの際のリアクションから復帰するまでに地味に時間がかかるため、敵が密集する個所やダメージ床などでハメ殺しに合い易い。
  • 町エリアでダメージを食らいやすい。
    • 敵味方共にサイズ・当たり判定が大きめであり、比較的狭いマップにたくさんの敵が出現するため、無敵時間の短さも相まってダメージを食ら易い。また、画面内に大量の敵や弾が出現すると処理落ちが起きる。
  • 共通サブウェポン『爆弾』の性能
    • 威力と攻撃範囲が大きいという特徴がある反面、射程が短い上に弾数制限があるため、純粋な武器としては使い難い。
  • 安全地帯が存在するボスが多い
    • ボスの多くに「画面端の安全地帯」が存在し、ラスボスすら半分これに当てはまる。逆に安全地帯が存在しないボスは強敵と評されることが多く、ボス戦の難易度は割と両極端である。
    • ラスボスは第一形態は手強いが、第二形態は安全地帯を利用すればかなり簡単に倒せてしまうため、バランス的にはやや拍子抜けである。*8
    • 4面ボス「おたふく仮面」戦では、ボス自体のサイズが大きい上に画面全体を広く使ったインパクトある攻撃を繰り出してくるため、安全地帯を利用せずにダメージを防ぎつつ倒すのは難しい。
      • GBA版公式サイトの攻略情報でも画面左端からの攻撃を攻略法として掲示していることからも、それを前提としている節があるため、安全地帯の存在が一概に問題とは言い切れない*9
    • 6面ボス「つづら助六」はラスボス同様の第2段階戦だが、第1段階目にやはり安全地帯があり、画面端に陣取っていると画面内の移動を繰り返すだけで一切攻撃してこなくなる。
      • 一方、第2段階目では避け辛い攻撃を連続で繰り出してくる上に画面端の安全地帯が通用しなくなるため、一撃のダメージが他のボスと比して大きいことも相まって一筋縄ではいかない。
  • ストーリーがやや中途半端。
    + ネタバレ
  • 本作のラスボス「はんにゃ大将軍」は、「一国の姫を誘拐する」「大江戸城を乗っ取り贋金造りの拠点に利用する」「海外の国一つ(琉球)を丸々乗っ取る」
    「贋金で得た金で琉球城を空飛ぶ城に改造し拠点にする」など、後続シリーズのラスボスに劣らぬ規模の悪事を働いているのだが、そこまでの一大事を引き起こしたそもそもの目的がゲーム中では一切説明されないため、ストーリー的にはやや中途半端である。
    • また、はんにゃ大将軍に協力していたキツネのごん太に関しても、存在に関する一切の伏線がなく、初めて姿を現すのがラスボス第1段階の撃破時なので唐突である。
  • はんにゃ大将軍にしても、背後に潜む黒幕として早くから存在は仄めかされるものの、「はんにゃ一族」というキーワードやはんにゃ大将軍自身が出てくるのは8面クリア時点なので、ラスボスとしては影が薄い。
    • ストーリー初期の段階から黒幕の存在が明らかになっている後続シリーズと異なり、旅の中で徐々に黒幕の存在が明らかになるというドラマチックな筋運びであり、上述のどんでん返しという意表をついた展開にも繋がってはいるのだが。
      • この点は良くも悪くも、プレイ中における詳細なストーリー描写が存在しなかった『2』に近い。

総評

ファミコン時代のテイストを受け継ぎつつ、SFCのハード性能に合わせた様々な新要素が追加された本作は、シリーズものとして順当な進化を遂げると共に完成形を掲示しており、その後に受け継がれた要素も数多い。

難易度面では同じ面クリア型アクションであるFC版2作同様にややシビアだが、ゲーム単体としてみれば十分に良好なバランスをキープしており、理不尽な要素もない。セーブ機能の実装のおかげで非常に遊びやすくなっている点も大きい。
後のシリーズにも継承されるコミカル路線が大きく取り上げられたことも含めて本作で新シリーズの基礎が打ち立てられ、SFCを舞台にした新ゴエモンシリーズの初代作品として、高い評価を得ることとなった。


移植

  • 『Legend of Mystical Ninja』(SNES、発売日:1992年2月)
    • 海外版。お金の単位が「両」から「ドル」に、自動回復アイテムの「おにぎり」が「ピザ」になっているなど、細かい部分が洋風に変更されている。ただし、「江戸」や「大和」などの地名はそのまま。
    • また見世物小屋がなくなっており、3面の所は宝くじに、6面の所は絵合わせに変更されている。
  • 『傑作選! がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス』(GBA、発売日:2005年4月21日)
  • 『がんばれゴエモン ゆき姫救出絵巻』(バーチャルコンソール Wii/3DS 配信開始日:2007年3月13日 / 2016年6月7日)
    • SFC版の忠実移植。初期版ROMにあったバグを修正した後期ROM準拠の移植となっている。
    • 3DS版はGBA版同様1人プレイ専用となっているが、SFC版の移植のため、GBA版での変更点や追加要素は存在しない。
  • その他、2017年10月15日発売の『ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン』にも本作が収録された。
    • 日本版のみの収録であり、海外版『SNES Classic Edition』では代わりに『悪魔城ドラキュラ』が収録された。

