サイキックストーム

【さいきっくすとーむ】

ジャンル シューティング
対応機種 PCエンジン スーパーCD-ROM2
メディア CD-ROM 1枚
発売元 レーザーソフト(日本テレネット)
開発元 アルファ・システム
発売日 1992年6月7日
定価 6,980円
判定 なし
ポイント 近未来虫型シューティング再び
巨大変身「サイキックストーム」
シューティングとしては大味


概要

  • 日本テレネット発売、アルファシステム開発によるPCエンジンオリジナル縦シューティング。ゲーム中に「AlfaSystem」のロゴが始めて表示されたソフトでもある。
  • 本作の二年前にアイ・ジー・エスがHuカードソフトとしてリリースした『サイバーコア』もアルファ・システム開発で、自機変形時の虫デザインなどに共通点が見られるが、両者の関係は特に明かされていない。
  • 1~2人同時プレイ可能、全7ステージ構成。

主なルール

  • まずタイトル画面で一人か二人同時かのプレイ人数と、変身(下記)をオートに行うか否かの選択を行う。その後、4種に機体のどれかを選び、ゲームスタートとなる。機体選択はステージをクリアする毎に選び直しが可能(ステージXは除く)で、パワーアップの状態も全機体に引き継がれる。
  • 主に使うボタンはショットとボンバー/サイキックストーム化(以下特殊ボタン)の二つ。後者に関しては下記にて。
  • 画面下部のボンバーゲージが満タンの状態でショットボタンを押しっぱなしにしながら特殊ボタンを押すと、ゲージを一定量消費し、強力な攻撃である「ボンバー」を放てる。消費したゲージは時間経過と共に回復が可能で、ゲージさえ溜まればボンバーを事実上無制限に出す事が可能。
  • ショットボタンを押していない状態で特殊ボタンを押すと、画面下部中央に表示されている変身ストックを一つ消費し、自機が巨大な虫型に変身する「サイキックストーム(以下PS)」を行える。変身ストックはそのステージをクリアする以外に回復方法はないので、使いどころが重要となる。
    • PS中は自機が特殊攻撃を撃てる上に、敵ダメージを受けても直接自機のライフに被害を及ぼさないというメリットを持つ。しかし、自機のやられ判定が大きくなり、時間経過や敵ダメージにより専用のゲージのメーターが消費され、ゲージが無くなると変身解除になってしまう。PS中の時のみに敵を倒すと出現する、変身時間延長アイテムを取得するとちょっとだけゲージが回復するが、どの道長い時間の変身はできないので注意が必要である。
    • 変身ストックは二人同時プレイでも共通所持であり、ストックが無くなると両者共に変身できなくなる。また、二人同時時に変身を行うと、合体変身という形となり、片方のプレイヤーが両自機の操作をする事になる。
    • タイトル画面にて変身をオートにしている場合、ライフが少なくなった状態で敵ダメージを食らうと、強制的に変身を行う。いわば、ミス前の保険というべきシステムだが、もちろん変身ストックも消費されるので、計画通りに変身できなくなるというデメリットも持つ。
  • 一部の敵を倒して出現するアイテムは「パワーアップ…その名の通りパワーランクを上げる、1ランクを上げるのに複数回取得しなければならない」「ライフ回復…一定数のライフ値が回復」「変身時間延長アイテム…上記の通り」の3種類が存在する。
  • ステージ3~5は任意で3つのステージを選択する方式(結果的に必ず3つともクリアしなければならない)となり、そのステージのいずれかをクリアした後に特殊なステージXが強制的に出現する。ステージ3~5とXすべてをクリアすると最終ステージに挑める。
  • ライフ制でライフゲージが全部なくなるとゲームオーバー。

評価点

  • PCエンジンシューティングとしては珍しく二人同時プレイが可能。
  • CD-ROM2系らしく、オープニングやエンディングにて専用のビジュアルシーンが入る。
    • また、ボイスで喋る演出もある。
  • グラフィックの書き込みはそこそこなレベル。
    • 流石に同時期リリースの『ゲート・オブ・サンダー』(PCEシューティングの傑作の一つ)と比べると地味ではあるが…。
    • パワーアップ時やPS変形中の演出(自機がワイヤーフレーム風に描写される)はやけにかっこいい。変形中に各パイロットが叫ぶ「サイキックストーム!!!」の掛け声も熱くて耳に残る。
  • BGMのクオリティはかなり高い。
  • PCエンジンのライフ制シューティングにありがちな、ダメージでパワーダウンというペナルティもなく、極端に不利な戦況にはなりにくい。

問題点

  • ゲームバランスは割と雑。
    • 特に爽快感が高いわけでもなし、敵の配置にこれといった工夫がある訳でもなし、真面目には作ったがセンスが悪いといった印象。
    • ステージによっては無駄に苦戦する場所があるかと思えば、驚く程にあっさり撃破できる場所もあり、その辺もバランスに問題があるように思える。
  • 自機のダメージ後の無敵時間が皆無で、自機やられ判定も大きめである。
  • イベントのストーリーが空気。
    • ゲーム中は一切ビジュアルシーンを交えたイベントがなく、何か訳の分からない敵を倒した後に、やけに神秘的なエンディングで締められるといった流れ。どういう設定のストーリーなのかは説明書などを見つつ脳内補給する必要性がある。
  • ラスボスが一切攻撃せずに自機に撃たれるだけの存在となっている。
    • すなわちラスボスがあってないようなもので、何か山場に欠ける結末を迎えてしまうのである。
      • 但し、ラスボス前にボスが2体登場し、そこそこの強さで襲い掛かるので、全く手応えがない訳でもない。

総評

最初のうちはそこそこ楽しいシューティングだが、単純に爽快感という面ではサイバーコアの方が優秀で、どうにも残念な一作。

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最終更新:2022年04月01日 17:20