余談

  • 概要で述べたとおり、本作はシリーズ生誕5周年記念作品として制作されており、発売告知ポスターでもその旨が押し出されていた。
  • コナミコマンドネタ。
    • 4面のある家に入ると住民が「ここだけのはなしじゃが うえうえ したした LRLR BA このコマンドをにゅうりょくするとすると」と思わせぶりなことを言ってくるが、Aボタンを押してセリフを送ると「なんもおこらん! ざんねんじゃ」と肩透かしを食らわせてくる。
      • 当たり前だが本当になんもおこらん。
  • 当時、60才で歌謡歌手の大御所であった三橋美智也氏を起用し、CMソング「ゴエモン音頭(おとがしら)」が制作された。氏の名義でシングル版がリリースされた他、サウンドトラックCDにA/B両面が収録されている*10。シングルCDには音頭らしく踊りの振り付けも載っている。
    • 本作のタイトル曲にも用いられており、後年の『東海道中 大江戸天狗り返しの巻き』タイトル曲にも流用されている。また、本ソフト購入者に抽選配布されたOVA『がんばれゴエモン 次元城の悪夢』の主題歌にも使われている。
  • 『月刊コミックボンボン』誌上にて、帯ひろ志氏による漫画版が連載された。
    厳密にはシリーズの公式コミカライズが始まったのは前作『がんばれゴエモン外伝 ~天下の財宝~』からで、ネオ桃山幕府まで連載が続いた。
    • この漫画は、ゴエモンらしいコミカルな作風を作者ならではの弾けたノリで味付けした独自の作風とヤエちゃんのお色気の相乗効果で人気を博し、現在でもがんばれゴエモンを語る上でよく語り草にされる。
    • 単行本には攻略情報が巻数を分けてカラーページで載っていた。また新しい取り組みとして漫画内に実際にゲームで使えるパスワードが記載されたこともあった。*11
    • また後発作では漫画版の要素が逆輸入されることもあり、漫画版がゲーム本編に与えた影響はかなり大きい。
    • 本作オリジナル要素の一つとして、おみっちゃんがゴエモン達の旅に同行している。しかし終盤はそのおみっちゃんがゆき姫と共に囚われの身となり、更にはゲーム中では終始別行動だったヤエちゃんが三人目の仲間として共に戦うと言った後のシリーズを見越したような展開がある。
      • 「おみっちゃんが拐われる」「ヤエちゃんが仲間になる」という展開は本作前に発売された『がんばれゴエモン外伝 ~きえた黄金キセル~』が初出であるが、SFC以降のシリーズにおいてそれらを先んじて取り入れたのはこの漫画である。
    • コミカライズの一企画として、日光江戸村においてゴエモンとエビス丸による劇中イメージ撮影がなされた。ゴエモンは被り物であったが、エビス丸は帯ひろ志氏自ら素顔で演じている。
    • 長らく絶版だったが、2013年に『復活ボンボンシリーズ*12』の一環としてゆき姫救出絵巻編の全3冊をまとめ描き下ろし短編も入った新装版が発売された。
      • ゆき姫編以降についても、遠からず復刊される事が帯氏から語られていたが、その帯氏が2014年8月に急逝してしまい、以降は復活ボンボンシリーズの方でもゴエモンに関しては音沙汰が無くなってしまった。
    • しかしそれから約10年後の2024年2月にシリーズの電子書籍化が発表され、同月8日より販売開始された。
      • 配信はマッギネス編からネオ桃山幕府編までで、それ以前のゆき姫編、オリジナルの地獄編、天下の財宝編はまだ配信されていない。ゆき姫編は前述の通り新装版が出ており、電子書籍化もされているので問題なく閲覧可能。
      • 電子書籍化決定の際にはイラストレーターの伯井乃博士氏が発表と共に、自身が帯氏の実子である事を告白した。
  • 本作の公式ストーリー内では「こうして三度目の度が始まるとは思いもよらぬことであった」との記述があり、本作がファミコン版の外伝シリーズ2作品の後日談という位置づけになっているようだが、外伝シリーズ1作目からのゲスト出演であるコバンネコには元々「隠密集団・忍者猫の首領」という設定は存在せず、彼と同じく外伝第1作からのゲストであるヤエちゃんも含めて会話内容がゴエモンと初対面と受け取れる内容になっているため、この辺りは曖昧になっている。
  • キングレコードからサウンドトラックが出ていたが現在は廃盤。プレミア化しており、オークションの中古でも万単位の金額で取り引きされている。
    • 2017年にはシリーズ30周年を記念し『がんばれゴエモン さうんど玉手箱 ~オリジナル・サウンドトラック BOX』がEGGMUSICより発売され、事実上の再販が実現した。
      • テーマソング及びそのカップリング曲は権利上未収録となっているが、代わりに1ループ収録から全曲2ループ収録でレコーディングし直されている。
  • 本作の購入者を対象に抽選でOVA『がんばれゴエモン 次元城の悪夢』が配布された。
    • ゴエモンとエビス丸がおみつを救う為に次元城へと乗り込む…と言う筋書だが、『グラディウス』や『悪魔城ドラキュラ』、『ツインビー』と言ったコナミ作品のパロディが満載の非常にカオスな内容となっている。
      • ゴエモン達がパロ元の作品の絵柄に変わったり、元ネタのプレイヤーしか分からないようなネタを盛り込んだりと正にやりたい放題。あるシーンでは「次元」というテーマに引っ掛けて無関係の次元◯介がチラっと登場するというカオスぶりである。
    • 尚、後の作品とは声優が異なり、ゴエモンには中村大樹氏、エビス丸には梅津秀行氏がそれぞれ担当している。
    • また、この作品はSFC版『3』の発売時にもキャンペーンで抽選配布されている。
  • ステージ5のボス「サスケ」は、次回作である『奇天烈将軍マッギネス』でプレイヤーキャラクターとして登場。以降の作品でレギュラー化し、ゴエモンシリーズに欠かせないキャラとなった。
    • ただし上述の漫画版ではサスケではなく、代わりに「風の久慈丸」というオリジナルキャラ*13が登場した。
  • 外伝作『きえた黄金キセル』からのゲストキャラクターである「ヤエちゃん」も第3作目「獅子重禄兵衛のからくり卍固め」にてプレイヤーキャラクターに昇格し、レギュラー化して人気キャラクターになった。
    • 因みにヤエの髪の色は初登場となる『きえた黄金キセル』では黒髪で、本作で青に変更されたが、本作以降の作品では緑で定着し青は2Pカラーとして残った。衣装も「もののけ双六・道中」以降は新しいものに変わっている。
  • ステージ6のボス「つづら助六」は本筋とは一切関係無い脇役ボスながら本作屈指の強敵で、後のシリーズにもゴエモンの宿敵「カブキ」としてたびたび登場する名物キャラとなった。
    • 漫画化の際には「グレートル・カブキ」という悪役レスラー風キャラになり、その後も「カブキリターンズ」「カブキフォーエヴァー」と名前の雰囲気を踏襲して行った。

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  • タグ:
  • SFC
  • ACT
  • コナミ
  • 1991年
  • がんばれゴエモン

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最終更新:2024年02月09日 22:22

*1 例外はステージ1と3で、前者はボスを倒してからある施設へ行くことが、後者はステージ出口まで到達することがクリア条件。

*2 ハンバーガーのみ、店内で食べることも可能。また、ハンバーガーは1箇所でしか買えない。

*3 ツーリストとは別物のはずだが、日記屋の店内にも大江戸ツーリストの看板がある

*4 純粋なミニゲームのひとつになったことで攻略に影響しなくなった。マップが無条件で参照できる(ただし確認できるのは一度通った道だけで、全体を確認するには迷路内で地図アイテムを拾う必要がある)ようになったため難易度自体も下がっている。また任意のタイミングで中途退場が可能になった。(この場合は入手したアイテムは没収となる)

*5 因みに現実の宝くじは1等は何億と当れば大きい反面、配当率では50%(全体の期待値で100円に対して50円)未満なので、まさにギャンブル。

*6 ただし特定のタイミングで連打しまくっていると10枚全部が「い-〇」になってしまうバグがあり、こうなると相当当りにくいが当れば10枚一気に当る(つまり配当10倍)というギャンブル性が強いものになる。勿論トータルでの配当率は変わらないので割がいいのには変わらないが…

*7 後期版ではステージ4の拠点エリアの中盤にある黄金の招き猫がなくなっており、微妙に難易度が上がっている。

*8 ラスボスが力を得ていた理由などを踏まえると、「ラスボスが実はあまり強くない」こと自体も含めて「そういう演出」と捉えることも可能ではあるが

*9 後述の漫画版でもおたふく仮面は「部屋の隅で伏せながら攻撃する」という方法で倒している。

*10 B面は四国ステージのBGMに歌詞を付けた「ゴエモン町を行く」

*11 ただしこのパスワードは初期バージョン準拠のため、バーチャルコンソール版では使用不可。

*12 かつてボンボンで連載されていた人気漫画を新装版として復刊しているシリーズ。書き下ろしページが加えられる事も多い。

*13 モデルは当時帯ひろ志氏の担当編集者であった久慈正人氏。ちなみに久慈氏は同じくボンボンで連載されていた本山一城氏の『スーパーマリオ』でも度々登場していた。